わたしはかもめ2016年鴎の便り(1月)

便

1月12日

ロッテD3・成田は“長寿ボディー”の誓い「体大きくしないと」[サンスポ]

日本野球機構(NPB)は12日、東京・文京区の東京ドームホテルで新人研修会を開き、新人選手ら119人が参加した。

ロッテのD3位・成田(秋田商高)が『長寿ボディー』の誓い。左腕の先輩、山本氏の講演を聴き「今のままでは自分が50歳まで野球を続ける姿が想像できない。もっと体を大きくしないと」と痛感したという。1メートル70と小柄だが、プロ入り決定後、食べる量を増やした上にトレーニングに励み、3キロ増の73キロに成長。それでも「まだまだ。色々な面で勉強して変わっていきたい」と肉体改造に貪欲だった。

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風船ガムトレで腹横筋鍛えろ!ロッテ新人合同自主トレ[スポニチ]

13日にロッテ浦和球場で行われる新人合同自主トレから「風船ガムトレ」を導入する。風船を膨らませることで骨盤付近にある腹横筋が鍛えられる。

楠トレーニングコーチは「鍛えると姿勢も良くなって力が入るし、腰痛も防げる。ロッテなので“風船ガムトレ”と名付ける」と話す。ドラフト1位・平沢(仙台育英)が高校時代に取り組んだ約7メートルのロープを登る「コアラのマーチトレ」に続き“お菓子”なトレーニングが披露される。

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ロッテ、ドラ1平沢、オコエに対抗心「1軍デビュー早くしたい」[スポニチ]

新人選手研修会が12日、都内のホテルで行われ、ロッテの平沢(仙台育英)が同じ高校出ドラフト1位野手の楽天・オコエ(関東第一)と対面した。

11日に「運転免許は自分が先に取ったので勝っている」と対抗心をむき出しにしたオコエに対し、平沢は「ライバルと言われているので負けたくない。1軍デビューはオコエより早くしたい」と応戦した。普段から仲のいい2人。平沢は「高いレベルで一緒にプレーしたい」と話していた。

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ロッテ平沢「息の長い選手」目指すゾ[デイリー]

ロッテのドラフト1位・平沢大河内野手(18)=仙台育英=が12日、都内で「2016年新人選手研修会」に参加し、山本昌氏の講義に「全てが印象的だった。きっかけ1つで人間は変われる。それをつかむことが大事」と深く感銘を受けた。

50歳までマウンドに立ち続けた鉄腕のように「自分も息の長い選手になりたい」と新たな目標を掲げた。

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ドラ1オコエ、平沢が新人選手研修会で舌戦「負けたくない」[報知]

楽天のオコエ瑠偉外野手(18)とロッテの平沢大河内野手(18)の高卒ドラフト1位ルーキーコンビが、舌戦を展開した。日本野球機構(NPB)の新人選手研修会が12日、都内のホテルで行われ、両選手が久々の再会。テレビ局のインタビューで顔を合わせると、まずは平沢が口火を切った。

平沢
「会ったのは去年以来です。体、大きくなったな。」
オコエ
「平沢は相変わらずですかね。髪形がかわいくなりましたよね。」
平沢
「変えてないです。適当なこと言ってます。」

話題がお互いのライバル意識に移ると、平沢が言った。

平沢
「メディアの方からもライバルと言われていますし、負けたくない。1軍デビューは自分の方が早くしたいです。」
オコエ
「1軍デビューはもちろんですけど、こいつがホームラン打ったときのベースランニングが格好いいので、それに負けないぐらいの格好いいベースランニングがしたいです。」

昨夏、U−18侍ジャパンのチームメート同士は、掛け合いの息もぴったり。「また一緒に(オコエと)プレーしたいのは、1つの目標。トップチームでそれが達成できれば」と平沢が言えば、オコエも「お互いトップレベルで戦えるようにレベルアップしたい」とエールを送り合っていた。

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[千葉魂]鈴木「日本一になってみろ」、富士山の麓で誓った決意[千葉日報]

金時山から発生した霧によって視界は遮られていた。神奈川と静岡の県境にある、この山間の町で鈴木大地内野手は生まれ育った。足柄峠を中心とした山地で早朝に霧が発生するのは珍しいことではない。目の前の景色がよく見えない中、鈴木はしっかりとした足取りで慣れ親しんだ道を歩いていた。年末、地元の静岡県小山町に帰省をした。生まれ育った実家で、束の間のオフを過ごした。いつも応援してくれる後援会の方々、子供の時から知る近所の方、親戚への挨拶。そして巣立った小学校を訪問するなど精力的に活動をした。一通りの行事が終わり、ぼうっとしていた時だった。ふと子供の時の思い出の品々がまだ実家に残されていることに気が付いた。目を通した。文集や日記、色々なものが出てきた。時が経つのを忘れて見入った。

「懐かしかったですね。色々な思い出がよみがえった。嬉しかったこと、つらかったこと。プロ野球選手に憧れ、夢見ていた子供のことを思うと、今のオレは本当に幸せだと思いました。また原点に戻って、しっかりとやらないといけないという気持ちになりました。せっかく子供の時に夢見た職業になれたのだから、悔いが残らないようにやらないといけない」。

物思いにふけっている時、ふと集めていた野球カードが目に入った。色々なカードがあった。その全てを懐かしそうに見た。メジャー選手のカードもあれば、往年のマリーンズのスター選手のカードもあった。その中で1枚のカードに目が留まった。それは伊東勤監督の現役時代のカードだった。じっと眺めた。

「子供の時にこのカードを手にした自分は、まさか将来、この人の下で野球をやることになるなんて思ってもいないですからね。縁があったんですね。今、こうして伊東監督と一緒に野球をやらせていただいている。この縁を大事にしたいです」。

「これ、千葉に持って帰ろう」。その1枚だけを手に取ると、大事そうに帰り支度の荷物の中へと、しまい込んだ。指揮官の下で野球をやらせてもらい、今年で4年目を迎える。その1年目に遊撃のレギュラーに抜擢された。若くしてキャプテンに指名をされるなど、高い期待をかけてもらった。だが、その熱い期待に対して十分に応えているかというと、まだそうではない。そう思うからこそ、強い決意で新シーズンに挑む。

「絶対に伊東監督を胴上げしたい。今年の目標はそれ。チームスローガンに『熱き心で』とあるように、チーム一丸でその思いを共有して優勝したい」。

気持ちを高ぶらせ、実家を飛び出すと、濃霧はいつの間にか消えていた。そして、雄大な山が、当たり前のように目の前にそびえ立っていた。生まれた時からずっと、自宅を一歩出ると力強く、その姿を見せ、鼓舞してくれる。鈴木大地内野手は富士山とともに育った。だから、これまで日本の象徴といえる山を特別な感情で眺めたことはなかった。ただ、この日は違った。強いメッセージを放っているように感じた。

「日本一になってみろ。日本一になって、プロに入ってからの恩師でもある伊東監督を胴上げしてみろと言っているように感じますね」。

1月、自主トレが始まった。もう1度、原点に戻って、肉体改造に取り組む。よりパワーアップした形で、新しいシーズンに挑む。あの時、富士山の麓での決意が、鈴木を練習へと駆り立てる。

鈴木が実家でじっと眺め続けたものがもう1つ、あった。中学時代のメモ帳。2年生の時の記述には、こう記されていた。「全国リトルシニア選抜大会出場も試合出場はなし。その後、新チームでショートに指名されるが、エラーをし、コーチから『チーム歴代史上最低のショート』と怒られる」。背番号「7」は、その屈辱を原点に、猛練習に励み、プロへの道を切り開いた。そして今、もう1度、その原点に戻る。指揮官を胴上げするため、さらなる鈴木大地になるため。2016年が幕を開けた。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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