楽天が連敗を3で止めた。1−2の6回にペーニャのソロで追い付き、8回に松井稼の犠飛と嶋の適時二塁打で2点を勝ち越した。2番手の青山が4勝目、松井裕が28セーブ目。ロッテは再三走者を出しながら追加点を奪えなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
東北楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | x | 4 |
ロッテは連勝を逃し、優勝の可能性が消えた。
ミスが連鎖した。同点の8回無死一塁で内は代走森山に牽制をせず、初球で走られた。捕手吉田は二塁に悪送球。ベースカバーのクルーズは簡単にそらし、三塁へ進まれ決勝犠飛につながった。伊東勤監督(53)は、「1点勝負。(クルーズは)体を張って欲しい。悔いが残る試合はしたくない。(牽制をしない内は)打者に一生懸命。余裕のなさ」と嘆いていた。
ロッテは楽天先発の菊池を打ちあぐね、連勝を逃した。数字上、優勝の可能性が消滅した。
0−1の3回にバスターエンドラン、犠打、スクイズと小技を重ねて2点を奪い、一時は逆転。だが、4回以降は走者を出しても、つながらなかった。菊池に7回まで投げられ、8安打2得点に終わった。すると、同点の8回、失策が絡んで2点を勝ち越された。
伊東勤監督(53)は「(先発の)チェンは、よく頑張って試合を作ったけど。菊池を打てない。パターンは一緒。打ち崩せていない。外国人がもう1つ。彼らが引っ張ってくれないと」と、デスパイネ、クルーズの奮起を願った。
3位西武が敗れただけに、ゲーム差を詰めるチャンスだったが、2ゲーム差のままだ。
ロッテ清田育宏外野手(29)が勝ち越し打を放った。
3回、岡田のスクイズで同点に追いつき、なお2死三塁。清田は楽天菊池の真っ直ぐを詰まりながらも中前に落とし、勝ち越し点を挙げた。
前日の適時三塁打に続く2試合連続適時打に「同点に追いついた直後で、ランナーも三塁にいたので一気に勝ち越したいと思って打ちました。良い詰まりでした。ナイスヒットです」と話した。
雨による中止が危ぶまれたが、プレーボール。試合前、伊東勤監督(53)は「(中止の試合が)後ろに回ると日程が苦しくなる。できるだけ、消化したい」と歓迎した。
先発チェン・グァンユウ投手(24)については「この間の感じで投げてくれたら結果はついてくる。調子は良いと思う」と、7回途中まで投げ3勝目を挙げた前回3日の日本ハム戦のような投球を期待していた。
リーグ優勝の可能性が完全消滅した。打線は10安打を放ったが2得点だけ。4番のデスパイネが好機で2度凡退。伊東監督は「外国人がもうひとつだった。彼らが引っ張ってくれないと苦しい」と嘆いた。3位・西武も負けたため、2ゲーム差は変わらず。し烈なクライマックスシリーズ進出争いが続く。
ロッテは10安打しながら3回の2点どまりで逆転負けした。伊東監督は「(菊池は)パターンは一緒だけど打ち崩せない」と嘆いた。4番デスパイネが好機で打てずに内野安打1本に終わり「試合数が少なくなってきたので、引っ張ってくれないと苦しい」と奮起を促した。
ソフトバンクとのゲーム差が23.5に広がり、優勝の可能性がなくなった。ただ、3位西武を小差で追う終盤戦だけに、伊東監督は「また明日から」と気持ちを切り替えた。
ロッテの清田が2試合続けて複数安打を放った。3回、1−1に追い付いてなお2死三塁で速球をしぶとく中前に運び「一気に勝ち越したいと思って打った。いい詰まりでした」と息をつくと、6回には変化球を鋭くはじき返した。
直前の西武3連戦では12打数1安打と振るわず「チームに迷惑を掛けた」と言う。一方で強い打球が野手の正面を突くこともあり「納得のいく打席はいくつかあった」と気落ちすることなく、即座に好結果で取り戻した。
ロッテは手痛い逆転負けで、優勝の可能性が完全消滅した。伊東監督はCS進出に向けて「打つ方も守る方も体を張って欲しい」とナインに奮起を促すと同時に、10日にも今江を1軍に緊急昇格させることを決断。
7月14日のオリックス戦(京セラドーム)で死球を受けて左手首を骨折した主砲は、5日の2軍チャレンジマッチ・フューチャーズ戦で実戦復帰。ただ、出場予定だった8、9日の2軍戦が降雨中止。実戦不足は否めないが、指揮官は「明日(10日)の2軍戦も中止なら、1軍に合流させる。ぶっつけ(本番)に近い形になるが、もうそんなに待っていられない」と最後のカードを切る。
バスに向かう足取りは、一様に重たかった。ロッテの優勝の可能性が完全消滅。伊東監督は「また明日から頑張ります」と、CS進出に向け死力を尽くすことを誓った。
菊池には今季3敗目。「打てそうで打てない。パターンもいつも一緒。なかなか打ち崩せない」と指揮官は歯がゆさをあらわにした。3回には岡田のスクイズなどで2点を奪い一時は逆転に成功したが、4回以降は追加点が奪えず、敵に流れが傾いた。
堀打撃コーチは「もう相性が悪いとか言っている場合ではない。勝つっていう気持ちはみんなあるけど、もっと強く持たないといけないのかもしれない」と唇をかんだ。3位西武が敗れただけに、ゲーム差を詰められなかったことが悔やまれた。
ロッテは楽天に逆転負けし、今季の優勝の可能性が完全消滅した。
同点の8回、3番手の内が先頭打者を四球で歩かせると、代走・森山を牽制せず。初球で二盗され、捕手・吉田の二塁悪送球も重なって無死三塁とされた。これが松井稼の決勝犠飛につながり、伊東監督は「(先頭の四球で)打者の方に一生懸命になっていた。余裕のなさ」とうな垂れた。
打線も10安打を放ちながら2得点。相手先発の菊池を打ち崩せず「(菊池の)パターンは同じだが、なかなか打ち崩せない。中軸、外国人がもうひとつ」と話した。