両チームとも延長での決定機を生かせなかった。ロッテは4−5の7回に角中の三塁打で同点。10、11回は好機をつくりながら後が続かなかった。西武も11回1死満塁でメヒアが投ゴロ併殺打に倒れるなどあと1本が出なかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
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千葉ロッテ | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
埼玉西武 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
願ってもない展開をぶち壊してしまった。4−2の4回。同点弾に西武ファンの歓声が場内を包む中、千葉ロッテの唐川はマウンドでうつむいた。打線が好投手・岸から奪った貴重なリードをふいにした。
先発予定だった1日の楽天戦が中止になり、2週間ぶりのマウンド。2回に2死から与えた四球をきっかけに、秋山に高めの134キロを右前に運ばれ球団新の24試合連続安打達成を許してまず1失点。3、4回は真ん中に入った変化球を中村、栗山にそれぞれスタンドまで飛ばされた。
4回を投げて4安打4四球の4失点。立ち上がりから直球が抜けるなど、制球に苦しんだ。黒星こそつかなかったが、先発としての役目は果たせなかった。背番号19は悔しさをにじませた。
「ストライクを取るのに苦しんで、ストライクを取りにいったら打たれ、悪循環になってしまった。野手の人が点を有効的に取ってくれたのに、自分でリズムを崩してしまった」。
チームは前日に1ヶ月ぶりに貯金1とした。「投手が安定してきた。春先とはちょっと違う。うちは先発が頑張れば勝機はある」と伊東監督は話す。この日は72試合目で、シーズンも半分が終わった。上昇気流をつかむための課題が明確になっている。
当たりが止まっていた千葉ロッテ角中のバットから快音が何度も響いた。
交流戦中は12球団3位の打率4割2分7厘と打ちまくったが、ここ6試合は25打数でわずか1安打だった背番号61。「ここのところ安打が出ていなかったので、最初の打席で出たのが良かった」。1回に低めボール球の変化球をすくい上げて、先制の適時三塁打。真骨頂の一打は14打席ぶりの安打でトンネルを抜け出した。
3回はこれまたファウルで粘る持ち味を見せて10球目を左中間に運んで、追加点につなげた。そして、1点を追う7回には右中間へ同点三塁打。6月15日以来となる猛打賞となったが、角中は「猛打賞?ここ何試合かチームに迷惑を掛けていたので、まだまだです」と話した。
延長12回の末に同点で引き分けた。
ロッテは3回までに4点を奪い、一時は3点のリードを奪ったが、先発の唐川侑己投手(25)が4回4失点で同点に追いつかれて降板。5−5で延長戦に突入した。
10回からマウンドに上がった守護神、西野勇士投手(24)は、11回1死満塁のサヨナラのピンチを投ゴロ併殺で無失点にしのぎ、今季初めてイニングまたぎで2回を投げた。
伊東勤監督(52)は「最後は総力戦でみんな頑張ってくれた。ただ言いたいのは、先発が気持ちが入ってないように見える。結果的に負けなくて良かったけど、残念でしようがない」と唐川に苦言を呈した。
ロッテ角中勝也外野手(28)が先制の適時三塁打を放った。
1回1死二塁でカウント2−2からの5球目、地面すれすれの外角低めチェンジアップを、右前に運んだ。自身4試合ぶりの安打。「西武の先発陣はみんないいので、まず先制できたことは良かった。個人的にもここのところヒットが出ていなかったので、最初の打席で出たのは良かったと思う。このヒットをきっかけに何か変わってくれたらいいですね」とコメントした。
ロッテ今江敏晃内野手(31)が2点適時打を放った。2−1の3回2死満塁で、外角低め136キロのスライダーを右前へ。
一時3点のリードを奪い「今年はここまで打点が少ないと思っていたので、チャンスで打てて良かったです。次もチャンスで打てるように頑張ります」と、自身6月14日巨人戦以来となる適時打を喜んだ。
ロッテ唐川侑己投手(25)が5回持たずに降板した。
2回までに4四球を与えるなど、立ち上がりから制球が安定しなかった。3回、4回にそれぞれソロと2ランを被弾し、4回4安打4失点(自責3)。一時は3点のリードがあったが、同点に追いつかれてマウンドを降りた。
「ストライクを取るのに苦しんで、ストライクを取りにいったら打たれ、悪循環になってしまった。野手が点を有効的に取ってくれたのに、自分でリズムを崩してしまった」と反省した。
ロッテは今季初の引き分けで、初の5連勝はお預けとなった。延長10回から守護神・西野が今季初めて2イニングを投げるなど7投手で継投し、7回以降は無失点。伊東監督は「最後は総力戦。みんながよく頑張った。負けなくて良かった」と前向きに話した。
だが、4回4失点と精彩を欠いた先発・唐川については「残念でしようがない。次(の先発)は考える」と苦言。右腕は「自分でリズムを崩した」と肩を落とした。
日本野球機構(NPB)は3日、若手選手による「フレッシュオールスターゲーム2015」(16日、倉敷マスカットスタジアム)の出場予定選手として、新人のロッテ・田中英祐投手(23)、楽天・安楽智大投手(18)ら42選手を発表した。監督はイースタン選抜がロッテ・青山道雄2軍監督(55)、ウエスタン選抜はソフトバンク・水上善雄2軍監督(57)が務める。先発メンバーは試合前日の15日に発表される。
ロッテ・田中は選出を受け、球団を通じ「大変嬉しく思います。他球団選手との交流など、とても楽しみです」とコメントした。6月29日のユニバーシアード大学日本代表の壮行試合では対戦したNPB選抜で選出されたが、右肘の張りを訴えて辞退。回復して投球練習も再開した右腕は「普段とは違う投手と打者の勝負を見ていただければ」と意気込んだ。
ロッテは5−5に追い付いた7回以降、4投手で無失点にしのいで今季初の引き分けに持ち込んだ。
延長10回から登板した抑えの西野は今季初めて回をまたいで投げ「みんなやっていること。僕も抑えないと」と気合十分。11回1死満塁ではメヒアを投ゴロで併殺に仕留め「1番いいやつが来てくれた」と笑った。
12回には伊藤が2死一、二塁とされたが、秋山を一ゴロに打ち取った。フルカウントからストライクゾーンで勝負し「低めは見逃される。何とか詰まらせられた」と息をついた。
ロッテのクルーズが3日の西武戦で死球を受け、途中交代した。
クルーズは延長10回の第5打席、この回からマウンドに上がった西武の5番手・岡本洋から138キロのシュートを左手に受けると打席内に倒れ込んで苦悶の表情。
治療のため、トレーナーとともにベンチ裏へと姿を消したクルーズはそのまま試合に戻ることはなく、代走には中村が送られた。
日本野球機構(NPB)は3日、「フレッシュオールスターゲーム2015」(16日、倉敷マスカットスタジアム)の出場予定選手を発表した。ロッテの京大出身ルーキー田中らが選出された。田中は「選出していただいたことを大変嬉しく思います。他球団選手との交流など、とても楽しみです。岡山の皆様にはプロ野球の迫力、プロ野球ファンの皆様には普段とは違う投手と打者の勝負を見ていただければと思います」とコメントを発表。6月29日に行われたNPB選抜のユニバーシアード大学日本代表戦は右肘の張りのため辞退したが、すでに回復し、投球練習も再開している。
イースタン選抜を指揮するロッテの青山2軍監督は「ファンの方々が期待し、フレッシュという言葉が相応しい21名を選出しました」とコメントした。また、ロッテからは三木、香月一も選出された。
西武とロッテの両軍首脳陣、選手がにらみ合う場面があった。
延長12回の西武の攻撃、2死二塁で代打・森が、ロッテ・伊藤から死球を受けた。この後、両軍ベンチからコーチらが飛び出し、本塁付近でにらみ合った。死球を受けた森の、伊藤への態度が一因と見られるが、ロッテ・伊東監督は「どうってことないよ。よくあること」と多くを語らなかった。
ロッテの伊東勤監督(52)が3日、西武戦(西武プリ)で先発した唐川を切り捨てた。
唐川は5連勝がかかった一戦で中村、栗山に一発を許すなど、4回4安打4失点。味方のリードを守り切れなかった右腕に、指揮官は「先発がちょっと、気持ちが入ってないように見える。大事な試合なのはみんなが分かっていたが、1人だけ空回りしていた。残念で仕方ない」とがっくりだ。
早期降板で中継ぎ投手をつぎ込む原因ともなったため、「(次回登板は)ちょっと検討します。先発があと1回、2回でも投げてくれたら。歯がゆくてしかたない」と落胆を隠さなかった。
抑えの西野が10回から今季初めて2イニングを投げ、無失点に抑えた。11回1死満塁のピンチには「(中継ぎ陣の)大谷さんらみんな2回を投げている。抑えるしかないと思った」と気迫の投球。メヒアを投ゴロ併殺に仕留めた。伊東監督は「みんな頑張ってくれた」とねぎらいつつ、「先発があと2回投げてくれれば。それが歯がゆい」と課題も挙げた。
日本野球機構は3日、若手選手によるフレッシュオールスターゲーム、ウエスタン・リーグ選抜−イースタン・リーグ選抜(16日、倉敷)の出場予定選手を発表した。ロッテ・田中英祐投手(23)、楽天・安楽智大投手(18)、西武・高橋光成投手(18)、阪神・横山雄哉投手(21)、広島・薮田和樹投手(22)ら42選手が選ばれた。
ウエスタンはソフトバンク・水上2軍監督、イースタンはロッテ・青山2軍監督が指揮を執る。先発メンバーは試合前日の15日に発表される。
ロッテD2位・田中(京大)が3日、フレッシュオールスターに選出され、「他球団の選手との交流など、とても楽しみです。普段とは違う投手と打者の勝負を見ていただきたい」とコメントした。田中は右肘の張りの影響で、6月29日に行われたユニバーシアード日本代表壮行試合(神宮)の出場を辞退したが、投球練習を再開できるまで回復している。
ロッテは5−5に追い付いた7回以降、4投手で無失点にしのいで今季初の引き分けに持ち込んだ。
延長10回から登板した抑えの西野は今季初めて回をまたいで投げ「みんなやっていること。僕も抑えないと」と気合十分。11回1死満塁ではメヒアを投ゴロで併殺に仕留め「1番いいやつが来てくれた」と笑った。
12回には伊藤が2死一、二塁とされたが、秋山を一ゴロに打ち取った。フルカウントからストライクゾーンで勝負し「低めは見逃される。何とか詰まらせられた」と息をついた。
ロッテの唐川は4点の援護を受けながら4回4失点で降板した。「この何試合かは悪くない。良くなっているかなと思う」と臨んだマウンドだったが、先発の役目を果たせなかった。
立ち上がりから制球に苦しみ、2回までに4四球を与える不安定な内容。4−1の3回に中村にソロを浴び、4回には栗山に同点2ランを許した。いずれも失投を運ばれたもので、最後まで投球を立て直せなかった。
日本野球機構(NPB)は3日、若手選手によるフレッシュオールスターゲーム、ウエスタン・リーグ選抜−イースタン・リーグ選抜(7月16日、倉敷)の出場選手として京大出身初のプロ野球選手となったロッテの新人、田中ら42選手を発表した
イースタン・リーグ選抜に名を連ねたロッテの田中は「選出していただいたことを大変嬉しく思います。他球団の選手との交流など、とても楽しみです」とコメントした。
6月下旬に右肘の張りを訴えたが、既に回復して投球練習も行っているという。晴れ舞台に向け「岡山の皆さまにはプロ野球の迫力、プロ野球ファンの皆さまには普段とは違う投手と打者の勝負を見ていただければ」と意気込んだ。
セ・リーグは3日、勝率5割だった首位ヤクルトと2位阪神がそろって敗れたために、プロ野球史上初めてリーグの全チームが負け越した。
交流戦でセが44勝61敗3分けとパ・リーグに大きく負け越したことで、この事態を引き起こした。首位から5位広島まで0.5ゲーム差で、最下位の中日までも4ゲーム差と混戦になっている。
日本野球機構(NPB)は3日、若手選手によるフレッシュオールスターゲーム、ウエスタン・リーグ選抜−イースタン・リーグ選抜(7月16日・倉敷)の出場選手として京大出身初のプロ野球選手となった千葉ロッテの新人、田中ら42選手を発表した。ロッテからは三木、香月一も名前を連ねた。
ルーキーはこのほかに安楽(楽天)、高橋光(西武)、山崎福(オリックス)、横山(阪神)ら23選手が選ばれた。先発メンバーは試合前日の15日に発表される。
ウエスタン・リーグ | イースタン・リーグ | |||||
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氏名 | 球団 | ドラフト | 位置 | 氏名 | 球団 | ドラフト |
水上善雄 | 福岡ソフトバンク | 監督 | 青山道雄 | 千葉ロッテ | ||
高信二 | 広島 | コーチ | 山下大輔 | 横浜DeNA | ||
古屋英夫 | 阪神 | 〃 | 伊東昭光 | 東京ヤクルト | ||
加治屋蓮 | 福岡ソフトバンク | '13年1位 | 投手 | *田中英祐 | 千葉ロッテ | '14年2位 |
*薮田和樹 | 広島 | '14年2位 | 〃 | *石田健大 | 横浜DeNA | '14年2位 |
*藤井皓哉 | 広島 | '14年4位 | 〃 | 児山祐斗 | 東京ヤクルト | '13年5位 |
*横山雄哉 | 阪神 | '14年1位 | 〃 | 森雄大 | 東北楽天 | '12年1位 |
*守屋功輝 | 阪神 | '14年4位 | 〃 | *安樂智大 | 東北楽天 | '14年1位 |
*山崎福也 | オリックス | '14年1位 | 〃 | *高橋光成 | 埼玉西武 | '14年1位 |
*鈴木優 | オリックス | '14年9位 | 〃 | 田口麗斗 | 巨人 | '13年3位 |
*野村亮介 | 中日 | '14年1位 | 〃 | 平良拳太郎 | 巨人 | '13年5位 |
〃 | 高梨裕稔 | 北海道日本ハム | '13年4位 | |||
*栗原陵矢 | 福岡ソフトバン31 | '14年2位 | 捕手 | *山川晃司 | 東京ヤクルト | '14年3位 |
張本優大 | 福岡ソフトバンク | '13年育4位 | 〃 | 石川亮 | 北海道日本ハム | '13年8位 |
桂依央利 | 中日 | '13年3位 | 〃 | |||
白根尚貴 | 福岡ソフトバンク | '11年4位 | 内野手 | 三木亮 | 千葉ロッテ | '13年3位 |
*桑原樹 | 広島 | '14年5位 | 〃 | *香月一也 | 千葉ロッテ | '14年5位 |
陽川尚将 | 阪神 | '13年3位 | 〃 | *倉本寿彦 | 横浜DeNA | '14年3位 |
*西野真弘 | オリックス | '14年7位 | 〃 | *外崎修汰 | 埼玉西武 | '14年3位 |
奥浪鏡 | オリックス | '13年6位 | 〃 | 和田恋 | 巨人 | '13年2位 |
*遠藤一星 | 中日 | '14年7位 | 〃 | 渡邉諒 | 北海道日本ハム | '13年1位 |
上林誠知 | 福岡ソフトバンク | '13年4位 | 外野手 | 乙坂智 | 横浜DeNA | '11年5位 |
土生翔平 | 広島 | '11年4位 | 〃 | *原泉 | 東京ヤクルト | '14年7位 |
*江越大賀 | 阪神 | '14年3位 | 〃 | *福田将儀 | 東北楽天 | '14年3位 |
*友永翔太 | 中日 | '14年3位 | 〃 | 駒月仁人 | 埼玉西武 | '11年3位 |