10月8日10月8日ロッテ・伊東勤監督（53）は8日、左手指骨折で離脱していた角中勝也外野手（28）を、日本ハムと戦うCSファーストS第1戦でスタメン起用することを示唆した。角中は宮崎県で行われているフェニックス・リーグで実戦復帰しており、9日に1軍合流予定。初戦先発の日本ハム・大谷との相性も良く、「2番左翼」で出場する可能性が高まった。
9月2日の日本ハム戦では大谷から先制2ランを放ち、昨季も2打数1安打1本塁打だった“大谷キラー”。伊東監督は「投手というのは抑えた方よりも、打たれた方が覚えているもの」と話した。 さらに右太もも裏の肉離れで欠場していたクルーズ、右肩を痛めた清田にスタメン復帰の見込みが立った。ベストメンバーに近い打線で、大谷撃ちに臨む。
左薬指と小指を骨折していたロッテ・角中が、9日の全体練習に合流する。伊東監督は8日、「打順は2番になると思う。角中と電話で話したら『打てます』と言っていた」とCSファーストステージ第1戦（10日）からの起用を示唆した。右肩捻挫の清田、右太もも裏肉離れのクルーズも出場見込みで指揮官は「何とか間に合った」と安心した様子だった。
プロ野球は8日、セ、パ両リーグの2位と3位が戦うクライマックスシリーズ（CS）ファーストステージ（3試合制）の開幕を10日に控え、各チームが練習した。
ケガ人の多さが懸念材料のロッテだが、この日は右肩痛の清田が力のこもったボールを投げ、右太もも裏を肉離れしたクルーズも守備練習をこなした。特にクルーズは終盤戦で欠場が続いただけに、伊東監督は「走る方も70〜80パーセント大丈夫と言っていた」と安心した様子だった。
第1戦では日本ハムの大谷との対戦が見込まれる。フリー打撃後にロングティー打撃で調整し、スタンドへの打球を連発した清田は「なかなか点は取れないと思うけど、1点でも2点でも先に点を取れれば、大谷君も何か変わってくると思う」と意気込んだ。
左手薬指と小指の骨折で離脱していたロッテの角中が、日本ハムとのCSファーストS初戦（10日、札幌ドーム）に出場する。
9日の練習からチームに合流。伊東監督は「もちろんスタメンで考えている。（打順は）2番で」と2年連続で大谷から本塁打を放っている「キラー」の起用を明言した。
角中は9月3日の日本ハム戦（東京ドーム）で死球を受けた。6日からフェニックス・リーグ（宮崎）で実戦復帰し、3試合連続で先発出場しており「感覚的には戻ってきた。多少の痛みはあるけれど、問題はない」と話した。チームが2完封を許している大谷攻略については「苦手なイメージはないし、タイミングは取りやすい」と自信をのぞかせた。また、清田が右肩関節捻挫から、クルーズも右太腿裏肉離れから復帰し、ともにCS初戦から先発出場する見込みだ。
ロッテ・涌井を11日のCSファーストS第2戦でブルペン待機させるプランが浮上した。
6日の楽天戦（コボスタ宮城）で10回まで137球を投げており、第2戦か第3戦での先発が検討されている。中5日で第3戦での先発が望ましいが、伊東監督は「短期決戦は負ければ終わり。初戦を落とした場合は涌井を（中継ぎで）待機させるかもしれない」と話した。先発の起用順について落合投手コーチは「涌井の（9日の）状態を見て決めたい」とした。
ロッテが今秋ドラフト会議で秋田商の左腕・成田翔投手を指名する可能性が浮上した。
成田翔は今夏甲子園で同校を80年ぶりの8強へと導き、U−18ワールドカップでも高校日本代表に選出された。松本尚樹編成統括は「体は大きくないが、馬力がある。スライダーが素晴らしいし、直球ももっと速くなるはず。（指名の）可能性はもちろんある」と話した。チームは投手陣の整備が急務。今ドラフトも投手中心の指名になる方針だ。なかでも中後、植松、服部と3人の左腕に戦力外を通告しているだけに林信平球団本部長も「左腕は先発、中継ぎを問わず補強ポイント」と説明した。
ロッテは8日、日本ハムとのCS第1ステージを戦う札幌ドームで全体練習を行った。
午後5時から約2時間、体を動かした。右太もも裏肉離れで別メニューが続いていたクルーズがノックを再開。右肩関節捻挫の清田もスローイングを行うなど、徐々に陣容が整っている。また、左手薬指と小指を骨折していた角中は、9日に1軍再合流の予定だ。
伊東勤監督（53）は「何とか間に合った」とホッとした様子。「この時期に消化試合ではなく、緊張感がある試合をやれるのは幸せなこと。選手も、存分にやってくれるでしょう。結果がついてきたら、言うことはない。喜びをかみしめながらやって欲しい」と、選手達への期待の言葉を並べていた。
ロッテ清田育宏外野手（29）が8日、大谷攻略を誓った。
日本ハムとのCS第1ステージを戦う札幌ドームで練習。10日の初戦の相手先発は、最多勝投手の大谷が予想されている。
清田は「1番勝っている投手。なかなか点は取れないけど、投手にも頑張ってもらって、先に1点でも、2点でも、多く取れば、大谷君も変わると思う」と話した。
右肩関節を捻挫していたが、この日はスローイング練習も実施。状態を聞かれると「不安は少しあるけど、投げられました。明日、また様子を見てですね」と答えた。
05年、10年に続き、3度目の「下克上」によるCS突破、日本一を目指すロッテが、10日から「下剋上」グッズを緊急発売する。
「下剋上」Tシャツは、胸に「下剋上」、背に「二〇〇五 幕張の戦い 博多の合戦、二〇一〇 所沢の戦い 博多の合戦、二〇一五 札幌の戦い」と、05年、10年の下克上の記録がプリントされている。ブラック、ホワイトの2色で、税込み3200円。
「下剋上」タオルマフラーは、「下剋上」とプリントされたシンプルデザイン。税込み1600円。
販売店舗は、マリーンズストアプラザ店、ホームプレート店、札幌ドームGOODS☆JAM、一塁側コンコースワゴン。いずれも数量限定での販売となる。
石川歩投手（27）は「2010年の下剋上は知らないのですが、今のうちの勢いはそれに似ていると言われます。自分はクライマックスリーズは初めてですが、下剋上の力になり、日本一まで目指したいと思いますので、この下剋上グッズを着て、ぜひ応援してください」と話した。
内竜也投手（30）は「2010年の下剋上はよく覚えています。ファーストステージは2試合に投げて1勝。ファイナルステージは3試合に投げて1勝しました。ちなみに日本シリーズは3試合に投げて優秀選手賞をいただきました。自分にとっても思い出深いし、自信になった年でした。今年もあの時の雰囲気は似ているので最後まで諦めない試合をして、スーパー下剋上を達成できるように頑張りたいと思います。QVCマリンのPVで応援して頂いている方にはぜひこのグッズを手に札幌まで熱い声援を送ってください」と話した。
ロッテの石川歩投手（27）が10日からの日本ハムとのCS第1S初戦で先発することが8日、分かった。札幌Dでは通算3戦2勝、防御率1.71と相性がいい右腕に“開幕投手”を任せる。
石川はこの日、同球場のブルペンで約30球。7日にはサウナで疲労回復に努めるなど、調整を進めている。第2戦を予定していた涌井は、6日の楽天戦（コボスタ）で10回137球を投げており、落合投手コーチは「（登板日を）伝えているのは1人だけ。後は涌井の状態次第」と第3戦にチェンと入れ替わって登板する可能性を示唆した。
仮に涌井を使わずに連勝すれば、最終Sの対ソフトバンク第1戦に今季15勝の最多勝エースを投入できる展開になる。伊東監督は「そうなれば最高ですね」と不敵な笑みを浮かべた。
ケガ人の多さが懸念材料のロッテだが、この日は右肩痛の清田が力のこもったボールを投げ、右太もも裏を肉離れしたクルーズも守備練習をこなした。特にクルーズは終盤戦で欠場が続いただけに、伊東監督は「走る方も70〜80パーセント大丈夫と言っていた」と安心した様子だった。
第1戦では日本ハムの大谷との対戦が見込まれる。フリー打撃後にロングティー打撃で調整し、スタンドへの打球を連発した清田は「なかなか点は取れないと思うけど、1点でも2点でも先に点を取れれば、大谷君も何か変わってくると思う」と意気込んだ。
ロッテは8日、リーグ3位からのCS制覇と日本一を目指して、「下克上グッズ」をCS第1ステージが始まる10日から緊急発売することを発表した。
発売されるのは以下の2点
。いずれもマリーンズストアプラザ店、ホームプレート店と、日本ハムの本拠地・札幌DのGOODS☆JAM、一塁側コンコースワゴンで販売される。
石川は「2010年の下克上は知らないのですが、今のウチの勢いはそれに似ていると言われます。自分はCSは初めてですが、下克上の力になり、日本一を目指したいので、この下克上グッズで是非応援してください」とコメント。
10年の日本シリーズで優秀選手賞を獲得している内は「10年の下克上はよく覚えています。自分にとっても思い出深いし、自信になった年でした。今年もあの時に雰囲気は似ているので、最後まで諦めない試合をして、スーパー下克上を達成できるように頑張ります」とコメントした。
その木に思いを込めている。伊東勤監督の自宅の庭には大切に育てている木がある。それは、幸せのザクロの木。23年以上前に、夫婦で植えた思い出の詰まる木だ。
「結婚してなかなか子供ができなくてね。たしか、結婚して4年目だったかなあ。知人から、ふと『庭にザクロの木を植えるといいよ』とアドバイスを受けて、木を育て始めたんだよ。そしたら翌年に子供ができた」。
古くから種子が多いことから、豊穣や至宝に恵まれる吉木とされるザクロ。伊東監督は願い、思いながら、植えた。それから間もなくのことだ。結婚5年目で待望の子供を授かった。しかも、男の子と女の子の双子。夫婦で喜び、庭のザクロの木に目をやると、きれいな紅色の実がなっていた。
「正直、それまでは半信半疑なところはあったけどね。でも、妻が毎日、水をやって思いを込めながら木を大切に育てていた。それが、子供ができたと同時に実がなってね。妻と一緒にビックリしたのは今でもハッキリと覚えているよ」。
10月5日、QVCマリンフィールドでの本拠地最終戦。すでに前日4日の日本ハム戦で勝利しAクラスが確定。クライマックシリーズ進出を決めていた指揮官は懐かしそうに当時を振り返った。そして、その木に込めているもう1つの思いを口にした。
「本当に滅多に実がなることがないあの木が、あの時も実を付けたんだよ。だから驚いたのを覚えている。あの木にはやっぱり、何かあるんだよ」。
2012年10月。自宅の庭に目をやると、2つの実がなっていた。マリーンズの監督就任を決めたのと同じタイミングだった。千葉ロッテマリーンズというチームで大きなきれいな花を咲かせたい。まだまだ埋もれている素材の選手はたくさんいる。もっともっとこのチームに隠れた魅力や潜在能力はある。そう分析していた指揮官は庭で鮮やかな紅色の実をつけた木をじっと眺めながら心に誓った。ザクロの木のように人の心を魅了するようなチームをつくる。ファンの方々に夢や希望を与えられるような存在になりたいと、もう1度、願いを込めた。
苦しいシーズンだった。最大借金は7。勝ちきれない日々が続いた。その度に選手達に叱咤激励を続けた。緊急ミーティングを招集する機会は例年になく多かった。励ますこともあれば、喝を入れることもあった。状況に応じて、言葉を変えた。チーム全体にげきを送ることもあれば、個々にメッセージを送ることもあった。「泥くさくあれ」。言い続けた。「悔しくないのか！」と時には感情に訴えかけた。
負けが込んだ7月後半。夏の甲子園に向けた地方大会期間で高校球児達がガムシャラなプレーを続けている姿に「一球一打に全てを込めていたあの頃の思いを思い出して欲しい」と伝えた。口酸っぱく陣頭指揮する日々に迷いが生じたこともあった。そんな中、8月29日、自身の誕生日に選手達がサプライズで試合前に誕生日イベントを用意してくれた。目頭を熱くした。「いつも厳しく接している選手達が試合前の忙しい中、自分のために用意してくれた。笑顔で祝福してくれた。こんな幸せな監督は12球団でもオレだけだと思うよ。本当に…」。あらためて誓った。絶対に結果を出す。リーグ優勝という最大の目標こそ失いつつあったが、そこからチーム一丸の粘り腰を見せた。9月に入ってライオンズとの3位争いは、し烈を極めた。何度となく徳俵に足がかったが、怒涛のごとく押し返した。苦しい時は庭のザクロの木を思い出した。マリーンズの監督に就任を決めたあの日になった実。それに込めた思い。今ここが踏ん張りどころと、最後はイッキに攻めた。時には非情のタクトを振った。そして、あの実がなったのと同じような秋晴れの日。マリーンズは13年以来のAクラスを確定させた。最低ラインと決めていたCS出場を決めた。
10月5日、試合後に最終戦セレモニーが行われた。ファンが見守る中、愛する家族が見守る中、スピーチを行った。「大きく成長した選手達がつくり上げたたくましさ、精神力の強さ、粘り強さ、必ずCSで生かしてくれると信じています。必ずこの球場で日本シリーズを戦えると夢見て、CS第1ステージ、第2ステージをクリアしてまいります！」。力強く締めた。スタンドのファンにサインボールを投げ込みながら、厳しかった表情が、少しだけ緩んだ。マリーンズの2015年は終わらない。日本一の花を咲かすまでは。
（千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章）