わたしはかもめ2016年鴎の便り(1月)

便

1月1日

元ロッテ上野「野球スクール」地域貢献[デイリー]

誰もが大きな夢と希望を胸に抱いて飛び込んだプロの世界だ。十分にやり尽くしたと納得してユニホームを脱ぐ選手。野球への未練を断ち切るのに長い時間を要する選手。そんな彼らの第2の人生へ。エールの思いを込めてプレーボール!

「マリーンズに残って仕事をやらせてもらいます。寂しさはないです」。

ロッテ・上野大樹投手(29)は来年1月からロッテのOBが指導に当たる「野球スクール」のコーチとなる。既に施設を見学するなど下準備を終え、1月上旬のデビューを待つ。

プロ実働7年で11勝10敗。「1軍で投げた全ての試合が大切な思い出」と話すが、11年7月17日のソフトバンク戦(QVC)で、プロ初完投・初完封勝利を飾った。

「思い切りいこうと思って投げた結果でした」。この時ばかりは目を細めた。

例年のこの時期、朝7時にはQVCに来て午後2、3時まで汗を流した。この真面目な姿勢は誰もが認めるところだ。

「長所を伸ばす指導がしたいですね。野球を楽しんで欲しい」。

11月、トライアウトに挑んだ際には多くのファンが静岡まで足を運び応援した。

「マリーンズに入団して本当に幸せだと思った。新しい仕事では地域貢献もできれば」。上野が前を向いて笑った。

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[球界ここだけの話]ロッテ・清田、“鼻づまり”でも3割打った!?2016年はスッキリでさらなる飛躍[サンスポ]

ロッテ・清田育宏外野手(29)が、2015年12月15日に、都内の病院で、鼻奥にあるポーリープを内視鏡で取り除く手術を受けた。

「鼻で息ができるのは新鮮な感覚です。(手術前は)口呼吸で疲れやすかったし、起きると毎日のどが痛かった。去年は1年中、鼻がつまって無駄な体力を使っていました」。

本来は昨シーズン中の春先にも手術を受ける予定だった。同2月の沖縄・石垣島キャンプ中、鼻呼吸ができず全速力で走ると息切れが激しかった。球団関係者から、石垣島にある耳鼻咽喉科の権威を紹介され、診断を受けた。結果、鼻の右奥にポリープがあることが判明。手術の必要性を説かれ、落ち込んだ。

当時の清田は、背水で臨むキャンプ。し烈な外野の定位置争いを勝ち抜かないといけない立場で、即手術という訳にはいかなかった。「本当は受けたいけど、今は無理です。開幕2軍スタートが決まって、少し落ち着いたら手術を受けますよ」と、自虐ネタで笑い飛ばしていた。

鼻は絶不調も爆発。昨季は打率.317、15本塁打、67打点を記録し、初のベストナイン、ゴールドデングラブ賞も受賞した。あわよくば、7月のオールスター期間中に手術を考えたが、真夏の祭典にも選手間投票で初選出され、嬉しい悲鳴を上げた。さらに、クライマックスシリーズ進出など、スケジュールが過密になったために手術はオフまでずれこんだ。

鼻通りがスッキリして、睡眠不足も解消された。「いい状態で入れる2016年シーズンが楽しみです」と胸を弾ませ「周囲から『清田は1年だけだった』といわれないように、しっかり結果を残せるようにキャンプに向けて準備をしたい」と清田。鼻息が荒い男には、さらなる飛躍の予感が漂っている。

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ロッテ涌井、FA移籍した球団で最多勝は初めて[ニッカン]

◇データで見る2015年ペナント:ロッテ涌井秀章投手

ロッテ涌井秀章(29)を分析。

涌井が15勝を挙げ、大谷(日本ハム)と最多勝を分け合った。涌井の最多勝は西武時代の09年以来3度目となり、2球団で最多勝を獲得したのは08年のグライシンガー(巨人)と岩隈(楽天)以来7人目だ。

涌井は14年にFAでロッテへ移籍。FAで国内球団へ移籍した投手は27人(28度=工藤が2度)いるが、成功した投手は意外と少ない。移籍先の球団で未勝利が4人、通算1勝も4人いる。通算20勝以上が6人しかおらず、これまでタイトルを獲得したのは工藤(ダイエー・巨人)河野(巨人)杉内(巨人)の3人だけ。FA移籍した球団で最多勝は涌井が初めてだ。

00年以降、最多勝投手のVチームからの勝利数
年度最多勝投手・勝Vチーム・勝割合
00バンチ(中)・14巨人・214.3%
松坂(西)・14ダイエー・535.7%
01松坂(西)・15近鉄・16.7%
02ホッジス(ヤ)・17巨人・529.4%
パウエル(近)・17西武・15.9%
04岩隈(近)・15西武・426.7%
05黒田(広)・15阪神・16.7%
杉内(ソ)・18ロッテ・211.1%
06斉藤和(ソ)・18日本ハム・15.6%
07グライシンガー(ヤ)・16巨人・212.5%
涌井(西)・17日本ハム・317.6%
08岩隈(楽)・21西武・314.3%
09吉見(中)・16巨人・16.3%
館山(ヤ)・16巨人・212.5%
涌井(西)・16日本ハム・318.8%
10前田健(広)・15中日・213.3%
金子(オ)・17ソフトバンク・211.8%
11内海(巨)・18中日・316.7%
12攝津(ソ)・17日本ハム・15.9%
13小川(ヤ)・16巨人・212.5%
14メッセンジャー(神)・13巨人・430.8%
山井(中)・13巨人・215.4%
金子(オ)・16ソフトバンク・125.0%
15前田(広)・15ヤクルト・16.7%
大谷(日)15ソフトバンク・16.7%
涌井(ロ)15ソフトバンク・533.3%

6年ぶりの最多勝だった。最多勝のブランクとしては、49年スタルヒン(大映)の9年ぶり、77年鈴木啓(近鉄)と83年東尾(西武)の8年ぶりに次いで長い。6年ぶりだけでも珍しいのに、涌井は途中で抑えに転向し12年には30セーブを記録。最多勝獲得後に30セーブは83年江夏(日本ハム=68、73年最多勝)07年上原(巨人=99、02年最多勝)12年涌井と3人いるものの、30セーブ記録後に最多勝を獲得したケースは初めてだ。

ソフトバンク戦で5勝を挙げた。カード別では最も多く、15勝のうち1/3を優勝チームから稼いだ。今季のソフトバンクは勝率6割4分7厘をマークしたチームで、ソフトバンクから3勝以上は涌井、東明(オリックス)3勝、鍵谷(日本ハム)3勝の3人だけ。大谷は1勝2敗と負け越している。同一リーグの優勝チームから5勝以上を挙げた最多勝投手は02年ホッジス(ヤクルト)以来、13年ぶり。優勝チームから全勝利の1/3以上を記録して最多勝は、14勝のうちダイエーから5勝した00年松坂(西武)以来だった。

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ロッテ、投手も打者も「左対策」が必要[ニッカン]

◇データで見る2015年ペナント

ロッテは「左対策」が必要だ。

2015年、右投手に対してはチーム打率2割6分2厘を記録したが、左投手には打率2割3分9厘。左投手と30打数以上対戦して打率3割超えは角中しかおらず、パ・リーグで対左腕の打率は楽天に次いで2番目に低かった。

一方、投手陣は左打者が苦手。右打者へは被打率2割5分7厘も、左打者にはリーグで2番目に悪い被打率2割8分。パ・リーグ規定打席に到達したロッテ以外の左打者は12人いたが、そのうち8人はロッテ戦で打率3割以上。後藤(楽天)西川(日本ハム)森(西武)らロッテ戦以外では打率2割台の打者がロッテ相手には3割打った。

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