ロッテが快勝して楽天と入れ替わり、4位に浮上した。3−3の6回に伊志嶺の適時二塁打と田村のスクイズ、中村の3号2ランで4点を奪った。唐川が6月12日以来の4勝目を挙げた。楽天は辛島が踏ん張れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 7 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 |
「キューバの鉄人」がいきなり魅せた。ロッテのデスパイネが「4番・DH」で7日の日本ハム戦(QVCマリン)以来の先発出場。初回1死一、二塁の先制のチャンスで、外角寄りのチェンジアップを左前に運ぶ先制適時打を放った。
「復帰して最初の打席にしてはまあまあだったね。安打を放って打点を挙げられてよかった」。
伊東監督が「初回から良い形で先制できた」と言うように、主砲が打線に火を付けた。12安打で7点を奪い、苦手にしているコボスタ宮城では昨年4月29、30日以来となる2連勝を飾った。
ロッテに加入した昨年7月後半から、ほぼ無休で試合に出続けている。昨秋も日本がオフシーズンになると、すぐさま帰国したキューバリーグに参加。プレーオフにまで進出したため、日本の開幕には間に合わなかった。今回はパンアメリカン大会(カナダ)に出場していたキューバ代表チームに招集されていたため、8日に離日した。22日に再来日し、この日が復帰戦。「ハードだったけど、疲れはないよ。時差ボケで少しまだ眠たいけどね」とおどけつつも、初戦できっちりと4番の仕事を果たした。
これでチームは2連勝で再び4位に浮上した。「とにかく勝つことが大事だから」と指揮官。勝利のために必要な「最大のピース」が戻ってきたことは後半戦の明るい材料だ。
快勝して4位に浮上した。伊志嶺が前日24日に続いて右方向への長打をマーク。6回1死一、二塁、右越えの勝ち越し二塁打を放ち「タイミングをしっかり取れている。そうでないと右に強い打球は打てない」と納得の表情だった。伊東監督も「何とか、という気持ちが出ていた」と目を細めた。
ロッテの唐川は打線の援護を受けて4勝目を挙げた。ただ、3点リードの4回に先頭打者の4番サンチェスから3者連続本塁打を浴びたことに「全部失投。相手のリズムで投げてしまった。3連発は多分初めて」と反省しきりだった。
3回まで何とかしのいではいたが、毎回、先頭打者の出塁を許していた。「それが4回に一気に出てしまった」と自らを責めた。伊東監督は今後の起用法を問われ「考えます」と思案顔だった。
ロッテの伊志嶺が前日に続いて右方向への長打をマーク。6回1死一、二塁、右越えの勝ち越し二塁打を放ち「タイミングをしっかり取れている。そうでないと右に強い打球は打てない」と納得の表情だった。
今季は8日に初めて1軍に昇格した。出遅れた分「試合に出られる喜びを感じて必死にやっていきたい」と力を込めた。6回の好機で代打を考えていたという伊東監督も「何とか、という気持ちが出ていた」と目を細めた。
ロッテのデスパイネが出場選手登録されると「4番・指名打者」で出場し、1回に先制の左前打を放った。1死一、二塁で辛島の変化球を鋭いスイングではじき返し「復帰して最初の打席にしてはまあまあだったね」とクールに喜んだ。
キューバ代表での活動を終え、22日に再来日したばかり。時差の影響で眠気を訴えていたそうだが、伊東監督は「悠長なことは言っていられない」と主軸を託し、デスパイネも起用に応えた。
ロッテがルートインBCリーグ福島のカルロス・ペレス投手(23)の獲得調査を進めていることが25日、分かった。
編成担当が視察済みで、大詰めの検討に入った模様だ。ペレスはドミニカ共和国出身の左腕。メジャー経験はなく、今年6月末に福島入りし先発を務めている。189センチの長身から投げる150キロの直球とスライダーが武器。
23日のソフトバンク3軍との試合で6回5安打2失点。制球に課題は出たが、10三振を奪った。Aクラス浮上を目指すロッテは先発陣の整備が急務。林球団本部長は「最後まで打てる手は打つ」と話す。新戦力獲得期限の31日までに結論を出す。
ロッテが2連勝で、楽天と入れ替わり4位に再浮上した。
試合直後の伊東勤監督(52)に笑顔はなかった。「中継ぎがおかしくなってきた」。5回3失点の先発唐川に代わり、6回からイ・デウンを投入。点は取られなかったが、6回は先頭から連打を浴び、7回も先頭打者に四球と不安定だった。3番手ロサ、4番手大谷と0でつなぎ、4点リードの9回は守護神西野。だが、1死からの連打で1点を失った。
伊東監督は「西野も調子が上がってこない」と心配顔。それでも、デスパイネが復帰した打線は12安打7得点と好調で、2連勝を果たした。最後は「初回から良い形で先制できたんで、流れはつかんでいけた。2つ勝ったんで、明日が大事になる」と、同一カード3連勝へ向け、気を引き締めていた。
ロッテのアルフレド・デスパイネ外野手(29)が先制打を放った。
国際大会出場のため日本を離れていたが、この日、出場選手登録され、4番DHで戦列復帰。1回1死一、二塁の第1打席で早速、結果を出した。楽天辛島のチェンジアップを左前に運び、二塁走者をかえした。
「復帰して最初の打席にしてはまあまあだったね。ヒットを打てて、打点を挙げられて良かったよ。あとはチームの勝利のために全力を尽くすだけだよ」と話した。
ロッテ角中勝也外野手(28)が2点適時二塁打を放った。
1−0の2回2死一、二塁で、辛島のスライダーを捉えた。高く上がった打球は左飛と思われたが、左翼は本職が捕手の伊志嶺。目測を誤り、適時打となった。
角中は「ラッキーが3つ重なりました。追い込まれてから外野が前に来て、ボールも高めに来て、打球が飛んだレフトは慣れていない伊志嶺さん。今日は1打席目もラッキーなヒット(内野安打)だったので、ラッキーが続いていますね。このツキを大事にしていきたいです」と話した。
ロッテ先発の唐川侑己投手(26)は、5回7安打3失点で降板した。序盤2回までに3点の援護をもらったが、4回先頭のサンチェスから、伊志嶺、後藤と3者連続でソロ本塁打を浴び同点を許した。ただ、6回表に味方打線が4点を勝ち越したため、勝利投手の権利を手に入れた。
降板後は「先頭をずっと出してしまっていて、3回までは何とか踏ん張ることが出来ましたが…。4回は自分の投球がどうというより、向こうの攻撃の呼吸に合ってしまった感じ。3点リードをもらって追い付かれてしまっているので、何とかチームが勝ってくれることだけを願って応援します」と話した。
ロッテが3−3の6回に勝ち越した。
まずは、1死一、二塁で、伊志嶺翔大外野手(27)が右越えに適時二塁打を放ち、1点を勝ち越し。「自分の前の大地(鈴木)が三振だったので、何とかカバーしたい気持ちでした。先に勝ち越し出来て、いい流れを作ることが出来ました。気持ちが打球に乗ってくれました」と話した。
1死二、三塁で、続く田村龍弘捕手(21)がセーフティースクイズを決め2点目。さらに、2死三塁で中村奨吾内野手(23)が左中間に3号2ランを放ち、この回計4点を奪った。中村は、過去の2本は西武ルブランから。この日は、福山の初球スライダーを振り抜いた。「昨日、福山さんからは三振していたので、チャンスでもあったので初球から積極的に打ちに行きました。打球は少し上がり過ぎたと思いましたが、スタンドに入ってくれて良かったです。ルブラン以外からホームランが打てましたね」と喜んだ。
ロッテ大嶺祐太投手(27)が25日、コボスタ宮城で調整し、先発する26日の楽天戦に備えた。
今季ここまでコボスタ宮城では2試合に投げ、0勝1敗と勝ちはない。ただ、防御率は1.80と安定しており、マウンドについては「悪いイメージはありません」。楽天打線の印象を聞かれると、「外国人選手は怖い。四球を出さないようにしたい」と答えた。
ロッテ・唐川は打線の援護を受けて4勝目を挙げた。ただ、3点リードの4回に先頭打者の4番サンチェスから3者連続本塁打を浴びたことに「全部失投。相手のリズムで投げてしまった。3連発は多分初めて」と反省しきりだった。伊東監督は今後の起用法を問われ「考えます」と思案顔だった。
暑さにも負けず、完封で猛アピールだ。木村優太投手が7月25日、イースタンリーグ・日本ハム戦(ナスパ・スタジアム)で完封勝利となる7勝目を挙げた。打たれたヒットはわずか2本。打たせて取るピッチングで今季1軍初勝利を挙げた男は貫録の投球を披露した。
木村は「この気温の中、完封できた事はこれからの自信になる。調子自体は良くなかったが、捕手の川本さんのリードとバックに助けられた。要所でいいプレーをしてくれたので自分自身も波に乗れた。次もしっかり投げたい」と充実した表情で投球を振り返った。
9回を投げて打者32人、110球、被安打2、5奪三振、3四死球、無失点でMAXは145キロを披露。炎天下のデーゲームの中、涼しい顔で打者を打ち取る姿に、1725人の観衆からは拍手が沸き起こった。