ロッテが3連勝で2年ぶりにシーズンを勝ち越した。1−1の8回に岡田のバント安打と三木のプロ初本塁打となる2ランで3点を勝ち越した。3番手の金森が5年ぶりの勝利。9回を抑えた香月良はプロ初セーブ。日本ハムは4連敗。
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北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | x | 4 |
前日に2年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた千葉ロッテ。レギュラーシーズンホーム最終戦だが、やや熱が欠けるのも無理はない。1軍初登板の20歳二木が力投を披露し、明るい未来を詰めかけたファンに感じさせた。
3回から登板。先頭西川を中飛に打ち取ると、続く陽岱鋼には「三振を取る球」と自信を持つフォークボールを外角低めに落として振らせ、早速その言葉を体現。4回には内角低めを突き、137キロの直球で4番中田を見逃し三振に仕留めた。
187センチの長身右腕は、しっかり腕を振った。「ボールが先行しても変化球でカウントを取れるようになった」と話していたように制球が良く、走者を背負っても大崩れしなかった。予定の5回を4安打1失点。「ファームでやってきたことを出せた」と充実の表情を浮かべた。
2014年に鹿児島情報高からドラフト6位で入団。2年目の今季はイースタン・リーグで26試合に登板し、8月には月間MVPにも選ばれた。9月に1軍デビューの可能性もあったが、チームはし烈なCS進出争い中で実現しなかった。
待望のマウンドで繰り出した77球。初勝利はならなかったが、褒める伊東監督の声は弾む。「ここまで好投してくれるとは。落ち着いたマウンドさばきだった。来年が楽しみなピッチャー」。
千葉ロッテは先発のチェンが2回を1安打無失点とまずまずの内容だった。自己最長の7回を投げた前回登板から中4日の影響を感じさせず「普段通り投げることができた」と手応えを口にした。
前日にクライマックスシリーズ(CS)進出を決めたこともあり、早めの降板となった。先発での起用が見込まれる日本ハムとのCSファーストステージに向け「しっかり調整していきたい」と意気込んだ。
千葉ロッテはレギュラーシーズンホーム最終戦を終えた。試合後にセレモニーが行われ、代表して伊東監督が挨拶。優勝を逃し「私の力不足」と詫びた上で「日本シリーズをこの場所で戦えることを夢見て、クライマックスシリーズをクリアしてきます」と決意を口にした。
ともに2年目のロッテ二木康太投手(20)と三木亮内野手(23)による「チーム五木」が投打で活躍し、本拠地公式戦最終戦を白星で締めた。
3回からプロ初登板の二木が5回を4安打1失点の好投。「ホッとしました。母と姉、鹿児島情報高の監督を呼んでいたのでよかった」と喜べば、8回には三木が白村からプロ1号の2ランを放ち「初めてだったので、感触をかみしめました。今後も少ないチャンスを生かしたい」。この勝利で2年ぶりの貯金フィニッシュが確定した。
ロッテの2年目三木亮内野手(23)が、プロ初本塁打となる2ランを放った。
8回1死一塁。日本ハム白村の真ん中高め138キロ直球を引っ張ると、打球は左中間スタンドで弾んだ。
「1、2、3で打ちました。感触は良かったんですが、正直、入るとは思わなかった。自分はクルーズのケガで試合に出られているというのがある。こうした少ないチャンスを生かさなければいけない。チームに貢献できてよかった」と喜んだ。
ロッテが「珍プレー」により、ノーヒットで先制点をもぎ取った。
5回1死。中村が左翼線に飛球を打ち上げ、日本ハムの左翼手西川が落下点に入った。だが捕球できずにグラブではじいた飛球が、三塁側スタンドへと入ってしまった。スタンドに入った時点で一塁を回っていた中村にはエンタイトルツーベースと同様に2つの安全進塁権が与えられ、1死三塁でプレー再開。すると次打者吉田の打席では日本ハム2番手の高梨がボークを取られ、三塁走者中村が先制のホームを踏んだ。
ロッテ先発のチェン・グァンユウ投手(24)が、CSに向けた調整登板を終えた。
2回を1安打無失点、三振1。9月30日、日本ハム戦以来の中4日での登板を考慮され、3回からは二木にマウンドを譲った。「中4日の登板でしたが、普段通り投げることができました。調子は悪くないので、次回の登板へ向けてしっかり準備していきたいです。疲れてる?チェンチェン大丈夫です!」と、最後はダジャレで締めくくった。
ロッテは5日、10日から始まるCSファーストステージのパブリックビューイングをQVCマリンで実施すると発表した。
バックスクリーンビジョンで中継を放送するほか、メンバー表示、スコアボード表示なども行う。入場は無料で、内野1階スタンドを開放予定。開場予定は試合開始2時間前。開場後1時間はグラウンドを開放し、場内では飲食営業も行う。
ロッテは5日、4日の日本ハム戦で実施したはまぐり販売の売り上げ全額(40万円)を、日本赤十字千葉県支部へ寄付したと発表した。台風18号の被害を受けた被災地への支援に使われる。
選手会長の岡田幸文外野手(31)は「今回の災害では、今なお不安な生活を余儀なくされている方々も大勢おられると聞いています。今回、九十九里漁業協同組合さんからご理解とご協力をいただき、このような形で寄付をさせていただくことになりました。今はただ1日も早く、復旧が進みますことを心よりお祈り申し上げます」とコメントした。
いずれもプロ2年目の三木(D3位・上武大)が8回にダメ押しのプロ初本塁打(2ラン)を放てば、プロ初登板の二木(ふたき、D6位・鹿児島情報高)が3回からの5回を1失点の力投。チームのシーズン勝ち越しと本拠地最終戦の白星に貢献した。「いい感触でした」と三木がいえば、二木も「思ったほど緊張はしませんでした」。2人合わせて『チーム五木(二+三=五)』。今秋ドラフトでは“一木”が欲しい!?
ロッテは4日の日本ハム戦24回戦(QVCマリン)で実施した「はまぐり販売」で40万円の売り上げがあったと5日、発表。全額を台風18号の大雨で被害を受けた関東・東北地方の被災地支援のため日本赤十字千葉県支部に寄付した。
ロッテは5日、札幌ドームで行われる日本ハムとのクライマックスシリーズ・ファーストステージ(10〜12日)の『パブリックビューイング』をQVCマリンで実施すると発表した。
ロッテは今季の本拠地最終戦で勝利を収め、シーズン勝ち越しを決めた。伊東監督は「最後を白星で飾れたことは、お客さんも喜んでくれたと思う」とほっとした様子だった。
クライマックスシリーズのファーストステージで対戦する日本ハムに4連勝と弾みをつける1勝にもなった。ただ、監督は「(日本ハムは)勝負どころを知っている選手が多いし、そう簡単にはいかない。チャレンジャー精神を持たないと」と気を緩めなかった。
ロッテの2年目、二木が3回からプロ初登板し、5回を4安打1失点と好投した。同点のまま降板し、白星は付かなかったものの「真っ直ぐが決めたいところに決まった。変化球でもストライクを取れた」と手応えを口にした。
鹿児島情報高から入団し、2軍でじっくり鍛えてきた成果を見せ「ファームでやってきたことだけをやろうと思っていた。しっかり出せた」と納得の表情。今後は一層の成長を期し、秋季教育リーグ「フェニックス・リーグ」に参加する。
ロッテは先発のチェンが2回を1安打無失点とまずまずの内容だった。自己最長の7回を投げた前回登板から中4日の影響を感じさせず「普段通り投げることができた」と手応えを口にした。
前日にクライマックスシリーズ(CS)進出を決めたこともあり、早めの降板となった。先発での起用が見込まれる日本ハムとのCSファーストステージに向け「しっかり調整していきたい」と意気込んだ。
ロッテは5日、札幌ドームで行われる日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの『パブリックビューイング』をQVCマリンで行うと発表した。
10月10日(第1戦=午後6時)、11日(第2戦=午後2時)、12日(第3戦=午後2時)で、QVCマリンの開場はいずれも試合開始2時間前を予定している。
入場は無料で、バックスクリーンビジョンにて試合中継を放送。内野1階スタンドを開放し、来場多数の場合は2階スタンドも開放。また、開場後、1時間はグラウンドを開放する。
過去、2010年、13年のCS第1ステージでも実施しており、今回も公式戦さながらのMスプラッシュ、キャラクターを交えたオープニングダンスやビジョンでのスタメン発表。試合中、ビジョンではスコアボード得点表示、カウント、メンバー表示、選手登場映像などを流す予定。さらに場内の飲食営業も行うとしている。
ロッテは5日、4日の日本ハム戦(QVCマリン)で行った「はまぐり販売」で、売り上げの全額(40万円)を台風第18号にともなう大雨により関東・東北地方などの広い範囲で発生した災害における被災地への支援の為、日本赤十字千葉県支部に寄付したと発表。はまぐりは1袋(10個入り)2000円(税込)を200袋販売。九十九里漁業協同組合の多大な協力で実現した。
本拠地最終戦でロッテの2年目右腕の二木が3回から2番手でプロ初登板。5回4安打1失点の好投で初勝利はお預けも「ホッとした。ファームでやってきたことを出すことができた」。
打っては同じく2年目の三木が「感触はよかった」と8回にプロ初本塁打となる1号2ランを左翼席へ運んだ。「若い選手が収穫」と伊東監督。3連勝で貯金3とし、2年ぶりの年間勝ち越しを決めた。
ロッテの三木亮内野手(23)が5日に行われた日本ハム25回戦(QVCマリン)でプロ初本塁打を放った。
三木はこの試合に「9番・遊撃」でスタメン出場。8回の第3打席、1死一塁の場面で日本ハムの3番手・白村からレフトスタンドへ2年目にして初の一発を叩き込んだ。
「感触はすごくよかったが、フェンスを越えるとは思わなかった」。自身の一振りに驚く三木は「練習がよい結果に結びついてよかった」とコメントを続け、笑顔を見せた。
チームは前日4日にCS進出を決め、2005、10年に続いて3度、3位からの日本一を狙う。「この時期に1軍に呼んでもらえた。しっかり戦力としてプレーしたい」。背番号「37」はそのコメントに力を込めた。
ロッテは、4日の日本ハム戦(QVCマリン)で行ったはまぐり販売の売り上げ全額(40万円)を、台風第18号にともなう大雨により関東・東北地方などの広い範囲で発生した災害における被災地への義援金として日本赤十字千葉県支部に寄付した。
選手会長の岡田は「今回の災害では、今もなお、不安な生活を余儀なくされている方々も大勢おられると聞いています。今回、九十九里漁業協同組合さんからご理解とご協力を頂き、このような形で寄付をさせていただくことになりました。今はただ1日も早く、復旧が進みますことを心よりお祈り申し上げます」とコメントした。
ロッテは5日、札幌ドームで行われるクライマックスシリーズのファーストステージ(10〜12日)のパブリックビューイング(PV)をQVCマリンフィールドで実施すると発表した。開場は午後6時試合開始の10日が午後4時、午後2時試合開始の11日と12日は正午で入場無料。
ロッテの二木康太投手(20)と三木亮内野手(23)が、5日の日本ハム戦(QVC)で躍動した。
身長187センチ右腕の二木は3回から2番手で登板。守備のミスから1点を失ったが、角度のある直球と抜群の制球力を武器に5回1失点と好投し、「思ったより緊張せず、すんなり入れた。声援には鳥肌が立ちました」と初々しく振り返った。
大卒2年目の三木は「9番・遊撃」でスタメン出場。1点リードの8回に左翼席へプロ1号2ランを運び、「今年は2軍で1本も打っていなかったので、久しぶりの感触でした」と手応えを口にした。
同期入団の2人は昨年の新人合同自主トレで互いの名字から、コンビ「チーム五木」を結成した。先輩の三木は当時、「似た名前が同期にいるのは縁。チーム五木でいきましょう」と提案。二木も「一緒に活躍してお立ち台に上がりたい」と、演歌の大御所・五木ひろしばりのガッツポーズを繰り出す日を思い描いていた。
ロッテはCS第1ステージで戦う日本ハムに4連勝。伊東監督は「初登板の二木と初ホームランの三木。若い人がしっかり結果を残してくれたことが収穫」と喜んだ。この日は2人そろってのお立ち台は実現しなかったが、近い将来、二木&二木の“五木ガッツ”が見られる日がやってきそうだ。
ロッテはCSファーストSの相手、日本ハムに4連勝。伊東監督は「そんなに参考にならない。CSになったら違う。経験のある勝負強い選手も多いし」と気を緩めなかったが、「後半は緊張感ある試合をやって、みんなタフになった」と自信ものぞかせた。第3戦先発が有力なチェンが2回無失点だったのも好材料だった。
ロッテはCSファーストステージの先発が見込まれるチェンが先発し2回1安打無失点、33球で降板した。手応えをつかむ内容で、充実感を漂わせた。
CSで相まみえる日本ハムに、少しでも嫌なイメージを持たせたい。台湾人左腕・チェンは、確かな目標を胸に、中4日の先発マウンドに立った。2回を1安打無失点。CSファーストSへ向け、33球で降板した。
ポストシーズンへの手応えをつかんだ。「中4日の登板でしたが、普段どおり投げることができました。調子は悪くないので、次回の登板へ向けて、しっかり調整していきたいです。疲れてる?チェンチェン大丈夫です!」。1回は陽岱鋼を初球で遊ゴロに打ち取り、2回には4番・中田をスライダーで空振り三振。いずれも先頭の巧打者を退けた。
対日本ハムは今季2勝0敗。前回登板の9月30日には、7回2安打無失点で手玉に取った。この相性の良さを買い、1勝1敗にもつれこんだ場合、チェンの第3戦先発が予想される。
昨オフにDeNAを戦力外となり、テスト入団で働き場所をつかんだ苦労人。そんな左腕が、チームの2年ぶりCS進出の立役者の1人となり、次なる舞台での躍動を描く。
10日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ前哨戦となったカードで、ロッテが対日本ハム戦4連勝を決めた。
試合後のセレモニーでロッテ・伊東監督は、ファンにV逸を謝罪した上で「この球場で日本シリーズを戦えるよう、CS第1ステージ、第2ステージをクリアしてまいります」と誓った。
この試合を先制したのはロッテ。5回、1死走者なしから中村が左翼線に打ち上げた飛球が敵失を誘った。しかも左翼・西川が落球し、ファウルグラウンドに転がったボールを右手で握り損ね、三塁側フィールドシートに。記録はダブルエラーとなり、三塁への進塁が認められた中村は、その後、ボークにより生還した。
日本ハムは6回、2死から中田が二塁打で出塁。続くレアードが左翼に適時打を放ち、同点に追いついた。
同点で迎えた8回、ロッテは中村のヒットから1死2塁のチャンスを迎えた。二塁牽制の悪送球で1死3塁とすると、岡田が一塁線に絶妙のセーフティースクイズを決めて勝ち越しに成功。続く三木が1号2ランを左翼にたたき込んで試合を決めた。
三木はプロ初本塁打を「感触はすごく良かったけど、フェンスを越えるとは思わなかった」と振り返り、CSに向けて「この時期に1軍に呼んでもらったので、戦力としてやっていきたい」と意気込んだ。
9回を無失点で締めてプロ初セーブを記録した“代役守護神”の香月良も、CSに向けて「行けと言われた場面で一所懸命投げたい」と語った。
ロッテは5日、QVCマリンで、CSファーストS(10日開幕)のパブリックビューイング(PV)を実施することを発表した。
いずれも試合開始2時間前に開場し、入場は無料。バックスクリーンビジョンで試合中継を放送する。内野1階スタンドを開放。来場者多数の場合は2階スタンドも開放する。
当日は球団マスコットのマーくんや球団公式チアパフォーマー「M Splash!!」がオープニングダンスを行い、場内の飲食営業も行う。
過去にもCSのPVを行っており、最高動員数は2013年のファーストS第2戦の5869人。
ロッテは、4日の日本ハム戦(QVCマリン)で、球場正面特設テントで行ったハマグリの販売で、売り上げの全額(40万円)を、台風18号に伴う大雨により関東・東北地方で発生した災害における被災地への支援のため、日本赤十字千葉県支部に寄付したことを発表した。
1袋(10個入り)2000円(税込)のハマグリを、九十九里漁業協同組合の協力のもと200袋販売した。選手会長の岡田は「今回の災害では、今なお、不安な生活を余儀なくされている方々も大勢おられると聞いています。今回、九十九里漁業協同組合さんからご理解とご協力を頂き、このような形で寄付をさせていただくことになりました。今はただ、1日も早く、復旧が進みますことを心よりお祈り申し上げます」とコメントした。
巨人は5日、東京・大手町の読売新聞東京本社で緊急会見を開き、福田聡志投手(32)が野球の賭博行為に関与していた疑いが極めて強いと公表し、コミッショナーに告発すると発表した。
(会見は久保球団社長と森田法務部長が出席。冒頭は久保社長が自ら説明)
(この後、久保社長と森田法務部長に質疑応答)
巨人が所属選手の野球賭博関与を発表したことを受け、日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナー(73)は5日、不退転の決意で徹底調査に臨む決意を示した。都内で会見を開き、ファンへ謝罪するとともに、厳正に対処する姿勢を強調。同日に調査委員会に調査を委嘱し、徹底解明を求めた。
熊崎コミッショナーは厳しい表情で徹底究明への決意を示した。「野球界にとって大変悔やまれる、至極残念なこと。多くのファンや関係者が納得できるような厳正な手続きを進めるのが裁決者としての権限であり役割だと強く認識している」。東京地検特捜部出身らしく強い口調で切り出し「ファンの皆様、関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを大変申し訳なく思っている」と頭を下げた。
同コミッショナーは1日に巨人から一報を受けると、早急な詳細報告を要請した。この日の午前中に巨人からあらためて報告を受け、すぐさま調査委員会に調査を委嘱し「事実の解明、要因、背景を含めて調査していただきたい。歴史に顧みれば有害行為というものの協定違反の重み、事実の徹底した解明の必要性がある」と求めた。
調査の焦点は、選手本人が
の究明となる。熊崎コミッショナーは「どちらに該当するかを基本的に考えている。事実関係はどちらかに該当することは間違いないと考えている」。調査期間は1カ月から1カ月半をメドとする見通しだ。
該当期間、福田は2軍にいたこともあり、巨人側は八百長はなかったという認識を示している。ただ、もし福田が1軍昇格した場合、賭博で多額の借金を背負った状態で登板していた可能性もあり、八百長など新たな問題に発展する危険性は否定できない。
また、反社会勢力との関わりにも調査が及ぶ。これも現状で、つながりがあるという報告はないが「野球界は(暴力団排除を)率先してやってきた歴史があるが、現実に起きたということを重視して、幅広い視野を持っていく。懸念は懸念として大事なこと。私も微力ながら色々なことに携わってきた経験がない訳ではないので」とした。野球賭博を持ち掛けた人物が、野球賭博の常習者であるかも「はっきりさせる必要性がある」と話した。
この日に行われた実行委員会では、各球団に徹底した再発防止を要請した。あってはならない不祥事の発覚。調査委員会からは処分案も提示される。「怠りがないように、厳正に対処しないといけない」と断固とした姿勢で臨むことを強調した。
巨人は5日、東京・大手町の読売新聞東京本社で会見を開き、福田聡志投手(32)が野球賭博に関与した疑いがあることを発表した。対象となったのは、今年8月の全国高校野球選手権大会、所属する巨人の3、4試合を含むプロ野球の約10試合、メジャーリーグの約10試合。賭博の仲介者を紹介した笠原将生投手(24)とともに謹慎処分が言い渡された。球団は刑法の賭博罪に当たる疑いもあることから、警察への届け出も検討中。福田は解雇にとどまらず最悪の場合、永久失格処分となる可能性もある。日本球界を大きく揺るがす事件となった。
空前の盛り上がりを見せた今季のセ・リーグの優勝争い。しかし、ポストシーズン直前に冷や水をぶっかける事態が起きた。巨人が衝撃の不祥事を発表した。
「当球団所属の選手が野球協約の有害行為に該当する行為を行った疑いが明らかとなりました。プロ野球の信用と信頼を失墜させるもの。おわび申し上げます」。
緊急会見で久保球団社長と森田法務部長が深く頭を下げた。問題となったのはプロ10年目・福田の野球賭博への関与の疑い。高校野球、プロ野球、メジャーリーグを賭けの対象としていたことが発覚した。刑法の賭博罪に当たる疑いがあり、警察への届け出も検討している。
巨人の調査によると、野球賭博が判明したのは9月30日。税理士法人勤務という男性A氏が川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、警備員に「福田選手の借金を取り立てにきた」と話し、球団にも「福田が貸した金を返さない」と電話を入れた。
A氏はプロ7年目・笠原の友人の知り合い。福田には昨年、笠原が紹介した人物。今春、野球賭博に誘われた。このときは断っているが、8月初旬に再び誘われ、全国高校野球選手権大会の複数試合で勝敗を賭けた。
1点1万円で当初は5〜10点。負けが続き、挽回しようと賭け点を増やした結果、大会終了時には大きな損失を出した。さらにA氏から「遊びだから、プロ野球で取り返せばいい」と誘われ、9月初旬までのプロ野球約10試合、メジャーリーグ約10試合で賭けを行った。最終的には100万円以上に損が膨らんでいた。
巨人戦3、4試合も賭けに含まれている。自軍を賭けの対象とした行為は、野球協約第177条1項6号「所属球団が直接関与する試合について賭けをすること」、もしくは第180条1項2号「出場しない試合について賭けをすること」に違反する。第177条−が適用されれば、最悪の場合は永久失格処分となる。今季の福田は1軍登板がなく、自身による八百長行為は確認されていない。球団は他選手の関与を否定したが、A氏が球界関係者との証言もあり、巨人だけでなく、球界全体に事件が広がっていく可能性もある。
福田とともにA氏を紹介した笠原にも5日付で当面の謹慎処分が言い渡された。久保球団社長は2人を解雇する可能性について「当然、あり得る」と厳しい姿勢。チームは10日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージは出場する予定だが、果たして通常通りのプレーができるのか。盛り上がりを見せていた日本球界に、賭博事件が暗い影を落とした。
巨人が所属する福田聡志投手(32)の野球賭博への関与の疑いを発表したことを受けて、プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(73)が5日、東京・港区の事務局で緊急会見した。事実関係や背景を解明するため、野球協約に定めるコミッショナーの職権に基づき、調査委員会(委員長・大鶴基成弁護士)に調査を依頼。この日の夕方に第1回の調査委員会を開いた。
衝撃の事実が発覚し、プロ野球トップの熊崎コミッショナーは会見で終始険しい表情。事態の深刻さをうかがわせた。
「野球界にとって大変残念ですが、(コミッショナーの)裁判官的役割をきちっと果たしていく。多くのファン、野球関係者に対して、納得のできるような厳正な手続きを進めていく」。
巨人から同コミッショナーに10月1日に一報が入った。この日、調査を進めた巨人から正式に報告があった。「この事案は決して軽視できない」と事実関係と背景の解明するため、コミッショナーの職権で調査委員会に調査を依頼。また、実行委員会では12球団に再発防止策の徹底を求めた。
現時点では、野球協約に定める不正行為か、賭博行為の禁止および暴力団員等との交際禁止に該当する可能性がある。反社会的勢力との交際もあり、「視野を広く持って調査することは当然」と決意をにじませた。
同コミッショナーは、元東京地検特捜部長でリクルート事件などを担当。証拠品などの事実を突き詰める手法で「鬼の熊崎」と言われた敏腕検事だった。今回は「球界の番人」として、真相究明に取り組む。
この日の夕方には事務局で第1回の調査委員会が開かれた。大鶴基成委員長(60)は「今後(当事者から)ヒアリングしていく。迅速に調査をするのは当然。きちんと調査していく」と早急に調査報告書をまとめる方針を明らかにした。
巨人の久保博球団社長(66)は5日、東京・大手町の読売新聞本社で記者会見し、福田聡志投手(32)が野球賭博に関与していたと発表した。同僚の笠原将生投手(24)から紹介された知人との間で夏の甲子園大会、巨人の試合を含むプロ野球、大リーグの試合を対象に賭けをしていた。球団は野球協約に抵触している疑いがあるとして、コミッショナーに告発。刑法の賭博罪に当たる疑いもあり、警察への届け出も検討している。
ポストシーズンを直前に、球界が激震に見舞われた。この日の夕方、急遽設定された記者会見。久保球団社長は、詰め掛けた報道陣を前に冒頭で深々と頭を下げ「当球団の選手がプロ野球の信用、信頼を失墜させる行為を犯したことに関しまして深くお詫びいたします」と謝罪した。
球団によれば9月30日、福田が2軍練習に参加していたジャイアンツ球場に、税理士法人勤務という知人男性A氏が来訪。「福田が貸した金を返さない」と訴えたことで発覚した。球団が委嘱した弁護士が調査したところ、8月初旬に誘われ、甲子園大会の複数試合で賭けを行ったという。
甲子園大会終了時に大きく負けていた福田はA氏に「遊びだからプロ野球で取り返せばいい」と持ちかけられ、プロ野球と大リーグの試合でそれぞれ10試合、賭けをした。巨人の試合は3、4試合で、最終的に百数十万円の損になっていたという。実際の金銭のやりとりはなかったが、9月初旬にメールのやりとりをやめると、A氏の取り立てが始まった。
10年目の福田は今季の1軍登板がなく、球団による調査では八百長行為が行われた形跡は認められていないが、球団は野球協約に抵触している疑いが強いとして熊崎勝彦コミッショナーに通報。同コミッショナーは日本野球機構(NPB)の調査委員会に調査を依頼した。球界では1969年に野球賭博が絡む八百長行為に西鉄(現西武)の選手が関与した「黒い霧事件」が発覚。当時の池永正明投手が永久追放となった。NPBによると、以降は野球賭博などの有害行為で野球協約に基づいて処分が下されたことはない。
球団側の調査では、A氏が暴力団関係者であるとの情報はない。だがNPBの調査により野球協約第177条1項6号「所属球団が直接関与する試合について賭けをすること」に抵触すれば、永久失格処分となる。また、A氏が野球賭博常習者と認められた場合には第180条1項1号により、1年間ないし、無期の失格処分となる。A氏を福田に紹介した笠原は野球賭博を断っていたというが、A氏と賭け麻雀をする間柄だった。
球団は福田が刑法の賭博罪に当たる疑いがあるとして警察への届け出を検討し、両選手を当面、謹慎処分とした。久保社長は両選手の解雇の可能性についてNPB側の裁定に応じて処分を下すとした上で「当然、あり得る」と言及。巨人も出場するクライマックスシリーズを前に、プロ野球界の盛り上がりに影を落とした。「大切な時期にお騒がせした」と久保社長。今回の件によるCSの出場辞退について問われると「それは現時点で考えていない」と話した。
巨人・福田 野球賭博関与
有害行為の告発について
読売巨人軍
当球団所属の選手が、野球協約の有害行為に該当する行為を行った疑いが明らかになったので、野球協約第181条に基づきコミッショナーに告発することとしました。
1.告発の対象選手
福田聡志(投手)2006年入団
2.事案の概要
現時点までの調査で判明した事実は以下の通りです。
(1)福田は今年春ごろ、税理士法人勤務という男性A氏から、野球の試合で賭けをしないかと誘われ、一度は断った。しかし、今年8月初旬、再び誘われ、遊びだと思って軽い気持ちで誘いに乗り、全国高校野球選手権大会の複数の試合で賭けを行った。A氏は、当球団所属の笠原将生選手(2009年入団)の友人の知り合いで、昨年、笠原から紹介された人物だった。
(2)A氏からは、当日の各試合ごとにハンデをつけた一覧がメールで送られてきた。その中から賭ける試合を選んで、賭ける点数を伝えるやり方で賭けは行われた。A氏から1点1万円と説明され、最初は5〜10点を賭けていたが、負けが続いたため挽回しようと賭け点を増やしていった。高校野球が終了した時点で、大きな損になっていた。
(3)A氏から、「遊びだからプロ野球で取り返せばいい」と持ちかけられ、プロ野球とメジャーリーグの試合も賭けの対象にするようになった。9月初旬まで、プロ野球で約10試合、メジャーリーグで約10試合、賭けを行った。プロ野球の試合では、巨人戦が3〜4試合含まれていた。
(4)A氏から、「遊びだから、どんどんやっていいよ」と言われて、精算を求められることはなかったため、現金のやりとりは一度もしていない。しかし、最終的には百数十万円の損となっていた。
(5)9月初旬、近く子供が生まれることから賭けはやめようと思い、A氏からのメール等に応えなくなった。それから、A氏の取り立てが始まった。
(6)9月30日、A氏がジャイアンツ球場を訪れ、「福田選手の借金を取り立てに来た」と話したことから問題が発覚した。
(7)笠原もA氏とは麻雀仲間で、A氏から何度か野球の試合で賭けをしないかと誘われていたが、断っていた。
3.有害行為該当性
(1)福田が、巨人戦を賭けの対象とした行為は、野球協約第177条1項6号もしくは、第180条1項2号に違反すると考えられます。第177条1項6号は「所属球団が直接関与する試合について賭けをすること」、第180条1項2号は「出場しない試合について賭けをすること」で、出場しない試合というのが、球団が出場しない試合を指すのか、選手本人が出場しない試合を指すのか、両様の解釈があり得るため、どちらを適用するかは、コミッショナーの判断に従います。第177条1項6号であれば永久失格処分、第180条1項2号であれば1年間ないし無期の失格処分となります。
(2)福田が、他球団の試合を賭けの対象とした行為は、野球協約第180条1項2号の「所属球団が直接関与しない試合について賭けをすること」に違反すると考えられます。
(3)福田とA氏の交際については、A氏が「野球賭博常習者」と認められた場合は、野球協約第180条1項1号(野球賭博常習者との交際禁止)に違反すると考えられます。なお、笠原とA氏の交際についても、同様の違反になる可能性があります。
(4)福田の賭けに絡んで八百長が行われた形跡は、これまでの調査では認められておりません。福田は今季、1軍登板はありませんでした。
4.投球段の対応
A氏が9月30日にジャイアンツ球場に来て問題が発覚した後、直ちに福田から事情を聞くとともに、福田の携帯電話に保存されていたA氏との通話記録やLINEのやりとり等を確認しました。その結果、プロ野球の試合で賭けをしていた疑いのあることが判明したため、10月1日、2名の弁護士に調査を委嘱し、福田や笠原に対する事情聴取を行うとともに、同日、熊崎勝彦コミッショナーに通報しました。コミッショナーから、野球協約第181条の告発事案に該当する可能性があるので、速やかかつ厳正に調査するよう指示を受け、連日関係者の事情聴取等の調査を続けてきました。
この結果、福田については告発相当と判断したので、本日、コミッショナーに概要を文書で報告しました。一両日中に正式にコミッショナー宛ての告発を行います。
笠原については、野球賭博には関与していませんでしたが、A氏が野球賭博常習者と認められれば、A氏との交際が協約に違反する可能性が出てくるため、本日のコミッショナー宛て文書報告で笠原についても概要を報告しました。笠原を告発するか否かは、コミッショナーの指示に従います。
また、A氏と福田の賭けは刑法の賭博罪に当たる疑いもあるので、警察への届け出も検討しています。
福田と笠原には当面謹慎を言い渡しました。コミッショナーによる調査、処分等今後の状況を勘案しながら、当球団としての処分も行う方針です。
巨人は5日、東京・大手町の読売新聞東京本社で緊急会見を行い、福田聡志投手(32)が賭博行為をしていた疑いがあるとして、コミッショナーに告発すると発表した。福田は知人との間で、夏の甲子園やプロ野球などを対象に賭けを行い、巨人の試合も含まれていた。球団は同日付で福田と、知人を紹介した笠原将生投手(24)を謹慎処分とした。日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナー(73)は、調査委員会に事実の徹底究明を依頼した。
ポストシーズン突入を目前に控えた巨人が不祥事に揺れた。球団は午後4時半から急遽会見をセッティング。久保博球団社長から、福田に野球賭博の疑いがあるという衝撃の事実が公表された。久保社長は「福田の行為は決して許されない。全国のプロ野球を愛するファン、さらに巨人ファンの皆様に深くお詫び申し上げます」と陳謝し、50人を超える報道陣を前に約5秒間、深々と頭を下げた。
球団によると、福田は今年8月、知人の税理士法人勤務を名乗る男性A氏から誘いを受け、夏の甲子園の複数の試合の勝敗で賭けを行った。負けが膨らむと「プロ野球で取り返せばいい」と持ちかけられ、その後、プロ野球とメジャーリーグも対象に。9月上旬まで、プロ野球とメジャーの試合にそれぞれ約10試合賭けた。中には、巨人戦も3〜4試合含まれていたという。
福田は現金の授受こそ行っていないが、最終的には百数十万円の損を抱えた。A氏とは連絡を絶とうとしたが、9月30日にはA氏がG球場を訪問し「福田選手に貸してあるお金を返してもらいに来た」と話し、問題が発覚。球団は即座に弁護士に依頼して調査を行った。 A氏は元々笠原の友人の知り合いだった。福田は昨年、笠原から紹介された。調査では反社会勢力との関わりはなく、賭けも2人だけの間だったとされる。笠原も誘いを受けていたが、断っていた。
福田は今季1軍登板がなく、八百長行為はなかったが、球団は野球協約に抵触している疑いが強いとしてコミッショナーに告発することを決めた。笠原も、A氏が野球賭博常習者と認められれば協約違反となる可能性があり、2人は5日付で謹慎処分に。福田は刑法の賭博罪に当たる疑いもあるため、警察への届け出も検討されている。久保球団社長は、2人の解雇も「十分あり得る」と厳しい態度を明確にした。
この動きを受け、熊崎コミッショナーも午後5時半からNPBで緊急会見。「大変悔やまれる。大変残念。ショック。私自身としては、裁定官としての職責を全うする。返す返すも残念だ」と険しい表情を浮かべた。1日に巨人から通報があり、この日午前に詳細報告を受け直ちに調査委員会に依頼。1〜2か月の調査期間を経て、処分を下す考えを表明した。
コミッショナーによると、現状では福田の行為は「(協約の)177条ないし180条の有害行為に該当する可能性がある」。八百長行為とみなされる177条違反の場合は「永久失格処分」で、賭博行為などを禁止する180条は「1年間または無期の失格処分」。現状ではどちらに該当するか明言はしなかったが「177条は非常に重い。いずれに該当するか慎重に検討する」と話した。
1969年に発覚した八百長行為で現役選手が永久追放処分を科された「黒い霧事件」以降、野球賭博などの有害行為で処分が下されたことはない。不正排除に努めてきた球界のイメージ低下は避けられない。
福田と笠原は宮崎フェニックスリーグにも帯同しておらず、この日は午前中からG球場での練習に参加していた。笠原は、チーム内では腰痛が理由と説明されたという。クライマックスシリーズ第1ステージは10日から開幕。球団は出場辞退については完全否定したが、選手間に動揺が広がるのは確実な状況だ。
巨人は5日、東京・大手町の読売新聞東京本社で緊急会見を行い、福田聡志投手(32)が賭博行為をしていた疑いがあるとして、コミッショナーに告発したと発表した。日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナー(73)は告発を受け、調査委員会に事実の徹底究明を依頼した。
球界に大激震が走った。巨人は5日、福田聡志投手(32)が野球賭博行為に関与していたと発表した。今夏の全国高校野球選手権大会や、所属する巨人の試合を含むプロ野球、米大リーグの試合を対象に賭けを行っていた。今後の展開次第では永久失格処分になる可能性がある。刑法の賭博罪に当たる疑いもあり、球団は警察への届け出も検討している。
球界を揺るがす衝撃の事実が判明した。巨人によると、福田は今年8月初旬から9月初旬まで、税理士法人勤務という男性A氏の誘いに乗り、全国高校野球選手権大会の複数の試合、プロ野球約10試合、大リーグ約10試合で賭けを行った。
賭けは試合の勝敗を対象にしたもので、1点1万円。最初は遊び程度の気持ちだったが、負けを挽回しようと賭け点が増えていった。A氏から「プロ野球で取り返せばいい」と言われ、賭けの対象を広げたという。プロ野球の試合には、巨人戦も3、4試合が含まれていた。
現金のやり取りは1度もなく、最終的な負け額は百数十万円。賭けをしている期間、A氏が福田に対して精算を求めることもなかった。9月に入り、福田に子供が生まれることから賭けをやめようとA氏からのメールを無視すると、取り立てが始まったという。
球団が問題を把握したのは9月30日。A氏が川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、「福田選手の借金を取り立てに来た」と話したことで発覚した。球団は2軍の練習に参加していた福田から事情聴取し、携帯電話に保存されていたA氏との通話記録やLINEのやり取りを確認。10月1日、熊崎コミッショナーに通報した。
賭けはA氏と福田の間で行われていたもの。反社会的勢力とのつながりはないという。元々、A氏は巨人・笠原の知り合い。笠原はA氏と賭け麻雀を行っていたが、野球に絡んだ賭けの誘いは断っていた。ただ、A氏が野球賭博常習者と認められれば、笠原もA氏との交際が協約違反になる可能性もある。現在、福田と笠原は謹慎している。
今後はコミッショナーによる調査が行われる。賭けの対象になった巨人戦は判明できておらず、今季1軍登板がなかった福田の八百長行為も確認されていない。ただ、福田に対しては最も重いもので永久失格処分となる可能性はある。
午後4時半から大手町の読売新聞東京本社で行われた緊急会見。巨人・久保球団社長は「福田の行為はプロ野球への信頼を失墜させるものであり、全国のプロ野球を愛する皆さま、さらに巨人ファンの皆さまに深く深くお詫び申し上げます」と謝罪。“球界の盟主”が負った傷は、計り知れない。
巨人・福田聡志投手が野球賭博に関与していた問題で、プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(73)が5日、都内で会見を行い、常設されている調査委員会へ調査を委嘱。迅速な事実関係の解明と、処分決定などの対応を行っていくとした。
熊崎コミッショナーは冒頭に「残念至極なこと。野球界が多くのファンや関係者に支えられながら盛り上がっている最中に、こうした情報を耳にするのは返す返すも残念」と悔しさをにじませた。
その上で「ファン、関係者が納得のできるような厳正な手続きを進めていくのが裁定官であるコミッショナーの役割。視野を広く持って調査していく」と、調査委員会に徹底した事実解明を指示し、1ヶ月半程度をめどに判断を下す方針だ。
焦点の1つは、福田が野球協約177条(不正行為)第1項6号に該当するとなれば永久失格処分、180条(賭博行為の禁止及び暴力団員等との交際禁止)第1項2号ならば1年間、または無期の失格処分となる点だ。
熊崎コミッショナーは「私の考え方は177条は八百長行為を踏まえた規定。180条は自分が操作できる立場にない(前提)」と判断の私見を述べた。
同日の実行委員会では巨人から11球団へ事態が説明され、熊崎コミッショナーは再発防止を呼びかけた。ただ刑法上の賭博罪にあたる可能性が高く、今後の調査結果次第では、事態の広がりを見せる可能性もある。
巨人・福田聡志投手が野球賭博に関与した件で、調査委員会の第1回会合が5日、都内で行われた。調査委員会は14年1月20日付で日本プロフェッショナル野球組織に常設され、大鶴基成弁護士、優成監査法人統括代表社員・加藤善孝氏、元ヤクルト・宮本慎也氏の3人で構成されている。
この日は巨人からの報告事項を確認。大鶴弁護士は「関係者の方からのヒアリングなどをしていく」と、福田、笠原を含めて話を聞き、事実関係の解明に努める。