わたしはかもめ2015年鴎の便り(4月)

便

4月28日

千葉ロッテ4−0埼玉西武(QVCマリン)

ロッテの石川が2安打で三塁を踏ませず、今季初完封で3勝目を挙げた。打線は5回に清田のソロで先制。6回にはクルーズがソロを放ち、8回にも加点した。西武は今季初登板の菊池が12奪三振と力投したが、援護がなかった。

123456789R
埼玉西武0000000000
千葉ロッテ00001102x4

◇好相性示す一振り、清田

昨季、24試合の出場8安打にとどまった。しかし菊池に対しては4打数2安打、本塁打も放っていた。0−0の5回2死。千葉ロッテの清田が相性の良さを示す一振りで、緊迫感あふれた展開を打破した。

直球が2つ続きカウント1−1からの3球目。「球が速いので、変化球がストライクゾーンに来たら思い切り振りたい」と口にしていた決意を体現した。「逆らわずに打てた」と外角のスライダーを仕留めると、打球は右中間席へ。「真っ直ぐなら空振りかファウルだったかもしれない。うまく捉えられたことは自信になる」。白い歯をこぼし、ベースを回った。

最速148キロの直球、切れある変化球をコーナーに制球され、清田の一発までにチームは10個の三振を喫していた。それだけに、価値ある一発。6回にソロで続いたクルーズは「キヨの本塁打で球場全体の雰囲気が変わった」と言う。

これだけではなかった。市柏高出身の29歳は荻野が打撃不振で2軍に降格し、今季初めて1番に入った。1回にいきなりスライダーをすくい上げて左前打を放つと、3回には四球を選んだ。「突破口を開ければいいと思っていた。打たないと試合に出られない」。

チームは波に乗り切れないまま、怒涛の9連戦を迎えた。抜擢に応えた清田の活躍はチームに勢いを与えた。

◇石川、2安打完封

千葉ロッテの石川が昨季の最終戦以来となる自身2度目の完封。わずか2安打しか許さなかった。

1回に先頭秋山を左前打で出塁させたが、吉田がすぐに盗塁を阻止。「どうなるかと思ったが、吉田が刺してくれて乗っていけた」。4回に栗山に中前打を浴びて以降は18人全員アウトの完璧な投球だった。

前回のオリックス戦は球が高かった。この日はマリン特有の風を利用してカーブを効果的に操った。「低めに丁寧に投げられた」と喜んだ。

伊東監督
「石川は全部良かった。カーブは(相手も)頭になかったと思う。清田は勇気づけられる一発だった。」

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石川、29日初先発田中にお手本完封「プレッシャー与えちゃいましたかね」[スポニチ]

最後の117球目は自慢の宝刀だった。9回2死無走者。ロッテ・石川は栗山を2ストライクと追い込むと、外角低めに鋭く落ちるシンカーで二ゴロに打ち取った。昨年10月1日、プロ初完封を成し遂げた西武相手に自身2度目の完封劇。「幕張の五右衛門」の笑顔がはじけた。

「9連戦の頭で投げるので、5、6回で交代したくないと思っていた。9回を投げるのは嫌だけど、完封は終わった後が気持ちいいっすね」。

初回のピンチを同期入団のバッテリーで切り抜けリズムに乗った。先頭・秋山に初球スライダーを左前打された。だが、続く栗山を低めの128キロシンカーで空振り三振。女房役の吉田が、秋山の二盗を阻止し、三振ゲッツーで切り抜けた。

「危ないかなと思ったけど、吉田のおかげで乗っていけた」。最速146キロの直球とカーブ、シンカーを低めに集めるコンビネーションで、面白いように凡打の山を築いた。被安打はわずか2で、走者を許したのは初回と4回だけ。圧巻の投球に伊東監督も「言うことがない。全ての球が良かった」と称賛した。

いい形で後輩につなげたかった。29日は、京大初のプロ野球選手、田中の1軍デビュー戦。「うまくバトンを渡したかった。勝つのと負けるのでは全然違う。いつもより勝たないといけないと思った」。石垣島キャンプでは、田中からフォームに関するアドバイスを求められたこともあった。27日の投手練習から1軍に合流したルーキーと接し、1年前の自分の姿を思い出した。「緊張してるか?頑張れよ」。昨年の新人王は、短い言葉でエールを送った。

本拠QVCマリンでは14年5月24日の巨人戦以来、9連勝。試合後のお立ち台では「絶景です!」と決めぜりふを絶叫した。1人で投げきり、救援陣も休養十分で注目の一戦にスタンバイする。「(田中に)プレッシャーを与えちゃいましたかね」といたずらっぽく笑う「マリンの達人」は、理想的な形でルーキーにバトンを渡した。

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ロッテ清田、雄星から“VTR”弾「この勝ちは大きい」[スポニチ]

今季初めて1番打者に起用されたロッテ・清田が抜擢に応えた。

5回2死無走者で右中間へ今季1号の決勝アーチ。2安打1打点1盗塁の活躍に「石川がしっかり投げてくれていたので、早く点を取ってあげたかった」。石川がプロ初完封をマークした昨年10月1日の西武戦でも菊池から2ランを放っており、まるでVTRのよう。「この勝ちは大きい。自分が引っ張っていければ」と頼もしかった。

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ロッテドラ2田中出陣だ!伊東監督は冗談「期待してないから」[スポニチ]

29日の西武戦(QVCマリン)で1軍デビューする京大出身のロッテルーキー・田中は、ランニングやキャッチボールで最終調整した。

伊東監督に挨拶した際には「期待してないから」と冗談が飛んだそうだが、チームメート達からは「頑張れよ」と激励を受けたという。当日のチケットは既に完売。注目の一戦を前に「しっかりと準備をして、明日に臨みたい。楽しむのは難しいだろうけど、緊張感を味わいたい」と意気込みを口にした。

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ロッテ福浦、登録抹消…尿管結石で入院、手術[スポニチ]

ロッテの福浦が尿管結石のため出場選手登録を抹消された。27日に千葉市内の病院で結石を砕く「体外衝撃波結石破砕術」を受け、経過観察のために入院した。

一夜明けて、尿管結石とは別で発熱の症状がみられたという。全治は未定。この日から9連戦とあって、伊東監督は「いつ退院になるか分からないので、抹消した」と説明した。

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ロッテ、石川が自身2度目の完封!この日も「絶景でーす」[スポニチ]

ロッテの石川が完封で今季3勝目を挙げた。

石川は初回にいきなり先頭の秋山に左前打を許すも、続く栗山を空振りの三振。この際、二塁へ盗塁を試みた秋山は捕手・吉田に刺されて三振ゲッツー。「あれで乗っていけた」という右腕は4回に栗山へ安打を許して以降は18人連続で相手打者をアウトに斬って取った。

2安打117球で昨年10月1日、この日の相手と同じ西武戦以来となる自身2度目の完封。「低めに丁寧に投げた結果」。そうこの日の投球を振り返る石川を打線も清田の先制弾などでしっかり援護した。

「僕が投げる時は打ってくれる」と清田の一発に感謝する石川だったが、次の登板に向けては「頑張ります」と素っ気ないコメント。しかし、ファンのお目当てはお立ち台からの風景を語るあの言葉だった。「絶景でーす」。

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ロッテ、福浦、尿管結石で出場選手登録を抹消[スポニチ]

ロッテ・福浦が28日、尿管結石で出場選手登録を抹消された。

20日に千葉市内の病院で尿管結石と診断され、27日に体外衝撃波結石破砕術を受けた。そのまま入院したが、28日朝に尿管結石とは別で発熱の症状がみられたという。全治は未定で、復帰については今後の様子を見て判断する。福浦が抹消されため、細谷が出場選手登録された。

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ロッテ田中、西武高橋光ら選出、NPB選抜がユニバ日本代表と6・29壮行試合[スポニチ]

日本野球機構(NPB)は28日、ユニバーシアード夏季大会(7月、韓国・光州)の壮行試合(6月29日、神宮)で日本代表と対戦するNPB選抜の出場予定22選手を発表。京大初のプロ野球選手、ロッテのドラフト2位・田中のほか、西武・高橋光、巨人・岡本らが選ばれた。

監督はロッテの青山道雄2軍監督(55)が務める。NPB選抜は2軍の若手が中心で、選手が1軍に定着した場合は代替選手となる可能性がある。

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石川「絶景です」完封無傷の3連勝![報知]

秀才右腕へ向けたお手本のような投球だった。9回2安打無失点の石川は、お立ち台で「(完封の味は)おいしいです。絶景です!」と決めぜりふを叫んだ。9連戦の初戦を、今季の投手陣初完封で飾った。「連戦の頭なので、7回、8回は投げたいと思っていた」。強力・西武打線に三塁を踏ませない投球で、今季負けなしの3勝目を手にした。

直球の感触はいまいちだったが唯一、得点圏に走者を背負った4回に立て直した。「走者が二塁に行ってフォームがよくなった。後ろ(二塁走者側)を見たらいい感じに投げられた」。二塁走者の方向、体の右側に重心を持ってくる意識を持った。体重移動がスムーズになり、腕が強く振り抜けるようになった。2死二塁でメヒアを右飛に仕留め、波に乗った。直球、シンカーに加えて緩いカーブも有効に使い、8奪三振。5回以降は一人の走者も許さなかった。

ドラフト2位・田中が29日にプロ初先発する。昨年は新人だった石川は、初登板の重圧を理解している。27日に田中が再昇格してからも「緊張してんの?」、「調子どう?」と声を掛け、気遣った。キャンプ中には「体の使い方が似てると思うので」と田中からフォームについて助言を求められた。「(完封で)ちょっとプレッシャーかけたかなと思うけど、『勝たないとな』とはいつもよりも思っていた」。後輩の好投を引き出すためにも、相手打線の勢いを止めた。

伊東監督は「今日は言うことないね。全ての球種がよかった。明日はルーキーが投げるし、いい流れを作ってくれた」と賛辞を贈った。「明日は頑張って欲しい」という昨季の新人王から注目新人へ、最高の形でバトンが渡った。

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伊東監督「今日は言うことないね」完封バッテリーたたえた![報知]

ロッテの伊東勤監督(52)が28日、西武打線を完封したバッテリーをたたえた。

先発の石川が9回2安打無失点で完封。初回に無死一塁では、捕手・吉田が秋山の盗塁を刺して相手の勢いを殺した。「今日は言うことないね。バッテリーの勝利とも言える。初回の盗塁を吉田が刺して、あれで乗れた。石川は全部のボールがよかった。特にカーブが有効だった。手を出してくる気配もなかったし、先に追い込めたのが勝因」とうなづいた。

打線では今季初めて1番に起用した清田が先制の1号ソロ。「勇気づけられた一発。あそこで先制してくれて、いい流れができた」と笑顔だった。

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石川、今季負けなしの3勝目[報知]

ロッテの石川歩投手(27)が28日、今季負けなしの3勝目を完封で挙げた。西武戦(QVC)で9回2安打無失点と快投。お立ち台では「(完封の味は)美味しいです。絶景です!」と決めぜりふを叫んだ。

直球、シンカーだけではなく、カーブで緩急を付けた。8奪三振で、5回以降は1人の走者も許さなかった。「4回くらいから腕が振れてきた。カーブは低めに集まってよかった」と話した。

報道陣から、お立ち台での「絶景です!」を昨年より大声で叫んでいたことを聞かれると「今日はちょっと、完封したんで…」と笑顔を見せた。

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福浦、尿管結石で登録抹消、手術行い入院中[報知]

ロッテの福浦和也内野手(39)が28日、尿管結石のため出場選手登録を抹消された。手術を行い、現在は入院中となっている。

20日の検査で診断され、27日に千葉市内の病院で体外衝撃波結石破砕術を受けた。全治は未定。今後は当日の様子を見て判断する。

伊東監督は「明日、明後日の退院かどうか分からない。連戦ですし、選手は1人でも欲しいので」と抹消理由を説明した。

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岡田、フェスタ青色ユニで「相手を真っ青に」[報知]

ロッテは29日の西武戦(QVC)で開催される、毎月のファン感謝デーイベント「マリンフェスタ」の第2回概要を28日、発表した。なおチケットは前売り段階で完売している。

主な概要は以下の通り。

(1)
来場者全員に青色のマリンフェスタスペシャルユニホームのレプリカと、炎の形をしたうちわを配布。
(2)
バックネット裏見学会を開催。時間は午前11時から11時40分、入場無料。(入場はFゲート)
(3)
試合前サイン会を実施。
(4)
中学生以下の観客を対象に、キッズスクエアで正午12時15分から30分間、2選手とハイタッチを行える。
(5)
試合前トークショーの実施。
(6)
マリンフェスタの開催日限定で、青色のジェット風船を販売。
(7)
試合終了40分後から、一塁側ベンチ上で選手2人のトークショーを行う。

このほかにも様々なファンサービスが行われる。岡田選手会長は「マリンブルーパワーで相手を真っ青にさせることが出来ればと思います。一緒に熱く燃えていきましょう!」とコメントした。ちなみに、この日はドラフト2位の田中がプロ初先発する。

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D2田中よ続け!ロッテ“五右衛門”石川が2安打完封で無傷3勝[サンスポ]

ロッテ・石川歩投手(27)が28日、西武3回戦(QVCマリン)で2安打完封。チームの4−0の快勝に貢献すると同時に、開幕から無傷の3勝目を挙げた。

お立ち台から見渡すスタンドは「絶景でーす!!」。いつもより1オクターブ高い“五右衛門”石川の声が響いた。「今日は完封ですからね。ちょっと強めにいきました」。プロ通算2度目の完封劇。それは、まさに圧巻のマウンドだった。

「あれ!?」と首をひねったのは1回、先頭・秋山に左前打を浴びた瞬間だけ。直後、二盗を狙った秋山を強肩の吉田が刺した。三振併殺。「助かった。あのプレーで乗っていけた」。4回、先頭・栗山に中前打を許して以降、18打者連続アウト。「社会人(東京ガス)時代の1番いいときの感覚に戻った」というカーブと速球の緩急で西武打線の戦意を奪った。

29日、D2位・田中(京大)がプロ初登板初先発する。この日から始まった9連戦の初戦を取る使命感もあったが、少しでも重圧をかけないよう、勝って田中につなぎたい思いもあった。「いつも勝ちたいですけど、今日は特に…」。昨季新人王に輝いた右腕はどこまでも頼もしかった。

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ロッテD2・田中、プロ初登板へ早くも強心臓ぶりアピール[サンスポ]

ロッテD2位・田中(京大)が29日の西武戦(QVCマリン)でプロ初登板する。28日はランニングとキャッチボールで軽く調整した。すでにチケットは前売りで完売し、観衆3万人超えは確実。「滅多にない機会。その緊張感を味わいたいです」と早くも強心臓ぶりをアピールした。この夜、完封した石川から勝利のバトンを受けた。「先輩方から色々と声をかけてもらっています」と感謝する田中だが、石川もその1人。白星で恩返ししたい。

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ロッテ・福浦、尿管結石の手術が無事成功、復帰は回復状況で判断[サンスポ]

ロッテ・福浦和也内野手(39)が、前日(27日)に千葉市内の病院で尿管の結石を取る手術を受け、無事に成功した。出場選手登録は抹消。復帰については今後の回復状況をみて判断する。

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ロッテ・石川、2安打完封でQVCマリン9連勝「絶景です」[サンスポ]

ロッテは先発した石川歩投手(27)が2安打完封を飾り、今季3勝目。自身2度目の完封で本拠地QVCマリンでは昨季から9連勝とした。

石川がほぼ完璧な投球で西武打線を牛耳った。ボールを低めに集め、得意のシンカーで凡打の山を築いた。許した安打は1回、先頭の秋山の左前打と、4回に栗山に打たれた中前打の2本だけ。三塁を踏ませず117球で9回を投げ切った。

石川は「低めに丁寧に投げた結果です」と涼しい表情。「初回にちょっと先頭を出して、どうなるかと思ったが、(捕手の)吉田が(盗塁を)刺してくれた。あれで乗っていけました」と、女房役にも感謝した。最後は自身の登板で9連勝を飾ったQVCマリンで「絶景です」とおなじみのフレーズを叫び、ファンを喜ばせた。

伊東監督
「言うことない。石川は全部のボールが良かった。清田は勇気づけられる一発。いい流れをつくってくれた。」(快勝に)
クルーズ
「速いボールに対して、しっかり上からたたくことができた。」(6回に2試合連続の3号ソロ)

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1番のロッテ・清田が先制ソロ「逆らわずに打つことができた」[サンスポ]

今季初めて1番に起用されたロッテの清田が5回2死無走者から先制の1号ソロを放った。「外から来たボールに対して逆らわずに、しっかり右に打つことができた」と外角のスライダーを右中間へ運んだ。

開幕から17試合で1番に座った荻野が不調のため27日に2軍落ちした。1回は左前打、3回は四球で出塁して打線の起爆剤となる働きを見せ「突破口を開ければと思っていた。いい勢いをつけられたかな」と会心の笑みを浮かべた。

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ロッテ・福浦が尿管結石で手術…全治は未定、登録外れる[サンスポ]

ロッテの福浦が28日、尿管結石のため出場選手登録を外れた。27日に千葉市内の病院で結石を取り除く手術を受け、全治は未定。28日からは9連戦となるため、伊東監督は「連戦で選手が欲しいので」と入れ替えを行った理由を説明した。

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NPB選抜22選手を発表、ロッテ・田中、巨人・岡本らが選出[サンスポ]

日本野球機構(NPB)は28日、ユニバーシアード夏季大会(7月、光州=韓国)に出場する大学日本代表と、6月29日に神宮球場で壮行試合を行うNPB選抜チームの出場予定選手を発表し、京大初のプロ野球選手となったロッテのドラフト2位ルーキー田中やドラフト1位の高校出新人の高橋光(西武)岡本(巨人)ら22選手が選ばれた。

NPB選抜は2軍の若手が中心で、選手が1軍に定着した場合は代替選手となる可能性がある。

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ロッテ貫禄2年生石川が完封3勝、京大田中へバトン[ニッカン]

1年先輩の貫禄だ。2年目のロッテ石川歩投手(27)が西武打線を2安打無四球で今季初、プロ2度目の完封で3勝目を飾った。制球力抜群のカーブとシンカーを有効に使い、8個の三振を奪った。今季初先発の菊池雄星投手(23)との投げ合いを制し、9連戦の最初の試合をものにした。今日29日に先発登板でデビュー戦を迎えるルーキー田中英祐投手(23)に、しっかりと勝利のバトンを渡した。

「絶景です!!」。お立ち台に上がった石川は、決めぜりふに声を張った。音量が上がったのは、今季から改善された音響装置のおかげではない。「今日はちょっと完封したんで」。最高の気分が、石川に声を張らせた。

立ち上がりに感じた「今日はあまり良くない」という感覚が、試合の途中で変わった。4回、初めて走者を二塁に進められた場面だ。打席は中村だった。二塁走者の栗山を見てから、本塁へ投げた。「後ろ向いてから投げたらいい感じだった」。ギアが上がった。腕が振れ、全ての球種の威力が上がった。そこから17者連続アウトで試合を終わらせた。

カーブの質が戻ったのも好投につながった。昨年は腕を振ることを考えていたが、振りすぎて制球が乱れていた。この日は、そのバランスがしっくりいった。昨年の入団時に計測したカーブの回転数は1秒間に47回転(平均は36回転)。これは当時、その施設で計測済みだったプロアマ400投手の中で3番目に多い数字だった。そのカーブが、石川に戻ってきた。

おかげで注目のルーキーに、いい形でバトンを渡せた。2月のキャンプ中、田中から質問されたことがあった。「体の使い方とか、似ていると思うのですが、どういう意識で投げているんですか?」。石川は自分の投げ方が田中と似ているとは思わなかったが、丁寧に質問に答えた。「悩んでいる時だったんだと思います」。乗り越えることを期待していた。

27日に田中が1軍に合流してからも「緊張してんの?」「調子はどう?」と声をかけてきた。石川ならではの配慮だった。しかし、何よりなのはこの日の投球内容だ。「プレッシャーをかけたかな。頑張って欲しいです」。強烈なエールになった。

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ロッテ京大田中29日先発デビュー「味わいたい」[ニッカン]

29日の西武戦で1軍デビューするロッテ田中英祐投手(23)が、伊東監督から激励を受けた。

28日、球場で挨拶をつをすると「期待してないから」と一言。初陣の硬さを取ろうという配慮に、田中は「精いっぱい頑張ります」と応じた。この日から限定200枚の田中Tシャツも売り出される。田中は「緊張するけど、なかなかない機会なので、味わいたい」と話した。

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ロッテ石川が無傷の3勝、チーム今季初完封[ニッカン]

ロッテ石川、西武菊池の両先発による奪三振ショーで序盤は進んだ。石川が3回で5個奪えば、菊池は7個。投手戦となった。

ロッテは5回、清田が右中間に1号ソロを放ち先制した。6回にはクルーズの左越え3号ソロが飛び出し、リードを広げた。

西武菊池は今季初登板だったが白星はならなかった。ロッテ石川はチーム今季初の完封で、無傷の3勝目を飾った。

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ロッテ石川3勝目、完封の味は?「おいしいです」[ニッカン]

ロッテ石川歩投手(27)が2安打完封で3勝目を挙げた。1回、先頭の秋山に初球を安打されたが、吉田が盗塁を刺し、ピンチの芽をつんだ。4回先頭の栗山に中前打を許してからは、1人の走者も出さずに試合を投げ抜いた。

お立ち台で、完封の味は?と聞かれた石川は「美味しいですしいです。初回、先頭を出してどうなるかと思ったけど、吉田が刺してくれて乗っていけた。低めに丁寧に投げた結果です」と喜んだ。完封は昨年の最終戦以来。その時も西武菊池との投げ合いで、援護してくれたのは清田。「清田さんは僕の時、いつも打ってくれるんです」と感謝した。

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ロッテ・クルーズ2戦連発「石川を援護したかった」[ニッカン]

ロッテ・ルイス・クルーズ内野手(31)が6回、2試合連続となる3号ソロを左翼に放った。

「速いボールに対して、しっかり上からたたくことができたね。キヨ(清田)のホームランが大きかった。あれで球場全体の雰囲気が変わったね。石川も素晴らしい投球。何とか援護したかった」とコメントした。

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ロッテ京大田中、一足先にグッズデビュー[ニッカン]

29日に1軍初先発を予定しているロッテ田中英祐投手(23)が、まずはグッズデビューを果たした。1日早くビジターユニホームタイプの背番号入りTシャツが発売された。中村、木村、イ・デウン、チェンらとともに「NEW」と札が付けられ、QVCマリンのグッズショップ店頭に並べられた。

田中は「自分のグッズが出るのは初めてなので、とても嬉しいです。色々な人に買ってもらって、ぜひTシャツを着て応援してもらいたいです」と話した。

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ロッテ福浦が尿管結石のため出場選手登録を抹消[ニッカン]

ロッテ福浦和也内野手(39)が28日、尿管結石のため出場選手登録を抹消された。

27日に千葉市内の病院に入院し、体外衝撃波結石破砕術を受けた。

手術は無事成功したが、全治は未定。今後は当日の様子を見て決める。

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ロッテ石川スイスイ2安打完封[デイリー]

わずか2安打。ロッテ・石川は、飄々と相手を手玉に取った。プロ初完封した昨季の最終戦・10月1日の西武戦以来の完封。年をまたいで、西武を2試合連続完封だ。

1回、初球を先頭の秋山に左前に運ばれたが、女房役の吉田が二盗を阻止。「あれで乗って行けた。序盤をゼロに抑えたことで、腕も振れてきた」と石川。風も味方し、宝刀シンカーの切れ味は増す。カーブも低めに決まり、4回1死以降は完全投球だった。伊東監督も「今日は言うことない」と褒めた。

29日にルーキー・田中がプロ初登板する。昨季新人王の石川は、投球フォームなどをアドバイスするなど、よき相談相手になっている。前半戦のヤマ場となる9連戦の初戦。最高の形でものにした。

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デビューの京大君に伊東監督期待せず?[デイリー]

ロッテドラフト2位・田中英祐投手(京大)は28日、1軍デビュー戦となる29日の西武戦に向け、キャッチボールなど軽めの調整。伊東監督からは「期待してないから」と冗談交じりに声をかけられ、「精一杯その緊張感を味わいたい」と話した。

この日から田中グッズ第1弾の背番号「31」のTシャツが発売された。

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ロッテ石川、“絶景”2安打完封[デイリー]

ロッテは、両軍無得点の5回、清田の右越えソロで先制。6回にクルーズが左越えソロを放ち、加点した。8回にもデスパイネの適時打で1点を追加。先発の石川が2安打完封が今季3勝目を挙げた。

西武は先発の菊池が7回1/3を7安打3失点だったが、打線が沈黙した。

ヒーローインタビューで完封勝利の味を「美味しいです」と表現したロッテ・石川は「低めに丁寧に投げた結果と思います。前回良くなかったので、しっかり抑えようと思いました」と好投を振り返った。

“幕張の石川五右衛門”の異名を持つ昨季の新人王は、「絶景で〜す!」の決めぜりふでファンを沸かせた。

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[千葉魂]踏み出す選んだ道の第一歩、田中、さあ前を向いて[千葉日報]

京都駅のホームにスーツ姿の田中英祐投手が姿を現した。時計は17時を過ぎたばかりだった。3月24日、京都大学の卒業式。式典の全てを16時に終え、記者会見を対応すると、思い出に浸ることなく、すぐに帰路についた。よく走り込んだ鴨川の横を通り、駅へと急いだ。桜のつぼみが、まもなく古都に春の到来を告げていた。17時26分、のぞみ246号は、思い出の詰まる京都を後にした。

「もう、ここ(京都)で、やり残したことはないです。あとは、自分が選んだ道でしっかりと結果を出せるように日々を過ごしたいと思います」。

大勢の報道陣が集まった京都大学野球部のグラウンドで行った会見。午前から降り続いた雨が止み、晴れ間がグラウンドを気持ちよく照らしていた。暖かい日差しを浴びながら、卒業証書を手にした若者はキッパリと言い放った。退路をあえて断つような強い思いがそこには感じられた。だから、懐かしい場所でいつまでも写真撮影を撮る事もなく、4年間、一緒に過ごした仲間たちとの会話も短く済ませると、楽しい思いの詰まる過去に、断腸の想いで決別した。踵を返し、荷物を手にとった。

「今日は門限を気にしなくていいぞ。話をしたいこともたくさんあるだろう。終電で帰ってくればいいからな」。

そういって送り出した池田重喜寮長は予想より早い田中の帰りに、少しばかり驚いた表情を見せた。そして「無事に卒業しました」との報告を受けると、「そうかあ」と満面の笑顔で握手を求めた。若者の顔は大学卒業という1つの区切りを終え、プロの勝負師の顔に変化しているように思えた。頼もしさを感じた。

「こっちでやらないといけないことがたくさんあります。修正をしないといけない。いつまでも大学時代に浸るつもりはないですし、卒業式も1つの区切りに過ぎないと思っています。大事なのはこれからの自分。どう立ち振舞うか」。

自分で選んだ道。それに悔いを残さないために、その日にやるべきことをしっかりと、すべてやる。それが田中のこれまでの生き方であり、信念だ。1月の合同自主トレから時間は経ったが、未だ周囲は好奇の目で見る。「京都大学の田中」という枕詞が取れる事はなかなか、ない。「違う道を選んだ方が良かったのでは?」と冗談で口にする人はいるが、そのたびに「なにくそ」と反骨心が燃える。自分の人生。悩みに悩んで決めた自らの選択が間違っていなかったことを世間に証明するためには、日々の時間の全てが大事になる。

オープン戦後に2軍降格。その後、名伯楽と言われる小谷正勝2軍投手コーチの指導の下、一から出直した。イースタン・リーグでしっかりと結果を残し1軍首脳にアピール。小谷コーチは「キャッチボールをする姿は、これまで私が見た選手の中でも5本の指に入る。アドバイスをしたこともすぐに吸収する。才能豊かな若者だ」と目を細める。計画通りにプロセスを踏み、満を持して、1軍に合流した。

4月27日。田中の姿がQVCマリンフィールドの1軍先発投手の練習の中にあった。近づくデビュー戦を前に黙々と汗をかいていた。マウンドに上がる際の登場曲はずっと前から決めていた。どこで初めて聞いたかは覚えていない。何気ない時に、ふと耳にした曲。それでも「とてもいい曲だと思いました」と印象に強く残った。大人気音楽グループ「GReeeeN」の「道」。その唄に励まされた気がした。歌詞にはこうあった。

「誰しも僕ら人生は1度。正しい道か誰も分からないけど、きっと人生はそんなところ。大事な気持ち見失わず行こう」。

大事な気持ち。ピッチャーが投じる1つの小さな野球ボールに、大勢の観客が一喜一憂し、心を動かされ、時には感動を呼ぶ。そのような、プロ野球の持つ尊さに憧れた。だから、厳しい場所であることを覚悟の上でこの道を選んだ。高3夏の県大会は初戦敗退。研究と野球を両立させながらの京大初のプロ野球選手。そんな自分だからこそ、この後に続く若い世代に伝えられるメッセージがあるのではないかと思った。プロ入りを決めた時に、「どのような選手になりたいか?」と問いかけた報道陣に「将来、子供達から『マリーンズの田中英祐のような投手になりたい』と言われるような存在になりたい」と迷わず口にした。それらこそ、田中がこの道を選んだ理由であり、心を動かした大事な気持ちだ。

背番号「31」が、プロ野球人生の第一歩をまもなく踏み出す。その道が正しかった事を証明する長い旅路。悩みに悩んで選んだこの道。あの日の大事な気持ちを見失わず、さあ、どこまでも前を向いて行こう。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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