全セが16安打で逆転勝ちした。2点を追う5回に梶谷の適時二塁打などで追いつくと、6回に阿部のソロ、川端と鳥谷の適時打で3点を勝ち越し、8回にも田中の適時三塁打で加点した。2番手の藤浪が3回を完璧に抑えて球宴初勝利。全パは3番手の涌井が2回5失点と乱調。打線は9回に中田の二塁打などで2点を返したが届かなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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全パ | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 |
全セ | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 3 | 0 | 1 | x | 8 |
全パのロッテ清田育宏外野手(29)が3回、勝ち越し3ランを放った。
巨人菅野のスライダーを左翼席へ。6年目にして初めて出場したオールスターで、大仕事をやってのけた。「ずっと緊張してたけど、1打席目が終わって落ち着きました。打てて良かったです」と振り返った。
京大出身、ロッテ田中英祐投手(23)のフレッシュオールスターデビューが台風で流れた。
17日に先発の予定だったが、荒天による試合中止と開催取りやめの報を受け、球場入りせず帰京の途に就いた。
田中は「楽しみにしていただけにとても残念ですが、台風では仕方がないです。ピッチングの感じはよくなってきているので、後半戦、1つ1つ結果を積み重ねていき、道を切り開きたいと思います」とコメント。18日から2軍の全体練習(ロッテ浦和)に合流する。
6年目で初出場の全パ・清田(ロッテ)が同点の3回1死一、二塁で菅野(巨人)から豪快な3ラン。敢闘選手賞を獲得した。同僚の涌井が2回5失点で逆転を許し、MVPは逃したが「本塁打も打てたし、雰囲気も味わえて楽しかった」と満足げ。選手間投票での選出で同じプロから認められた実力を確かに示した。
全パは3回、清田(ロッテ)の3ランなど4点を奪い、4−1と逆転した。
全パは1点を追う3回、角中(ロッテ)、今宮(ソフトバンク)の連続二塁打で同点に追い付くと、秋山(西武)が四球で1死一、二塁から、清田が菅野(巨人)の133キロの変化球を捉え、左中間席に突き刺す勝ち越しの3ランを放った。
6年目にして球宴初出場の清田は「リーグ前半戦の後半から、いい形で行けている」と嬉しそうだった。
17日のフレッシュオールスター(岡山・倉敷マスカット)は台風11号による荒天のため中止となった。当初は16日に予定されていたが、台風接近のため順延されていた。18日以降への順延は行わず、開催は取りやめとなった。
全イースタン・リーグの先発だったロッテのドラフト2位・田中英祐投手(23)=京大=は中止決定に「とても楽しみにしていただけに、とても残念ですが、台風では仕方がないです」と“雨らめしそう”な表情。それでも「ピッチングの感じはよくなってきているので、後半戦、1つ1つ結果を積み重ねていき、道を切り開いていきたいと思います」とすぐに前を向いた。
同投手は球場入りはせずそのまま帰京。18日の2軍全体練習(ロッテ浦和)からチームに再度合流する。
フレッシュオールスターゲームの開催地、岡山は17日の朝から強い風雨に見舞われた。イースタン選抜の先発予定だったロッテの新人、田中は「楽しみにしていただけにとても残念ですが、台風は仕方がないです」と中止を受け止めた。
18日から2軍の全体練習に合流し、後半戦に備える。若手の球宴で力を試すことはできなかったが「投球の感じは良くなってきているので、後半戦、1つ1つ結果を積み重ねていき、道を切り開いていきたい」と気持ちを新たにした。
全パのロッテ・清田が3回に菅野から一時勝ち越しとなる左中間3ラン。
左中間席中段に運び「打った瞬間、行ったと思った。スライダーだと思う。待っていたボールが来て、たまたま前に飛んだ」と喜んだ。プロ6年目で初出場。逆転負けでMVPを逃したが、敢闘選手賞を獲得し「初めてのオールスターは楽しかった。ホームランも出て雰囲気も味わえた」と笑顔だった。
ロッテが球宴出場選手とベテランを除いて、QVCマリンで休日返上の全体練習を敢行した。
当初は16、17日と連休の予定だったが、前半戦終盤で今季ワーストの7連敗を喫しただけに「本当は休日にしてあげたいが、休んでいる状況ではない」と指揮官。この日、パ・リーグで全体練習を行ったのはロッテだけ。後半戦に向けて「アメとムチじゃないけど、休日をとれるように勝っていくしかない」と気合を入れ直していた。
若手選手が出場するフレッシュオールスターゲーム(倉敷マスカット)は台風11号の影響で中止となった。当初は16日に予定されていたが、台風が接近していたために順延されていた。18日以降への順延は行わず、開催は取りやめとなった。
63年の第1回開催以降、中止は史上初めて(66年は経費の面で開催せず)。全イースタン選抜の先発に指名されていたロッテのドラフト2位右腕・田中は中止決定に「楽しみにしていただけにとても残念ですが、台風では仕方がない」と話した上で「投球の感じは良くなってきているので、後半戦は1つ1つ結果を積み重ねていき、道を切り開いていきたい」と気持ちを切り替えていた。
キヨのバットが祭り舞台で火を噴いた。同点の3回1死一、二塁。初出場の全パ・清田(ロッテ)が、記念すべき球宴第1号。左翼席中段、豪快な3ランを叩き込んだ。
打球の行方を見守ると、思わずガッツポーズが飛び出した。「緊張していましたけど、1打席終わって、いつも通りになりました。前半戦の最後にいい感じでヒットが出たので、その調子でいけました」。入団6年目にして初めて立った夢舞台で会心の一撃。「これまで、テレビで見るだけの、憧れの場所だった」。しみじみと話した背番号1は、自らに向けられた万雷の「清田コール」に最敬礼した。
2年連続でファン投票選手ゼロのロッテ。そんな中、山室球団社長から「名前を売ってこい」と送り出された。使命に応え、菅野を粉砕し敢闘選手賞を獲得。幕張の「キヨ」が、強烈な存在感を刻んだ。
全パの「2番・右翼」で先発した清田育宏外野手(29)が、3回の第2打席に全セ先発の菅野(巨人)から勝ち越しとなる3ラン本塁打を放った。
6年目で初出場となった夢の舞台で、持ち前のパワーを存分に見せつけた。1−1の同点に追いついた直後の3回、1死一、二塁。菅野の甘く入った変化球を豪快にすくい上げると、打球は左翼席上段で弾んだ。
会心の笑顔でダイヤモンドを1周した清田は、ベンチ裏でのインタビューでも「緊張してたんですけど、1打席目終わってからいつも通りできたんで」と満面笑み。シーズン中のヒーローインタビューでは、表情を変えず淡々と話すことが多いが、この日は「前半戦の最後、いい形でヒットが打てたので、そのままオールスターに入れました」と、最後まで笑顔だった。
プロ野球12球団の監督会議が17日、都内のホテルで行われた。12球団監督が一堂に会しての会議は、06年以来9年ぶり。議長を務めたDeNA・中畑清監督(61)は「現場の最高責任者の集まりは野球界にとって大事。意見を活発に言い合って、非常に有意義な会議だった」と話した。
各球団の監督からは、MLBで導入されている、判定に対して監督がリプレーでの再判定を求める「チャレンジ制度」の導入を求める声が多く上がった。
ロッテ・伊東監督は「(12球団監督で)反対はいなかった。ジャッジは白黒を付けるのが一番望ましい」と説明。ただ、審判側からは「全てをリプレーに頼るのは審判員の技術向上に逆行する」と慎重な意見も出た。
また、試合時間短縮の具体案として日本野球機構(NPB)側からスピードアップへの貢献を表彰するコミッショナー賞の創設などが示され、打席に向かう際のテーマソングを10秒までとするなどの現行ルールの徹底も確認された。
労組・日本プロ野球選手会の臨時総会が17日、都内で行われた。日本野球機構(NPB)が来季からの導入を検討し、MLBでは昨季より導入された、走者による捕手への危険な体当たりの禁止について議論し、ルール化への賛成を決めた。
NPB側から賛否を求められたもので、嶋基宏会長(楽天)は「今までは選手に下りてこないままルールが決められていた。意見が尊重されることになったのは大きい」と歓迎。その上で、ルール化された際の審判員の判定の明確化を求めた。
また、同選手会の一般社団法人の理事会では、選手が引退後のキャリアの準備を行う研修会を11月から開催することを決定。若手選手を中心に、異業種で活躍するOBまたは同世代講師から講義を受ける形となる。
プロ野球の12球団監督会議が17日、開かれ、試合時間の短縮や審判の判定などについて約3時間、意見交換した。座長を務めた中畑監督(DeNA)は「正しい方向性を確認しあった」と語った。2006年以来9年ぶりの監督会議を開催したプロ野球の熊崎コミッショナーは「予想以上に活発な意見交換ができた」とうなずいた。今後はルール順守のため、研修会の開催や冊子の作成などに取り組む。
日本プロ野球選手会は17日、東京都内で一般社団法人の理事会を開き、選手が引退後のキャリアの準備を行う研修会を今年11月から開催することを決めた。
各球団の寮や2軍施設に若手選手を集め、球界以外で活躍するプロ野球OBや同世代の講師から講義を受け、グループ討議を行う。
また、労働組合としての臨時大会も開催し、日本野球機構(NPB)が来季からの導入を検討している、走者による捕手への危険な体当たりの禁止について議論し、賛成することを決めた。NPBには審判員の判定の明確化を求める。米大リーグでは、同ルールが昨季から導入されている。
監督会議のメーン議題は試合時間の短縮で、具体策が議論された。打者が打席に向かう際のテーマソングを10秒までとするなどの現行ルールの徹底を確認。NPB側から、スピードアップへの貢献を表彰するコミッショナー賞の制定などの案が示された。
今秋に宮崎で開催される教育リーグ(フェニックスリーグ)から、無走者時に投手が捕手からボールを受け取ってから15秒以内に打者に投球しなければならないとする「15秒ルール」の適用を厳格化し、15秒以上経過すればボールを宣告する。また、来春のオープン戦からは攻守交代時の時間制限を、グラウンド整備のため現在は適用していない3、5、7回にも拡大することなどについても意見交換した。NPB関係者は「無駄を省くことがゲームの魅力を高める」とした。
プロ野球の12球団監督会議が17日、都内で9年ぶりに開かれ、本塁上のクロスプレーについて明確な規定を設けるべきではないかと討議された。
「3メートル手前から待ち構えているタックルについては、ボールを落としてもアウトにすべきではないか」。最初に声を上げたのは捕手出身のロッテ・伊東監督だった。そこから激論が交わされた。
今季も5月13日のヤクルト−阪神戦(神宮)で、阪神・マートンが浅い右飛でタッチアップ。両手を体の前にエックス字に構えて、捕手・西田に体当たり。両軍に一触即発のムードが漂ったことがあった。日本のプロ野球では、本塁のクロスプレーについてはルール上の規定はなく、審判の判断に委ねられている。事実上の“無法地帯”だ。
明らかなラフプレーについては、守備妨害が認められる場合はあるが、逆に捕手が完全に走路をふさいで、ブロックで生還を阻むという場面も見られる。日本野球機構(NPB)も、マートンのプレーを不問としている。当事者のヤクルト・真中監督は「(捕手が)全部ベースにのっかるのはフェアじゃないけど、悪質なものはジャッジできるようにしないと」と話した。
NPBも悪質な体当たりに関しては、来季からのルール化を検討している。本塁上のクロスプレーは、野球の醍醐味という側面も持っているが、選手生命の危機にさらされることも少なくない。伊東監督が提案する「3メートルルール」など日本独自のルールづくりは急務。NPB関係者も「野球規則の見直しを検討するということ」とした。
12球団監督会議と同じホテルで行われた労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)の臨時大会でも「本塁クロスプレー」の問題に時間を割いた。
NPBは導入に向けて、選手の意見も参考にする方針。楽天の正捕手でもある嶋会長は「選手の意見が尊重されるのは大きい。選手生命に関わる問題。どんどん意見を言っていきたいです」と歓迎した。今後は12球団の捕手全員から意見を集約する。また、一般社団法人・日本プロ野球選手会(東出輝裕理事長=広島)の理事会では、11、12月に各球団の2軍施設などでセカンドキャリアについての講演やセミナーを実施することを決定した。
プロ野球の12球団監督会議が17日、東京都内で行われ、試合時間短縮への具体策などが議論された。日本野球機構(NPB)側から、スピードアップへの貢献を表彰するコミッショナー賞の創設などの案が示された。
打者が打席に向かう際のテーマソングを10秒までとするなどの現行ルールの徹底を確認。攻守交代時の時間制限を、グラウンド整備のため現在は適用していない3、5、7回にも拡大することについても意見交換した。
12球団監督会議は9年ぶりに開かれ、DeNAの中畑監督が座長を務めた。