ロッテは1回に新人中村が先頭打者でプロ初本塁打を放ち先制。2回は清田の適時二塁打、大嶺翔の犠飛で加点した。涌井が8回2失点で3勝目を挙げ、自身の連敗を3で止めた。西武は浅村の適時打とソロによる2点のみに終わった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
千葉ロッテ | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 3 |
千葉ロッテの涌井が、4日の楽天戦以来となる3勝目。登板した過去3試合は黒星が続いており「絶対に勝ちたいと思っていた」と喜んだ。
8回を投げて2失点したが、直球が走り被安打は4。四球も1つしかなく、丁寧に113球を投じた。伊東監督は「石川と涌井では落とせない。気合のこもったピッチングをしてくれた」とたたえた。
前日、そして前カードの楽天戦で、千葉ロッテは1回に先制点を献上していた。「最近、初回に取られることが多い。今日は取れるように」。試合前に話した伊東監督の願いを、ドラフト1位新人の中村がかなえた。
4球目135キロにバットを合わせた。ふらふらと白球は右翼線に上がった。「ライトの足が止まっていたのでライトフライと思って走った」が、着弾地は本人も驚く場所だった。スタンド前列。「しっかり振り切れたので感触は良かった。高めのボールだったので、風に乗ってくれた」。
プロ14試合目で、初めて「1番」に抜擢された早大出身の22歳。ルーキーが初回先頭打者本塁打でプロ初本塁打を記録するのは1998年の坪井(阪神)以来セ、パ両リーグを通じて6人目のことだった。黄金週間で両親も観戦。ボールを贈るといい「いいところが見せられて良かった」と言葉を弾ませた。
京大から初めてプロ野球選手となったドラフト2位の田中が前日、1軍デビューを飾った。打ち込まれ大敗を喫したが、打線も今季初めて無得点に終わった。指揮官は実績のある井口や今季初めて今江をベンチに置き、この日は中村と大嶺翔の若い力に懸けた。
「結果を恐れないで振っていく姿勢がチームに欲しかった」。伊東監督は中村を抜擢した理由をこう説明した。期待通りに躍動した背番号23に「勢いをつけてくれた」と目を細めた。
打球は風に乗り、右翼ポール際付近の最前列に吸い込まれた。ロッテのドラフト1位・中村(早大)が初回、プロ初本塁打となる先頭打者弾。ルーキーの大仕事が、6カードぶりの勝ち越しを導いた。
「しっかり振り切れたので感触は良かったのですが、右翼手の足が止まっていたので、右飛だと思って走っていました」。4球目。高めの直球を迷わず捉えた。伊東監督は「今のチームに足りないもの。結果を恐れず積極的に振っていくという彼の姿勢が欲しかった」と愛弟子をたたえた。
新人による先頭打者本塁打は、球団では86年の古川慎一以来29年ぶり。プロ1号を初回先頭打者弾で飾ったのは2リーグ分立後6人目(セ2人、パ4人)。両リーグ通じると98年の坪井(阪神)のランニング本塁打以来。パ・リーグでは93年の大島(近鉄)以来22年ぶりの快挙だ。
前日は同期の田中が1軍デビュー。秀才右腕に注目が集まりがちだが「人のことは、あまり気にならないんです」とマイペース。ドラ1の貫禄を見せた背番号23が5月反攻のピースとなる。
前日の西武戦で1軍デビューし、3回5失点で降板したロッテのドラフト2位・田中(京大)は、この日ベンチ入り。
落合投手コーチの指示で、涌井の投球やイニング間の過ごし方など一連の動きを見て勉強。田中は「テンポを持っているし落ち着いている。集中力があるのに、入りすぎず、やるべきことをやっている」と感想を口にした。
ロッテが序盤に奪ったリードを守り切った。
1回、1番に入ったドラフト1位ルーキー・中村の先頭打者本塁打で先制。2回には清田の適時二塁打と大嶺翔の犠飛で、2点を追加した。
西武は4回に1点を返し、7回には浅村のソロで1点差としたが、そこまでだった。
中村は両親が球場で観戦する前でのプロ初本塁打。「とても嬉しいです。(ホームランボールは)両親に贈りたいと思います。両親が見ている前で打ててよかったです」と笑顔で話していた。
ロッテが逃げ切り、今カードを勝ち越し。4位に浮上した。
先発涌井が8回4安打2失点で3勝目。自らの連敗を3で止めた。
打線は、初めて1番スタメンで起用された新人の中村が1回、プロ1号となる先頭打者本塁打を放ち先制。2回に、清田の適時二塁打と、大嶺翔の犠飛で2点を加えた。
4月最後の試合をものにした伊東勤監督(52)は「(中村の1発は)あれで勢いをつけてくれた。(涌井は)今日は気合が入っていた。涌井、石川では落とせない。(4月を終え、勝ち負けは)マイナス2。月も変わる。投手陣のやりくりは大変だけど、1人でも新しい人が出てくれば、違う形になる」と、5月からの巻き返しを期していた。
ロッテ涌井秀章投手(28)が8回4安打2失点で、自身の連敗を3で止める3勝目を挙げた。
3回までは1人の走者も許さなかった。4回に内野安打で出した走者を二塁に進められ、浅村に右前にぽとりと落ちる適時打を打たれた。だが、後続は抑え、追加点を許さない。7回、再び浅村にソロを打たれるも、連打はなく安定した投球だった。
お立ち台に上がり「自分自身、3連敗していたので、そろそろ勝ちたいなと。絶対勝つつもりでした」と明かした。最後に、ファンへのメッセージを求められると「次も勝ちます!」と話し、歓声を浴びた。
ロッテのドラフト1位ルーキー中村奨吾内野手(22)がプロ1号本塁打を放った。
「1番三塁」でスタメン出場。1回、西武ルブランから右翼ポール際に先頭打者本塁打となるソロを放った。外寄り高めの135キロ真っ直ぐを捉えた。
「しっかり振り切れたので感触は良かったのですが、ライトの足が止まっていたのでライトフライだと思って走っていました。高めのボールだったので、風にうまく乗ってくれましたね。ゴールデンウイークで両親も見に来てくれているので、いいところが見せられて良かったです。ボールは手元に戻ってきたら、両親へ渡したいと思います。先頭打者ホームランは公式戦では初めてですね。素直に嬉しいです」と話した。
ルーキーが初回先頭打者本塁打でプロ初本塁打を記録するのは1998年の坪井(阪神)以来で、セ、パ両リーグを通じて6人目。
ロッテ清田育宏外野手(29)がチーム2点目となる適時二塁打を放った。
1−0の2回無死一塁で、西武ルブランの浮いたチェンジアップを引っ張った。左翼線への二塁打となり、一塁走者の鈴木が一気に生還した。
清田は「高めのチェンジアップを思い切って振り抜けた結果だと思います。大地(鈴木)もよく走ってくれました。昨日はみんな悔しい思いをしているので、今日はスカッと勝ちたいです」と、0封負けした前日のリベンジを誓った。
ロッテのドラフト2位ルーキー田中英祐投手(23)がブルペン待機でベンチ入りした。
前日29日にプロ初登板、初先発したが、3回5失点KO。先発の翌日に中継ぎに回った。
伊東勤監督(52)は「場数を踏ませてあげたい。昨日は、何が何だか分からないうちに終わっただろうから。納得できる球は1球もなかったと思う」と説明した。
ロッテのドラフト1位・中村奨吾内野手(22)=早大=が30日、西武5回戦(QVCマリン)の1回先頭で先制弾となるプロ初本塁打。チームとして6カードぶりの勝ち越しとなる、3−2の勝利に貢献した。
「風に乗ってくれました。外野手の足が止まったのでフライかと思ったのですが、歓声で、もしかしたらと…」。
右翼ポール際にフワリと舞い上がった打球は、中村のキャラ同様の地味さだったが、記録は派手だった。新人が1回先頭打者本塁打でプロ初アーチを記録するのは2リーグ制以降、6人目。また、ロッテの新人による先頭打者本塁打となると1986年に4発放っている古川慎一以来、29年ぶりだ。
昨秋のドラフト会議以降、「京大くん」こと2位・田中の話題に押されっぱなしだった、こちら1位の「早大くん」。試合前には2人によるエール交換があった。
「1番・三塁」での先発出場を知り「頑張れよ」と声を掛けてきたのは田中で、前日29日はその逆。プロ初登板だった田中を中村が激励していた。2人の明暗は分かれたが、同期入団の“絆”はより深まった。
兵庫県三木市の実家から観戦に訪れていた父・優仁さん(51)、母・敦子さん(52)にもささげる親孝行の一発。「記念のボールは両親に贈ります」と泣かせるセリフで締めた。
涌井が8回を4安打2失点。自身の連敗を3で止める3勝目を挙げた。「真っ直ぐで押せたのがよかった。それが調子のバロメーター。ひとまず勝ててよかったです」。前日29日に初先発し、KOされたD2位・田中(京大)がこの日はブルペン待機。「自分の投球で何かを感じて欲しい思いで投げた。何を感じるかは田中次第です」。最高の手本を示した。
前日29日の西武戦で3回5失点KO。悔しいプロ初登板となったD2位・田中(京大)はこの日もベンチ入りしたが、出番はなかった。伊東監督は今後について「リリーフで経験を積ませます」と説明。2軍調整中の唐川が5日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に先発予定。2軍降格候補の最有力が田中で、次の登板が早くもラストチャンスとなる公算が大きくなった。
ロッテ・涌井秀章投手(28)が西武戦に先発し、8回4安打2失点で3勝目(3敗)を挙げた。
涌井は3点リードの4回、1死二塁から浅村に適時打を浴びると、7回には浅村の右越えソロ本塁打を浴び3−2と1点差に迫られたが、8回を3人で終わらせリードを守りきり、マウンドを守護神、西野に託した。
プロ初本塁打を放ったドラフト1位ルーキー・中村とともにお立ち台に立った涌井は「自分自身3連敗だったので、そろそろ勝ちたいなと思っていた。絶対に勝つという気持ちで(マウンドに)上がりました」と話すと「いいところもあり悪いところもありましたが、勝てたので良かったと思います。(良かったところは)最少失点でイニングを終われたこと」と笑顔。
さらに中村について「いつもこの子には声をかけているけど、全然反応がないので何を考えているかと思っていた。でも、ホームランを打ってくれたので、これからもっと仲良くなりたいと思います」とルーキーに感謝した。
ロッテの新人、中村が初めて1番で起用され、1回に先制の1号ソロを放った。ルーキーが初回先頭打者本塁打でプロ初本塁打を記録するのは1998年の坪井(阪神)以来で、セ、パ両リーグを通じて6人目。
高々と打ち上げた飛球が風に乗り、右翼ポール際へ飛び込んだ。「ゴールデンウイークで両親が見に来てくれているので、いいところが見せられて良かった」と話した。
ド派手な1番デビューだった。ロッテのドラフト1位・中村は初回、ルブランの外角高め直球をフルスイング。打球が右翼席ポール際に飛び込むと、本拠地QVCマリンのスタンドがどよめいた。プロ初本塁打が初回先頭打者本塁打。新人では球団初の快挙となり、そのまま決勝弾となった。
「フライかと思ったけど、もしかしたらと。先頭打者本塁打は(アマ時代を含めて)公式戦では初めて。素直に嬉しい」。ここ3試合1桁安打で計5得点。伊東監督は打撃不振の今江を外して中村を三塁で起用し、初めて1番に抜擢した。1番は中村にとって、早大1年時から任された「定位置」。いきなり最高の結果で期待に応えた。
走攻守三拍子そろった22歳。50メートル6秒0の俊足と、初球から強振する積極性が持ち味だ。粗削りな一面もあり、7回の打席は直球を3球続けて空振りするなど、本塁打の後は3打席3三振。8回2死一、二塁の好機で代打を送られた。「何でも手を出すのは良くない」と反省を繰り返したが、伊東監督は「今のチームに足りないのは積極的に振る姿勢。スタイルを貫いてくれた」と満足げだ。打線の起爆剤としての役割は十分に果たした。
前日プロ初登板した田中が3回5失点で敗戦投手となった。京大初のプロ野球選手として注目を浴びる右腕とは同学年。1軍にいる新人は2人だけということもあり、中村は「1軍に上がってきて刺激になった」と言い、田中に「お互い頑張ろう」と声を掛けた。ドラフト2位は打ち込まれたが4試合ぶりにスタメン出場したドラフト1位が敵討ちをした。
初めて上がったお立ち台。本拠地の大歓声を浴びると、無口な22歳は照れながら「最高です」と白い歯を見せた。スタンドでは父・優仁さん(51)と母・敦子さん(52)が見守っていた。「ホームランボールは両親に贈りたい」。チームは6カードぶりの勝ち越し。粗削りなドラフト1位が、勢いに乗れないチームを押し上げる。
ロッテの涌井が8回を4安打2失点の好投で4日楽天戦(QVCマリン)以来26日ぶりの3勝目を挙げた。
「自分自身3連敗していたので、そろそろ勝ちたいと思っていた」。古巣相手に3回まで完全投球。「久しぶりに真っ直ぐの感触が良かった」と言う。自身の成績は3勝3敗の五分に戻った。既に10人を先発として起用するなどローテーションの編成に苦労しており、開幕投手を務めた右腕にかかる責任は大きい。伊東監督は「気合の入った投球を見せてくれた」と復調を喜んだ。
敗戦から一夜明けたロッテ・田中はベンチ入りしたが、出番はなかった。
伊東監督は「次の登板は先発ではない。劣勢で投げさせても意味がない。場数を踏ませたい」と中継ぎとして経験を積ませる考えを明かした。前日に3回72球を投げた右腕は「疲れました。(張りは)大丈夫です」。この日8回2失点の好投を見せた涌井は「田中には(自分の投球を)見て何かを学んでくれればと思った」と話していた。
ロッテがエースとルーキーの活躍で6カードぶりのカード勝ち越しを決めた。
初回、先発の涌井は西武打線を簡単に三者凡退に斬って取ると、その裏にドラフト1位ルーキー、中村のバットが火を噴いた。
この試合、「1番・三塁」でスタメン出場の中村は西武先発のルブランが投じた4球目のカットボールを強振。すると、ライト方向に舞い上がった打球は風にも乗ってポール際に飛び込む先頭打者本塁打となった。
続く2回にも2点の援護点をもらった涌井は8回を投げて4安打2失点という内容で降板。9回は西野のリリーフを仰ぎ、今季3勝目を挙げた。
4日の楽天戦以来となる白星に涌井は「自分自身3連敗していたので、絶対勝つという気持ちでマウンドに上がった。チームも久しぶりにカードの勝ち越しを決めたので、これから乗っていきたい」とエースの役割をしっかりと果たし、充実の表情を見せた。
新人のプロ初本塁打が初回先頭打者本塁打というのは球団初。パ・リーグでは4人目となる快挙を達成した中村は「1打席目からどんどん振っていこうという気持ちがホームランにつながった」と先制の一発を振り返り、この日、試合の観戦に訪れていた両親に贈るという記念のボールを握りながら笑顔を見せていた。
ルーキーの起用がズバリ当たった伊東監督は「風に乗ったけれど、ホームランには変わりない。今のチームに足りない積極的な姿勢で勢いをつけてくれた」と中村を称え、涌井に関しては「前回やられている分(涌井は11日の西武戦で負け投手)、気合が入っていた。球速も後半に入ってから上がっていたしね」とその投球に舌を巻いていた。
ロッテのドラフト1位ルーキー、中村奨吾(23)が30日の西武戦でプロ初本塁打を放った。
中村はこの日「1番・三塁」でスタメン出場。初回の第1打席で西武先発・ルブランの投じた4球目のカットボールを強振すると、打球は高々と舞い上がり、右翼ポール際に飛び込んだ。
新人のプロ初本塁打が初回先頭打者本塁打は球団初。パ・リーグでは4人目となる快挙を達成した中村は「先頭打者本塁打は公式戦では初めてですね。素直に嬉しいです」と、親族が見守る中での記念の一発に笑顔を見せていた。
「初回に点を取れるように打線をいじった」という伊東監督の期待に見事に応えた。
幕張の風がルーキーを歓迎した。半信半疑で駆け出した中村の目に、右翼席最前列で弾む白球が飛び込んできた。「風に乗ってくれました」。本拠地初先発で、ロッテを6カードぶり勝ち越しに導く先頭打者アーチ。新人のプロ1号が初回先頭打者本塁打となるのは、球団史上初の快挙だった。
プロ初の1番スタメン。波に乗れないチーム状況を打破しようと、伊東監督は新人の積極性に懸けた。初球から振り、4球目をジャストミート。チームを4位に浮上させた。「チームに足りないもの、結果を恐れず振る姿勢が必要だった」と指揮官は大きくうなずいた。
前日は同期の田中が黒星デビュー。一夜明け、ドラフト1位が本領を発揮した。この日は両親が観戦しており、「いいところが見せられて良かった」とはにかんだ。天理高時代の80年夏、甲子園で伊東監督を擁する熊本工と対戦した父・優仁さん(51)に、成長した姿を披露した。
お立ち台で並んだ涌井が「果たして何を考えいるのか…」と首をかしげるほど寡黙な中村。田中の陰に隠れてきたドラ1が、実力でスターダムにのし上がってきた。