ロッテは1日、東京・新宿区のロッテ本社で、楽天は仙台市の仙台国際ホテルで、それぞれ新人選手の入団発表を行った。ドラフト1位はともに、今夏の甲子園をわかせた高校生野手。来春の沖縄・石垣島キャンプでの1軍スタートが内定したロッテ・平沢大河内野手(17)=仙台育英高=は決意を新たにし、楽天・オコエ瑠偉外野手(18)=関東第一高=は妹との東京五輪出場の夢を語った。
激しいシャッター音が会場に響いた。ドラフト1位・平沢が背番号「13」のユニホームに身を包んで登場。テレビカメラ8台、約60人の報道陣の前で所信表明だ。
「つけたことのない背番号ですが、(何番でも)関係ない。『13といえば平沢』といわれるように頑張ります」。
会見の前、親会社が「みんなの願いごと募集中!」とキャンペーンを張る『雪見だいふく絵馬』に、「世界征服」と書き込んだ。将来の夢は「世界を征服できるような、大きな人間になりたい」と規格外だ。
球団の期待も大きい。1桁台は「8」が空き番号だが、“ミスターロッテ”の番号。そこで1桁に最も近い「13」に決定した。日本では投手に多い番号(7球団は投手、4球団は空き番号)だが、米大リーグでは通算687本塁打で歴代4位(現役1位)を誇るヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(40)がつけている。球団関係者は「メジャーでは知名度の高い番号。Aロッドのような大型内野手に成長して欲しい」と熱く語った。
会見で熱唱した楽天・オコエのようなパフォーマンスを要求されると、「野球に対する熱い思いは負けない」とかわした。日本ハム・大谷との対戦を熱望し「球界で1番の球を生でみたい」。2日は、千葉市内でファンに向けた新入団選手発表会に臨む。
伊東監督は来春の沖縄・石垣島キャンプについて、「1軍に入れるつもり」と確約。来年2月、南国の島でプロのスタートラインに立つ。
ロッテは1日、東京・新宿区のロッテ本社で新人選手の入団発表を行った。D6位・信楽(しがらき、宮崎梅田学園)は絵馬に「月9出演!!」と記し、好きなドラマにフジテレビ系「リッチマン、プアウーマン」を挙げた。球界では初となる自動車教習所の教官からのプロ入り。異色の右腕は「(球速で)スピード違反をして、エンジンストップはしないように頑張りたい」と笑わせた。
メジャー級のショートを目指す。ロッテの新入団会見が1日、東京・新宿のロッテ本社で行われ、ドラフト1位の仙台育英・平沢大河内野手(17)は背番号13に決まった。日本では投手のイメージが強い番号。平沢も初めてつけるが「自分の番号になるように頑張ります」と誓った。球団は、FA移籍した今江の8は当面、空き番とする方針。8をのぞく空き番で、もっとも小さい番号という理由で選ばれた。さらに、Aロッドことヤンキース・ロドリゲスの番号にもちなんだ。
新人は1人ずつ、将来の夢を披露した。平沢は「世界征服」。「大きい夢、ということで、パッと浮かびました。侍で世界一、という意味も」と言った。球団の顔になれれば、「ミスターロッテ」の代名詞8番を引き継ぐ可能性もある。「そういう評価をもらえるようになればいい」と意気込んでいた。
ロッテは1日、東京・新宿のロッテ本社で、今秋ドラフトで指名した9選手の新入団会見を行った。
1位指名の仙台育英・平沢大河内野手(17)は、初めてロッテのユニホームに袖を通した。背番号は13。「つけたことがない番号ですが、これが自分の番号になるよう、頑張っていきたい。まずは打撃でアピールして、開幕1軍を目指します」と抱負を語った。
ロッテのドラフト6位、宮崎梅田学園・信楽晃史投手(23)が将来の夢にドラマ出演を掲げた。
東京・新宿のロッテ本社で新入団会見に臨んだ。新人9選手が1人ずつ、将来の夢を披露したが、信楽が書いたのは「月9出演!!」。「月9に出演できるぐらいの人間になりたい」と説明し、会場を沸かせた。
仕事では、宮崎の自動車教習所で教官を務めている。プロでの豊富を聞かれると「1日も早く、頑張っている姿をテレビで見せられるように。また(球速で)スピード違反をして、エンジンストップはしないように頑張りたい」と答え、笑わせた。
なお、好きなドラマは小栗旬が主演していた「リッチマン、プアウーマン」だという。もし、ドラマに出演できたら小栗旬のような役がいいか?と聞かれたが、「運転手の役でお願いします」と答えた。
ロッテのドラフト1位、仙台育英・平沢大河内野手(17)が1日、都内での新入団会見に出席。背番号はヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(40)と同じ「13」に決定した。春季キャンプ1軍が確実な高校NO.1遊撃手は「世界で有名になれるように」と“幕張のAロッド”襲名を誓う。
投手がつけるイメージが強い「13」だが、遊撃手として開花したメジャー通算687本塁打男の番号でもある。走攻守に優れた能力を誇る平沢に、Aロッドのようになって欲しいと願うスカウト陣が番号を推薦した。「自分の番号と言われるようにしていければ」と背負った数字に笑顔を浮かべた。
夢もでかい。「世界を征服できるような大きな人間になれるように」と、絵馬には「世界征服」と記した。将来のメジャー挑戦にも興味を示したが「まず日本で結果を残したい」と“日本球界征服”が当面の目標。侍ジャパンメンバーのようなスター選手を目指す。
伊東監督は、既に平沢を春季キャンプ1軍メンバー入りさせる方針を明かしている。「打撃を評価してもらっている。アピールして開幕1軍入りできれば」と平沢。世界に羽ばたく実力を、千葉で身につける。
ロッテは1日、東京都新宿区のロッテ本社で新人9選手の入団発表を行った。ドラフト1位の平沢大河内野手(17)=仙台育英=は背番号13に決定し、春季キャンプ1軍スタートも内定。夢に「世界征服」を掲げ、「開幕1軍を目指して頑張ります。とにかく打撃をアピールしていきたい」と言い切った。
背番号は13に決まった。今江が楽天に移籍し、8が空いているが、球団はそう簡単には与えない。自らの力で奪えだ。「つけたことのない番号ですが自分の番号になるようにやっていきます」。
「アマチュアNo.1ショート」の評価。伊東監督は2・1キャンプでの1軍スタートを約束した。「メンバーには入れるつもりでいます」。
この日、楽天の入団発表でオコエが球団歌を披露したが「野球に対する熱い思いをしっかりと持ち続けていきたい。そんなパフォーマンスは身につけていません」と話した。ただ「トリプル3」を口にしたと聞くと「負けずにやります」。負けん気の強さを見せた。
12・1。その名のように、今平沢の“大河物語”がスタートした。
ロッテは1日、東京都新宿区のロッテ本社で育成選手を含む新人9選手の入団発表を行った。ドラフト1位の宮城・仙台育英高の平沢大河内野手は「開幕1軍を目指して、しっかり頑張っていきたい」と抱負を語った。伊東勤監督はキャンプについて「今のところは1軍に入れるつもりでいる」と高い期待を寄せた。新入団選手は次の通り。
元ロッテで今季は米独立リーグなどでプレーした渡辺俊介投手(39)が1日、古巣である社会人・新日鉄住金かずさマジックの選手兼任コーチに就任し、千葉県木更津市内で入団会見を行った。
14年から2年間はメジャー挑戦を目指して米独立リーグ、ベネズエラのウインターリーグでプレーしたが「(ロッテで)日本一にもなり、WBCや大きな舞台も経験させてもらったが、1番ワクワクしたのは都市対抗を決めたとき。必要とされるなら、そこでプレーしたいと思った」と決断の理由を説明した。
チームでは若手育成がメーンとなり、選手出場に関しては白紙の状態。渡辺は「それぞれが持っている能力を最大限生かすということを、今のコーチングの基本としたい」と今後への思いを示した。
「和製Aロッド」から「ミスターロッテ」を目指す。ロッテの新入団発表が、東京都新宿区のロッテ本社で行われ、ドラフト1位の仙台育英・平沢の背番号は「13」に決まった。
10番台は投手がつけることが多いが、ヤンキースの主砲アレックス・ロドリゲスにちなみ「和製Aロッド」になって欲しいとの願いが込められている。本人も「“背番号13といえば平沢”と思われるような番号にしたい」と言い切った。
その一方で、「いつか(8番を)もらえる選手になりたい。そこを目標に頑張りたい」とも。かつては有藤通世氏(スポニチ本紙評論家)、今季までは今江が背負い、楽天に移籍したことで現在は空いている番号。平沢は「ミスターロッテ」継承を青写真に描いている。
会見では9人の新入団選手が絵馬に書いた「夢」を発表。平沢は「世界征服」というスケールの大きな野望で会場をどよめかせた。「世界で有名になりたいので。メジャーに挑戦してみたい気持ちはあるけど、まずは日本で結果を残したい」。ロッテの「新13番」はどこまでも貪欲だ。
背番号が「41」に決まったロッテ・ドラフト3位の成田は「41(よい)番号なので、よい成績を収めたい」とダジャレを披露。
絵馬に書いた夢は「ハリウッドスター」で、理由を「ハリウッドスターみたいに世界で目立つ存在になりたい」と説明した。最速147キロの直球を武器とする同6位・信楽は、現役の教習所の教官らしく「マウンド上では速度違反をしつつ、エンジンストップしないようにしたい」と笑いを誘っていた。
元ロッテで、社会人野球の新日鉄住金かずさマジックの投手コーチに就任した渡辺俊介投手(39)が1日、千葉県君津市の新日鉄住金君津製鉄所で入団会見を行った。
チームの前身はプロ入り前に所属した新日鉄君津で古巣に復帰。兼任での現役続行を表明も、コーチ業がメーンで「育成した選手が十分であれば投げない。育成のために必要とされれば投げる」。米独立リーグで2年間プレー。NPB復帰については「プロに戻るためにプレーしようとは考えていない。野球人生の最後に都市対抗の優勝を経験したい」と話した。
プロ野球ロッテで通算87勝を挙げた渡辺俊介投手(39)が1日、社会人野球の新日鉄住金かずさマジックのコーチに就任した。チームの前身はロッテ入団前に所属していた新日鉄君津で、古巣に復帰した同コーチは、千葉県木更津市内で記者会見し「都市対抗で優勝したことがないので野球人生の最後に成し遂げたい」などと抱負を語った。
本人、チームともに兼任で選手を続けることを視野に入れている。コーチ業がメーンだが「チームが必要としたときに投げる準備をしておきたい」と登板に意欲を示す。後進の育成には「選手の持っている能力を最大限に引き出すことを基本にしたい」と話した。
アンダースローの渡辺は2006、09年のワールド・ベールボール・クラシック(WBC)連覇に貢献。ロッテ退団後の14年に米大リーグ、レッドソックスとマイナー契約を結んだがキャンプ中に契約を解除され、その後は米独立リーグで今季まで2年間プレーした。
プロ野球の試合時間短縮策などを議論するゲームオペレーション委員会の今年最後の会合が1日、都内で開かれた。
熊崎勝彦コミッショナーは「1年間やって、かなり内容が濃い分析ができた。さらに啓発活動を進める」と語り、今年2月に設置された同委員会は来年も継続する方針を明かした。今季の試合時間(9回)は昨季に比べ4分短縮され、3時間13分となった。日本野球機構では短縮策をまとめた小冊子を作成し、2月のキャンプ前に12球団に配布、選手に共通認識を深める。
高校ナンバーワン内野手がもらった背番号は13だった。メジャーリーグではヤンキースの大打者、アレックスロドリゲスが有名だが、日本だと投手のイメージが強い。平沢は「この背番号が自分の番号になるように頑張りたい」と胸を膨らませた。
そのために、アピールしたいと思っているのが打撃だ。準優勝した今夏の甲子園では3本塁打、全国に名をとどろかせた。走攻守、三拍子そろえるが「まずバッティングを評価してもらった。もっと磨いていけたらいい」と意欲を燃やす。
「どこでも(守る)覚悟は持っているが、まずはショートでやっていきたい」。そのポジションには主将の鈴木が君臨する。しかし、17歳は「年齢は関係なく、切磋琢磨したい」と頼もしく語る。
伊東監督は来年2月のキャンプについて「今のところ、1軍に入れるつもりでいる」と話した。今オフ、今江とクルーズのレギュラー内野手が退団。新しい力を待ち望んでいる。楽天と競合の末に獲得したスター候補生への期待は高い。
注目され続けた1年が終わった。田中英祐投手はロッテ浦和球場で汗を流す日々を送っている。世間の注目を一身に浴び、メディアに一挙一動を追いかけられた1年が終わった。京都で行われた1月の自主トレ始動日には100人近い報道陣が駆けつけた。新人が母校の近くで行う年初めの練習にカメラが集結する。それは見たことがない異例の光景だった。春季キャンプ、そして3月の京都大学の卒業式にもマスコミは殺到した。2軍デビュー戦にも取材陣が大挙して訪れた。1軍プロ初登板初先発となった4月29日の埼玉西武戦。本拠地は前売り完売となった。その後も、ずっと注目の的であり続けた。しかし、そんな日々に若者は1度も弱音を吐くことはなかった。愚痴の1つもこぼさなかった。その期待に何とか応えようと、必死に頑張る姿は痛々しさすら感じた。
「色々ありましたね。今は、この時期だからこそできるコツコツとしたトレーニングを、このオフにしっかりとやろうと思っています。体力的なものであったり、筋力的なものであったりと。秋のキャンプでやってきたことを継続的にしていこうと思っています」。
神戸市内のホテルにてマリーンズと契約をしてから、まもなく1年がたつというタイミングで、激動のルーキーイヤーを振り返った。1軍では2試合に登板をして、0勝1敗(防御率13.50)、2軍では9試合で2勝3敗(防御率5.63)。「こんなはずではない」と苦悶した。「思うようにいかないことが多かった」と無意識のうちに、しかし徐々に、力みが生じ、全ての歯車が狂いだした。ファンの期待、京大出身初のプロ野球選手がどこまでできるのか?という周囲の好奇の目を誰よりも感じ、それに応えたい、見返したいと思っていたからこその責任感が、皮肉にも本来の姿から遠ざける結果となってしまった。
「結果が出なくて悔しかった。自分のいいものが、どうやったら出せるのか?考える時間が長かった。1日中、考えた。こんなに野球がうまくいかなかったことは初めてかもしれない。プロのレベルを感じたし、1年を通してパフォーマンスを発揮する難しさも感じた」。
そんな苦しい日々に、周囲の心配りが田中を支えた。2軍で、もがき苦しんでいたころ、関係者が新聞に載っていた中日・吉見一起投手が自身のピッチングフォームを語る記事を切り抜き、持ってきてくれた。「何かの参考になれば」と手渡された。秋季キャンプで伊東勤監督からは「とりあえず1度、リフレッシュして頑張れ」と励まされた。涌井秀章投手は何かと気にかけ、ロッテ浦和球場などで会うと声を掛けてくれた。色々な人の優しさが挫折で折れそうになる心を優しく包み込み、守ってくれた。
1年が終わった今、全ての重荷を1度降ろしたような、清々しい表情を見せていた。そしてすでに来季に向けたスタートを切っていた。投球フォームを安定的に固定し、本来の持ち味である力強い腕の振りを発揮する最良の方法を模索し、シャドーピッチングを欠かさない。実家のある関西には年の瀬まで帰らないつもりだ。「こっちの方が、練習ができる。ギリギリまでやるつもりです」。様々な誘いを断り、体を鍛え直す日々を続けている。
「プロ初登板の試合は満員の中で、打たれて負けはしましたけど、ああ、マリーンズに入ってよかったなあと感じた瞬間でもありました。その後もうまくいかない日々でしたが、そんな時に自分を見つめ直すことができた。今年は自分が今後、活躍するための準備期間だったと言えるようにしたいと思えるようになりました。あの初登板で打たれた経験があったから、その後があるといつか言いたい」。
青々と茂っていたロッテ浦和球場の木もいつの間にか、枯葉だらけになっていた。落ち葉をかき分けながら田中は振り返った。思えば1年前は京都市内に借りていたアパートで卒業論文の制作に追われパソコンと向き合っていた。あの頃の自分に、何かアドバイスをするとすれば?そんな質問に秋空を見上げながら沈黙した。考えた末に言葉を発した。
「焦るなよって言いたい。それが自分を苦しめた」。静かにそう口にした。
自身の1軍プロ初登板を前に、色々な思いを込めて登場曲をGReeeeNの「道」に決めた。その歌詞を今、聞いてみると今年、田中が歩んだ紆余曲折な心境を、まるで現しているかのように感じる。「どんなにつらいような時もせわしなく過ぎて行く日々も明日へと続いた道で…」と続く歌詞。あの日の田中は、その後の自分に、つらくて、自分を失いそうになって、唇をかみしめることもあるだろうけど、いつか笑えるような日々が来るのを信じよう。地面蹴りつけて自分で決めた道を前に進もうと言っているように感じた。2016年シーズンへ。田中の次なるスタートはもう始まっている。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)