わたしはかもめ2015年鴎の便り(10月)

便

10月10日

CSファーストS:北海道日本ハム3−9千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが大谷を攻略した。1点を先制された直後の2回1死満塁で今江が走者一掃の逆転二塁打。3回は2死から福浦、クルーズ、鈴木の3連続二塁打で大谷を降板に追い込んだ。以降も着々と加点。石川は走者を出しながらも粘って5回2失点にまとめた。日本ハムは制球難の大谷の乱調が大誤算。打線も序盤の好機を生かし切れなかった。

123456789R
千葉ロッテ0320021109
北海道日本ハム1010001003
ロッテ・伊東監督
「打つべき人が打って、チームが乗ることができた。いい形で初戦を取れた。大谷に勝ったのは非常に大きな1勝。明日も粘り強くやっていく。」
日本ハム・栗山監督
「これだけ応援してもらい、負けたことよりこういう試合にして申し訳ない。(大谷は)まだやらないといけないことがある。これが野球の難しさ。」

◇大谷を3回途中でKO

3回途中で、日本ハムの大谷はもうマウンドにいなかった。千葉ロッテ打線が序盤に、難攻不落の右腕を攻略した。

1点を追う2回。1死から福浦が右前打を放つと、クルーズがボテボテの三塁内野安打でつなぐ。そして、続く鈴木が四球を選ぶ。一気に築いた満塁機。打席に立った今江は初球をファウルした後の2球目、真ん中低めの159キロを振り抜いた。左中間へ、逆転の3点二塁打を放った。

8番での出場だった今江。大谷には今季3打数無安打で、レギュラーシーズンの終盤は快音をあまり響かせることができなかった。「気持ちを切り替えてゲームに入ったのが良かった。最初の打席で1本出て良かった」。

最多勝、最優秀防御率、最高勝率の3冠を達成した大谷から得点をいかにもぎ取るか。ロッテは今季2度完封され、防御率1.13と抑えられていた。この日のポイントを早々にクリアすると、3回には2死から福浦、クルーズ、鈴木が3連続二塁打。さらに2点を奪って、天敵をKOした。

大谷から6安打を放って、5得点。捉えたのは全て直球だった。伊東監督は「変化球の精度が高くなかった。変化球で先にストライクを取られたら苦しくなる。見極めができていた」と、狙いすましたナインをたたえた。さらに、8番に入った今江が活躍し「立さん(立花打撃コーチ)が据えた。見事に当たった」と明かした。

チームはこれまでプレーオフ、CSでファーストステージ突破率は100パーセント。日本ハムとの直接対決は4連勝してレギュラーシーズンを終えた勢いそのままに、その後も打線が機能。これ以上のスタートはない。

◇石川5回2失点

千葉ロッテの先発石川は5回2失点。1回、ボール先行のらしくない投球が続いて田中に先制の二塁打を献上した。3回は3安打を集められ1点を失ったが、クルーズの好守で併殺を奪え、最少失点で切り抜けることができた。

12勝を挙げて、任されたCSの先陣。4日の対戦は3回途中3失点でKOされ、シーズンでも防御率4.60と日本ハムには相性が悪かった。「自分の投球ができなかったが、守りに助けられて、何とか最低の5回まで投げきることができた」。

◇クルーズ負傷交代

右太もも裏肉離れで直近5試合を欠場していた千葉ロッテのクルーズが「6番・二塁」で先発出場した。

2回に内野安打で逆転のお膳立てをすると、3回は左翼へ適時二塁打を放った。「少し芯詰まりだったけど、何とか抜けてくれると思ったよ。大谷投手から打てたのは嬉しいね」。守備でも中前に抜けそうな当たりを好捕した。

しかし、7回にアクシデント。左中間へ安打を放ったが、すぐに顔をゆがめて一塁まで全力疾走できず。何とかたどり着いたが、自力でベンチに戻れず交代した。

鈴木
「どうやって打ったか覚えていない。とにかく、このCSの雰囲気を楽しもうと思ってやってます。」(3回に適時二塁打)
清田
「インコースのボールに詰まりましたが、しっかりバットが出たので、いい所に落ちてくれました。」(6回に左前へ2点適時打)

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ロッテ伊東監督「ゴリがよく打った」V打今江を称賛[ニッカン]

ロッテが先勝し、CSファーストステージ突破に王手をかけた。

鮮やかな逆転打だった。1点を追う2回1死満塁、今江敏晃内野手(32)が走者一掃の逆転二塁打を放った。日本ハム大谷翔平投手(21)の低め159キロを左中間へはじき返した。その後も着々と加点し、追いつかれることはなかった。

ヒーローインタビューに立った今江は「今年1番の感触でした。あと1回勝てば…。でもそんな簡単には勝たせてくれないと思うので、とにかくあと1勝できるように頑張ります。できるだけ明日勝って決めたいと思います!」とファイナルステージ進出を約束。伊東勤監督(53)は「大谷は調子が良くなかったと思うけど、よくつながった。ゴリ(今江)がよく打ってくれたね」とねぎらった。

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CS男だ!ロッテ今江「今年1番」大谷から逆転V打[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(32)が逆転の決勝タイムリーを放ち、ファイナルステージ進出王手に貢献した。

1点を先制された直後の2回、1死満塁で日本ハム大谷から左中間を破る走者一掃の3点二塁打。「相手はすばらしい大谷投手。思い切っていきました。今年1番の感触でした」と自画自賛の一打に声をはずませた。

今江といえば、日本一になった05年、10年の日本シリーズでMVPを獲得するなど短期決戦で本領発揮する「プレーオフ男」だ。

この日もヒーローインタビューでは「簡単には勝てないと思いますが、あと1勝できるよう頑張ります」と力強くステージ突破を宣言。「下克上」の文字入りタオルを掲げ、笑顔でカメラマンのフラッシュを心地よさそうに浴びていた。

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ロッテ・クルーズ「両足つってしまった」負傷交代[ニッカン]

ロッテのルイス・クルーズ内野手(31)が7回の走塁で両足をつり、途中交代した。第4打席で中前に安打を放ち、一塁へ向かって走りだした直後に失速。代走を出され、両肩を抱えられてベンチ裏へ下がった。

クルーズは10月1日の日本ハム戦で右太もも裏を肉離れ。出場登録を抹消せずに調整を続け、この日が復帰戦だった。3安打1打点、守備でも得意のグラブトスでピンチを併殺で切り抜けるなど、攻守に貢献した。

第2戦以降の出場には問題ない見通し。試合後は「10日も試合に出ていなかったし、1打席目から右足をかばって全力で走っていたら、両足をつってしまった。肉離れじゃない。明日の朝起きて、状態がいいことを祈っている」と話した。

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ロッテ、クルーズ&鈴木連続適時二塁打で大谷KO[ニッカン]

ロッテが2点リードの3回に2点を追加した。

2死二塁からルイス・クルーズ内野手(31)が左中間へ、続く鈴木大地内野手(26)もセンター方向へ、連続で適時二塁打を放った。

4点差とし、クルーズは「打ったのはストレート。少し詰まったけど、何とか抜けてくれると思ったよ。ベンチに帰って来てみんなに『ノーパワー』と言われたから、ツーベースを狙ったと言ってやったよ(笑)。大谷投手から打てたのは嬉しいね。いい追加点になった」。

鈴木は「打ったのはストレートです。どうやって打ったか覚えていないです。とにかく、このCSの雰囲気を楽しもうと思ってやってます。勝てたらもっと楽しいと思うので勝ちたいです。この後も楽しみながら頑張ります」とコメントした。

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ロッテ今江「チャンスで打てて良かった」逆転二塁打[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(32)が走者一掃の逆転二塁打を放った。

1点を先取された直後の2回。1死満塁から、日本ハム大谷翔平投手(21)の低め159キロの直球を左中間へはじき返した。一挙3得点でリードを奪い「チャンスで打てて良かった。レギュラーシーズンとは別物。気持ちを切り替えて今日のゲームに入ったのが良かった。最初の打席で1本出て良かった。チーム、自分自身も乗っていきたい」とコメントした。

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ロッテCS第1戦PVでQVCマリンに3582人[ニッカン]

ロッテは10日、QVCマリンで日本ハムとのクライマックスリーズファーストステージ第1戦のPV(パブリックビューイング)を行い、3582人の観衆が集まったと発表した。

天気は小雨で、午後6時の試合開始時の気温は20.4度だった。

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ロッテ、CSでも交流戦名物挑発ポスター展開[ニッカン]

ロッテがクライマックスシリーズ(CS)の盛り上げ企画として、交流戦名物の挑発ポスターを掲示することになった。ファーストステージの期間中、パブリックビューイングが行われるQVCマリン内と、オフィシャルグッズショップに飾られる。

CSでの挑発ポスター展開は07年、10年にも行った。種類は「史上最大の下克上、シーズン2配信開始」、「タカ狩りの前に、サッポロに寄ってハムを食べてこう」、「ファーストステージ?はい、通過点です」、「クライマックスシリーズファーストステージ突破率100%の衝撃!」の4パターンがある。

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ロッテ・クルーズ、美技&3安打!両太もも痙攣で退場も「大丈夫」[サンスポ]

CS初出場のクルーズが3安打&1打点の猛打賞。守っても3、5回に中前に抜けそうな当たりを止める超美技で勝利に貢献した(3回)。ところが7回に左中間安打を放った際、両太ももに痙攣を起こし、そのまま退場。「(古傷の)右脚をかばっていたら、左脚もやってしまった。でも、大丈夫だ。朝になって回復していることを祈る」。11日の出場は当日の様子をみて決める。

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ロッテ・石川、CS初登板初勝利「もう余力はないです」[サンスポ]

先発の石川がCS初登板初勝利。1回に田中に先制打を許すなど6安打されたが、5回を2失点にまとめた。「周囲はいつも通りの雰囲気でしたが、勝手にCSを意識して力んでしまいました。中5日の疲労?それもあったと思います」。この日の球数は78球。ファイナルステージ進出なら再び中5日で第3戦(16日)の先発が有力。「もう余力はないです」といいながらも自然に笑みがこぼれた。

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ロッテ・チェン、第3戦から繰り上げ「準備はできている」[サンスポ]

ロッテのチェンは当初、第3戦に先発予定だったが、第1戦に勝ったため急遽登板日が繰り上がった。今季の5勝のうち、日本ハムからは2勝を挙げており、苦手意識はない。24歳の左腕は「準備はできている。全力でいきます。長打でやられないようにして、チームに恩返しをしたい」と気合を込めた。

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ロッテ、“お祭り男”今江で先勝!5年周期の“ゴールデンイヤー”快幕[サンスポ]

下克上へ好発進!レギュラーシーズン3位のロッテが9−3で2位・日本ハムに快勝した。2005、10年の日本シリーズMVP、今江敏晃内野手(32)が2回に逆転の3点二塁打を放ち、お祭り男健在をアピール。ロッテは第2戦に勝てば、2年ぶりのファイナルステージ進出が決まる。日本ハムは先発の大谷翔平投手(21)が今季最短の2回2/3でKOされ、崖っぷちに追い込まれた。

号砲を打ち鳴らし、二刀流右腕を粉砕したのは、やはり今江だった。1点を追う2回1死満塁で大谷の159キロの直球を強振。左中間に逆転の3点二塁打を放った。

「大谷が緊張していたのが分かった。レギュラーシーズンとは別物。気持ちをリセットした」。

観衆4万1138人の敵地、札幌ドームが今江の一打で凍りついた。この日は3打数2安打3打点。ポストシーズン通算42試合で打率.338、2本塁打、20打点。2005年、10年の日本シリーズでMVP。5年周期で日本一になる「ゴールデンイヤー」の主役は、今年もこの男だ。

22歳だった05年は2番か7番、27歳の10年は中軸の5番。この日は8番に入った32歳は満身創痍だ。7月14日のオリックス戦(京セラドーム)で左手首を骨折し、約2ヶ月の離脱。終盤に復帰して3位突破に貢献したが、7日に札幌入りすると、たまった疲労のため、体の痛みを訴えた。8日の練習では鎮痛剤を服用し、この日も座薬を使ったほどだ。

9月末から、一塁の守備練習を始めた。チーム事情に加え「三塁からの送球ミスが目立ち始めたから」。三塁手で4度ゴールデングラブ賞に輝いた名手は、野球人生の岐路に差しかかり、居場所を見つけようと必死だ。

伊東監督は「打つべき人が打って、チームが乗ることができた。大谷に勝ったのは非常に大きな1勝」とうなずいた。ロッテは過去4度のプレーオフ、CSファーストステージで敗退したことがなく、パでもここ5年連続で3位球団が突破している。何より経験豊富なベテランが「ゴールデンイヤー」を引っ張る。

◇日本シリーズでMVP2度

今江は阪神と対戦した2005年の第1戦で日本シリーズ初打席本塁打。第2戦でも2試合連続の4安打を放ち、8打席連続安打のシリーズ記録を打ち立てた。4試合でのシリーズ最高打率.667、最多安打10をマークし、4連勝での日本一に貢献。MVPに選出された。 10年の中日とのシリーズでも、第1戦で決勝適時打、第5戦で決勝の逆転適時打と抜群の勝負強さを発揮。日本一を決めた第7戦で4安打をマークし、打率.444、6打点で2度目のシリーズMVPに輝いた。

データBOX
(1)
レギュラーシーズン3位のロッテが第1戦に勝利。パ・リーグの2戦先勝のプレーオフ(PO)、CSで第1戦に勝利した球団は、過去11度のうち10度でファイナルステージ(S)に進出、突破率は90.9%。3位球団の第1戦勝利は2010年ロッテから6年連続7度目。過去6度全てファイナルS進出と突破率100%。
(2)
ロッテの2戦先勝のPO、CS出場は05、07、10、13年に次いで2年ぶり5度目で、全て第1戦に勝利。過去4度ともファイナルSに進出し、突破率100%。

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ロッテ・クルーズ、両脚つって交代…復帰直後での全力疾走が原因か[サンスポ]

ロッテのクルーズは7回、この日3本目となる安打を放ったが、両脚がつって代走を送られた。右太もも裏の肉離れから復帰したばかりで「試合に出ていなかったのと、第1打席(三塁内野安打)から全力疾走したこともある」と原因を挙げた。

途中交代となったが、二塁の守備でも貢献した。3回1死一、二塁では二遊間の強烈な打球に飛び込み、そのまま二塁へグラブトスして併殺の起点となった。5回にも中前へ抜けそうなゴロを好捕し、振り向きざまに一塁へ送球してアウトにした。

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ロッテの頼れるベテラン福浦、大谷攻略も「たまたまです」[サンスポ]

ロッテの福浦が日本ハム・大谷攻略の口火を切った。「1番いい球を意識していた」と言うように2回1死後、内角への156キロを右前へはじき返し、3回も2死走者なしの場面で甘く入った速球を右中間へ運ぶ二塁打。2安打がともに得点につながった。

39歳のベテランは「たまたまです」と結果に一喜一憂はしないが、豊富な経験から短期決戦の戦い方を熟知しているだけに「また明日です」とすぐに気持ちを第2戦に向けた。

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“シリーズMVP男”今江が大谷撃ち!「今年1番の感触でした」[サンスポ]

レギュラーシーズン3位のロッテが、同2位の日本ハムに9−3で先勝し、ファイナルステージ進出へ王手をかけた。

2回に、大谷から逆転の3点二塁打を放った今江は「大歓声の中、気持ちいいしやりがいがあります。相手の大谷投手は素晴らしい投手なので、思い切っていこうと。いい結果になって良かった」と胸を張った。

大谷の159キロを弾き返し「今年1番の感触でした。思い切って、開き直ってやっています」と満足そうに白い歯をみせた。ファイナルS進出に王手をかけ「そんなに簡単に勝たせてもらえないと思うけど、何とかあと1勝したい。できるだけ明日勝って決めたい」とファンの声援に応えていた。

2005年と10年の日本シリーズでいずれもMVPに輝き、日本一に貢献した男が、見事に勝負強さを発揮した。

鈴木
「いいつなぎができた。(大谷に)3球で追い込まれたので球数を投げさせようと思ったのが良かった。」(2回の四球が3点につながり)
清田
「いい雰囲気のチームに僕が入って雰囲気が変わるのが嫌だった。チャンスで回してくれて打てて楽になった。」(右肩痛から復調し、6回に2点適時打するなど3打点)

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ロッテ・今江、大谷から3点二塁打「レギュラーシーズンとは別物」[サンスポ]

ロッテの今江がチームを勢いづけた。0−1の2回1死満塁。真ん中低めの159キロを捉え、左中間を鋭く破る3点二塁打を放った。大谷に今季3打数無安打と分が悪かったが「チャンスで打てて良かった。レギュラーシーズンとは別物」と喜んだ。

今季2度、零敗を喫した相手を攻略。伊東監督は「そうそうチャンスをくれない投手」と警戒していたが、3回にも2死無走者から3者連続二塁打で2点を加え、早々にマウンドから引きずり降ろした。

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伊東監督、不振の今江起用ズバリ「短期決戦を経験しているから」[スポニチ]

クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)が10日、セ・パともに開幕し、パ・リーグはレギュラーシーズン3位のロッテが2位日本ハムに9−3で快勝した。2回に今江敏晃内野手(32)が、相手の3冠エース、大谷翔平投手(21)から逆転の3点二塁打。05、10年の日本シリーズでMVPを獲得した「下克上戦士」がまたしても大仕事をやってのけた。11日の第2戦で勝てば2年ぶりのファイナルステージ進出が決まる。

難攻不落の右腕を完璧に打ち崩した。1点を先制された直後の2回だ。05、10年の日本シリーズでMVPを獲得している「お祭り男」の今江が1死満塁の絶好機で、打席に入った。

「いきなりチャンスで回ってきたので“オイオイ”と思いましたけど。完璧でした。(感触を)覚えていないぐらい」。

大谷の投じた低めの159キロ直球を捉えた打球は左中間を真っ二つ。走者一掃の適時二塁打で逆転に成功した。「一気に3点取れて、いい流れが来た。その後もいい形で点が取れましたからね」。続く3回には2死走者なしから福浦、クルーズ、鈴木の3連続二塁打で2点を奪い、相手エースを2回2/3でKO。この時点で、勝負ありだった。

ポストシーズンの戦いを熟知している「経験の勝利」だった。伊東監督は西武の黄金時代の正捕手としてリーグ優勝14回、日本一を8回も経験。「とにかく初戦が大事」と繰り返してきた。今江は左手首の骨折から復帰した9月10日以降、打率.225と調子が上がらなかったが、経験値を買って、今季初の8番でスタメンで起用。この采配がピタリと当たり「ゴリ(今江)がよく打ってくれた。短期決戦を経験しているからね」。今江も「(相手が)リズムに乗る前にどれだけ点が取れるかが勝負。(8番に入って)ある意味持っていますね」と胸を張った。

「下克上」を再現するための条件は整っている。過去のファーストSの突破率は100%。さらに今年は5年周期で日本一に輝く「ゴールデンイヤー」と呼ばれている。過去2度の日本一に貢献し、この日も2安打を放って得点機を演出した福浦は、5年前と共通する点が多いという。「10年も最後まで苦しんでCS出場を決めた。3位だからプレッシャーはないし、みんな開き直って楽しんでいた。そういう雰囲気は今と似ている」と振り返った。

レギュラーシーズン最後の14試合を12勝2敗で駆け抜け、西武との激しい3位争いを制した。その勢いで敵地で先勝し、ファイナルS進出に王手をかけた。日本ハムにはレギュラーシーズンから5連勝。今江は「うちは勢いのチーム。簡単にはいかないだろうけど、もちろん2連勝で決めてやろうと思っています」と言い切った。ポストシーズンに滅法強い「秋ロッテ」の勢いは、簡単に止められそうにない。

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クルーズ劇場、3安打!美守連発!最後は両脚痙攣[スポニチ]

ロッテのクルーズが3安打1打点と打ちまくり、守備でも美技を連発。最後は両脚痙攣のオマケ付きと、忙しい1日だった。

ビッグプレーは3回だ。3点差に迫られ、なお1死一、二塁で中前に抜けそうな近藤の打球を逆シングルで捕球。グラブトスから併殺でピンチを断ち切った。5回1死でも陽岱鋼の二遊間の当たりを一塁へジャンピングスローでアウトにした。「カウントと球種でポジショニングしている」というクルーズを、松山内野守備走塁コーチも「勘がいい」と称賛した。

7回1死から左中間を破る3安打目を放った際に両脚の太腿裏が痙攣し、デスパイネに背負われて退場。「右脚がつって左脚でかばったら両脚がつった」。1日の日本ハム戦(札幌ドーム)で右太腿裏の軽度の肉離れを発症し、この日が復帰戦だった。試合後は自力歩行が可能なほど回復しており、11日の出場は様子を見て決める。

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ロッテ清田、万全1発3打点「雰囲気を壊したくなかった」[スポニチ]

ロッテの清田がダメ押しのソロを含む2安打3打点の大暴れだ。

6回1死満塁から左前へ2点適時打を放つと、8回1死からライブリーの146キロ直球を左翼席へ叩き込んだ。2日の楽天戦(QVCマリン)の守備で右肩関節を捻挫。「今江さんが打ったし、(レギュラーシーズンの)最後は守備に就けてなかったので雰囲気を壊したくなかった」と、右翼の守備でもレアードの右中間の当たりを好捕するなど万全の回復をアピールした。

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ロッテ石川、CS開幕の大役全う、大谷との投げ合いは全勝[スポニチ]

2年目のロッテ・石川が「CS開幕投手」の大役を全うした。

自身初のポストシーズンのマウンドは、初回に1点を先制される苦しい展開。レギュラーシーズンの疲れもあり「体が重かった」という中、5回まで投げて6安打2失点と踏ん張った。日本ハム・大谷との投げ合いはこれで3戦全勝。「内容には納得していないけど、リードした状態でリリーフにつなげたので、最低限の仕事はできた」と安堵の表情だった。

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ロッテ、第2戦予告先発はチェン、先勝で涌井から変更[スポニチ]

試合後に発表された第2戦の予告先発はロッテがチェンだった。

敗退がかかる試合になればレギュラーシーズン最終戦から中4日でリーグ最多勝の涌井を投入する予定だったが、勝利を受けて変更した。チェンは今季5勝(4敗)だが、日本ハム戦は3試合で2勝0敗、防御率0.59と相性がいい。「万全です。長打に気を付けて、低めを意識して投げたい」。昨オフにDeNAから戦力外通告を受けてテスト入団した台湾人左腕は「恩返しがしたい」とCS初登板に意気込んでいた。

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福浦 大谷攻略の口火「いい球を意識」2安打とも得点つながる[スポニチ]

ロッテの福浦が日本ハム・大谷攻略の口火を切った。「1番いい球を意識していた」と言うように2回1死後、内角への156キロを右前へはじき返し、3回も2死走者なしの場面で甘く入った速球を右中間へ運ぶ二塁打。2安打がともに得点につながった。

39歳のベテランは「たまたまです」と結果に一喜一憂はしないが、豊富な経験から短期決戦の戦い方を熟知しているだけに「また明日です」とすぐに気持ちを第2戦に向けた。

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ロッテ今江、大谷から満塁一掃の逆転V打「今年1番の感触でした」[スポニチ]

3位からのファーストS突破に王手をかけた。打線を牽引したのは、10年の3位から“下克上”日本一でも日本シリーズMVPに輝いたロッテのベテラン今江だった。

「大谷投手は素晴らしい投手。思い切っていこうと。今年1番の感触でした」。

1点を追う2回1死満塁、カウント0−1から「フォークを待っていた」ものの、159キロのストレートを捉え、左中間を破る走者一掃の逆転二塁打。6回にも遊撃内野安打で清田の2点適時打の起点となるなど、2安打3打点2四球と4打席で出塁する活躍だった。

3位でのCS進出。チームはシーズン最後の9試合を8勝1敗で乗り切った勢いを維持している。「負けられない戦いが続いて、それがいい流れにつながっている」と今江。先勝で3回戦制のCSファーストS突破に王手をかけ「できるだけ明日勝って決めたいです」と声を弾ませた。

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3位ロッテ、天敵・大谷撃ちで“下克上”CS先勝、11安打9点[スポニチ]

パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3回戦制)の第1戦が10日、札幌ドームで行われ、レギュラーシーズン3位のロッテが投手3冠に輝いた大谷を攻略し、9−3で2位の日本ハムに先勝した。

天敵をあっさりと攻略した。1点を追う2回、1死から連打と四球で満塁とすると、8番・今江が左中間を破る走者一掃の二塁打で逆転。3回にも2死から福浦、クルーズ、鈴木の3連続二塁打で2点を奪い、大谷を3回途中5失点KOした。大谷には今季レギュラーシーズンで2勝1敗、防御率1.13と苦戦。2度の完封負けを許し、24イニングで3点しか奪えなかった相手に大一番で一矢を報いた。

先発の石川は3回に2点目を失い、なおも1死一、二塁のピンチを招いたものの、二塁手のクルーズが近藤のセンターに抜けそうな打球を好捕すると、二塁にグラブトスで併殺を完成させ、ピンチをしのだ。味方の好守にも助けられ、5回を6安打2失点で勝利投手に。6回以降は4投手の継投でリードを守り切った。

シーズン最後の9試合を8勝1敗で乗り切った勢いそのままに11安打9得点で快勝のロッテ。10年に3位から日本一に輝いた下克上の再現を予感させる勝利となった。

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ロッテ痛っ!攻守で大活躍のクルーズ、7回の打席後負傷交代[スポニチ]

ロッテのルイス・クルーズ内野手(31)が負傷で7回途中交代した。

7回の打席で安打を放った際に痛め、一塁ベース上で倒れ込んだ。歩くことができず、両肩を支えられベンチ裏に退いた。

クルーズは1日の日本ハム(札幌D)で右太腿裏を軽度の肉離れ。今回はチームから両足の痙攣と発表された。

この日は3安打1打点に加え、3回には1死一、二塁で近藤のセンターに抜けそうな打球を好捕し、グラブトスで併殺を完成させるなど攻守で貢献していた。

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ロッテ今江、大谷から逆転の走者一掃二塁打「シーズンとは別物」[スポニチ]

ロッテが1点を追う2回に日本ハム・大谷から3点を奪い、逆転に成功した。

1死から連打と四球で満塁とすると、8番・今江の左中間を破る走者一掃の適時二塁打。今季レギュラーシーズンでは24イニングで3点しか奪えなかった“天敵・大谷”から早くも3点をもぎ取った。

今江は「打ったのはストレート。チャンスに打てて良かった。レギュラーシーズンとは別物。気持ちを切り替えて今日のゲームに入ったのが良かった。最初の打席で1本出て良かった。チームも自分自身もノッていきたい」とコメントした。

チームは3回にも2死から福浦、クルーズ、鈴木の3連続二塁打で2点を奪い、大谷をKOした。

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お祭り男・今江、V打で下克上王手![報知]

得意の秋を、今江は楽しんでいた。1点を追う2回1死満塁、大谷の159キロ直球を左中間へ。走者一掃の逆転二塁打で、右翼席からの声援に左手を挙げて応えた。2度の日本シリーズMVPを獲得しているお祭り男は「積極的に、追い込まれる前に行こうと。今年1番の感触」。11安打9得点の打線を引っ張り、笑顔を見せた。

初球の高め157キロをファウルし、「(ポイントを)体の前で打ちすぎている」と修正。フォークに狙いを絞っていたが、低めの速球を捉えた。「たまたま最高の打撃ができた。(狙いを)張って打てる打者じゃない。逆にいい反応ができた」。大谷との相性を考えて打順8番で起用した伊東監督は「短期決戦を経験している人が力を発揮してくれた」と喜んだ。

プレーオフ、CS通算では打率2割5分5厘だが、日本シリーズは11試合で打率5割2分4厘。今季は痛みと闘いながら得意の季節を迎えた。7月中旬に死球で左手首を骨折し、約2ヶ月間離脱。グラウンドで弱みは見せないが、シーズン中の疲労が重なり、座薬を入れてプレーした時期もある。「けがする前は良かったが、そこからうまくいってない。もう1度リセットする」。ポストシーズンで鬱憤は晴らすつもりだ。

「(10年は3位で)負けて元々だった。今回も似ている」という今江と同じ、10年の日本一戦士の清田も左翼席へのソロを含む2安打3打点。「今江さんが前で打ってくれたので。3位でCSを迎えて、楽しくやれている」と重圧とは無縁だ。

ロッテはポストシーズン第1Sでは05年以降、出場4度で8勝2敗。敗退は1度もない。最終S進出に王手をかけた指揮官は「大谷に勝ったのは大きい」とナインをたたえた。5年周期の“ゴールデンイヤー”。再びの下克上へ最高のスタートを切った。

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攻守に躍動のクルーズ、両足痙攣で途中交代[報知]

ロッテのルイス・クルーズ内野手(31)が10日、CS第1ステージの日本ハム戦(札幌D)で両足が痙攣したため途中交代した。病院には行かず、アイシング治療を行う。

7回1死から中前打を打った直後に患部を痛めた。顔をしかめて一塁へ到達したが、最後はデスパイネに背負われてベンチへ下がった。代走には中村が送られた。

クルーズは1日の日本ハム戦(札幌D)の走塁で右太ももを肉離れしており、この日がスタメン復帰戦だった。3安打を放ち、二塁守備では3回に打球に飛びついて併殺を完成させるなど、5回にも好プレーで先発の石川を援護し攻守に貢献していた。

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ロッテ“お祭り男”今江打で貴重な先勝[デイリー]

最大の難敵を退けたのは、お祭り男だった。1点を追う2回1死満塁。ロッテ・今江は159キロの直球を完璧に左中間へはじき返した。走者一掃の適時二塁打が大谷攻略への号砲となり、ファイナルS進出に王手をかけた。

マウンドの21歳を見て感じた。「緊張しているように感じましたね。真っ直ぐが抜けてるのかなと思った」。今江は日本一に輝いた05、10年と、いずれも日本シリーズでMVPを獲得した短期決戦の申し子。対大谷には2試合連続完封負けを喫するなど天敵と言っていい存在だったが、「レギュラーシーズンとは別物」と割り切り、天性の思い切りの良さで粉砕した。

今季シーズン中にはなかった8番打者。首脳陣が前夜にスタメンを思案中、8番がなかなか決まらなかった。立花打撃コーチの発案で、終盤は調子を落としつつあったが、短期決戦に強い今江を配置。3、4回ともにチャンスが回り、指揮官は「打つべき人が打ってくれた」とうなずいた。

勢いに乗ると手が付けられないほどの驚異的な集中力を発揮するのが、伝統的なチームカラー。「我々は失うものはない。チャレンジャー精神を持って目いっぱい戦う」と指揮官。シーズン3位から堂々と頂点を狙いに行く。

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ロッテ・クルーズ軽傷 美技&好打も[デイリー]

ロッテ・クルーズの華麗な守備がチームを救った。3回、3点差に迫られなお1死一塁。近藤が放った、二遊間への強烈なゴロを横っ飛びでキャッチ。そのままグラブトスで二塁ベースカバーの鈴木に送り、併殺を完成させた。

「ポジショニングがよかった。(打者によって)打球がどこに来るか分かっているのでね」と余裕の表情。5回も陽岱鋼の二遊間への当たりに追いつき、振り向きざまに一塁へ素早いスロー。美技連発で先発の石川をもり立てた。

シーズン終盤の右太もも裏肉離れからの復帰戦ながら、打っても3回の適時二塁打を含む3安打。7回は左中間安打の際に両足をつって途中交代しヒヤリとさせたが「両足をつって動けなかっただけ」と軽症をアピール。ファーストS突破王手に笑顔ものぞいた。

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下克上ロッテ、ハム大谷を攻略し先勝[デイリー]

レギュラーシーズン3位のロッテが同2位の日本ハム先発・大谷を攻略し、快勝した。大谷は2回2/3を6安打5失点で早々に降板した。11日の第2戦でロッテが勝てば2年ぶりのファイナルS(6試合制)進出が決まり、1勝のアドバンテージを持つリーグ優勝のソフトバンクと対戦する。

ロッテは1点を追う2回、1死満塁から8番・今江が走者一掃の中越え適時二塁打を放ち、3−1と逆転。続く3回にも、2死から5番・福浦、クルーズ、鈴木の3者連続二塁打で2点を追加。7回に9番・田村の左前適時打、8回にも3番・清田の左越え1号ソロで加点した。

逆転二塁打を放つなど、この日2安打3打点と大活躍した今江は、適時二塁打を「大谷選手は素晴らしいピッチャーなので、思い切っていこうとした結果、いい結果になって良かった。今年1番の感触でした」と手応えたっぷりに振り返った。

ベンチ、チームの雰囲気を「シーズン後半から負けられない戦いが続き、いいリズムでゲームができていて、そのまま入れた」と一丸ムードを強調したが、慎重。「あと1回勝てればいいが、そんなに簡単に勝たせてもらえるとは思っていない。とにかくあと1勝できればいい」と、ファイナルS王手にも浮かれる様子はなかった。

プロ2年目でCS初出場の先発・石川は5回を6安打2失点に抑え、1勝目。「(2度の美技を見せた)クルーズさんのおかげ。自分のピッチングができなかったがバックに助けられ、何とか5回までと思って投げました」と振り返った。

ロッテは10年にシーズン3位からCSファーストSで2位・西武、ファイナルSでソフトバンクを破りCSを制覇。日本シリーズでもセ・リーグ優勝の中日を下し、5年ぶり4度目の日本一に輝いた。3位からの日本一は史上初で「下克上V」と話題になったが、今季も終盤まで西武と激しく3位を争ってのCS出場。下克上V再びへの期待が高まっている。

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ロッテ・クルーズが負傷退場[デイリー]

ロッテの6番・クルーズが7回、右中間を破る安打を放った直後に両足を痛め、仲間に支えられて負傷退場した。この日、3打数2安打1打点の打撃と2度のファインプレーで7−2のリードに大きく貢献していたクルーズが、痛い負傷だ。一塁へ走り出してすぐに苦悶の表情に変わり、何とか一塁に到達したものの、そこから全く動けない。駆けつけた担架は断ったが、デスパイネらの肩を借りて痛々しい様子で退場した。チームによると、クルーズは両足痙攣を起こしており、病院には行かずアイシングで様子をみるという。

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ロッテ・今江が走者一掃の逆転二塁打[デイリー]

ロッテが今江の走者一掃の適時二塁打で逆転した。初回に1点を先制されたロッテは2回、1死から5番・福浦が右前打、6番・デスパイネが三塁内野安打、7番・鈴木が四球で満塁とし、8番・今江が中越え適時二塁打を放って3点を返し、3−1と逆転した。日本ハムの先発・大谷はこの回、3安打2四球3失点で34球を費やした。

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ロッテが恒例!CS挑発ポスター[デイリー]

ロッテは10日、CSファーストSの盛り上げ企画として、急遽、交流戦名物となっている挑発ポスターをCSファーストSの期間中、パブリックビューイングが行われるQVCマリン内やオフィシャルシティグッズショップに掲示することを発表した。CSの挑発ポスターは、07、10年にも作製しており、今回が3度目となる。

メッセージは次の4つ。

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