わたしはかもめ2015年鴎の便り(10月)

便

10月11日

CSファーストS:北海道日本ハム4−2千葉ロッテ(札幌ドーム)

日本ハムが逆転勝ちした。1-2の8回1死一、三塁からレアードの中越え二塁打で同点とし、続く二、三塁で矢野が中前へ2点適時打を放った。新人の有原がプロ初の救援登板で7、8回を無得点に抑えて反撃を呼び、9回は増井が締めた。ロッテは打線が好機に攻め切れなかった。8回に登板した4番手の大谷は先頭打者への四球から崩れた。

123456789R
千葉ロッテ1000010002
北海道日本ハム00001003x4
伊東監督
「(大谷は)ずっと抑えてくれていたんで、ショックは大きい。終わったことなので、明日切り替えていくしかない。」

◇独得の雰囲気、大谷のまれる

独特な雰囲気が、最も信頼厚きセットアッパーをのみ込んでしまったのか。千葉ロッテは1点リードの8回に3失点し逆転負け。4番手大谷がつかまった。伊東監督は「ずっと抑えてくれていたんで、ショックは大きい」と認めた。

伏線は先頭打者にあった。レギュラーシーズンでリーグ2位タイの35ホールドポイント(HP)を挙げた右腕。与えた四球はHP上位10人の中で、ただ1人1桁の5だった。それなのに、田中に「ちょっと抜けた」とストレートの四球。落合投手コーチは「らしくないと思った」と振り返る。

4番中田を打ち取ったが、近藤の二塁内野安打に中村の悪送球が絡んで一、三塁のピンチを背負う。シーズン34本塁打のレアードが打席に立ち、興奮が高まる札幌ドーム。5球目の直球が高い。外角のボールゾーンだったが「相手の1番得意な所にいった」。中堅フェンス直撃の同点二塁打。息つく間もなく、続く矢野に初球をはじき返され2点を勝ち越された。

9−3で快勝した前日の第1戦。相手は10四球を与えたのに対し、ロッテは1つもなかった。それだけに、監督は「先頭を四球で出したら失点につながる。短期決戦はそういうもの」と戒めた。大谷は「冷静に投げたつもりだが、どこか力任せになっていたところがあったのかもしれない」とつぶやいた。

6回に勝ち越し、直後から継投リレー。つなぎきれなかったが、チームの形であり最善の策。落合コーチは「(大谷は打たれたからといって)代えない」。勝った方が福岡行きの第3戦。大谷は「しっかり1日で切り替えたい」と誓った。

◇チェン、大舞台で力投

千葉ロッテの先発、チェンは5回を被安打5の1失点だった。三者凡退は1回だけ。何とか踏ん張っていたが、5回に先頭の杉谷に中前打を許すと、モーションを完全に盗まれ投球前に二盗を敢行されてピンチを招いて、中島に同点の右前適時打を浴びた。

「緊張はあったと思うが、自分の投球をしっかりやってくれた」と伊東監督は評価。長打は1本にとどめ、左腕は「とにかく低めにボールを集め、先を考えず1人1人全力でいった。最後は点を取られたが、試合はつくれた」と振り返った。

DeNAから今季、テスト入団。5勝のうち、3勝を9月に挙げてCS進出に貢献した。初めて大舞台を経験し「シーズンとは少し違う。次、投げられたら頑張ります」と前を見据えた。

◇連日の2安打、福浦

千葉ロッテ打線は2得点に終わったが、福浦が2安打1打点と気を吐いた。

1回2死一、二塁から内角低めの142キロをうまく捉え、中前へ先制適時打を放った。前夜10日は9得点快勝。「打ったのはカット(ボール)かツーシーム。昨日の流れのまま、みんなゲームに入ることができたね」と喜んだ。6回の第3打席は1死から再び中前打で、2点目の起点となった。前日は大谷から2安打しており、連日の複数安打。39歳のベテランが、短期決戦で勝負強さを発揮している。

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伊東監督、逆転負けも涌井1日温存「万全でいける」[ニッカン]

ロッテの勝利のシナリオが、残りアウト5つで崩れた。2−1と1点リードの8回、4番手の大谷智久投手(30)が1死一塁からの3連打で3点を失い逆転負け。勝てばクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)突破だったが、日本ハムとの対戦成績は1勝1敗の五分となり、今日12日の最終第3戦まで持ち越された。命運は、エース涌井秀章投手(29)に託された。

ロッテベンチのため息は、敵地の歓声にかき消された。2−2の8回1死二、三塁。大谷は初球カーブを打たれた。「狙われていたと思う。そんなに悪い球じゃない」が、外の120キロを日本ハム矢野に拾われた。中前に落ちる一打で2点を勝ち越された。ファーストS突破の目論みがガラガラと崩れた瞬間だった。

伊東勤監督(53)は熟慮し、この日に臨んだ。先発はチェン。当初の予定は涌井だったが、前日の第1戦に勝ち、試合後に第3戦のチェンと入れ替えた。涌井は6日のレギュラーシーズン最終戦で137球を投げている。中4日で第2戦も可能だったが、疲労を考慮。体調を整える時間を与えた。

落合投手コーチは別の狙いを補足する。「1番に考えたのは、チェンをどこで使うかということ」。経験が少ない左腕は、9日の守備練習でも失策を連発。緊張は明らかだった。先勝したことで、仮に第2戦で負けても、まだ涌井が控える。なるべく楽な気持ちで、チェンを送り出したかった。また、チェンで連勝なら、温存した涌井をソフトバンクとのファイナルS第1戦にぶつけられる。CS開幕2日前の8日、伊東監督は「そうなれば最高」と言った。

思惑は途中までうまくいった。チェンは5回1失点。益田、松永と0でつないだ。だが、8回に崩れた。大谷が先頭田中にストレートの四球。1死後、近藤の二塁内野安打に、中村が一塁悪送球で一、三塁としたのも響いた。そこから、レアード、矢野の連続適時打を食らった。

当初の予定通り、涌井をこの日に投げさせ、一気にファーストS突破を狙う選択肢もあったはず。だが、伊東監督は「(涌井は)今日1日空いたことで、明日万全で行ける。もし今日、負けたら涌井でと思っていた。やることはやれる。明日勝てればいい」と強気に言った。“1勝1敗で涌井で勝負”も想定内だ。エースに託した。

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伊東監督、最悪逆転負けも第3戦「逆に開き直れる」[ニッカン]

ロッテは1点リードの8回を任された大谷智久投手(30)が3失点し、逆転負けで1勝1敗となった。

大谷は4番手で登板。先頭に与えた四球から崩れた。1死後、二塁内野安打と味方の失策で一、三塁。ブランドン・レアード内野手(28)に同点の中越え二塁打を許すと、なおも二、三塁から矢野謙次外野手(35)に2点適時打を打たれた。同点打は高く浮いた直球で「コースだけ間違えないように全力で投げた。結果、1番得意なところ、飛距離の出るところにいって、最悪の結果になってしまった」と声を落とした。

ファイナルステージ進出には第3戦に勝つしかない。伊東勤監督(53)は「そう簡単にはいかないね。(大谷は)ずっと抑えてくれてたので、ここに来て打たれるのはショックが大きいですけど、明日はいよいよ最後の試合。どっちに転ぶか分からないですけど、逆に開き直れる」と前向きに締めた。

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ロッテ福浦が先制打「いい流れはつくれた」[ニッカン]

ロッテが先制した。1回2死一、二塁から5番福浦和也内野手(39)が中前へ適時打を放った。

前日も2安打と好調で「打ったのはインサイドのカットかツーシームかな。カク(角中)がヒットで出てくれて、昨日の流れのまま、みんなゲームに入ることができたね。初回に点を取り、いい流れはつくれた。次の1点を早く取りたいね」とコメントした。

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ロッテ・クルーズは「4番DH」で先発出場[ニッカン]

ロッテのルイス・クルーズ内野手(31)は4番指名打者で先発出場する。

前日の7回の打席で、一塁へ走りだした直後に両足をつって途中交代していた。この日の試合前練習では二塁でノックも受けたが、伊東勤監督(53)は「昨日みたいな動きはできないということ。でも(3安打1打点と)打っていたし、相性がいいんで外したくなかった」と説明。代わってアルフレド・デスパイネ外野手(29)がスタメンを外れ、二塁には中村奨吾内野手(23)が入る。

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ロッテ・チェン5回5安打1失点「試合はつくれた」[ニッカン]

ロッテの先発チェン・グァンユウ投手(24)は5回を投げて5安打1失点だった。

4回まで要所を締めて無失点にこらえた。5回に先頭を安打で出すと、二盗されて2死二塁とし、同点の適時打を許した。

「マウンドに上がるまでは緊張しましたが、ゲームに入ったら冷静に投げることができたと思います。バックも良く守ってくれました。感謝感謝です。今日はとにかく低めにボールを集めることだけで、先を考えずに1人1人全力で行きました。最後は点を取られてしまいましたが、試合はつくれたと思います。あとはチームメートをしっかり応援します」とコメントした。

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ロッテCS第2戦、PVでQVCマリンに4508人[ニッカン]

ロッテは11日、QVCマリンで日本ハムとのクライマックスリーズファーストステージ第2戦のPV(パブリックビューイング)を行い、4508人の観衆が集まったと発表した。天気は雨のち曇りで、午後2時の試合開始時の気温は22.2度だった。

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決着“目前”8回にドラマ…ロッテ、大谷で痛恨の逆転負け[サンスポ]

10日の第1戦で日本ハム・大谷を倒したロッテが、第2戦では大谷で負けた。丸刈りがトレードマークの中継ぎエースは、1点リードの8回に登板。先頭の田中に四球を与えると、3本の長短打を浴びて3点を許して痛恨の逆転負けだ。

「冷静に投げたつもりだけど、どこかで力任せになったのかもしれない。結果的に(相手打者の)1番好きなところに行ってしまった」。

右腕が悔やんだのは一死一、三塁の場面。レアードに高めに浮いた147キロの直球を痛打され、中堅フェンス直撃の同点二塁打を許した。そして、矢野に勝ち越しの中前2点打を浴びた。

1失点のチェンを5回限りで代え、益田、松永が無失点でつないだところまでは首脳陣の計算通りだった。しかし今季、レギュラーシーズンで56試合に登板し、3勝1敗、防御率2.39、32ホールドと安定した成績を残した右腕が乱れた。

報徳学園高、早大とプロからも注目され、2010年ドラフト2位でトヨタ自動車から入団して6年目。地道に信頼を勝ち取ってきただけに首脳陣の評価は変わらない。「明日(12日)も大谷と(抑えの)内につなぐようにしたい」と落合投手コーチ。伊東監督は「大谷はずっと抑えてきた。試合は終わったこと。切り替える」と話した。

ロッテは05年から過去4度のプレーオフ、CSでファーストステージで敗退したことがない。一致団結してパ覇者・ソフトバンクへの挑戦権を手にする。

パ・CSファーストS第1戦VTR
ロッテが大谷を攻略した。1点を先制された直後の2回1死満塁で今江が走者一掃の逆転二塁打。3回は2死から福浦、クルーズ、鈴木の3連続二塁打で大谷を降板に追い込んだ。石川は走者を出しながらも、5回2失点にまとめた。日本ハムは打線も序盤の好機を生かし切れなかった。

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中5日の必勝態勢!ロッテ・涌井、闘志を内に秘め第3戦先発[サンスポ]

今季15勝で最多勝を手にしたロッテのエース・涌井が日本ハムとのクライマックスシリーズ・ファーストステージ第3戦で先発する。6日の楽天戦から中5日の間隔で必勝を期す。当初は第2戦に登板予定だったが、第1戦に先勝し、登板が1日延びた。11日の試合後、報道陣から体調について問われると、「普通です」と闘志を内に秘め、移動バスで引き揚げた。

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ロッテ・福浦、連日のマルチ「昨日の流れのまま入れた」[サンスポ]

ベテランの福浦が「5番・一塁」で先発出場し、3打数2安打1打点と好調だ。1回にメンドーサのカットボールを捉え、中前へ先制適時打。「角中がチーム初安打で、昨日(10日に先勝)の流れのまま、みんなゲームに入ることができた」と振り返った。試合は敗れたが、2戦連続で2安打。39歳の安打製造機が打線を引っ張る。

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ロッテ・チェン、初PSもまずまず「先を考えずに1人1人全力でいった」[サンスポ]

ロッテは先発のチェンが5回を5安打1失点とまずまずの内容だった。低めへの制球を意識してマウンドに上がり「先を考えずに1人1人全力でいった。長打も1本しかなかったし、全部の球が悪くなかった」と汗を拭った。

来日5年目で初めて1軍に定着し「レギュラーシーズンとは少し違う」というポストシーズンの雰囲気を味わった。チームのファイナルステージ進出を信じ「次も投げられれば、頑張ります」と話した。

落合投手コーチ
「四球を出した時点で(大谷)らしくなかった。大谷、内につなぐのがうちの形。大谷の代わりはいない。」
堀打撃コーチ
「向こうも抑えにきている。そう簡単には打てない。こっちもやることをやっての結果。」(あと一押しを欠いた打線に)

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ロッテ涌井、万全!中5日で第3戦先発へ「普通です」[スポニチ]

第3戦は満を持して最多勝右腕、ロッテ・涌井が中5日で先発する。

1勝1敗となった試合後、状態を聞かれ「普通です」と言葉は少なかったが期するものはある。レギュラーシーズン最終戦の6日・楽天戦(コボスタ宮城)で10回、137球を投げ、日本ハム・大谷と並ぶ15勝目を挙げた。中4日の強行先発を避け、この日は左腕チェンにマウンドを譲り、万全な形でマウンドに上がる。落合投手コーチも「1年間、信頼してきた」と全てを右腕に託した。

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勝負の分かれ目…ロッテ田村“合わせるファウル”で配球誤った[スポニチ]

ロッテバッテリーが、勝負球の選択を誤った。1点リードの8回1死一、三塁で打者は今CS好調のレアード。セットアッパーの大谷は、1ボール2ストライクと追い込んでからスライダーを投じた。

ファウルしたレアードのスイングを見た捕手の田村は「あまり振らずに合わせにきていた。緩い球は抜けると危ない。外野フライも嫌な場面だったので強い球でいこう」と判断。5球目は外角低めの直球で勝負にいった。構えより大きく高めに抜けた147キロ直球は痛打され、中堅フェンス直撃の同点打となってしまった。

レアードはレギュラーシーズンで34本塁打も打率は.231で129三振と穴も多い。パワーヒッターが相手の場合、比較的リスクが少ないボールゾーンへの変化球というのがセオリーだ。仮に見逃されても2―2とカウントには余裕があった。「レアードがもっと強いスイングだったら、低めの変化球を要求していたかもしれない。あの選択は間違っていた」と田村。3年目の21歳が選んだ勝負球に伊東監督も「あそこで(直球勝負に)いく必要はなかった」と指摘した。

痛恨の同点打で相手に流れと勢いを与えてしまった大谷は、続く矢野に勝ち越し打を浴びた。「1番大事なところで(相手の)好きなコースにいってしまった。冷静に投げていたつもりがどこか力任せになっていたかもしれない」と大谷。勝利を目前にした終盤での逆転負け。ショックは大きい。

落合投手コーチ
「四球を出した時点で(大谷)らしくなかった。大谷、内につなぐのがうちの形。大谷の代わりはいない。」

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好球必打と粘り…ロッテ、打線は収穫のメンドーサ攻略[スポニチ]

敗れたがロッテ打線は意図を持った攻撃でメンドーサを攻めた。

(1)
追い込まれる前の好球必打。
(2)
追い込まれたらファウルで粘る。

初回、先頭の荻野は1ボール1ストライクから、メンドーサの変化球を5球連続でファウル。8球を投げさせ角中、クルーズ、福浦はいずれも早いカウントのツーシームを捉え、先制点を奪った。

第1戦は徹底した直球狙いで大谷を3回途中KO。通算24勝11敗1分けと、短期決戦のCS(プレーオフ含む)を得意とするロッテらしさの表れだ。6回から登板した谷元も2安打1四球と攻めて、一時は勝ち越しの得点を奪った。前日2イニングを6人で抑えられた中継ぎ右腕を攻略し、第3戦へ光明を残した。2安打1打点の福浦は「一生懸命やるだけ。また明日です」と前を向いた。西武相手の13年CSファーストSは1勝1敗から勝ち上がった伊東監督は「これで開き直っていける」と勝負師の顔になった。

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チェン、初PS1失点、粘投「全部の球が悪くなかった」[スポニチ]

ロッテ先発のチェンは5回5安打1失点とまずまずの内容だった。「先を考えずに1人1人全力でいった。長打も1本しかなかったし、全部の球が悪くなかった」と汗を拭った。

来日5年目の今季は初めて1軍に定着して「レギュラーシーズンとは少し違う」というポストシーズンの雰囲気も味わい「次も投げられれば、頑張ります」と話した。

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PVに4508人!マリンため息も「日本シリーズでここに…」[スポニチ]

QVCマリンフィールドではパブリックビューイングが開催され、4508人のロッテファンがスクリーンを見つめた。

応援団の鳴り物に合わせて「下剋上」と書かれたタオルを掲げて応援も、8回に逆転を許すと「あー!」と悲鳴交じりのため息が漏れた。千葉県在住の会社員男性は「明日は勝って、日本シリーズでここに帰ってくるはずです」と前を向き、チームのCS突破を信じていた。

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先発チェン、まずまず5回1失点「1人1人全力でいった」[スポニチ]

ロッテは先発のチェンが5回を5安打1失点とまずまずの内容だった。低めへの制球を意識してマウンドに上がり「先を考えずに1人1人全力でいった。長打も1本しかなかったし、全部の球が悪くなかった」と汗を拭った。

来日5年目で初めて1軍に定着し「レギュラーシーズンとは少し違う」というポストシーズンの雰囲気を味わった。チームのファイナルステージ進出を信じ「次も投げられれば、頑張ります」と話した。

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ロッテ、痛恨の逆転負け、伊東監督「そう簡単にはいかない」 [スポニチ]

ロッテがファイナルステージ進出へ足をかけながら、土壇場で逆転された。

「まあ、そう簡単にはいかない」。伊東監督は冷静に語ったが、終始試合を優位に運んでいただけに、悔しさをにじませていた。信頼をしていた4番手の大谷がやられたことには「ショックは大きい」と指揮官。「先頭打者を四球で出すと点が入りやすい」と野球の鉄則を口にした。

驚異的な追い上げでつかみ取った3位の座。福岡行きへ「切り替えて全力でいくしかない」と自らに言い聞かせていた。

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ロッテの大谷、逃げ切り失敗…逆王手許す[デイリー]

これが短期決戦の怖さなのか。ファイナルS進出まで、あと2イニング。必勝継投でこぎ着けた8回、盤石のリリーフエース・大谷がつかまった。ロッテがまさかの逃げ切り失敗。日本ハムに痛恨の逆王手を許した。

抜群の安定感を誇る右腕が、珍しく制球に苦しんだ。先頭の田中に四球。らしくない投球に不穏な空気が漂った。1死後、近藤の安打に失策が絡んで一、三塁とされると、続くレアードには高めの直球を中堅フェンスまで運ばれた。「コースだけは間違えないように全力で投げたつもりだったが、結果、1番得意なところ、伸びるところに行ってしまった」。取り返しがつかない失投に、大谷はうつむいた。

最も信頼してきた8回の男がつかまり、スルリと逃げたファイナルSへの切符。伊東監督は「そう簡単には行かないと思っていたが…」と口を真一文字に結ぶしかなかった。だが、今季レギュラーシーズンで56試合に登板し、32ホールドを挙げた右腕を責めることはできない。落合投手コーチは「大谷の代わりはいない」と断言し、第3戦も継投の必勝パターンは変えない方針だ。

敗戦を引きずっている暇はない。「ここへ来てショックは大きいが、逆に開き直ってできる。今日のことをどうこう振り返っても仕方がない。明日全員でやるしかない」と指揮官。第3戦。エース涌井が雌雄を決するマウンドに上がる。

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32ホールド男・大谷が誤算…四球から痛打[報知]

思い描いた通りの勝利をすんでのところでつかみ損ねた。CS第1S突破に王手をかけて臨んだ一戦で逆転負け。不振のデスパイネをスタメンから外すなど、眼前の勝利に徹していた伊東監督は「簡単にはいかないですね」と会見場で苦笑いを浮かべた。

1点リードの8回に起用した大谷が「冷静に投げたつもりだが、どこか力が入ったのかも」と微妙な制球に苦しんだ。先頭に四球を与え、1死一、三塁からレアード、矢野に連続適時打を許した。リーグ2位の32ホールドを記録していた右腕の誤算。指揮官は「先頭の四球が点につながった。短期決戦はそういうこと」とさばさばと振り返った。

この日の先発は、第1戦前からどちらでも行けるように、涌井、チェンに準備させ、1敗できる状況となったため経験の少ないチェンを起用。連勝すれば最終S初戦で、今季ソフトバンク戦5勝の涌井を先発させる算段だった。前日(10日)に両足の痙攣を起こしているクルーズは大事を取って指名打者に置くなど、福岡へ最高の形を整えていた。思惑が崩れる逆転負けだが「終わったことなので切り替えてやる」と伊東監督は気持ちをリセットした。

プレーオフ第1Sを1勝1敗とした場合、ロッテは07年、13年の過去2度とも突破している。「明日は(第1S)最後の試合。どっちに転ぶか分からないが、開き直ってやるだけ」と指揮官。リーグ3位からの下克上へ、札幌では負けられない。

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伊東監督、CS第3戦「開き直っていく」[報知]

ロッテは不動のセットアッパーが崩れた。1点リードの8回に登板した大谷が3失点し、日本ハムに逆転負け。伊東監督は「(大谷は)ずっと抑えてくれていたのでショックは大きいが、明日は(CS第1ステージ)最後の試合。どっちに転ぶか分からないが、開き直っていく」と話した。

今季リーグ2位の32ホールドを記録した大谷だが、先頭を四球で歩かせるなど微妙な制球に苦しんだ。1死一、三塁とされ、レアード、矢野に連続適時打を浴びた。「(四球は)原因があるから、ああいう形になるんだと思う」とうな垂れた。それでも落合投手コーチは「彼の代わりはいない」と代わらぬ信頼を口にした。

これで第1Sは1勝1敗。指揮官は「終わったことなので反省して、明日切り替えてやるだけです」と気持ちをリセットしていた。

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チェン、CS初登板5回1失点「次があれば頑張りたい」[報知]

ロッテのチェン・グァンユウ投手(24)がCS初登板初先発で好投した。昨オフDeNAを戦力外になり、ロッテにテスト入団した台湾出身左腕は、11日のCS第1ステージ第2戦(対日本ハム・札幌D)に先発。2回以降は毎回走者を背負いながら、5回5安打1失点にまとめた。

救援陣が逆転を許し、CS初登板初白星は逃したが、「CSはシーズンとは少し違ったけど、初回が終わって緊張はなくなった」と本来の力を発揮した。同郷の陽岱鋼を3三振に仕留めるなど、小気味よい投球を披露。第2ステージに進んだ場合は再び先発機会が巡ってくる可能性もあり、「次、投げる時があれば頑張りたい」と前を向いた。

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最多勝・涌井、ファイナルステージ進出へ第3戦に先発![報知]

ロッテの涌井秀章投手(29)が12日のCS第1ステージ第3戦(対日本ハム・札幌D)に先発する。ロッテはこの日の第2戦に敗れ、1勝1敗のタイ。大谷(日本ハム)と並ぶ15勝で最多勝に輝いた右腕に、ファイナルステージ進出を託すことになった。

涌井はレギュラーシーズン最終戦となった6日の楽天戦(コボスタ)に中4日で先発。10回137球を投げ、6年ぶりの最多勝を射止めた。第1ステージでは、初戦に敗れた場合は再び中4日で第2戦、初戦を取った場合は中5日で第3戦の先発が検討されていた。

11日、札幌Dで最終調整した背番号16は試合後にコンディションを問われ、「普通ですよ」と普段通りのポーカーフェース。今季の日本ハム戦は2戦2勝と相性が良く、伊東監督は「万全で行ける」と期待を寄せた。

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福浦、2戦連続マルチ「切り替えて、また明日」[報知]

ロッテの福浦和也内野手(39)が、2日連続で大舞台での勝負強さを見せつけた。11日のCS第1ステージ第2戦(対日本ハム・札幌D)に「5番・一塁」でスタメン出場。初回1死一、二塁から中前適時打を放つなど、2戦連続2安打と奮闘した。

2005年、2010年の日本一を経験しているベテランは「とにかく一生懸命やっているだけ」。1勝1敗で迎える12日の第3戦に視線を向け、「切り替えて、また明日ですね」と冷静に話した。

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チェン、CS初登板で5回1失点、陽から3連続K奪う[報知]

ロッテのチェン・グァンユウ投手(24)が11日、パ・リーグのCS第1ステージ日本ハム戦(札幌D)に先発し、5回5安打1失点で降板した。

CS初登板となった左腕は、「とにかく低めにボールを集めることだけで、先を考えずに1人1人全力で行きました」と力投。5回2死二塁から中島に同点打を浴びるも、自身と同じくプレミア12台湾代表に選出された陽からは3打席連続三振を奪った。

「マウンドに上がるまでは緊張しましたが、ゲームに入ったら冷静に投げることが出来た思います。バックもよく守ってくれました。感謝感謝です」とコメントした。

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福浦が初回先制打「いい流れは作れた」[報知]

ロッテの福浦和也内野手(39)が11日、パ・リーグのCS第1ステージ、日本ハム戦(札幌D)で先取点を奪う中前適時打を放った。

初回2死一、二塁で内角低めの142キロをとらえ、角中とクルーズの安打で作られたチャンスを生かした。前日(10日)も2安打2得点と、好調を維持している。

10日は9−3で勝利しており、勝てば最終ステージ進出が決まる。「カク(角中)がヒットで出てくれて、昨日の流れのままゲームに入ることができたね。初回に点を取り、いい流れは作れた。次の1点を早く取りたいね」とコメントした。

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