ロッテが競り勝った。1回にデスパイネの二塁打で先制。1−1に追い付かれたが、直後の5回に清田が中前打して勝ち越した。大嶺祐が緩急を生かして要所で踏ん張り、7回4安打1失点で5勝目。日本ハムは打線が決め手を欠いた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
前日に連勝が7で止まったが、チームを失速させることなく3カード連続の勝ち越しに導いた。千葉ロッテの大嶺祐が7回を1失点にまとめ、自己最多に並ぶ5勝目。「チームにとっても、自分にとっても本当に大事な試合。しっかり投げられたのは自信になった」とうなずいた。
1回に無死三塁の走者を背負ったが「1点はやってもいいかな」と開き直り、無失点に切り抜ける。2−1の7回は2死一、二塁をしのいでリリーフにバトンを渡した。今季14度目の先発で4失点以上したのは1試合だけ。伊東監督も「安定感はうちの先発でも一、二を争う」とうなった。
今季は中継ぎとしてスタートし「早い回で大量失点しなければどうにかなる。勝ちたい、勝ちたいだけじゃ勝てないことも分かった」と言う。自分の成績ではなくチームの勝利に集中することが好結果を生んでいる。
本拠地で3位だった西武に3連勝し、敵地で2位日本ハムに2勝1敗と勝ち越したことで4位から順位を1つ上げた。伊東監督は「負けるとずるずる行くところだった。すぐ取り戻して、また本拠地で6連戦を迎えられる」と手応えをにじませた。
ロッテが2日、日本ハム14回戦(札幌ドーム)に2−1で勝利。先発の大嶺祐太投手(27)が7回4安打1失点で、自己最多に並ぶ5勝目(4敗)を挙げた。
「腕を大きく振った。チームにとって、自分にとっても大切な試合だったから、勝てて自信になりました」。今季は登板した15試合(先発14)が全て日曜日。切れのある直球に加え、フォークボールとカーブがさえ、笑みがこぼれた。
『サンデー祐太』を襲名だ。ロッテでは日曜日の男といえば、元祖が村田兆治→2代目・小野晋吾→3代目・石川歩。そして、4代目を大嶺祐太が継承した。
実は縁があった。沖縄・石垣島の八島小5年時に、神奈川県内で行われた名球会の野球教室に参加。プロ通算215勝の村田に教わり、「体が大きかった」と衝撃を受け、後に『サンデー兆治』の存在を知った。
チームは前日1日に連勝が7でストップ。伊東監督は「負けたら、ずるずる行く大事な試合で大嶺が踏ん張った。先発の中では1、2位を争う安定感だ」と目を細めた。
プロ9年目。『サンデー祐太』がロッテの新たな顔になる。「3番・右翼」で出場した清田が、連続試合安打を10に伸ばした。1回に左前打、5回にも勝ち越しの中前適時打。「(ファンに)魅力のない打席にはしたくない。芯に当てて強い打球を打ちたい」と理想を掲げる。僅差の試合展開に「先発の大嶺(祐)が頑張っていたし、負けて連敗したくなかった」と胸をなで下ろした。
ロッテの清田が10試合連続安打と好調だ。1−1の5回2死一、二塁で追い込まれながら外角の変化球を中前に落とす勝ち越し打を放った。「悪い当たりでもヒットになることもある。たまたまいいところに落ちた」と息をついた。
1回には角中が送りバントを失敗した直後の1死一塁から左前打でつなぎ、デスパイネの先制打を引き出した。「上のチームを倒していかないと。みんなで戦って、1勝でも多くできれば」とチーム一丸を強調した。
ロッテは先発した大嶺祐太投手(27)が7回4安打1失点と好投し、今季5勝目(4敗)を挙げた。前回7月26日の楽天戦(コボスタ宮城)で今季初完封するなど、好調を維持する右腕の活躍でチームは勝率を5割に戻した。
大嶺祐がスイスイと右腕を振り続けた。得意のフォークが冴え渡り、直球とのコンビネーションで3回まで無安打と上々の立ち上がり。4回に1死一塁から中田に左翼線に適時二塁打を浴びたが、失点はこれだけ。安定した投球で7回を投げきった。
試合後、大嶺裕は「自分が投げられる球をしっかり投げられた。試合前は不安でいっぱいだったが、マウンドに上がったら集中するだけだった」と111球の力投を振り返った。これでチームは勝率を5割に戻し、3位をキープ。「チームにとっても、自分にとっても大事な試合だったので、最小失点で抑えられたらと思っていた。こういう結果になって本当に嬉しい」とホッとした表情を見せた。
「サンデー祐太」と呼んでいいだろう。ロッテの先発・大嶺祐は7回を4安打1失点で、自己最多に並ぶ5勝目。初回はいきなり無死三塁とされたが、このピンチを無失点で切り抜けてリズムに乗った。前日にチームの連勝が7で止まっただけに「チームにとって本当に大事な試合だった。自分にとっても自信になった」と胸を張った。
今季、大嶺祐が登板した15試合(中継ぎ1試合)は全て日曜日。不思議な縁もある。ロッテには「サンデー兆治(村田)」「サンデー晋吾(小野)」と呼ばれた偉大な先輩がいた。小学5年時に神奈川県内で開催された野球教室に参加した時、講師を務めていたのが村田兆治氏だった。「当時は村田さんだと分からなくて“体が大きいな”と思って見ていた」。あれから16年が経ち、「サンデー男」の継承者として、先発陣を支えている。
日曜日とあって、いつも満員の球場で投げている。「ファンの皆さんの声援が凄く力になっている。自分が投げる試合は全部勝てればいい」。防御率は2.76で、今や安定感はチーム随一。大嶺祐が9年目でついに覚醒の時を迎えている。
ロッテ・清田のバットが勝負を決めた。1−1の5回2死一、二塁で、詰まった打球は中前にポトリと落ちるラッキーな決勝打になった。
「ネクストサークルで“自分に回ってこい”と思って待っていた。(大嶺)祐太が凄く頑張っていたので、点を取ってあげたかった」。打率はチームトップの.323で、連続試合安打を10に伸ばした。「連勝が止まっても連敗しないことが大事だったので、勝てて良かった」と表情を引き締めていた。
ロッテの大嶺祐が09年以来、自己最多タイとなるシーズン5勝目を手にした。
「チームにとっても自分にとっても大事」と自身が位置づけた試合で大嶺祐がその力を示した。初回、先頭打者の中島卓にいきなり四球を与え、盗塁と悪送球で無死三塁。しかし、後続を断ってこのピンチを切り抜けると、7回まで4安打1失点と安定した投球を披露した。
前回登板した7月26日の楽天戦で通算4度目の完封勝利。そして、この日は08年にプロ初勝利を挙げた札幌ドームと相性の良いマウンドでの登板。それでも「不安でいっぱいだった。しっかり投球ができてよかった」と安堵する大嶺祐。ただ、伊東監督は「チームの先発の中で1番を争う安定感がある」と太鼓判。指揮官をもうならせる見事な111球だった。
日曜は、祐太にお任せ!ロッテ大嶺祐太投手(27)が日本ハム打線を4安打1失点。自己最多タイ5勝目で、再びチームを勝率5割に戻した。今季は中継ぎ登板も含め15試合全て日曜に投げている。敵地とはいえ、休日で大入りの中「声援は力になります。大きいですね」と喜んだ。
いきなりのピンチにも動じないところが、成長を感じさせた。1点先制をもらった直後、1回先頭の中島に四球を与え、盗塁と味方の失策で無死三塁を招いた。「犠牲フライで1点やってもいい。1つアウトを取れれば」と開き直って後続を断った。昨季から中継ぎを経験。ブルペン待機しながら試合展開を読むことを学んだ。「ピンチでも最少失点で抑えれば、結果につながる」と知った。今季のテーマは、自身の勝ち星よりも「試合を作る」。先発の仕事を果たせば、中継ぎがつないでくれる。継投の力を知ったのも、中継ぎ経験のおかげだった。
自己最多タイ勝ち星の話題は流したが、日曜だけで5勝。球団の大先輩「サンデー兆治」こと村田兆治氏とは縁がある。小学校高学年の時、沖縄・石垣島から関東の大会に遠征。その時に行われた野球教室で村田氏に会ったという。大投手とは後に知ったが、「でかい人だなあ」と強烈な印象が残った。あれから約15年。前回のプロ初の無四球完封に続き好投した。「今日、崩れたら、やっぱり一緒となってしまう。(前日に7連勝が止まった)チームにとっても、自分にとっても、大事な試合でした」と頼もしかった。「サンデー祐太」の誕生だ。
ロッテ大嶺祐太投手(27)が7回4安打1失点で、自己最多タイとなる5勝目を挙げた。
2−1の7回、2死二塁で代打矢野を迎えた。四球を与えたが「勝負したかったけど、後悔しないように腕を振ることを意識した結果の四球でした」。次の西川を初球のカーブで二飛に打ち取り、お役御免。前回の無四球完封に続く好投で、チームを再び勝率5割に戻した。自己最多タイの5勝目については「勝ちが付くに越したことはないけど、試合を作って、チームが勝ってくれればいい」と話した。
伊東勤監督(52)は「接戦の中で勝った。次につながる」とねぎらった。チームは前日に7連勝が止まったが、連敗を防いだ。「すごく大事な試合だった。負けたら、ずるずる行くチーム。昨日の負けを取り返してくれた」と話した。
ロッテ清田育宏外野手(29)が勝ち越し打を放った。
1−1の5回2死一、二塁で日本ハム中村のスライダーを中前に落とした。
野手の間に落ちる運もあり、2点目を加えると「良いところに落ちてくれてラッキーでした。(先発の)大嶺も頑張っているので、早く勝ち越してあげたかったから、どんな形でも点が入ってくれて良かったです。最高のヒットです」と喜んだ。
ロッテのアルフレド・デスパイネ外野手(29)が先制打を放った。
1回1死一、二塁で、日本ハム中村のカーブを左翼線二塁打とし、1点を挙げた。「ストレートがそこまで速くなかったので、緩いボールにもうまく対応できた。高めの甘いところの自分の好きなポイントに来てくれたから、思いっ切りたたいたよ。まずは先制できてよかった」と話した。
満員の札幌Dで“サンデー祐太”が躍動した。大嶺祐は7回4安打1失点で、自己最多に並ぶ5勝目をマーク。「チームにとっても自分にとっても本当に大事な試合。しっかり投げられたのは自信になる」と充実感を漂わせた。
初回先頭に四球を出しその後、無死三塁。「いつもみたいに崩れるのでは」と不安がよぎった。それでも「真っ直ぐでファウルが取れれば大丈夫」と思い直し、最速147キロの直球とフォークで強気に攻めて無失点に切り抜けた。これで今季は15登板全て日曜日に投げ、14度目の先発で4失点以上は1度だけ。伊東監督も「安定感はうちの先発の中で1、2を争う。打者に対する集中力がある」とうなった。
大嶺祐は沖縄・八島小5年の時、関東での野球大会で村田兆治氏に会っている。直接指導は受けていないが「体がでかかった」との印象だったという。「(観衆が多いので)ファンの声援が力になります」と“サンデー兆治”と同じ日曜日の登板を歓迎した。
チームは3カード連続の勝ち越しで、勝率5割に復帰。「自分に勝ちがつかなくても、チームが勝てばいい」。“サンデー祐太”は今後も勝利をもたらすつもりだ。
ロッテ・大嶺祐が7回1失点の力投で3カード連続の勝ち越しに導いた。1回無死三塁を無失点で切り抜けると、その後も粘り強い投球。前日に連勝が7で止まっていただけに、「チームにとっても、自分にとっても本当に大事な試合。しっかり投げられたのは自信になった」とうなずいた。
伊東監督も、「負けるとずるずる行くところだった」と手応えをにじませた。