わたしはかもめ2015年鴎の便り(8月)

便

8月28日

千葉ロッテ6−1オリックス(QVCマリン)

ロッテが連敗を3で止めた。4回2死三塁から鈴木、中村、田村の連続タイムリーで3点を先取し、5回は井口の二塁打などで2点を加えた。涌井は7回1失点で11勝目。オリックスは近藤が粘れず、縞田の一発による1点に終わった。

123456789R
オリックス0000010001
千葉ロッテ00032001x6

◇4回、下位打線で3点先取

試合の途中で、雨が振りだした。そんな一戦は降雨コールドゲームも見据えて、先手を取るのが鉄則だ。4回。千葉ロッテ打線が集中打を浴びせて、優位に立った。

相手の隙につけ込んだ。1死二塁で打席に立った井口は遊ゴロに倒れた。だが、ここで相手の遊撃手は三塁に送球せず、二走のクルーズが三塁に進むことができた。2死三塁の好機をつくると「飛んだところが良かった」。鈴木が勝利への執念をみなぎらせるように足がもつれながらも二塁への内野安打で先制点を奪って、中村と田村も続いた。下位打線の3連続適時打で3点をたたき出した。

西武とクライマックスシリーズ進出を懸けて争っている。3連敗となった26日のソフトバンク戦後。伊東監督はナインを集めて、こう呼び掛けたという。「チームとして全員で1つのボールを追いかけよう」−。

チーム本塁打数はリーグで下から2番目。派手な一発で得点を積み上げるより、競うように安打を重ねるのがロッテらしさだろう。監督は「ずっと低迷していた下位打線が2アウトから点を取れた。いい攻撃陣の流れができた」とたたえた。雨でマウンドがぬかるむ中、涌井も7回1失点の力投。お立ち台で、エースと主将は「負けられないので勝てて良かった」と声をそろえた。下位チームからしっかりと白星をもぎ取り、連敗を3で止めた。

中村
「外のボールに逆らわずにうまく打つことができた。」(4回に右中間へ適時三塁打)
田村
「久々すぎるヒット。素直に嬉しい。いや、かなり嬉しい。」(4回に8日以来の安打となる中前適時打)

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ロッテ涌井11勝「明日も背番号7が活躍しそう…」[ニッカン]

ロッテ涌井秀章投手(29)が7回5安打1失点で11勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。

3回から雨が降り始めたが、丁寧に投げ続けた。援護にも恵まれ、最少失点で投げ抜いた。

3位西武を1ゲーム差で追う。これ以上、離されたくない中で勝利をもたらし、「本当に負けられない。勝って良かったです」と喜んだ。お立ち台に先制打の鈴木と上がると「雨の中、1人も帰らずに最後まで見ていただいて、ありがとうございました。明日もまた、ここにいる背番号7(鈴木)が活躍しそうな気がします。応援よろしくお願いします」と話し、スタンドのファンを沸かせた。

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ロッテ鈴木、中村、田村の3者連続適時打で3点先取[ニッカン]

ロッテが4回、オリックス先発近藤を攻め、3者連続適時打で3点を先取した。

2死三塁で、鈴木大地内野手(26)が二塁への適時内野安打。チェンジアップを打ち「飛んだところが良かったですね。もう勝つだけです。勝つしかないです」と話した。

続いて、中村奨吾内野手(23)が右中間へ適時三塁打。直球を捉え「先制した後で、もう1点欲しいところだったので、最高の三塁打が打てました。外のボールに逆らわずにうまく打つことが出来ました」と話した。

さらに、田村龍弘捕手(21)が中前適時打で続いた。スライダーをはじき返し、8月8日のソフトバンク戦以来の安打に「久々すぎるヒットですね。素直に嬉しいです。いや、かなり嬉しいです。このヒットがチームの勝利につながってくれたら、最高に嬉しいです」と喜んだ。

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ロッテ井口プロ通算350二塁打「まだまだ通過点」[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(40)がプロ通算350二塁打を達成した。

2回1死走者無しでオリックス近藤から左翼線二塁打を放ち、通算349本目。そして、4−0の5回2死二塁で、オリックス白仁田から左越えに適時二塁打を放ち、通算350二塁打に達した。

花束を受け取り、スタンドからの歓声に応えた。直前に敵失で4点目が入っていた。1本目の二塁打同様、ギリギリのタイミングで二塁到達。「相手のミスでもらった追加点の後にもう1点取ることが出来たのは大きい。また、セカンドはギリギリだったけどね。350本はまだまだ通過点。これからも1本ずつ積み重ねていきたい。それより、チームの勝利。勝つために自分の仕事をするだけ」と話した。

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ロッテ「カンパイ娘」デビュー曲が9・4CD発売[ニッカン]

ロッテは28日、球界初の売り子アイドルグループである「マリーンズ・カンパイガールズ」のデビュー曲「カンパイ娘」が9月4日にCD発売されることを発表した。既に、7月28日からデジタル配信されている。

価格は、QVCマリンのビール1杯と同じ700円(税込み)。収録楽曲は「カンパイ娘」で、販売枚数は600枚限定。販売場所はマリーンズストアプラザ店(球場横のマリーンズ・ミュージアム1階)。

なお、販売を記念して、9月4日、5日、6日にマリーンズストアプラザ店にてCD購入者を対象にサイン会を実施する。9月4日が午後3時45分〜同4時30分。9月5日、6日が午後2時〜同45分。

リーダーの今井さやかは「デジタル配信に加え、CDリリースも決定し、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。配信にはない“カタチに残るもの”になりますので、これを機会に1人でも多くの方に私達や『カンパイ娘』を知って頂き、沢山の方に聴いてもらえたらいいなと思います!」とコメントした。

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ロッテ・井口、父の威厳示す通算350二塁打!プロ野球39人目[サンスポ]

ロッテは28日、オリックス20回戦(QVCマリン)に6−1で勝ち、連敗を3で止めた。井口資仁内野手(40)が5回にこの日2本目となる二塁打を放ち、プロ野球39人目となる日本通算350二塁打を達成した。

2回に左翼線二塁打を放つと、5回には再び左翼線へ適時二塁打。「まだまだ通過点です。隙を見せたら下のチームに食われる。何とかAクラスに入れるようにやりたい」と記録より勝利を喜び、伊東監督も積極的な走りで稼いだ2回の一打に「ああいうプレーが手本」と持ち上げた。

この日は3試合ぶりの出場で「娘が成績をスマホでチェックする。色々言われるんです」とポツリ。1人娘の琳王(りお)さん(15)の視線を気にしつつ、プレーで父の威厳を示し続ける。

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ロッテ・井口、通算350二塁打を達成「まだまだ通過点」[サンスポ]

ロッテ・井口が5回、この日2本目の二塁打を放ち「まだまだ通過点」と言う通算350二塁打を達成した。左越えへの一振りで、追加点を奪ったベテランは「今まで頑張って、この位置にいる。何とかAクラスに入れるようにやっていきたい」と力を込めた。

2本とも際どいタイミングで二塁を陥れ「できることは精一杯やっている。あそこで(一塁で)止まっていると、チームも乗っていかない」ときっぱり。伊東監督も「ベンチにいる人が、ああいう姿をどう見るか。率先して背中を見せてくれた」と激賞した。

伊東監督
「久しぶりに安心して見ていられた。涌井がよく頑張ってくれたし、一球一球、丁寧に投げていた。」(快勝に)
田村
「久々すぎるヒット。素直に嬉しい。いや、かなり嬉しいです。」(4回、8日以来の安打で加点)

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ロッテ・涌井が好投「3連戦の頭を取れたのは良かった」[サンスポ]

7回1失点の好投でチームの連敗を3で止めた。11勝目を手にしたエースのロッテ・涌井は「最近良くない流れだった。連敗を止めて、3連戦の頭を取れたのは良かった」と表情を緩めた。

1回に背負った2死一、二塁のピンチを切り抜け「あそこで点を取られていたら逆の展開になっていた」と言う。中断も招いた強い雨の影響も感じさせず「雨は分かっていたことだし、ストライクを多く取ろうと思っていた。打者も雨を気にして、低めに集めれば打てなくなるから」と堂々とした口調だった。

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ロッテ、下位打線が機能!3連続タイムリーで3点を先取[サンスポ]

ロッテが4回に集中打で先制した。クルーズの二塁打を足場に攻め、2死三塁から鈴木、中村、田村と7〜9番打者の3連続タイムリーで3点を先取。二塁への内野安打で先制点を挙げた鈴木は「飛んだところが良かった」と息をついた。

西武と3位争いを繰り広げる中、3連敗で臨んだオリックス戦。伊東監督は「全員で頑張っていくしかない」と奮起を求めていたが、下位打線が見事に畳み掛けた。

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ロッテ、カンパイガールズのデビュー曲「カンパイ娘」が9月4日に発売[サンスポ]

ロッテは28日、球界初の売り子アイドルグループ「マリーンズ・カンパイガールズ」のデビュー曲「カンパイ娘」が、9月4日にCD発売されることになったと発表した。

価格はQVCマリンのビール1杯の価格と同じ700円(税込)で、限定600枚の販売。マリーンズストアプラザ店で販売される。

9月4〜6日にマリーンズストアプラザ店にてCD購入者を対象にサイン会を実施予定。4日は午後3時45分〜同4時30分まで。5日、6日は午後2時〜同2時45分まで。

リーダーの今井さやかは「(7月28日の)デジタル配信に加え、CDリリースも決定し、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。楽曲配信にはない“カタチに残るもの”になりますので、これを機会に1人でも多くの方に私達や『カンパイ娘』を知って頂き、沢山の方に聴いてもらえたらいいなと思います!」とコメントした。

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ロッテ涌井、最多勝諦めん11勝「とっとと投げてとっととベンチに」[スポニチ]

6年ぶり3度目となる最多勝のタイトル獲得に望みをつないだ。ロッテ・涌井が7回1失点の好投で11勝目。日本ハム・大谷に2差に迫った。

降雨によるグラウンド整備で2度の中断を挟みながらも集中力を切らさず、「(マウンド状態など)気にしだしたらリズムが悪くなるので、とっとと投げて、とっととベンチに帰ろうと。打者も雨を気にして、低めに集めれば打てなくなるから」。CS進出を争うチームの連敗を3で止め、安堵の息をついた。

今春キャンプ中のこと。移籍1年目の昨季は8勝で終わった涌井は、宿舎で伊東監督に「今年は最多勝を獲ります」と宣言した。その指揮官は29日が53歳の誕生日。西武監督時代からの愛弟子に贈られた“前祝い”の快勝に「久しぶりに安心して見られたゲーム」と上機嫌だった。

井口(ロッテ)通算350二塁打
28日のオリックス20回戦(QVCマリン)の5回に白仁田から放って達成。プロ野球39人目。初二塁打はダイエー時代の97年7月8日のロッテ戦。
井口
「350本はまだまだ通過点。これからも1本ずつ積み重ねていきたい。」

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下位打線、連続安打で連敗ストップ[報知]

ロッテは下位打線の連打もあり、連敗を3で止めた。4回2死三塁から鈴木、中村、田村の7、8、9番が3連続適時打。3点を先制して試合を優位に進めた。

まずは鈴木が5戦ぶりの適時打となる二塁内野安打を放つと、続く中村が右中間へ適時三塁打。中村の適時打は7月15日のオリックス戦(京セラD)以来、実に118打席ぶりだった。「先制したあとで、もう1点欲しいところだったので、最高の三塁打が打てました」と笑顔だ。

続けて田村は高めに抜けてきたスライダーを中前へ。安打自体が8日のソフトバンク戦(QVC)以来、37打席ぶり。「久々すぎるヒットですね。素直に嬉しいです。いや、かなり嬉しいです」と一安心の様子だった。

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涌井、雨味方に11勝!チームの連敗止めた[報知]

ロッテ・涌井秀章投手(29)が、オリックス戦(QVC)でリーグ2位となる11勝目を挙げた。テンポを意識した投球で7回5安打1失点。チームの連敗を3で止めた。

試合途中から雨が降り、2度グラウンド整備で試合が中断する展開。「(ぬかるんだ足場を)気にするより、早く投げようと思っていた。気にしてたらリズムも悪くなるし、とっとと投げて、とっととベンチに帰ろうと」と投球間隔を極力短くしてリズムを作った。

「低めに集めれば、打者も雨が気になるので打てなくなる」と雨をも利用した。日本ハム・大谷に次ぐ11勝目も「自分に勝ちが付けばいいけど、チームが勝てばいいという意識の方が強い」と話した。

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井口、通算350二塁打を達成!「まだまだ通過点」[報知]

ロッテの井口資仁内野手(40)が28日、オリックス戦(QVC)で通算350二塁打を達成した。プロ野球39人目。 2回に左翼線二塁打を放って記録に王手をかけた井口は、5回2死二塁で白仁田から左翼線に適時二塁打を放って偉業を達成した。

井口は「打ったのはカーブ。セカンドはギリギリ(セーフ)だったけどね。350本はまだまだ通過点。これからも1本ずつ積み重ねていきたい。それより、チームの勝利。勝つために自分の仕事をするだけ」とコメントした。

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売り子アイドル「カンパイガールズ」9・4CDデビュー決定![報知]

ロッテは28日、球界初の売り子アイドル「マリーンズ・カンパイガールズ」のデビュー曲「カンパイ娘」が、9月4日にCD発売されることになったと発表した。

同曲は7月28日からデジタル配信されていた。CDの価格は、QVCでのビール1杯の値段と同じ700円(税込み)となっている。販売枚数は600枚限定で、マリーンズストアプラザ店で販売される。

リーダーの今井さやかは「デジタル配信に加えてCDリリースも決定し、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。“カタチに残るもの”になりますので、これを機会に1人でも多くの方に私達や「カンパイ娘」を知っていただき、たくさんの方に聞いてもらえたらいいなと思います!」と喜んだ。

なお、販売を記念して9月4、5、6日にマリーンズストアプラザ店でCD購入者を対象にサイン会を実施する。4日は午後3時45分から4時30分まで。5日、6日は午後2時から2時45分まで。

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涌井11勝目!ロッテの連敗3で止めた[デイリー]

ロッテ・涌井が7回1失点の好投でチームの連敗を3で止めた。11勝目を手にして「最近良くない流れだった。連敗を止めて、3連戦の頭を取れたのは良かった」と表情を緩めた。中断も招いた強い雨の影響も感じさせず「打者も雨を気にして、低めに集めれば打てなくなるから」と堂々とした口調だった。

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ロッテ・カンパイガールズ、CD発売決定[デイリー]

ロッテは28日、球界初の売り子アイドル「マリーンズ・カンパイガールズ」のデビュー曲「カンパイ娘」が、7月28日にデジタル配信されたのに続き、9月4日にCD発売されることが決まったと発表した。

600枚限定販売となり、価格は、QVCマリンのビール1敗と同じ「700円」(税込)。販売場所は、マリーンズストアプラザ店(QVCマリン横 マリーンズ・ミュージアム1階)。

CD発売記念として、9月4、5、6日に、マリーンズストアプラザ店で、CD購入者を対象にサイン会を実施する。4日・午後3時45分〜4時30分、5日と6日・午後2時〜同45分。

リーダーの今井さやかは「デジタル配信に加え、CDリリースも決定し、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。楽曲配信にはない“カタチに残るもの”になりますので、これを機会に1人でも多くの方に私達や『カンパイ娘』を知っていただき、たくさんの方に聴いてもらえたらいいなと思います!」とコメントした。

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上野が炎の投球!1イニングを打者3人でシャットアウト![千葉日報]

貫録の投球でアピールした。上野大樹投手が28日、イースタンリーグ・日本ハム戦(鎌ケ谷)にて2点ビハインドの8回から登板。打者3人を15球で料理した。

「勝っていても負けていてもマウンドに上がる時は、流れを引き寄せる為の投球が出来るよう心がけている。1軍に呼んでもらえるように、任されたマウンドをしっかり結果を出し続けて行くしかない」。

誰よりも早く球場入りし、誰よりも遅くまでトレーニングをするなど、努力家として有名な上野。2軍で若手の模範のような姿を見せる男は、黙々とマウンドで結果を出し続けている。

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[千葉魂]ファンと最高の時間を共有、最後まで諦めず勝ち続ける[千葉日報]

マリンフェスタで盛り上がるスタンド。9月6日の西武戦では青色のレプリカユニホームが来場者全員にプレゼントされる。

超満員に膨れ上がったQVCマリンフィールドにため息が漏れた。8月9日の福岡ソフトバンク戦(QVCマリン)。この日はファンサービスの充実をコンセプトとした「マリンフェスタ」のイベントデー。選手達は青色の特別ユニホームでプレーを行い、来場者全員に青色のレプリカユニホームが配布されるとあって試合開始前にチケットが売り切れるなど、ファンの強い期待と希望を肌で感じながら、選手たちは戦いに挑んだ。試合前の円陣でも、スタンドの熱気に合わせるかのように勝利を誓った。首位を独走する福岡ソフトバンクホークスに連勝をした勢いに、3万100人の大観衆の熱気が合わさり、最高のムードで迎えた一戦。3タテを挑んだが、その底力の前にあと一歩届かなかった。1−3での敗戦となった。

「絶対に勝ちたかった。何としても勝ちたかった。申し訳ない気持ちでいっぱいです」。

グラウンドでの挨拶を終え、ベンチに戻ってきたキャプテンの鈴木大地内野手は肩を震わせた。前日8日の試合で勝利した後から、ずっと口にしていた。「明日ですね。明日。絶対に勝ちたい。勝たないといけない」。その強い信念は七回の打席で見られた。3点ビハインドで迎え、マウンドにはキレのあるボールを投げ込むホークス先発の寺原隼人。2死一、二塁から打席に向かった。数少ないチャンスで何とか突破口を開きたかった。「すごい『大地コール』だった。鳥肌が立った」。カウント2ボールからインコース高めの138キロのスライダーをコンパクトに振り抜く。ファンの思いを乗せた打球は右翼フェンス手前まで飛んだ。1点を返した。二塁ベースに到達した鈴木はチラリとスタンドに目をやった。

「すごい光景でした。スタンド全体の皆さんが、自分たちと一緒の青色のユニホームを着ていて、自分のタイムリーに喜んでいただいた。ここから何とか逆転をして一緒に勝利を分かち合いたいと思いました」。

その後も2死二、三塁の一打同点のチャンスは続いたが、残念ながら後続が抑えられ、試合も敗れた。試合後のロッカーは静寂に包まれた。流れ落ちる汗すら拭こうともせず、選手達がぼう然と天井を見上げている姿が印象的だった。

この試合を終え、ファンサービスの充実をテーマに今年8回企画されたマリンフェスタも残すところあと3試合となった。昨年末から選手会と球団ファンサービス担当が意見交換を行い、アイデアを出し合いながら、企画を進行してきた。試合前と試合後にファンと触れ合う機会を増やしたいとの思いからシーズンでは異例となる数々のイベントを実施してきた。選手会役員を中心に選手達はイベント実施日の前にその日のオペレーションの打ち合わせを行い、後日には反省会やアンケート結果などに目を通してきた。そんな中で勝利を届けられなかったことが、何とも悔しかった。

「夏休みで普段はなかなかナイターには見に来れないような子供達もたくさんいた。遠方から来てくれた人もたくさんいたと思う。自分がタイムリーを打った後、皆さん、最高の笑顔を見せてくれていた。両手を突き上げて喜んでくれていた。それだけに勝てなかったことはショックだった。勝ちたかった」。

誰もいなくなった後、鈴木大地はベンチ前に腰を下ろし、グラウンドを見渡した。超満員に膨れ上がったスタンドには、もう誰もいなかった。静寂がスタジアムを包み、かすかに夏虫の鳴く声が聞こえた。

「レギュラーシーズン、残り試合はわずか。自分達は1試合1試合を大切に、目の前の1勝を積み上げていく。忙しい中、わざわざ球場に足を運んで、声を枯らして応援してくれる方々の期待にしっかりと応えないといけない」。

鈴木は自分に言い聞かせるように夏の夜空につぶやいた。レギュラーシーズンは佳境に入っている。そしてマリンフェスタは残り3試合となった。8月30日のオリックス戦(17時試合開始)。9月6日埼玉西武戦(17時試合開始)、9月23日楽天戦(13時試合開始)。8月30日には試合後に約千発の花火が上がり、9月6日の埼玉西武戦では今年最後となる来場者全員への青色のレプリカユニホーム配布日となっている。マリーンズは1試合も落とせない戦いが続く。ファンの方々に喜んでもらうため、最高の時間を共有するために開幕前に掲げた熱く、勇ましく、泥くさい野球で、最後まで諦めずに勝ち続けていくだけだ。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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