名前 | 年俸 | 前年比 |
---|---|---|
西野 | 10000万円 | △4000 |
古谷 | 3100万円 | ▼500 |
サブロー | 6500万円 | ▼6500 |
荻野 | 3280万円 | △550 |
大台到達だ。ロッテ西野勇士投手(24)が8日、4000万増の年俸1億円(推定)で更改した。
セーブ機会で1度も失敗せず、2年連続で30セーブをクリアした。育成出身としては、巨人山口に続く史上2人目の1億円プレーヤーとなった。1年目の09年は年俸240万円だったから、実に約41.7倍の大出世に「評価に負けないぐらいの成績を出していかないと。良い意味でプレッシャーができました」と、気を引き締めた。今年1月29日に結婚していたことも公表した。青森県出身の24歳の一般女性で「しっかり支えてくれた」と、左手薬指に指輪をして感謝した。最後に、育成としてプロ入りする後輩たちへ助言を求められた。「育成はプロ野球選手じゃない。常に上を目指して。(支配下選手と)同じことをやっているようじゃ、追い越せない」。1年目から少ない給料を惜しまず、練習後は高級ジムへ通ったのだという。重みのある言葉だった。
引退覚悟で来季に挑む。ロッテ・サブロー外野手(39)が8日、QVCマリンで来季契約を更改した。年俸は今季1億3000万円から半減の6500万円。減額制限を超える半減を受け入れた。来年6月で40歳を迎える生え抜きベテランは「来年が最後のつもりで」と決意表明。進退を懸けて、チーム内競争に打って出る。(金額は推定)
ベテランは、さばさばしていた。サブローの契約交渉は午後1時開始予定だったが、その時刻より数分早く会見場に現れた。「サインしました。1分、かからんかった。上がったら、おかしいでしょ」。今季36試合は、主力に定着してからではもっとも少ない。主に代打でベンチを温め、打率2割1分7厘、1本塁打、4打点。「不甲斐ない」と、当然のように言った。
下交渉が済んでいたとはいえ、減額制限を超える50%ダウンを受け入れるしかなかった。だからといって、戦う気持ちは少しもなえていない。「来年が最後のつもりで、燃え尽きようと思う。体力的にもきついんですけどね。体は鍛えれば慣れてくる。スタメンが減って試合の不安はあるけど、人間は慣れれば何とかなる。出られるよう頑張ります」と、引退覚悟で22年目に臨むことを宣言した。
入団時の目標だった40歳現役が見えた。そんな年に、あえて原点に返る。「来年はチームよりも個人のことを考えようと思う。もちろん、若手が聞いてきたら話はするけど、僕も最後なので勝負したい」と言い切った。プレー機会は減っても、陰でチームを支えてきた。投手に助言することも。そういうベテランの役割を捨てる。「若い頃に戻った感じ。一からスタートする気持ち」。ラストシーズンになるかも知れないからこそ“我”を出して戦う。
シーズン中から節制を続け、体重はベストの88キロを維持している。トレーニングも再開。息子と一緒に体を動かしている。「肩はできてます」と笑った。サブローが、野球人生の集大成に向かう。
引退覚悟で来季に挑む。ロッテ・サブロー外野手(39)が8日、QVCマリンで来季契約を更改した。年俸は今季1億3000万円から半減の6500万円。減額制限を超える半減を受け入れた。来年6月で40歳を迎える生え抜きベテランは「来年が最後のつもりで」と決意表明。進退を懸けて、チーム内競争に打って出る。(金額は推定)
ロッテ中村奨吾内野手(23)が8日、千葉・船橋市立高根小学校を訪問し、体育授業(ベースボール型授業)に参加した。
投げ方、打ち方、走り方などを、3、4年生55人を対象に直接指導した。その後は、一緒に給食を食べて交流した。
「子供達が元気いっぱいでとても楽しかったです。給食も懐かしかったですし、美味しかったです。子供達に『歯が白くてきれいですね』と言われたのが嬉しかったです」と話した。
ロッテ古谷拓哉投手(34)が8日、QVCマリンで来季契約を更改した。年俸は500万円ダウンの3100万円。
今季は11試合にとどまり、3勝4敗、防御率4.42だった。「球団からは『先発ローテでもっとできる』と言われた。(来季目標は)数字よりも、まずは開幕1軍で、1年間、ローテを守ること。僕の年齢になれば、成績を残さないとローテは守れないし、ローテを守れれば、ある程度、数字は出てくる」と話した。(金額は推定)
ロッテ・サブロー外野手(39)が8日、QVCマリンで来季契約を更改した。今季年俸1億3000万円から、減額制限を超える半減の6500万円でサインした。
今季は36試合にとどまり、打率2割1分7厘だった。来年6月で40歳となる。「正直、終わりかけだと自分でも分かっている。(今季の成績は)ふがいないと言えば、不甲斐ない。来年が最後のつもりで、燃え尽きようと思います。体力的にもきついんですけど、体は鍛えれば慣れてくる。スタメンが減って、試合の不安はありますが、人間は慣れればなんとかなる。出られるように頑張ります」と、決意を口にした。(金額は推定)
ロッテ西野勇士投手(24)が8日、QVCマリンで来季契約を更改し、年俸1億円に到達した。
抑え転向2年目の今季は、昨季の31セーブを上回る34セーブを記録。シーズン終盤に打球を左足に受け骨折で離脱したが、防御率1.83と安定感があった。今季6000万円から4000万円アップで、ちょうど大台に達した。08年の育成ドラフト5位で入団。当時の年俸240万円から、実に約41.7倍となった。
「出だしは調子が良くなくて大丈夫かと思ったけど、そこから取り返せた。ただ、骨折はしょうがないとしても、チームがCSに行っても出られなかった。それでも、充実したシーズンでした」と振り返った。
1億円については「嬉しいと思いましたが、その評価に負けないぐらいの成績を出していかないといけない」と、気を引き締めていた。
また、今年1月に結婚していたことも発表。相手は、青森県出身の24歳の女性で、「1シーズン、しっかり支えてくれた」と感謝した。左手の薬指に指輪をはめ、会見に登場した。(金額は推定)
巨人がロッテを退団したルイス・クルーズ内野手(31)の獲得に乗り出すことが8日、明らかになった。シーズン終了後にメキシコに帰国しているクルーズと、近日中に交渉を行い、年内の合意を目指す。
調査を続けてきたクルーズ獲得に、本腰を入れる方針が固まった。クルーズはロッテの主力として14年から2年間プレー。内野ならどこでも守れる万能型だが、巨人は「安定感のある打力」にも着目した。ここ2年間の通算成績は出場259試合で打率2割4分7厘と、高くない。だが、打点や殊勲安打は、阿部や長野らを上回った。今シーズンの巨人は各打者の好不調の波が大きく、打撃不振を招いてリーグ4連覇を逃した。ムラが少なく勝負強い打撃は、課題の打線に好影響をもたらす期待が高い。
加えて、高い守備力も魅力だ。高橋監督はディフェンスの重要性も認識している。クルーズは今季、二塁手としてゴールデングラブ賞を受賞。ロッテ時代は内野全ポジションをこなしており、片岡や村田らの刺激になり、遊撃手坂本のバックアップも可能だ。球団は内野手の競争がチームの底上げには必要不可欠との考えを持っており、西武からFAで脇谷も獲得。内野の定位置争いの激化は必至で、チーム強化の戦略にも合致する。
来季の外国人は、投手はマイコラス、ポレダ、マシソン、野手はアンダーソンの残留が決まっている。クルーズに加え、強打の新外国人獲得に向けて検討も重ねている。高橋新監督の下、強い巨人を取り戻すための準備は着々と進んでいる
。ロッテの守護神・西野が8日、契約交渉に臨み、4000万円増の年俸1億円でサインした。シーズン終盤に左足骨折で戦列を離れたが、防御率1.83、34セーブを記録。2009年に育成ドラフト5位で入団した当時の年俸は240万円。ついに1億円プレーヤーとなったが「評価に見合う成績を残さないといけない」と気を引き締めた。1月29日に青森県出身の24歳の一般女性と結婚していたと発表し「1シーズン、しっかり支えてくれた」と感謝した。
ロッテのサブローが8日、契約交渉に臨み、年俸1億3000万円から野球協約の減額制限(1億円以上は40%)を超える半減の6500万円でサインした。21年目の今季は出場36試合にとどまり、打率.217、1本塁打、4打点と低迷。「これで上がったらおかしい」とすんなり受け入れた。来季に向けて「僕も最後なので、自分自身で勝負した」と気合十分。引退覚悟で、22年目に挑む。
ロッテは8日、.ロッテ・西野勇士投手(24)が今年1月29日に青森県出身の24歳の女性と結婚していたと発表した。西野は「すごく野球に集中できる環境になっているのは間違いない。生活リズムの部分や、食事のことも全部考えてやってくれた」と話した。
ロッテ・中村奨吾内野手(23)が8日、千葉・船橋市立高根小学校を訪問した。3、4年生55人を対象に、体育の授業で投げ方、打ち方、走り方などを指導。給食も食べた。
中村は「子供達が元気一杯でとても楽しかったです。給食も懐かしかったですし、美味しかったです。子供達に『歯が白くてきれいですね』といわれたのが嬉しかったです」とコメントした。
ロッテ・古谷拓也投手(34)が8日、QVCマリンで契約更改交渉に臨み、500万円ダウンとなる3100万円でサインした。左腕は今季、11試合に登板し、3勝4敗、防御率4.42を記録。来季について「1年間ローテーションを守れるようにしたい」と話した。(金額は推定)
ロッテ・サブロー外野手(39)が8日、QVCマリンで契約更改交渉に臨み、半減となる年俸6500万円でサインした。今季は36試合に出場し、打率.217、1本塁打、4打点を記録した。来季について「最後のつもりでやる」と話した。(金額は推定)
ロッテ・西野勇士投手(24)が8日、QVCマリンで契約更改交渉に臨み、4000万円増の年俸1億円でサインした。
今季は54試合に登板し、防御率1.83、34セーブを記録し、セーブ機会は失敗ゼロと安定。1億円プレーヤーの仲間入りを果たし、会見では今年1月29日に青森県出身の一般女性(24)と結婚していたことを発表した。(金額は推定)
ロッテ・荻野貴司外野手(30)が8日、QVCマリンで契約更改交渉に臨み、2730万円から約550万円増となる、3280万円でサインした。
6年目の今季もケガに泣かされ、82試合の出場にとどまったが、打率.269、2本塁打、13打点、18盗塁を記録した。来季に向けて「ケガをしないようにしたい」と話した。(金額は推定)
ロッテ・大嶺祐太投手(27)が4日の契約更改交渉を終えた会見で、タレントの琴菜(27)との婚約もあらためて発表した。倍増の年俸3640万円に加えて、しあわせオーラがにじみ出ていた。
来年の2月14日に入籍−。その理由について、「当初は2人のどちらかの誕生日に入籍しようと思っていたんです。そこで(来年の)誕生日(大嶺祐=6月16日、琴菜=2月11日)を調べたら、2人とも仏滅でよくなかった。キャンプ中ですがバレンタインデーに決めました」。淡々と真顔で説明し報道陣を笑わせた。ちなみに挙式は来年12月の予定だという。
ロッテの内野手で、実弟・翔太(24)は、やんちゃでワイルドさが売り。お兄ちゃんは対照的で、独特な雰囲気を持ち、雑談をすると実に面白い男である。続く報道陣の質問に、丁寧に答えた。
「自分は子供が2人欲しいです。でも、相手は『3人がいいな』と言っていますね。毎年、お互いの実家に2人で行って紹介は終わっている。この前、じいちゃんに報告したら、すごく喜んでくれて『おめでとう』と祝福してくれました」。
大嶺祐は沖縄・石垣島出身、琴菜は同・宮古島出身で、同郷のよしみ。結婚の決め手は「いい時も悪い時も支えてくれた。3年前に遊びすぎて成績不振の時に『野球なんかやめちまえ!遊びたかったらもっと遊べ!!』といわれた。ときに厳しい言葉で奮い立たせてくれた。その頃に栄養学の勉強をお願いして、精神面でも、食事面でもサポートしてくれた」と経緯を説明した。
婚約発表を機に、お尻の“巨大化改造計画”も明かした。入団時のヒップ1メートル1センチから、今季終盤は98センチに減少。「小さくなったことを実感した。今オフはお尻の筋肉を増やして下半身を強くしたい。登板を追うごとに疲労がたまり、下半身が使えなかった」。それでも今季は、中継ぎスタートながら24試合に登板し、キャリアハイの8勝7敗、防御率3.17をマーク。涌井、石川に次ぐ先発の柱として1年間フル稼働した。
「理想のお尻?サラブレッドもいいですね。お尻がでかくなれば何でもいいですよ。バンデンハーグ(ソフトバンク)の直球にあこがれているから、その直球が投げられる尻になりたい」と右腕。ケツをでかくして、人生のパートナーも得る。来季が節目の10年目。お兄ちゃんには、さらなる飛躍を遂げる雰囲気が漂っている。
ロッテの守護神・西野がQVCマリンで契約更改交渉に臨み、4000万円増の年俸1億円でサインした。育成出身選手ではパ・リーグ初の大台到達。さらに、今年1月29日に青森県出身の一般女性(24)と結婚していたことも明かした。
3年前の12年は年俸わずか250万円だった男が、ついに一流選手の証である「1億円プレーヤー」に上り詰めた。「大台ちょうどです。まさか1億円も稼げるとは思っていなかった」。今季は34セーブ、防御率1.83でセーブ機会での失敗はなかった。9月に打球を受け左足甲を骨折し、CSには出場できなかったが「納得できる成績は残せた」と振り返った。
育成選手時代はわずかな給料からトレーニングジムの費用などを捻出していた。「その出費がいずれ自分に返ってくると信じていた。活躍している選手を超えてやろうという気持ちでやってきた」。来季の目標は「球団記録(37セーブ)は超えたいし、タイトルも狙いたい」と宣言。結婚については「野球に集中できるように支えてくれた人。なにかいいものをプレゼントしたい」と笑顔。公私ともに順調な「育成の星」のサクセスストーリーはまだまだ続く。
ロッテのサブローは、野球協約の減額制限(1億円以上は40%)を超える50%減の年俸6500万円でサイン。
21年目の今季は主に代打で36試合の出場にとどまり、打率.217、本塁打1本だった。「(サインするのに)1分もかからなかった。(年俸が)上がったらおかしいでしょ」と大幅減にも納得した様子だった。「来年は最後のつもりで燃え尽きたい。結果を残して辞めたい。なりふり構わずやる」。6月に40歳になる来季を集大成のシーズンと位置づけている。
ロッテのサブローが8日、QVCマリンで契約更改交渉に臨み、野球協約の減額制限(1億円以上は40%)を越える50%ダウンの6500万円でサインした。
21年目の今季は主に代打として36試合の出場にとどまり、打率.217、本塁打1本という成績に終わった。「(サインするのに)1分もかからなかった。(年俸が)上がったらおかしいでしょ。正直、終わりかけというのは自分でも分かっている。来年は最後のつもりで燃え尽きたい」。大幅ダウンにも納得の様子で、すでに視線は22年目のシーズンに向けられていた。(金額は推定)
ロッテの中村奨吾内野手が8日、船橋市立高根小学校を訪問した。体育の授業(ベースボール型授業)に参加して、投げ方、打ち方、走り方などを55人(3、4年生)を対象に指導した。
その後、子供達と一緒に給食も食べ「子供達が元気一杯でとても楽しかったです。給食も懐かしかったですし、美味しかったです。子供達に『歯が白くて綺麗ですね』と言われたのが嬉しかったです」と触れ合いを楽しんでいた。
ロッテの西野勇士投手(24)が8日、QVCマリンで契約更改交渉に臨み、4000万円増の1億円でサインした。
育成選手だった12年の年俸は250万円だったが、そこから3年でついに大台に到達。「それだけの評価をしていだたいたので、それに相応しい成績を出していきたい」と喜びを口にした。また、1月29日に青森県出身の一般女性(24)と結婚していたことを公表し「1年間しっかり支えてくれた。これから家庭を充実させるためにも野球に集中しないといけない」と幸せそうだった。(金額は推定)
ロッテの荻野貴司外野手(30)が8日、QVCマリンで契約更改交渉に臨み、20%アップの3280万円でサインした。
今季は82試合で打率.269、18盗塁という成績で「思っていた以上に上げてもらえた。来年は1年間しっかりやってくれというニュアンスの話だった」。7年目の来季は自身初の全試合出場を目指す。
巨人が、前ロッテのルイス・クルーズ内野手(31)の獲得に乗り出していることが8日、分かった。堤辰佳GMは「(獲得することで)競争原理を内野にも持ち込みたい」と話した。すでに本人側とも接触済みで、年内の合意を目指していく。
クルーズの最大の魅力は勝負強い打撃。今季まで2年間在籍したロッテでは、通算259試合出場で打率は.247にとどまるが134打点。殊勲打は巨人・阿部の33を上回る34を数える。大谷や則本ら、実力ある投手陣がそろうパ・リーグでの数字には価値がある。
来季のチーム課題は打撃力の向上。高橋新監督も秋季キャンプ中に「1番の課題は打撃。そこをどうするか」と口にしていた。クルーズはその補強ポイントに合致。ここぞで打てる助っ人が加われば、今季30勝29敗に終わった1点差試合の成績も大きく変わってくる。
今オフには元巨人の脇谷を西武からFAで獲得。クルーズの獲得にも成功すれば、内野陣の競争は一気に激化する。内野ならどこでも守れる器用さも兼ね備えたクルーズだけに、村田や片岡だけでなく坂本の刺激にもなり、チーム力の底上げにつながりそうだ。
米国で現在、ウインターミーティングを開催中。堤GMは「一両日中にも(もう1度クルーズサイドと)接触することになる」としており、今後は条件面の提示も含め速やかに交渉を進める。
ロッテの西野勇士投手(24)が8日、QVCで契約更改し、4000万円増の年俸1億円でサイン。育成ドラフトで入団した選手では、巨人・山口以来2人目の1億円プレーヤーとなった。本紙既報通り、青森県出身の一般女性(24)と結婚していたことも発表した。
結婚指輪を手に、笑った。「嬉しいと思うし、評価に負けない成績を残さないといけない。(妻には)何かいいものを買ってあげます」。今季は34セーブを挙げ、セーブ機会では失敗ゼロ。新妻の支えもあって好成績を残し、08年育成5位で入団した時に240万円だった年俸は、40倍以上になった。
ハングリー精神が右腕の原動力だ。育成時代、「自分はプロではなく練習生だ」と思い続けたという。練習が終わると、1人で寮の近くのプール、フィットネスジムに通った。「将来戻ってくることを信じて」出費は惜しまなかった。当時の気持ちは今も忘れていない。
「常に人をうらやましいと思う。年俸2億、3億の選手を見て『いずれ超してやろう』という気持ちは持っています」。貪欲に、サクセスストーリーを描き続ける。
ロッテの古谷拓哉投手(34)が8日、QVCで契約更改し、500万円減の3100万円でサインした。(金額は推定)
今季は11試合の登板にとどまり、3勝4敗、防御率4.42。先発として期待に応えられなかった。「『もっとできるし、せめて先発ローテで投げて欲しい』ということを言われました。来年は1年間ローテを守りたい」と話した。
来月1月は例年通り、沖縄・石垣島で自主トレに励む。「2軍で元々やっていた方向性は間違っていないと確かめられたので、来季につながればいい」と巻き返しを誓った。
ロッテの中村奨吾内野手(23)が8日、船橋市立高根小学校を訪問した。
4時限目の体育授業で野球講義を行い、投げ方や打ち方などを3、4年生の55人に指導した。その後は生徒と給食を食べ、昔を懐かしんだ。
「子供達が元気一杯でとても楽しかったです。給食も懐かしかったですし、美味しかったです。子供達に『歯が白くて綺麗ですね』と言われたのが嬉しかったです」とコメントした。
ロッテの西野勇士投手(24)が8日、今年1月29日に結婚していたことを、本紙既報通り正式発表した。お相手は青森県出身の一般女性(24)。この日はQVCで契約更改に臨み、4000万円増の年俸1億円でサインした。(金額は推定)
今季54試合の登板で防御率1.83、34セーブをマーク。セーブシチュエーションは失敗ゼロと抜群の安定感を誇った。活躍の裏には、新妻の食事面など献身的な支えがあったに違いない。「食事のことも、自分が考えなくてもやってくれる。野球に集中できる環境です」と感謝した。来年オフに挙式予定。
1億円プレーヤーの仲間入りで、さらに期待がかかる。「来季はまずは自分のセーブ数を超えること。球団記録も超えたい。(侍ジャパンは)そこが最高の評価なので、もちろんやりたい」と話した。
ロッテの荻野貴司外野手(30)が8日、QVCで契約更改。550万円増の年俸3280万円でサインした。(金額は推定)
今季は左太もも裏肉離れで約2か月離脱したが、82試合に出場。チームトップの18盗塁を記録した。「思っていた以上に上げてもらえたと思う。ケガもあったし、『来年は1年間(1軍に)いてくれよ』というニュアンスが強いと思う」と話した。
自身の中では、今季は盗塁成功率が低かったと感じている。「スタートを切れないことが多かった。来年は行けるときに一発で行けるようにしていきたい。盗塁王はプロに入ってから取りたいと思っているし、目指したいと思う」と来季の意気込みを語った。
ロッテ・西野勇士投手(24)が8日、QVCマリンフィールドで契約交渉に臨み、4000万増の1億円で更改した。育成ドラフト出身選手では巨人・山口以来、2人目の1億円超え。今季は54試合に登板し34セーブ。9月に左足甲を骨折し、CSには間に合わなかったが、Aクラス入りの原動力となった。
「ジャストでした」。西野が人差し指を突き出した。08年度の育成ドラフト5位で入団。年俸250万円からスタートし、来季が8年目となるシーズンで「超一流選手の額だと思っていた」という証しの大台に到達した。
育成時代は周囲から「プロ野球選手じゃない。練習生だ」と言われたという。「練習生は常に上を目指して、(他の選手と)同じことをやっていると追い越せない」。少額年俸からジム通いの費用を捻出するなど自分に投資を続け、今の地位を築いた。
また今年1月29日に青森県出身の一般女性(24)と入籍していたことを明かした西野。「1年間、支えてくれた」という伴侶とともに、ロッテの守護神はこれからも貪欲に上を目指す。
ロッテは8日、西野が今年1月29日に青森県出身の24歳の女性と結婚していたと発表した。西野は「すごく野球に集中できる環境になっているのは間違いない。生活リズムの部分や、食事のことも全部考えてやってくれた」と話した。
ロッテの西野勇士投手が8日、QVCマリンフィールドで契約更改交渉に臨み、4千万円増の年俸1億円でサインした。育成選手でスタートして来季が8年目となるシーズンで大台に達し「思ったより怖い。評価に見合う成績を残さないといけない」と表情を引き締めた。
昨季に続いて抑えを任され、1勝2敗34セーブ、防御率1.83。セーブ機会での失敗もなく安定した成績を残した。
来年6月に40歳となるサブロー外野手は野球協約の減額制限(1億円以上は40%)を超える半減の年俸6500万円でサインした。荻野貴司外野手は550万円増の年俸3280万円で契約を更改した。(金額は推定)
千葉ロッテは8日、QVCマリンで4選手が契約更改交渉に臨み、西野勇士投手は4千万円増の年俸1億円(金額は推定)でサインした。今季は9月下旬に左足骨折で離脱したが、54試合に登板してパ・リーグ3位の34セーブを挙げて防御率1.83。また、1月に青森県出身の一般女性(24)と結婚していたことを発表した。
サブロー外野手は野球協約の減額制限(1億円以上は40%)を超える半減の年俸6500万円。40歳となる来季へ「最後のつもりで燃え尽きようかと思っている」と意欲をみなぎらせた。
荻野貴司外野手は550万円増の年俸3280万円、古谷拓哉投手は500万円減の年俸3100万円で更改した。
2009年に育成ドラフト5位で入団した時の年俸は240万円。来季8年目で40倍以上に、はね上がった。1億円で更改した千葉ロッテ・西野は「もちろん想像できなかった」と頬を緩めた。
「育成は野球選手の中で1番下。みんなを見てうらやましいと思っていた」ことこそ原動力だった。「同じことをやっていたら追い越せない」。記憶を巡らせ「練習後にプールや少ない給料だったがジムに行ったりしていた。その出費がいずれ返ってくると信じてやっていた」とシンデレラストーリーをかみしめた。
抑えに定着して2年目の今季は、昨年の31セーブを上回る34セーブ。セーブ機会での失敗は1度もなかった。「納得できる成績を残せた。スライダーをうまく使えた」。絶対的な守護神として、信頼を勝ち得た。
林球団本部長は「ロッテから球界を代表する選手が出て欲しいと思っているが、いま1番近い」と話す。トップ選手入りの大台に達した。「評価に見合う成績を出さないといけない。いいプレッシャーができた」と右腕は気を引き締める。来季へ「スピードは上げたい。150キロ台は出していきたい」と一層の飛躍を期す。球団記録の37セーブ超えが視野に入る。
病室の窓から見える景色をただ、見ているしかなかった。プロ1年目を終えた岩下大輝投手はチームが鴨川市で秋季キャンプを行っている11月6日、手術をした。右肘に強い違和感を覚えたのは宮崎フェニックスリーグが行われた10月。急遽帰京し、横浜市内の病院で検査を行った。肘の疲労骨折に伴う痛みで、右肘内側側副靭帯再建手術が必要との診断が出た。術後3週間はギプス固定し、入院。6ヶ月後にシャドーピッチング開始で、9ヶ月後で通常のピッチングが目標。あまりに重い決断に、頭は真っ白になった。
「もう、なってしまったものは仕方がないと思うしかない。あとは術後にどれだけの状態をつくれるか。そこからどう伸びるか。挫折や怪我が人を大きくする。オレも色々なケガや挫折を味わった。一通りのケガをしたよ。でも、それがあったからこそ、38歳まで野球をやれたと思っている。プラスに考えるしかない。岩下にはそういう話をした」。
神妙な表情で小野晋吾スカウトは、自身が初めて獲得をした選手のことを思った。その目の前では新たにマリーンズに入団する新人選手9人が無数のフラッシュを浴びていた。ちょうど1年前、岩下も笑顔で入団をしていた。ミラクル星稜のエースとして入団する注目の高校生ルーキーだった。
小野が現役を引退し、スカウト1年目だった2014年春。石川・星稜高校のグラウンドに挨拶に訪れた際、初めてその姿を見た。すぐに惚れた。それはマリーンズのローテを長年務め、多くの一流投手達を目の前で見てきた男が感じた直感だった。
「いい体格をしていた。何よりも投げっぷりがよかった。それ以外にも球の切れ、体の使い方、全てが目に留まった。何としてもマリーンズに入って欲しいと思った」。
まだ、スカウトになりたての1年目。それでも、自信があった。「マリーンズのエースになれる素材です」。スカウト会議で力説した。その熱意は球団に伝わった。ドラフト3位での指名。指名の挨拶に星稜高校を訪れ、握手を交わした日。契約を終え、マリーンズの帽子をかぶせた日。今でも忘れる事がない大切な思い出だ。
手術して2日後、岩下の病室に訪問者があった。小野スカウトがお見舞いに訪れた。病院の食堂で2人だけで昼食をとった。「思ったより、痛くないです。順調です」。元気な声にホッとした。手術後に待っているのは、つらく長いリハビリ。その大事さを伝えた。
「オレは手術をして、スケールアップして戻ってきている選手を何人も知っている。早いタイミングでやれてよかったと思うことだよ。それと、このリハビリ期間にしっかりと体をつくらないといけない。焦らず、今、できる事をしっかりやって、一回り大きくなってマウンドに戻ってこい」。
大きく笑顔でうなずく姿にまた、安堵した。2人はシーズン中から近況報告などをメールでやりとりを繰り返していた。お互い、大切に保存しているメールがある。2軍でプロ初登板した日のやりとり。8月27日のイースタンリーグ・ヤクルト戦(ロッテ浦和)。投げ終わった後、結果をメールした。1回を投げて3失点。ほろ苦いデビュー戦に「何とかデビューしましたが、まだまだです」と送った。小野からは「おめでとう。オレの負けだ」とメッセージが帰ってきた。そして「オレより早いデビューだよ。オレは1年目の最終戦だから」と添えていた。1軍で293試合に投げて85勝を挙げたマリーンズを代表する投手が1年目の最終戦までファームですらデビューできなかったことに驚いた。そして、自身を例えに出して独特の表現で励ましてくれたことに深く感謝をした。
「自分を評価してくれた小野さんの顔に泥を塗らないように、絶対に頑張ります!」。力強く返信をした。小野スカウトは今でもそのメールを嬉しそうに大切に保存している。
岩下は12月3日に地元・金沢に帰省。地元で黙々とリハビリをこなしている。小野は来年から2軍投手コーチへの転身が決まっている。「特別扱いはしない。あくまで平等」とあえて突き放すように口にしたが、その存在は心強い限りだ。
高校3年の夏、0−8で迎えた9回に一挙、9点を奪い、9−8で小松大谷高校に勝利して甲子園出場を決めた『ミラクル星稜』。あの時、どんな逆境でも笑顔を忘れず、諦めなかった姿勢を岩下なら、この人生の逆境の中で見せてくれるはずだ。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)