ヤクルトはミレッジが2本塁打を放ち、先発の石川は5回2失点だった。下位打線がつながり、逆転でオープン戦では8試合ぶりの白星を挙げた。ロッテは先発のチェンが6回3失点と粘投したが、救援のロサが1回2失点と崩れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 |
東京ヤクルト | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | x | 5 |
ロッテは大嶺翔が「1番・三塁」で先発出場した。主に1番を打ってきた荻野が左太もも裏に軽い張りを抱えているために巡って来たチャンスだったが、4打数無安打に終わり「もったいない。甘い球も結構あったのに」と悔やんだ。
群を抜く脚力が武器の荻野に対し、大嶺翔の長所は積極性とパンチ力で「自分はがんがんいくタイプ。甘い球を一発で仕留めないと」と反省を込めた。シーズンを見据えた起用をした伊東監督は「中村が入ることも、清田が打つケースもある」と説明した。
ロッテのチェンが8安打を浴びながらも6回3失点に抑え開幕ローテーション入りを決定づけた。
18個のアウトのうち9つが内野ゴロで「三振を取れなくてもゴロでテンポ良くアウトを取れれば」と振り返った。ミレッジには特大の2発を浴びたが、伊東監督は「悪いなりにゲームをつくってくれた」と及第点。開幕2戦目となる28日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の先発が見込まれるチェンは「全部低めに投げたい」と制球重視を口にした。
ロッテのチェンは6回で8安打されたが、2本塁打による3失点と粘った。18個のアウトのうち、九つが内野ゴロによるもので「三振を取れなくても、ゴロでテンポよくアウトを取れればと思っている」と話した。
ソフトバンクとの開幕カードの2戦目の登板が見込まれる。強力打線と相対する敵地ヤフオクドームは「ホームランテラス」が新設されて外野が狭くなった。一発を浴びないため「全部低めにいくようにしたい。甘いボールは駄目」と制球重視の考えを示した。
ロッテのチェン投手(24)が、開幕2戦目のソフトバンク戦に向けて対策を整えた。
先発して6回を投げ、ミレッジの2発による3失点に抑えた。神宮球場は狭いため試合前には捕手の吉田と話し合い、沈むツーシームを多投し狙い通りにゴロを多く打たせた。
速球に頼っていたDeNA時代からも大きく変身。強打者の多いソフトバンク相手には三振を狙って力勝負するより、低めを意識して打たせて取ることが大事だ。
「いいイメージはできました。甘いボールはダメ。コントロールが大切」。ホームランテラスが新設され狭くなったヤフオクドームを想定した投球内容だった。
先発したロッテのチェン・グァンユウ投手(24)は6回を投げて8安打3失点だった。
失点はミレッジの2本塁打によるもの。開幕2戦目・ソフトバンク戦の登板が見込まれる。敵地ヤフオクドームはホームランテラスが新設されて外野が狭くなった。一発を浴びないため「全部低めにいくようにしたい。甘いボールは駄目」と制球重視の考えを示した。
成瀬がヤクルトに移籍し、先発左腕が1人欠けた千葉ロッテ。テスト入団したチェンが、その椅子に座りそうだ。
オープン戦最後の登板は6回3失点。前回登板で4つ与え課題を残した四球は1つだけだったが「ボールが多かった。制球が悪かった」と伊東監督。安打も8本許した。それでも、失点はミレッジに浴びた2打席連続本塁打によるもののみ。走者を背負いながらも粘った。
台湾出身の24歳。2011年に横浜(現DeNA)に入団したが、昨秋に戦力外。新天地では15日の巨人戦で6回3安打無失点と好投するなど、オープン戦で結果を積み重ねてきた。先発枠入りを問われ、監督は「ゲームをつくってくれている。そんなに大崩れすることはない」と口にした。
過去に1軍登板は昨季の1試合だけだが、本人は新たな自分をアピールする。「DeNAでは真っ直ぐ重視で全力で投げていたが、今はテンポ良く打たせて取る」。この日は18個のアウトのうち、9つの内野ゴロ。「球場が狭いからゴロの方がいい。ツーシームが良かった」と胸を張った。
一般的な先発投手の登板間隔は中6日。計算通りなら次は開幕2戦目のソフトバンク戦となる。報道陣と日本語でやり取りする背番号49は屈託のない笑顔で「頑張ります」と繰り返した。