日本ハムが連敗を5で止めた。大谷が今季2度目の完封で両リーグ単独トップの9勝目。3安打、11三振だった。3回に中田の21号3ランなどで4点を先取。4回はレアードが2ランを放った。ロッテは阿部が序盤で打ち込まれた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
北海道日本ハム | 0 | 0 | 4 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | x | 7 |
ロッテが、日本ハム大谷に初めて黒星を喫した。
序盤で大量リードを許すと11個の三振を奪われ、得点できなかった。伊東勤監督(52)は「イメージと違う。変化球ばかり。あれだけ変化球がストライク入ると、なかなか打てない」と、お手上げだった展開を振り返った。旭川での2連戦は1勝1敗。「良しとしなきゃいけないのか。また帰って出直しです」と話した。
ロッテは大谷に散発3安打に封じられた。160キロに迫る速球に加えて変化球も制球良く投げ込まれ、伊東監督は「速い真っ直ぐに負けまいと思って打席に入っている。変化球が入ったら打てない」と脱帽するしかなかった。
清田は4打数無安打に抑えられ「真っ直ぐは速いし、フォークボールやスライダーでもストライクを取れていた」と狙いを絞り切れなかったという。ベテランの井口も「変化球が良かった。去年は明らかなボール球が結構あったけど、いいところに決まっていた」と成長を認めた。
ロッテは今季初対戦の「投手・大谷」に手も足も出なかった。昨季はプロ初黒星を付けたが、相手の進化に対応できなかった。
試合後、伊東監督は両手を上げて「お手上げ」のポーズ。「全然イメージが違った。変化球が多かったね。遊ばれていた」と苦笑いを浮かべるしかなかった。昨季の対戦成績が4打数2安打1本塁打の井口も、2打数無安打2三振に終わり「変化球が良かった。昨季までは明らかなボール球があったけど、いいところに決まっていた」と完敗を認めた。
ロッテの阿部和成投手(26)が24日、日本ハム戦(旭川)で2年ぶりに先発したが、3回7安打4失点で降板した。
2回までは走者を出しながらも無失点に封じたが、3回1死一、三塁から中島の打球が遊撃強襲の内野安打となり失点。2死後、中田に甘く入った変化球を左越え3ランとされた。
「(本塁打された)あの場面はカウントが不利だったので、自分の球を投げて、ボール球を振らすくらいの強い気持ちで投げなければいけなかった。本塁打を打たれてはいけない打者に、走者がたまっている場面で打たれて点差が広げられてしまった。悔やまれる1球です」とうな垂れた。
逆方向に力強い打球が飛んで行った。24日のイースンタンリーグ・楽天戦(ロッテ浦和)。脇本直人外野手が9回2死一塁の場面で楽天・梅津から左翼に2号2ラン。プロ初本塁打を放った4月26日の日本ハム戦(鎌ケ谷)以来の本塁打を放った。
「感触はよかったけど、まさか入るとは思わなかった。逆方向への強い打球を意識して日頃から練習に取り組んでいる。試合でそれが出来たのはこれからの自信になります」と脇本も手応えを口にした。
2回の1打席目は楽天先発の今野から右前打。チーム全体練習終了後も室内練習場にこもり、誰よりも遅くまで打ち込みをするのが日課。寮に戻ってきた後も夕食後に寮内の施設でバットを振る事を欠かさない努力が、今、少しずつ、実りつつある。