ロッテが今季初の3連勝。0−2の5回に田村の2点右前打で追い付き、さらに清田の2点二塁打と犠飛で計5点を奪った。7回は清田の右前打で加点。涌井はリーグ最多に並ぶ5勝目。ソフトバンクの大隣は失策をきっかけに崩れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 1 | 0 | x | 6 |
千葉ロッテの涌井は今季2度目のスライド登板となり「いつも自分の時は雨になる」とお立ち台で笑いを誘ったが、7回2失点で自身3連勝。奪った三振は8つ。直球に切れがあり、コーナーを突いて見逃し三振を次々に奪っていった。
味方のまずい守備もあり3、4回に失点したが「よく我慢して、切り替えて自分の投球をした。ボールも切れていた」と伊東監督は評価。これでリーグトップの5勝に並んだが、右腕は「終わった時に1番になっていればいい」と冷静だった。
一気に試合をひっくり返した。2点を追う5回に大量5得点。36試合目。長いシーズンの4分の1を消化して、千葉ロッテは今季4度目の挑戦で白星をようやく3つ重ねた。
試合前までの防御率が1.44とリーグトップの大隣との対戦。4日には7回を3安打2失点に抑えられていたばかり。嫌な左腕に得意のチェンジアップを低めに集められ4回まで1安打に封じられたが、1つのミスにつけ込んだ。
5回。先頭クルーズの中飛は平凡な当たりだったが、柳田がまさかの落球。ここから満塁の好機を築き、1死からこの日が21歳の誕生日だった田村が右前へ同点の2点打。「チェンジアップは狙っていたのでうまく食らいつくことができた」と自ら花を添えた。
荻野が四球で好機を広げると、4月下旬から左足を上げたことが「うまくはまっている」と打撃好調の清田が続いた。「うまく引っ掛かってくれた」とスライダーを左翼線に思い切り引っ張る。2点二塁打で勝ち越した。
千葉ロッテもミスが相次ぎ、流れを手放していた。1回はバント失敗。先制を許した3回の守りでは、一塁手井口の悪送球がきっかけとなっていた。それだけに、伊東監督は「1つのミスからチャンスをもらって、田村の一打で流れがこっちにきた」と振り返った。
ロッテ涌井秀章投手(28)はウイニングボールを惜しげもなく田村にあげた。21歳の誕生日プレゼント。自分を7回2失点と好リードし、同点適時打を打ってくれたお礼だった。「もう打つことないだろうから」。辛口の冗談を添えて贈った。
マリンに吹いた7メートルの風を味方につけた。「風で直球が伸びて来た。低めに来る時、すごく良かった」と田村をうならせた。ホップするようにストライクゾーンに吸い込まれた。8個の三振のうち6個が、直球での見逃し三振だった。
試合前には田村から「7回を無失点でいって、その間に僕のセカンドゴロの間に1点取って勝ちます」と言われていた。シミュレーションとは違ったが、リーグトップに並ぶ5勝目を挙げた。「まだまだ5月。終わった時に1番になっていればいい」。表情はクールでも言葉は熱かった。
21歳の誕生日だったロッテの田村龍弘捕手が、今季初の3連勝を呼び込む殊勲打を放った。2点を追う5回1死満塁、チェンジアップに食らいつき、右前に同点適時打を放った。
「ここで打ったらお立ち台やなって思っていた」とポジティブに打席に入ったのが功を奏した。お立ち台では大嶺翔、中村、クルーズらからシェービングクリームやベビーパウダーを浴びせられ、祝福された。「1つ年を取ってしまったので、もっと若々しく頑張っていきたい」と抱負を語った。
ロッテ田村龍弘捕手(21)が0−2の5回1死満塁、右前に同点打を放った。
「追い込まれていたので、インコースのストレートを頭に入れといて、逃げるボールには引っかけさせられないように注意していました。チェンジアップは狙っていたボールだったので、うまく食らいつくことができました。今日は誕生日。勝って花を添えたいです」と話した。
ロッテ清田育宏外野手(29)が同点に追いついた直後の5回1死満塁、勝ち越しの適時二塁打を放った。1ボールから内角スライダーを左翼線へ運んだ。「最低でも外野フライを考えていたので、いい結果に満足しています。前回ヤフオクではやられていますからね。今日は何とかしないといけません」。大隣攻略への執念が実った。
ロッテは13日、ソフトバンク10回戦(QVCマリン)に6−2で勝ち、今季初の3連勝を飾った。涌井秀章投手(28)は7回2失点で、リーグトップに並ぶ5勝目(3敗)を挙げた。
「まだまだ5月。終わったときに1番になっていればいい。登板するときは責任回数を投げて、勝ちたい」。本塁から中堅方向への強風を味方につけた。最速146キロの直球が打者の手元で伸びる。中盤以降はカーブを多投。「しっかりブレーキがかかって、いいアクセントになった」と打者の目線をずらした。
お立ち台では、21歳の誕生日を迎えた捕手の田村をいじった。同点の2点打で援護した女房役に「いつも『打つ』と言うのに期待を裏切る。期待はほんの少しだけ。田村が調子に乗らないように締めていきます」と毒舌。それでも、ウイニングボールは田村にプレゼント。皮肉屋だが、やはり男前だ。
ロッテの涌井がリーグトップに並ぶ5勝目を挙げた。速球に力があり、7回を6安打2失点、8三振の好投だった。伸びのある球で何度も見逃し三振を奪い「しっかり低めに投げられたかな」と振り返った。
自身は3連勝となり、勝ち星で日本ハムの大谷、吉川に並んだ。西武時代に2度の最多勝の経験を持つ。「まだ5月。終わったときに1番になれれば」と淡々と話した。
人生最高の誕生日となった。21度目のバースデーでお立ち台に上がったロッテ田村に、手荒い祝福が待っていた。覆面姿の大嶺翔と中村から大量のシェービングクリームを顔にぶつけられると、クルーズからは大量のベビーパウダー攻撃も。「今まで誕生日に試合で活躍したという記憶がない。いい誕生日になった」。もはや誰か分からない状態になりながら喜びを爆発させた。
10年から6連敗中だった「天敵」の大隣を、捕手ならではの読みで攻略した。2点を追う5回1死満塁。外角低めのチェンジアップを右前に運んだ。「カウントは2ボール2ストライク。僕が捕手なら外角低めのチェンジアップを引っ掛けさせて併殺を狙う」と狙い澄まし、人生初の「誕生日タイムリー」。この2点適時打で同点に追いつくと、打線はこの回5点を挙げ一気に逆転。試合前、涌井に「僕の二ゴロの間に1点取って勝ちます」と宣言していたそうで「(二ゴロを)上回って良かった」とおどけた。
守備では先発・涌井の好投を引き出し、チームを今季初の3連勝に導いた。この日は中堅から本塁方向へ7〜8メートルの「マリン風」が吹きつけていた。序盤は風の影響を受けにくい直球で押し、中盤からはカーブとフォークを中心とした配球に変えて相手打線に的を絞らせなかった。
涌井からはウイニングボールを手渡された。「誕生日プレゼントやから、大事にします」。さらに嬉しかったのは涌井の「田村がうまく引っ張ってくれた」という言葉だ。試合前に伊東監督に掛けられた「いい誕生日になるといいな」という言葉通りの1日になった。
ロッテの涌井が5勝目を手にした。守備のミスもあった4回までに2失点も、制球が安定して崩れず140キロ台前半の直球を軸に8奪三振。7回を6安打2失点(自責1)で自身3連勝に「チームが連勝していたので、流れを止めたくないと思ってマウンドに上がった」。
日本ハム・大谷、吉川と並ぶリーグトップタイの白星に「シーズンが終わったときに(勝ち星が)1番になっていればいい」と力強かった。
ロッテとエイベックスの共同企画で、QVCマリンのビールの売り子がアイドルとして活動する6人組グループ「マリーンズ カンパイガールズ」が“初舞台”で奮闘した。
売り子歴8年のリーダー・今井さやか(25)は240杯。QVCマリンで1日370杯を売り上げた経験を持つ大宮愛香(23)は154杯。現役大学生で高校時代はやり投げの選手として活躍した前田美里(20)は114杯。ミュージカルや舞台に出演経験のある平山美沙樹(22)は77杯。現役大学生で秋葉原でアイドルとして活動していた朝倉なおこ(21)は76杯。関西の2球場で売り子だった外塚歩(22)は73杯。メンバー6人で計734杯だった。
カンパイガールズ以外の売り子も含む13日の売り子平均は1人あたり82杯で、同日のビール売上は昨年同時期平日と比べると110%だったいう。それでも今井は「6人で800杯を目標にしていただけに残念です。今日は気温が上がるといわれていましたけど、思った以上に気温が上がらず、寒かったので苦戦してしまった理由かなあと思います。それでも『テレビ、新聞を見たよ』とお客様に声を掛けて頂いたり、『頑張って』と励ましてももらい、とても嬉しかったです。これからも売り子とアイドル活動の両方で頑張りたいです」と、次なるホームゲームでの“リベンジ”に燃えていた。
エースの仕事だ。ロッテ・涌井は淡々と鷹打線を片付けた。日本ハム・大谷、吉川に並ぶハーラートップタイの5勝目。チームを今季初の3連勝に導いた。
「連勝中だったので、流れを止めないように行こうと思いました」。先に2点を失ったが、気負うことはなかった。要所を三振で締め、自らのリズムを決して崩さなかった右腕に、味方打線も集中打で援護した。
地の利も存分に味方した。この日、スコアボードの風速計は常時6〜8メートルを表示。「風で真っ直ぐが手元で伸びていた。特に低めに来る球は良かったですね」と女房役の田村。8三振うち6つを見逃しで奪った。
8勝12敗と不本意だった昨季を払拭し、リーグトップの勝ち星を積む右腕に全盛期の輝きが重なる。「まだ5月。(シーズンが)終わったときに、1番になりたいと思う。投げる試合はすべて責任回数を投げて、勝ちを持って行く」。完全復活への手応えを静かに感じながら、背番号16は腕をうならせる。
ロッテは13日、球界初の売り子アイドル「マリーンズ カンパイガールズ」の初日のビールの売り上げを発表した。計734杯で、メンバーによる売り上げの内訳は、今井(リーダー)240杯、大宮154杯、前田114杯、平山77杯、朝倉76杯、外塚73杯。
なお、「カンパイガールズ」以外の売り子も含めた、この日の売り子平均は1人あたり82杯の売り上げ。昨年同時期平日の売り上げと比較すると、110%だった。
今井リーダーは「6人で800杯を目標にしていただけに残念です。今日は気温が上がると言われていましたけど、思った以上に気温が上がらず、寒かったので苦戦してしまった理由かなあと思います。それでも『テレビ、新聞を見たよ』とお客様に声を掛けて頂いたり、『頑張って』と励ましてもらい、とてもうれしかったです。これからも売り子とアイドル活動の両方で頑張りたいです。次のホームゲームは交流戦ですが、6人で目標を達できるように。それで最後に今日もみんなで、う〜、ぐびぐび!マリーンズ・カンパイガールズです!!」とコメントした。
涌井のポーカーフェースは崩れなかった。7回2死二塁から、今宮を外角低めの直球で見逃し三振。8個目のKで決めた。7回6安打2失点で、大谷、吉川と並び、リーグトップタイの5勝目。ホークスを相手には3勝目だ。「田村がやっと期待に応えてくれましたね」。一緒にお立ち台に立った女房役・田村の同点2点打を笑いに変える、余裕たっぷりの白星だった。
エースは怯まなかった。3回、井口の送球エラーで一気に1死三塁のピンチを作り、続く鶴岡に右前打を浴びた。続く4回にも1点を失う。しかし、先行を許しながらもソフトバンクに主導権は握らせない。5回に一挙5点でチームが逆転すると、落ち着いた投球で要所を締めた。
直球のキレが戻ってきた。「しっかり低めに投げられた」と8奪三振中、見逃しは実に6つ。フォークの落ちには納得できなかったが、これを逆手にとってゴロを打たせた。正面からの風も「ブレーキがいいアクセントになった」。全ての状況を自身の有利に変える巧みさがあった。
12日からのソフトバンク戦へ向け、中5日での登板を志願していた。「連勝中の流れを切らずにいきたいと思っていたので」。12日は台風で中止となり結果的に中6日の登板になったが、伊東監督も「ボールもキレていたし、よく我慢した。かなり安定感が増してきたね」と脱帽。開幕投手を務めた男の自覚を感じていた。
今季初の3連勝を、エースでつかんだのは大きい。右腕自身も、これで3連勝だ。「まだ5月なんで。(シーズンが)終わったときに、1番になっていればいい」。09年以来、遠ざかっている3度目の最多勝も、この調子なら夢ではない。
5回1死満塁、同点2塁打で21歳の誕生日をチームを3連勝で飾ったロッテ・田村捕手が、お立ち台で顔面クリームまみれの手荒い祝福を受けた。
ヒーローインタビューを受けた田村は、バースデーケーキのレプリカを受け取るも、乱入したスパイダーマンにクリームを顔面に塗りたくられ、顔中真っ白にしながらインタビュー。「ここで打ったらヒーローインタビューだと思って。最高の形になりました」と満面の笑みを浮かべていた。
球界初の売り子アイドルグループ誕生となった千葉ロッテマリーンズのマリーンズ カンパイーガールズが5月13日に活動開始。グループ6人の初日の売り上げは次の通りだった。今井さやか(リーダー)240杯、大宮愛香154杯、前田美里114杯、平山美紗樹77杯、朝倉なおこ76杯、外塚歩73杯。6人の合計で734杯となった。
リーダーの今井さんは「ちょっと予想気温より寒かったので苦戦してしまった理由かなあと思います。それでも『テレビ、新聞を見たよ』とお客様に声を掛けて頂いたり、『頑張って』と励ましてももらい、とても嬉しかったです。これからも売り子とアイドル活動の両方で頑張りたいです。次のホームゲームは交流戦ですが、6人で目標を達成できるように頑張ります。それでは最後に今日もみんなで、う〜、ぐびぐび!マリーンズ・カンパイガールズです!!」と総括。当初の目標として、活動初日は800杯を目標にしていただけにあと少しで届かなかったことに悔しさをにじませていた。なお、マリーンズ カンパイガールズ以外の売り子も含むこの日の売り子平均は1人あたり82杯。ビール売上は昨年同時期平日と比べると110%とアップ。好影響を与えた。
今後は売り子以外にアイドル活動も本格開始。近日中にエイベックスによるボイストレーニングが予定されており、CDデビューも目標にしている。また、8月末までのQVCマリンフィール取材試合で6人で合計3万杯を売れば、エイベックスより写真集を発売するというチャレンジ企画にも挑戦中。今後の活躍に注目が集まる。5月12日のお披露目会に出席したチームキャプテンの鈴木大地内野手も「選手と一緒にマリーンズを盛り上げて欲しい。彼女達の元気に負けないよう選手はグラウンドで頑張ります!グラウンドとスタンドと頑張るフィールドは違うけど、日本一目指して頑張っていきましょう」と激励の言葉を送った。