わたしはかもめ2015年鴎の便り(9月)

便

9月28日

埼玉西武2−4千葉ロッテ(西武プリンス)

ロッテが競り勝った。デスパイネが1回に左前打して先制すると、1−2と逆転された直後の3回に右翼ポール直撃の18号2ランを放った。石川は6回2失点で12勝目を挙げた。西武は菊池が制球に苦しみ、連勝が5で止まった。

123456789R
千葉ロッテ1020001004
埼玉西武0200000002

◇デスパイネ3打点、4番の仕事

自らの存在意義を見せつけた。クライマックスシリーズ(CS)出場へ、3位西武と最後の直接対決。大一番で、千葉ロッテの4番に入ったデスパイネが2安打3打点。下位打線も経験し物足りなかった助っ人が立役者になった。

1回に152キロに詰まりながらも飛球を左前へ落とし先制点を挙げると、3回。四球を選んだ先頭の清田を一塁に置き、1ボールからの2球目。150キロの外角球を振り抜いた。「打った瞬間は打球が切れるかなと思ったけど、ギリギリポールに当たってくれたね」。右翼ポールを直撃した白球。直前に石川が2ランを浴びて逆転される中、18号2ランでチームを救った。

試合前の練習。デスパイネは追加でフリー打撃を行っていた。「とにかくCSに行きたいんだ」と、キューバの主砲も熱い気持ちで戦っている。「打つべき人が打てば、ゲームが締まる」と伊東監督は声を弾ませる。

投手も踏ん張り、西武に0.5ゲーム差に迫った。「こんな野球をやってくれれば、順位に苦労することもなかった」と監督は冗談交じりにうなずいた。ただ、西武の方が引き分けが4つ多く残り7試合も落とせないことに変わりはない。次は敵地に乗り込んで負け越している日本ハム戦。「今日の勝ちをつなげていかないといけない」と表情を引き締めた。

◇気合みなぎった石川

千葉ロッテの石川は6回を4安打2失点にまとめた。トレーニングの負荷を増やして臨み「状態も良かったんで、飛ばした」と振り返った。1回に自己最速タイの151キロを計測するなど立ち上がり気合いの入った直球でどんどん押した。

1点リードの2回に2死から浅村に四球を与えて続く森に2ランを浴びたが、その後はゼロを並べて12勝目。負け数に勝利数を並べた。「ずっと緊張していた。厳しい状況で、こういう投球ができるんだと思えた」と手応えを感じた様子だ。

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ロッテ、0.5差来た!3位レオと最後の直接対決制す[サンスポ]

ロッテは28日、西武最終戦(西武プリンスドーム)に4−2で勝ち、クライマックスシリーズ(CS)進出を争う3位・西武に0.5ゲーム差と肉薄した。先発した石川歩投手(27)が6回4安打2失点の粘投で12勝目(12敗)。9月は4勝目で、月間MVPが見えてきた。西武は自力でのCS進出の可能性が消滅した。

3位・西武の背中がはっきり見えた。立役者は先発の石川だ。6回2失点の粘投で12勝目。絶対に負けられない一戦で、責任を果たした。

「初回から全力でいったので、2回からバテました。緊張しすぎて覚えてないぐらい、抑えた感覚がありません」。

立ち上がりから目いっぱい飛ばした。1回に自己最速の151キロを2度マークするほど力を振り絞った。宝刀・シンカーの制球が定まらなかったが、カーブを交えて西武打線を翻弄。2回に森に右越え2ランを浴びたが、この失点だけでしのぎ、逆転を呼んだ。

野球人生で最も緊張していた。敗れれば西武とのゲーム差は2.5に広がり、CS進出が遠のいてしまう一戦。右腕は東京都内の自宅を出発するときからガチガチで、愛車のキーをひねると、緊張がMAXに達した。

「(試合が)嫌だなと思った。『追突されたら楽になれるのにな』と考えた程でした」。

極限の緊張を乗り越えて今季最後の直接対決を制して12勝目。石川は「すごく厳しい状況で投げさせてもらって、こういう投球ができるんだと自分でも思った」と実感を込めた。

伊東監督も「みんながこの試合の重要性を分かっていて、集中力を持って戦った」とうなずいた。2年ぶりCS進出へ、伊東ロッテが息を吹き返した。

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ロッテ・デスパイネ、勝利を呼ぶ一発「CSに行きたい」[サンスポ]

デスパイネが、3回に右翼ポール直撃の逆転18号2ランを放った。この日は打撃練習後、直訴して追加の打ち込み。「感触がよくなかったから打ちたかった」と結果につなげた。“キューバの至宝”が一発放てば、これで16勝1敗。「自分の力ではない。全員の勝利だ。とにかくCSに行きたい」と言葉に力を込めた。

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西武・西口、万感ラス投!ロッテ・井口「最後までいいスライダー」[サンスポ]

今季限りで現役を引退する西口が5回2死無走者で最後のマウンドに立った。井口と対戦し、カウント2−2から伝家の宝刀スライダーが2球連続で外れて四球となり、6球で降板した。引退セレモニーでは「ノーヒットノーラン未遂2回、完全試合未遂1回。今日の四球。ファンの皆様の期待を裏切ったこともたくさんありましたが、声援に勇気と力をもらいました」と挨拶。かつての同僚のソフトバンク・松坂らからメッセージが届き、ナインの手で13度胴上げされた。

井口
「ダイエー時代からライバルチームのエースで、いつもスライダーでぐちゃぐちゃにされた。四球を選んだけど、最後までいいスライダーだった。」(西口と対戦し)

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ロッテ、3番清田が活躍「僕らは勝たなきゃいけないだけ」[サンスポ]

ロッテは3番清田が全得点場面に絡んだ。1回は1死一塁で四球を選び、デスパイネの先制打につなげる。先頭打者の3回も再び四球で出塁し、直後にデスパイネが2ランを放った。「(菊池)雄星の前回登板を映像で見て、制球が悪いのは頭に入っていた」と落ち着いていた。

3−2の7回には二塁打を放ち、クルーズの適時打で生還。「あそこで点を取れたのは大きかった。重圧というより、僕らは勝たなきゃいけないだけ」と充実した表情だった。

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ロッテ・伊東監督「記録に縁がなかったけど、西口らしい」[サンスポ]

ロッテの伊東監督が西口の引退を惜しんだ。西武で同じユニホームを着た後輩。「記録に縁がなかったけど、西口らしい。(中日で引退した)和田と同い年で、2人には助けてもらった」と振り返り「指導者として野球界に貢献して欲しい」と今後に期待した。

西武時代にグラウンド内外で世話になったという涌井は「正直まだ引退して欲しくない思いもある」と漏らした。試合前には言葉を交わし「最後に試合をできて良かった。思い出がありすぎて、感謝しきれない」としみじみ語った。

伊東監督
「みんな今日の試合の重要さを分かっていた。負けたら終わりという崖っぷちからはい上がる精神力をつけてくれたら、次につながる。」(西武との最後の直接対決に勝ち)
井口
「ダイエー時代にぐしゃぐしゃにやられていた投手。スライダーが伝家の宝刀で、実際見たらいいボールだった。」(西口と対戦し)
クルーズ
「牧田にはいいイメージが全くなかったが、今日は芯に当たってくれた。」(7回に4点目の適時打)

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ロッテ・デスパイネ、打撃復調で存在感[サンスポ]

ロッテの4番デスパイネが3位を争う西武との最後の直接対決で存在感を見せた。1回に先制の左前打を放ち、1−2とされた直後の3回には右翼ポールを直撃する18号2ラン。「自分だけの力ではない。投手、打者、全員の力で勝ったと思っている」と分厚い胸を張った。

試合前は全体の打撃練習が終わった後、「感じをつかめていなかった」と追加でフリー打撃を行って臨んだ。4試合連続安打と好調で「このままいい調子で、最後まで戦っていきたい」と前を向いた。

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ロッテ石川でCS望み0.5差「2回からばてた」[ニッカン]

絶対に負けられない一戦で躍動した。ロッテ石川歩投手(27)が西武打線を6回4安打2失点に抑え、12勝目。初回から自己最速タイ151キロを出す気迫の投球だった。3位西武と1.5ゲーム差で迎えた最後の直接対決。残り試合を考えれば、逆転CSには落とせなかった。0.5ゲーム差に迫り、望みをつないだ。

石川は初回からスイッチを振り切った。プレーボール直前の「嫌な感じ。プロ初登板みたい」という緊張感を、自分でねじ伏せた。西武の先頭秋山を148キロで左飛。渡辺の初球に自己最速タイ151キロ。栗山にも151キロ、150キロと続け、最後は137キロのシンカーで空振り三振。ストライクからボールへ激しく落とし、空を切らせた。

一戦の意味を分かっていた。負けたら、CSが一気に遠のく。「周りの雰囲気が違った。チームが1つの感じ。最初から飛ばしていこう」と使命感に燃えた。したたかに準備を進めてきた。中5日と短かったが、いつもより負荷をかけ調整。前回22日の楽天戦は7回無失点で勝ったが、中盤から球がシュート回転していた。「調整ミス。それを生かしました」。反省を踏まえ、ベストに持ってきた。

2年目を迎え、目標の存在ができた。涌井だ。開幕直後「涌井さんより勝ちが多かったら、何かおごってもらいます」と言った。7月末でともに8勝。良い勝負に見えた。だが、8月。石川は勝てなかった。その間、涌井は白星を重ねた。9月。涌井は13日の西武戦に変則の中8日で勝利した。「素晴らしいですね。その日に合わせられるのがすごい。僕はまだまだです」。そう言っていた石川が、同じ西武を倒した。エースに負けない仕事をした。

勝てなかった夏場も努力を重ねてきた。焼き肉を食べ、間食を増やし、サプリを飲み、夏前に落ちた3キロの体重を取り戻した。遠征先でサウナを覚え、疲れをためないようにした。やってきたことが、正念場で実った。登板後「2回から、ばてました。抑えた記憶がないぐらい。緊張して、ほとんど覚えていない」と照れながら打ち明けた。勝った。それが全てだった。

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ロッテ石川12勝目「飛ばした」CS争い西武に肉薄[ニッカン]

ロッテ石川歩投手(27)が6回4安打2失点で12勝目を挙げ、3位西武に0.5ゲーム差とした。

初回から直球中心に強気の投球。2番渡辺の初球に151キロを記録した。最初から全力全開だった。「今日は状態が良かったので、最初から飛ばしました。次も投げたい。負けられません」と頼もしかった。

伊東勤監督(53)は「初回から飛ばしてくれた」と、ねぎらっていた。

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ロッテ・クルーズ「ゼッタイカチマス」苦手牧田撃ち[ニッカン]

ロッテのルイス・クルーズ内野手(31)が、リードを広げる適時打を放った。

7回2死一、二塁。この回から登板した西武牧田の127キロ直球を、センターへ打ち返した。「マキタサンにはいいイメージが全くなかったが、今日は芯に当たってくれた。いい打点、追加点を挙げられてよかった。このスタジアムの雰囲気に興奮しているよ。ゼッタイニカチマス」と喜んだ。

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伊東監督「よく助けてくれた」引退西口、和田に感謝[ニッカン]

試合前、ロッテ伊東勤監督(53)が今季限りで引退する西武西口文也投手(43)をねぎらった。

西武監督時代の教え子でもある。当時を思い出しながら「記録には縁がない選手だった。欲がなくて。でも、監督としては、すごく使い勝手が良い選手だった。先発が回避したら、すぐに投げてくれたりね。勉(中日和田)と同い年の2人が、よく助けてくれた。同じ時に辞めるのも良いのかもね」と、しみじみと話した。

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ロッテ・デスパイネ18号2ラン「とにかくCSに」[ニッカン]

ロッテのアルフレド・デスパイネ外野手(29)が初回の適時打に続き、18号2ランを放った。

3回無死一塁。西武菊池の内角高め150キロ直球を振り抜いた。詰まったかに見えた打球が伸び、ライトポール中部を直撃した。「打った瞬間は打球が切れるかなと思ったけど、ギリギリでポールに当たってくれたね。とにかく、CSに行きたいんだ。みんなで一緒に行こう」と力を込めた。

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ロッテ・デスパイネ先制打「みんなで一緒にCSに」[ニッカン]

ロッテのアルフレド・デスパイネ内野手(29)が初回、先制の適時打を放った。

1死一、二塁。西武先発の菊池の152キロ内角直球に詰まりながらも、レフト前へ落とした。二塁走者の荻野が俊足を飛ばしてホームイン。「高めのボール球だったね。貴重な先制点が取れたのはよかった。みんなで一緒にCSに行きましょう。試合はまだ始まったばかり。次はしっかり芯で捉えたいね」と喜んだ。

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ロッテ「ニュー石川」12勝!逆転CSへレオ撃ち0.5差[スポニチ]

ロッテの先発・石川が、今まで見せたことがない鬼気迫るオーラをまとって大一番のマウンドに上がった。「先を考えずに最初から全力でいった」。初回、先頭の秋山を148キロの直球で左飛に打ち取ると、続く渡辺の初球は自己最速タイの151キロをマーク。いつもは140キロ台前半だが、剛球を駆使する「ニュー石川」が西武打線に立ちはだかった。

1点リードの2回、森に逆転2ランを浴び「あそこで一発はダメ」と反省したが、3回以降は失点を許さなかった。「2回からバテた。試合のことはあんまり覚えていない」。6回4安打2失点で自己最多の12勝目を手にするとともに、絶対に負けられない一戦でチームを勝利に導いた。

逃げ出したいほどの緊張感に襲われた。「めちゃくちゃ緊張しましたよ。球場に来る車の中で“後ろから追突されないかな”って思ったぐらい。事故に遭えば投げなくてよくなるじゃないですか」。負ければ3位・西武とのゲーム差が2.5に広がり、自力CSの可能性が消滅する背水のマウンドで「自分でもこういう投球ができるんだなと思った」。捕手・田村も「えげつない球を投げていた。あんな石川さんは初めて」と証言するほど、極限状態で新たな能力が引き出された。

西武とのゲーム差は0.5に縮まった。逆転CSに望みをつなぐ大きな勝利に「チームが1つになっている」と石川。残り7試合。3位をめぐるし烈な戦いの結末は最後まで分からない。

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デスパ特大18号V弾!CSへの重圧もキューバ代表「慣れている」[スポニチ]

ロッテの4番のデスパイネが決勝弾となる18号2ランを含む2安打3打点で勝利の立役者になった。

初回1死一、二塁で先制の左前適時打。逆転された直後の3回には、右翼ポール最上部を直撃する特大の2ランを放った。「キューバ代表の国際試合でプレッシャーには慣れている」と重圧を楽しむ余裕があった。試合前には志願して2度の打撃練習を行うなど準備に余念がなく、「とにかくCSに行きたいんだ!」と力強かった。

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ロッテCS諦めん!西武たたき0.5差[デイリー]

逆転CSへ望みをつないだ。伊東ロッテが、3位西武との最後の直接対決を制した。主砲デスパイネが打ち、投手陣が魂のこもったリレーで撃破。その差を0.5に縮めた。

「いい試合だったね。今日の試合の重要性をみんな分かってくれていた」。伊東監督はうなずいた。負ければCSへの可能性は限りなく遠のく。先発の石川は「球場に車を運転してくるときから緊張していた」と振り返った。

落合投手コーチから「都市対抗のつもりで投げろ」とハッパを掛けられた右腕は、初回から飛ばした。東京ガス時代に記録した自己最速タイの151キロを、プロ入り後初めて記録する力投で、救援陣につないだ。 残り7試合。厳しい戦いが続くことには変わりない。「崖っぷちからはいあがる精神力を選手たちが付けてくれている」と指揮官。この勝利を、決して無駄にはしない。

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NPB・熊崎コミッショナーがコメント[デイリー]

20年東京五輪で開催都市が提案できる追加種目について、大会組織委員会は28日、都内で種目追加検討会議と理事会を開いた。野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの5競技18種目を国際オリンピック委員会(IOC)に提案することが決まった。追加種目は来年8月にリオデジャネイロで開かれるIOC総会で正式決定する。

野球が追加種目に提案されることを受け、NPB・熊崎勝彦コミッショナーは次のようにコメントした。

「野球とソフトボールをオリンピックに復帰させるという本日の東京2020の提案は、国内および国外でファンを中心とする多くの方々の関心を呼んでいます。これからもWBSCおよび世界の関係者と共に、野球とソフトボールが東京2020およびオリンピックムーブメントの中で光り輝けるように最大限の協力をして参りたいと思っております」。

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