わたしはかもめ2016年鴎の便り(2月)

便

2月5日

ロッテ・スタンリッジが入団会見「優勝目指したい」[ニッカン]

ロッテに移籍したジェイソン・スタンリッジ投手(37)が5日、沖縄・石垣島入りし、入団会見を行った。

先発ローテの一員として期待される右腕は「ロッテに入団できて嬉しく思っている。チームの一員として優勝目指して頑張りたい。勝つことはもちろんだが楽しんでやっていきたい」と意気込みを語った。

松本編成部長は「実績は十分。1年ローテを守ってもらって2桁勝利に期待したい」と話した。

第2クール初日の明日から全体練習に加わる。

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ロッテ、平沢、成田、原、信楽のスタンプ発売[ニッカン]

ロッテは5日、マリーンズ公式LINEスタンプ第2弾を6日から発売することを発表した。

今回は、平沢、成田、原、信楽の新人4選手がスタンプになった。価格は120円。

平沢は「友達からも、いつ出るの?と聞かれるので発売が決まって嬉しいです。スタンプに抜擢していただいた期待に応えられるように頑張ります。ぜひ皆さんに使ってもらいたいと思います。発売されたら早速買います。第2クールもしっかりとアピールできるように頑張ります」。

成田は「LINEスタンプに起用していただいて、とても光栄です。自分も使いたいと思いますし、色々な人に宣伝をします」。原は「嬉しいですし、信じられないです。色々な人に使ってもらって楽しんでもらえたらと思っています。第2クールも頑張ります」と、それぞれコメントした。

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ロッテの“高卒イケメン3人衆”が「龍舞」トレ[サンスポ]

D1位・平沢(仙台育英高)、D3位・成田(秋田商高)、D5位・原(専大松戸高)の3人がキャンプ初休日、『龍舞』に挑戦した。元々は台湾文化だが、現地でも約15年前から旧暦の慶事で催される演舞。全長約15メートル、龍頭部は重さ約10キロもあるが、平沢は「いいトレーニングと経験になりました」。6日の第2クールから再びグラウンドで舞う!?

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ロッテ・スタン、ハンセン流入団会見「ウィ〜!!」[サンスポ]

通算63勝でソフトバンクから加入したスタンリッジが入団会見を行った。新天地で来日9年目の右腕は「具体的な数字の目標は心の中にしまうが、打倒・ソフトバンクということだけは宣言しておく。熱狂的なロッテファンをバックに投げるのが楽しみだ」。撮影会では人気プロレスラー、スタン・ハンセンの勝利の雄叫び「ウィ〜!!」を披露。期待できそうだ。

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ロッテ・香月の父、昌美氏が死去 葬儀・告別式は6日福岡県水巻町で[サンスポ]

香月昌美氏(かつき・まさみ=ロッテ・香月一也内野手の父)が5日死去、52歳。葬儀・告別式は6日午前10時、福岡県水巻町吉田東1の1の1、サールナート水巻で。

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ロッテ・スタンリッジ「ソフトバンク倒したい」抱負語る[サンスポ]

新加入した前ソフトバンクのスタンリッジがキャンプ地入りし「ソフトバンクを倒したい」と抱負を語った。

阪神とソフトバンクでプレーした8年間で通算63勝54敗、防御率3.19と安定した成績を残しており、先発陣の一角として期待される。「しっかり試合をつくり、長いイニングを投げてチームに勝つチャンスを与えたい」と意気込んだ。

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ロッテの新助っ人スタンリッジが入団会見、スタン・ハンセンのポーズで「ウィ〜!!」[サンスポ]

ロッテの新外国人、ジェイソン・スタンリッジ投手(37)=前ソフトバンク=が5日、キャンプ地の沖縄・石垣島入り。入団会見を行った。

4日に米国から来日。5日も東京から3時間30分の長旅となり、「確かに疲れはあるが、それを負っても、ここに来る価値がある。熱狂的なロッテファンのために投げる」とコメント。さらに「具体的な数字の目標は心の中にしまっておくが、打倒・ソフトバンクということだけは宣言しておく」と宣誓した。

ラストの撮影会では日本でも大人気だった元プロレスラー、スタン・ハンセンの勝利の雄叫び「ウィ〜!!」を豪快に披露。ノリのよさも最高だった。

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ロッテがLINEスタンプ第2弾を6日から発売、平沢らルーキーが登場![サンスポ]

ロッテの「球団公式LINEスタンプ第2弾」が、6日から発売されることになった。

今回はイケメン高校生ルーキー、ドラフト1位・平沢大河内野手(18)=仙台育英高、同2位・成田翔投手(18)=秋田商高、同5位・原嵩投手(18)=専大松戸高=の3人に、前職が自動車教習所教官で話題の同6位・信樂晃史投手(24)がスタンプに登場する。

平沢
「友達からも、いつ出るのか聞かれていたので、発売が決まって嬉しいです。スタンプに抜擢していただいた期待に応えられるように頑張ります。」

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ロッテの高校生ルーキー3人が『龍舞』に挑戦、オフの石垣島キャンプ[サンスポ]

ロッテの高校生ルーキー、ドラフト1位・平沢大河内野手(18)=仙台育英高、同2位・成田翔投手(18)=秋田商高、同5位・原嵩投手(18)=専大松戸高=の3人が沖縄・石垣島キャンプ初休日の5日、室内練習場で『龍舞』(りゅうまい)に挑戦した。

『龍舞』とは、石垣島では15年ほど前から始まり、基本的には旧暦の祝い事で催される演舞。今回は旧歴の正月(2月8日)に近く、また13日からは台湾ラミゴとの交流試合2連戦。その歓迎の意味も込め、元々は台湾の文化である『龍舞』を3人が体験する休日企画となった。

龍の頭部は重さ約10キロあり、総勢9人で呼吸を合わせなければいけない舞に、3人とも四苦八苦。平沢は「最初は難しかったけど、慣れたら楽しかったです。いいトレーニングと経験になりました」とリフレッシュした様子だった。

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ロッテ・清田を再生させた「廣戸道場」[サンスポ]

第2弾はロッテのキャンプ地、沖縄・石垣島発。特命記者が注目、追跡したのは「特命トレーナー」だった。その名は廣戸(ひろと)聡一氏(54)。東京都内でスポーツ整体、自律神経調整の施術院「廣戸道場」を主宰。プロ野球選手をはじめ多くの一流アスリートを指導する有名トレーナーが3日、キャンプ地に入り、ドラフト1位・平沢大河内野手(18)=仙台育英高=らに特別講義を実施した。

いま、プロ野球界で廣戸氏はこう呼ばれている。『清田を再生させた男!!』。2013、14年と低迷。周囲から「もう終わった」とまでいわれた清田が、昨季は見事に復活。初のベストナインに輝いた。それを陰で支えたのが廣戸氏だった。

「チームには監督、コーチの方がおり、我々に技術指導はできません。僕がお手伝いできるのは、そこに入るまでの“準備”。分かりやすくいえば心のケア、トレーニングですね」。

清田を例に挙げれば、2年連続の不振で完全に自信を失っていた。練習にも身が入らないような状況だった。ただ、一方でロッテの2軍関係者が連日、廣戸氏の携帯に連絡してきた。「清田を何とかしてください」。そこで動く。14年のオフだった。

「清田君のためにどれだけの人がかかわり、心配しているのか、キミはどこまで分かっているのかな。いい加減なことはできないはずだ。一から出直してみないか」。

元々、清田は東京都内の施術院「廣戸道場」に通っていた。廣戸氏は何も語らず、黙って見守るだけだったが、初めて心に“メス”を入れたことで、清田は目覚める。

さらにメカニックの部分では、打席で広がりつつあったスタンスを狭め、最も清田に合った型に固定。その幅で徹底的に体幹を鍛えた。

「簡単にいえば無駄な動きを削りました。それによって十分にボールを呼び込んで“バーン”と叩く、清田君本来の打撃が戻りました」。

廣戸氏は3日に石垣島入り。すぐに、伊東監督に呼ばれた。

「先生、清田の笑顔がいいんです。ヘラヘラした笑いじゃない。実にすがすがしい笑いです。今年も大丈夫。チームの中心でやってくれるはずです」。指揮官が固く手を握りしめてきた。これには廣戸氏も思わず胸が熱くなった。

まさに「特命トレーナー」。3日夜は平沢ら新人選手、希望者を前に「身体論」について特別講義を実施。終了後、個別の悩みを相談してきた7年目の大嶺翔に、ちゃっかり平沢もついてきた。廣戸氏と大嶺翔のやりとりを真剣な眼差しで聞き入った。

廣戸氏はロッテでの指導を終え、4日に帰京。この日は東京都内で本業をこなし、6日に阪神のキャンプ地、沖縄・宜野座入り。親交の深い金本監督から直々に「特命トレーナー」の要請があったためだ。 月の休みは多くて2日。平均睡眠時間は3、4時間という。スポーツ界を支えるカリスマは、今年も全国を飛び回る。

廣戸氏は元々、格闘家を目指していた。20代前半にはプロレスラー、アントニオ猪木のスパーリング・パートナーを務めた経験があり、その後は格闘技団体「パンクラス」でレフェリー(兼専属トレーナー)としても活躍した。腕っ節は強く、過去には東京・武蔵野市の井の頭公園で、からんできた大勢のチンピラを1人で撃退。数えたら現場には11人が口から泡を吹いて転がっていたとか。「若気の至り。お恥ずかしい話です。書かないでくださいね」。ごめんなさい、書いちゃいました。

廣戸聡一(ひろと・そういち)
1961(昭和36)年6月13日生まれ、54歳。東京都出身。東京・原宿などで、89年に開院したスポーツ整体の施術院「廣戸道場」を主宰。日常生活の動作からスポーツ競技、文化芸能における身体動作、コンディショニング、栄養摂取まで総合的に指導。人間の身体特性を4種類に分類する『4スタンス理論』などを提唱し、一般のクライアントからプロ、アマの一流アスリートまで過去に約30万人をケア。JOC(日本オリンピック委員会)の強化スタッフ、日本ゴルフツアー機構のアドバイザーも務める。

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竜舞も楽じゃない…ロッテドラ1平沢「重かったのでトレーニング」[スポニチ]

ロッテのドラフト1位・平沢(仙台育英)、同3位・成田(秋田商)、同5位・原(専大松戸)が台湾の伝統芸能「竜舞」に挑戦した。

9人が棒を使って重さ約20キロの竜の動きを表現する演舞を体験し、平沢は「重かったのでトレーニングになった」と笑顔。13、14日に行われる台湾・ラミゴとの交流試合を前に台湾の文化に触れ「試合に向けてアピールしたい。ナバーロも来るので競争心を持ちたい」と、6日に全体練習に合流する新助っ人に対抗心を燃やした。

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ロッテ、スタンリッジ入団会見「楽しんでやりたい」[スポニチ]

ソフトバンクからロッテに移籍したスタンリッジの入団会見が5日、沖縄県石垣市内のチーム宿舎で行われた。阪神、ソフトバンクで通算63勝を挙げた37歳は「楽しんで野球をやりたい。優勝に貢献したい」と意気込んだ。

同席した松本尚樹球団本部長補佐兼編成部長は「日本での実績も十分。1年間ローテーションを守って2桁勝利を期待している」と話した。

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ロッテ、高浜、休日返上のマシン打撃「強く振ることを意識」[スポニチ]

ロッテの高浜が今キャンプ初の休日となった5日、石垣市営球場の室内練習場で自主トレを行った。マシン打撃などで2時間汗を流した。第1クールのフリー打撃では柵越えを連発。「強く振ることを意識している」と話した。

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ロッテ新人、台湾の演舞を体験「やってみたら楽しかった」[スポニチ]

ロッテのドラフト1位・平沢(仙台育英)、同3位・成田(秋田商)、同5位・原(専大松戸)が石垣島キャンプ休日の5日、石垣市営球場の室内練習場で台湾の演舞「龍舞」を体験した。

9人が棒で重さ約20キロの龍の動きを表現する演舞。原は「最初見たときは難しいと思ったけど、やってみたら楽しかった」と話した。

13、14日に行われる台湾プロ野球・ラミゴとの交流試合を前に台湾の文化を体験した3人は笑顔。新人にとって初のキャンプ休日は、いいリフレッシュになった。

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ロッテ、LINEスタンプ第2弾に新人平沢ら登場[スポニチ]

ロッテは5日、公式LINEスタンプ第2弾が6日に発売されると発表した。

昨年発売された鈴木、石川、西野、今江、マスコットのマーくんに続き、今回は新人のドラフト1位・平沢(仙台育英)、同3位・成田(秋田商)、同5位・原(専大松戸)、同6位・信楽(しがらき=宮崎梅田学園)がスタンプに。スタンプ化されることは昨年末に発表されており、ついに発売となった。平沢は「友達からも、いつ出るの?聞かれるので発売が決まって嬉しい。スタンプに抜擢していただいた期待に応えられるように頑張ります。ぜひ皆さんに使ってもらいたいと思います。早速買います」と話した。成田は「色々な人に宣伝します」と話し、原は「信じられない」と感激した。

6日からはキャンプ第2クールが始まる。第1クールでは上々の滑り出しだった平沢は「第2クールもしっかりとアピールできるように頑張ります」と気合を入れた。

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[ロッテの休日・回文リターンズ]大河“見て”磨いた[スポニチ]

元お笑いコンビ「レム色」として「M−1グランプリ」2年連続準決勝進出の経歴を持つスポニチ本紙のロッテ担当・渡辺剛太記者(35)が、好評だった昨年の「キャンプ 上から下から」に続き、持ちネタの回文(上から読んでも下から読んでも同じ文)で選手を紹介する。「回文リターンズ」と題し、キャンプ休日の翌日に全3回掲載する。第1回はドラフト1位・平沢大河内野手(18=仙台育英)。

球団の高卒新人でただ1人1軍キャンプに参加する平沢は「先輩を見て学んで吸収したい」と目を輝かせる。回文は「大河“見て”磨いた」。遊撃を争う鈴木と特守を行い、技を磨いている。フリー打撃では「大河描いた」(回文)とばかりに石垣島の空にアーチを描き、伊東監督も「他の内野手も目の色が違う」。今江、クルーズが抜けた内野の定位置争いは激化し個々の仕上がりが早い。「内野張り切り早いな」(回文)と感じる第1クールだった。これも平沢効果だ。

仙台育英時代は7メートルの綱登りで鍛え「綱つかみ、勝つ夏」(回文)と、昨夏の甲子園では東北勢初優勝を目指したが、決勝で敗れ「痛い敗退」(回文)。プロでは「1位」(回文)を目指して欲しい。

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LINEスタンプ第2弾でドラ1平沢らが大抜擢[報知]

ロッテは5日、球団公式LINEスタンプ第2弾を発売することを発表した。

新入団のドラフト1位・平沢内野手、3位・成田投手、5位・原投手、6位・信楽投手の4選手のスタンプがLINESTOREで120円、スタンプショップ(LINEアプリ内)で50LINEコインで発売される。

昨年の第一弾では鈴木、石川ら実績あるレギュラークラスが起用された。新人での大抜擢に平沢は「友達からも『いつ出るの?』と、聞かれていたので決まって嬉しいです。期待に応えられるように頑張ります。ぜひ皆さんに使ってもらいたいし、発売されたら早速買います」と話した。

成田は「スタンプに起用していただいて、とても光栄です。自分も使いたいと思いますし、色々な人に宣伝します」と笑顔。原も「嬉しいですし、信じられない。色々な人に使ってもらって楽しんでもらえたらと思っています」とコメントした。

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ロッテのドラ1平沢、ナバーロに挑戦状[デイリー]

ロッテのドラフト1位・平沢大河内野手(18)=仙台育英=が5日、第2クール初日の6日からチームに合流する新外国人のヤマイコ・ナバーロ内野手(28)=前韓国サムスン=に"挑戦状"をたたきつけた。

内野ならどこでもこなす大物ライバル・ナバーロがいよいよベールを脱ぐが、「競争心を持ってやりたいし、学べるところは学びたい」。大型ルーキーは臆することなく、キッパリと言い切った。

この日はキャンプ初の休日。同3位の成田、同5位の原とともに、元々は台湾の文化であり、石垣島では15年ほど前から始まった演舞「龍舞」(りゅうまい)を体験した。「見た時はすごく迫力があり、難しく思ったが、やってみたら楽しくていい経験になった」。しばしの休息を経て、18歳が再び戦いに身を投じる。

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顔面死球から復帰のロッテ・肘井、現状打破へ強い決意「生き残るために、怖さを克服する」[ベースボールチャンネル]

◇2年目に訪れた、まさかの試練

打球がグングンと伸びていく。

石垣の空の下、肘井竜蔵外野手は気持ち良さそうにボールを弾き返した。石垣島キャンプで行われた全体練習での久々のフリー打撃。そのスイングには迷いが感じられなかった。見守る誰もが安堵の表情を浮かべた。

「絶好調です。本当にいいスイングができている。ただ正直、ちょっと、ビクッと思ってしまう時はあります。特に左投手の時。でもそれは慣れるしかない。乗り越えるしかない。この世界で生き残るためにはやるしかない。弱音は言いません」。

肘井は傷口を撫でながら、強い決意を口にした。

昨年9月21日、ロッテ浦和球場でのイースタンリーグ・埼玉西武ライオンズ戦。肘井竜蔵捕手は顔面に死球を受けた。バントの構えから向かってくるボールを避けようとしたが逃げ切れず、地面に倒れ込んだ。救急車がグラウンド内まで入り、搬送された。病院に緊急搬送され、診断の結果は鼻骨と篩骨(しこつ)の骨折。絶対安静の大ケガだった。

味わったことがないような痛みと闘いながら1ヶ月近い、入院生活を余儀なくされ、その間、2度の修復手術を行った。もう野球ができないのではないか。そう思えるほどの闘病生活だった。

「あの瞬間、何とか起き上がって一塁に行こうと思った。けれど、髪の毛を後ろから引っ張られるような感覚で地面から起き上がれなかった。周りの人達が大騒ぎをしているのがボンヤリと見えて、ああ、これはダメだなあと思いました」。

◇1日でも早い復帰のために

昨シーズン前のオープン戦期間に育成選手から支配下登録された。

開幕は1軍に抜擢され、プロ初ヒットも記録した。2軍降格後もアピールを繰り返していた矢先に起こったアクシデントだった。肘井の順風満帆だった日々は一瞬にして暗転した。病院には実家のある兵庫県加東市から家族も駆けつけた。仕事を休み、父も付き添ってくれた。なかなか長期の休みを取ることができない仕事に従事している父が1週間以上、横で励まし続けた。その想いが肘井を前に向かせた。

「1ヶ月、バットに触れなかった。でも、『焦らない』と自分に言い聞かせました。もう、シーズン中の復帰はどっちにしろ、ダメ。こうなったら、ベットの上でじっくりと色々な事を考えようと。自分の弱い部分を見つめ直すキッカケにしようと思いました」。

病室のベッドで、色々な映像を見た。自分の打撃映像。同じ左打者で今、プロ野球界を引っ張る西武・秋山翔吾、ソフトバンク・柳田悠岐の打撃映像集を入手して食い入るように見入った。時間を有効活用しようと必死だった。

大きな決断も余儀なくされた。

手術痕を顔に残さないためには、あえて患部から遠い頭部にメスを入れることで、顔に傷を作らない方法もあった。そして顔には6カ所に整形用のプレートが埋め込まれた。プレートを抜き取るためには手術を再度行う必要があった。しかし、肘井は家族と相談をして、その両方とも断った。1日でも早く復帰することを大前提の選択肢を選んで行った。父の言葉がそれを決めた。

「キズを見ると、苦しいことがあっても、頑張れるのではないかな。野球がやれている幸せを毎朝、鏡を見て、キズを見て感じることができる」。

プロとしての強い覚悟だった。支配下登録されて今年が2年目。少ないチャンスをモノにするためには、1日でも早くグラウンドに戻り、首脳陣にバットでアピールをしないといけない。だから、プレートを取るための手術を行う時間が惜しい。体が動くのであれば、顔に傷が残ってもいい。引退をするまではとにかく復帰を最優先にすることを決意した。

「別に私生活に影響がある訳ではないとのこと。だったら、野球がやっている間はプレートを取るつもりはありません。傷も気になりません。父の言う通り。このキズを毎日見て、頑張ろうと思う。カッコいいでしょ、このキズ!」。

◇怪我をプラスへ

退院後も10月下旬ぐらいまでは歩くのもフラフラするような状態だった。それでも11月には打ち始めると、遅れを取り戻そうとガムシャラな日々が始まった。激しい動きが出来ない分、ウェートに力を入れた。広背筋、三頭筋などを鍛え、体は怪我前よりも一回り大きくなった。バットスイングも鋭くなった。

「自分は父親譲りのプラス思考なんです。この怪我が逆にいい方向に向かうキッカケになると信じています。色々と自分の考え方を整理できた。体の作りも見直すことができた。今年のシーズン、その成果を見せたい」。

好きな言葉は『現状打破』。

プロ入りした際に、座右の銘となるような、何かいい言葉はないかと探している時に目についた。育成選手だった自分にはピッタリだと思った。

「昨日より今日。今日より明日。日々、成長している自分でありたい。どんな時でも現状には満足せず、突き進んでいきたい」。

入団会見直前に決意したそんな強い信念がこの逆境で、肘井を奮い立たせる。

「やっぱり、頭の中で怖くないと思い聞かせても、体は正直で、腰が引けてしまう時はあります。でも、それも日々の慣れで絶対に克服する。『ケガをする前より、肘井は良くなった』と言われるようにしたい」。

あの大ケガから月日は流れた。

いまだ、眉間にはハッキリと傷が残る。その出来事から目を背けるつもりはない。向き合い、克服して前へ進む。支配下登録2年目、決意の今シーズン。捕手登録から外野一本勝負と外野手登録に変更をした。苦難を乗り越えて背番号「69」が、大きな花を咲かせてみせる。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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