わたしはかもめ2016年鴎の便り(2月)

便

2月23日

実弾逮捕ロッテ・ナバーロ釈放「想定してなかった」[ニッカン]

拳銃の実弾1発をバッグに所持していたとして、21日に銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されたロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が23日夜、釈放された。逮捕後は沖縄県警・豊見城署で取り調べを受け、この日午後に那覇地方検察庁に送検。証拠隠滅、逃亡の恐れなどがなく拘置の必要がないと判断され、即日釈放された。捜査は今後も行われる。

同内野手は釈放後、午後7時半過ぎに豊見城署前で取材に応じた。球団関係者と並んで深々と頭を下げ、「ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。こういうことが起こるとは、想定していなかった。起こってしまったことは事実として認め、野球で恩返ししていきたい。野球で頑張っていきたい。今日は本当に申し訳ありませんでした」と、神妙な様子で話した。謝罪後に那覇空港に向かい、最終便の航空機で帰京した。

豊見城署によると、同内野手は「ドミニカでは実弾所持は合法で、本国の自宅にあった実弾がバッグに入っていたのに気付かなかった」と供述していた。在東京ドミニカ共和国総領事館によると、同国内では国の許可があれば銃や実弾を所持できる。

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釈放のロッテ・ナバーロ内野手「野球で恩返しを」[ニッカン]

拳銃の実弾1発をバッグに隠し持っていたとして、21日に銃刀法違反の疑いで逮捕されたロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)は23日午後、那覇地方検察庁に身柄付きで送致された。送致後に再び沖縄県警・豊見城署に戻り、午後7時32分に釈放された。

ナバーロは憔悴しきった表情で報道陣の前に現れ、「ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。こういうことが起こるとは想定していませんでした。起こってしまったことは事実として認めて野球で恩返しをしていきたい。野球で頑張っていきたい。今日は本当に申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉を並べた。

ナバーロは21日に那覇空港で現行犯逮捕された後、豊見城署で取り調べを受けていた。

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伊東監督4番候補の離脱も「穴とは思っていない」[ニッカン]

宮崎・アイビースタジアムで行われる予定だったソフトバンク対ロッテの練習試合が23日、雨天のため中止となった。

ロッテは21日に銃刀法違反の疑いで逮捕されたヤマイコ・ナバーロ容疑者(28)がチームから離れてから、初めての全体練習を室内練習場で行った。20、21日のオープン戦に3番二塁で先発出場した同容疑者は、シーズンの4番候補だった。伊東勤監督(53)は「みんな穴とは思っていない。レギュラーを取ろうと、いい競争をしてくれている」と話した。

2試合で二遊間を組んだ鈴木大地内野手(26)は「痛いのは間違いない。僕もコミュニケーションを取れてきたところで、正直かなりショックですけど、若手にとってはチャンスなので内野をしっかりつくっていきたい」と気を引き締めていた。

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ロッテ・ナバーロが処分保留で釈放「野球で恩返しをしていきたい」[サンスポ]

沖縄県警豊見城署は23日、那覇空港で実弾1発を所持したとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕したロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)=ドミニカ共和国出身=を那覇地検に送検した。那覇地検は同日、拘置の必要がないと判断し、処分保留で釈放した。

ナバーロは午後2時半、豊見城署を出て那覇地検へ。同6時半すぎに同署に戻り、同7時半頃釈放された。ボーダー柄のパーカーに、球団スーツのズボン姿。憔悴した様子で「ご迷惑を掛けて申し訳ない。こういうことは想定していなかった。起きてしまったことは事実として認め、野球で恩返しをしていきたい」と頭を下げた。

同署によれば、ナバーロは「ドミニカでは実弾所持は合法で、本国の自宅にあった実弾がバッグに入っていたのに気付かなかった」と供述。在東京ドミニカ共和国総領事館によると、同国内では国の許可があれば銃や実弾を所持できる。

ナバーロは釈放後、千葉県内に移動。球団は24日にも本人から事情を聴き、球団としての処分を検討する。2010年に、実弾1発を所持したとして逮捕された元中日のマキシモ・ネルソン投手(33)は不起訴となったが、球団から3ヶ月の出場停止処分を受けた。

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ロッテD1・平沢、ナバーロ居ぬ間に二塁も意欲「チャンス増えた」[サンスポ]

ロッテD1位・平沢(仙台育英高)がナバーロ不在のピンチをチャンスに変える。遊撃に加え、ナバーロが守っていた二塁も経験があり「チームとして(不在は)大きいと思うけど、個人的にはチャンスが増えた。生かしていきたい」と23日、定位置獲得に意欲。視察した日本代表の小久保監督は「18歳であの下半身の使い方はなかなかできない。楽しみな選手」と絶賛した。

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ロッテ・伊東監督、主軸は井口&井上!ナバーロ長期離脱も「いい競争」[サンスポ]

ロッテは23日、ソフトバンクとの練習試合は雨天中止。選手たちは普段と変わらない様子で打撃練習などをこなした。伊東監督はナバーロの長期離脱に備えて「井口、井上をクリーンアップ。二塁は中村」などと考えていたことを明かした。「穴とか思っていない。自分でレギュラーをとろうと思っている人ばかり。いい競争をしてくれている」と今季の戦いに自信を示した。

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ロッテ・伊東監督、ナバーロ逮捕で「井口、井上をクリーンアップ」構想明かす[サンスポ]

ロッテは23日、宮崎市内で予定されていたソフトバンクとの練習試合が雨天中止となった。ナバーロ容疑者の逮捕後、初めての試合で伊東監督は「井口、井上をクリーンアップ。二塁は中村」などと考えていたことを明かした。

大砲の長期離脱は確実だが「穴とか思っていない。自分でレギュラーをとろうと思っている人ばかり。いい競争をしてくれている」と今季の戦いに自信を示した。

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ナバーロ逮捕のロッテ、宮崎市で練習再開[サンスポ]

拳銃の実弾1発をバッグに隠し持っていたとして銃刀法違反容疑で、ドミニカ共和国出身の内野手のヤマイコ・ナバーロ容疑者が21日に那覇空港で逮捕されたロッテは23日、休養日を挟み、宮崎市で練習を再開した。

ソフトバンクとの練習試合が雨のために中止となり、選手たちは室内練習場で普段と変わらない様子でキャッチボールや打撃練習などをこなした。伊東勤監督は練習後に「球団からは別にないです。昨日(22日)言われたまま」と話した。

球団側はナバーロ容疑者から直接事情を聴いた上で速やかに処分を決める方針。ロッテは21日に沖縄県名護市で日本ハムとのオープン戦に臨み、宮崎市入りしていた。

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ロッテ・ナバーロを送検…沖縄県警、違法性の認識を捜査[サンスポ]

沖縄県警豊見城署は23日、那覇空港で実弾1発を所持したとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕したプロ野球ロッテ選手のヤマイコ・ナバーロ容疑者(28)=ドミニカ共和国出身=を那覇地検に送検した。

豊見城署によると、ナバーロ選手は「ドミニカでは実弾所持は合法で、本国の自宅にあった実弾がバッグに入っていたのに気付かなかった」と供述。地検は違法性の認識があったかどうかを慎重に調べる。

在東京ドミニカ共和国総領事館によると、同国内では国の許可があれば銃や実弾を所持できる。

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ナバーロ長期離脱必至で…ロッテドラ1平沢、先発へ「チャンス」生かす[スポニチ]

自身が置かれた立場は理解している。ロッテはアイビースタジアムで予定されていたソフトバンクとの練習試合が雨天中止。隣接する室内練習場で汗を流したドラフト1位・平沢(仙台育英)は、同僚のナバーロが銃刀法違反の疑いで逮捕されたことについて「チームにとって大きなこと」と沈痛な表情で語り、「個人的にはチャンスが増えたと思ってやるしかない」と前を向いた。

打撃で中軸、守備で二塁を任される予定だった新外国人選手の逮捕。球団は数ヶ月の出場停止など厳罰を科す見込みで、開幕出場は絶望的だ。オープン戦の過去2試合は鈴木とナバーロが先発で二遊間を組んだが、今後は鈴木が遊撃から経験のある二塁に回る可能性もある。そうなれば、遊撃2番手の立ち位置の平沢は出場機会が増える。

キャンプ中の実戦では打撃で非凡なセンスを披露してきた。オープン戦は代走や代打で出場してここまで無安打ながら、この日、平沢のフリー打撃を近くで見守った侍ジャパンの小久保監督は「あれだけ下半身を使って、上半身に力を伝えるのは、なかなかできない。驚いた」と絶賛した。課題は守備だ。17日の紅白戦でも2失策を記録し、連日のように特守を行っている。「みんなレギュラーを獲ろうと思っていい競争をしている。(ナバーロが抜けても)穴とは思っていない」と伊東監督。スケールの大きい18歳が、実戦を重ね一気に成長する可能性はある。

鈴木(20、21日のオープン戦に遊撃で出場し、ナバーロと二遊間を組む)コミュニケーションも取っていたので、かなりショック。でも、いなくなる訳ではない。僕も含めて若手のチャンスは増えると思う。

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ロッテ・ナバーロ送検、処分保留で保釈「野球で恩返しを」[スポニチ]

21日に銃刀法違反の疑いで逮捕されたロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が23日、沖縄県の豊見城署から那覇地検に送致され、処分保留で釈放された。那覇地検が証拠隠滅と逃亡の恐れがないと判断した。

午後7時32分。パーカ姿で同署を出ると「ご迷惑をおかけして申し訳ない。こういうことが起こるとは想定していなかった。野球で恩返ししていきたい」と頭を下げた。那覇空港でショルダーバッグに拳銃の実弾1発を隠し持っていた疑いで現行犯逮捕され、22日に同署で取り調べを受けていた。

那覇から夜のフライトで羽田空港に戻り、24日にも球団から事情聴取を受ける見通し。山室晋也球団社長は「本人から事情を聴き、処分等を速やかに決定したい」とコメントした。10年2月に同じ那覇空港で実弾1発を所持していたとして逮捕された中日・ネルソンは3ヶ月間の出場停止処分を受けており、同等の処分が下される可能性が高い。

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那覇地検が釈放、ナバーロ頭下げ「野球で恩返ししたい」[スポニチ]

沖縄県警豊見城署は23日、那覇空港で実弾1発を所持したとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕したプロ野球ロッテのヤマイコ・ナバーロ選手(28)=ドミニカ共和国出身=を那覇地検に送検した。那覇地検は同日、拘置の必要がないと判断し、処分保留で釈放した。

ナバーロ選手は釈放後に「今回はご迷惑を掛けて申し訳ない。こういうことが起きることは想定していなかった。起きてしまったことは事実として認め、野球で恩返しをしていきたい」と深々と頭を下げた。ロッテ球団は24日にも本人から事情を聴き、球団としての処分を検討する。あらためて記者会見も開く予定。

豊見城署によると、ナバーロ選手は「ドミニカでは実弾所持は合法で、本国の自宅にあった実弾がバッグに入っていたのに気付かなかった」と供述していた。

プロ野球では2010年にも、同じドミニカ共和国出身で中日に所属していたネルソン投手が那覇空港で実弾1発を所持したとして、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。那覇地検は不起訴処分とし、ネルソン投手は球団から3ヶ月の出場停止処分を受けた。

在東京ドミニカ共和国総領事館によると、同国内では国の許可があれば銃や実弾を所持できる。

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ナバーロ容疑者、那覇地検に送致[スポニチ]

21日に銃刀法違反の疑いで逮捕されたロッテのナバーロ容疑者が23日、沖縄県の豊見城署から那覇地検に送致された。

ナバーロ容疑者はチームとともに移動中の那覇空港でショルダーバッグに拳銃の実包1発を隠し持っていたとして現行犯逮捕され、同署で取り調べを受けていた。

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ナバーロ容疑者保釈「野球で恩返しを」開幕絶望で内野争い激化[報知]

拳銃の実弾1発を所持していたとして21日に銃刀法違反で現行犯逮捕されたロッテの新外国人内野手、ヤマイコ・ナバーロ容疑者(28)が23日、送検された。那覇地検は証拠隠滅と逃亡の恐れがないと判断し、豊見城署から釈放した。

ナバーロ容疑者は午後2時35分、取り調べを受けていた豊見城署を護送車で出発。同6時半すぎに同署に戻り、釈放が決まった。午後7時半過ぎに憔悴した表情で同署玄関に姿を現し、報道陣を前に深々と一礼。「起こってしまったことは事実として認め、野球で恩返しできるよう頑張りたい。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。今後は在宅で捜査は継続される。

球団側は24日にも本人から事情聴取を行い、速やかに出場停止などの処分を決める見込み。改めて記者会見も開く予定だ。球団関係者は「1日でも早く(球団幹部との)事情聴取をするつもり」と説明。2010年に中日・ネルソンが同様に実弾1発を所持して逮捕されたケースでは、球団が3ヶ月出場停止の処分を下した。ナバーロ容疑者もこれと同等以上の処分が下ることは避けられない情勢だ。

一方、ナバーロ容疑者の開幕戦出場が絶望視され、内野争いが激化する。この日のソフトバンク戦は雨天中止となったが、伊東監督は中村を二塁で起用する予定だったことを明かし「(ナバーロ不在は)穴と思っていない。みんないい競争をしてくれている」。室内練習場では昨季、遊撃のレギュラーだった鈴木も二塁での練習を繰り返し行った。鈴木が二塁にまわれば遊撃に浮上する新人の平沢は「個人的にはチャンスが増えた」と意気込んだ。

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ナバーロ容疑者を送検「野球で恩返しをしていきたい」[報知]

拳銃の実弾1発を所持していたとして21日に銃刀法違反で現行犯逮捕されたロッテの新外国人内野手、ヤマイコ・ナバーロ容疑者(28)が23日、送検された。那覇地検は証拠隠滅と逃亡の恐れがないと判断し、豊見城署から釈放した。

午後7時半過ぎに同署の玄関に姿を現したナバーロ容疑者は、集まった報道陣を前にして球団関係者とともに深々と頭を下げた。「本当に今回はご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。こういうことは想定していなかった。起こってしまったことは事実として認め、野球で恩返しをしていきたい。野球を頑張っていきたい」と謝罪。関係者とともに帰京の途に就いた。

球団幹部は24日にも本人から事情聴取を行い、出場停止などの処分を決める。

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ナバーロ釈放「申し訳ない」深々お辞儀[デイリー]

沖縄県警豊見城署は23日、那覇空港で実弾1発を所持したとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕したロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)を那覇地検に送検した。那覇地検は同日、拘置の必要がないと判断し、釈放した。

ナバーロは釈放後に「今回はご迷惑を掛けて申し訳ない。こういうことが起きることは想定していなかった。起きてしまったことは事実として認め、野球で恩返しをしていきたい」と深々と頭を下げた。

豊見城署によると、ナバーロは「ドミニカでは実弾所持は合法で、本国の自宅にあった実弾がバッグに入っていたのに気付かなかった」と供述していた。

プロ野球では2010年にも、同じドミニカ共和国出身で中日に所属していたネルソン投手が那覇空港で実弾1発を所持したとして、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。那覇地検は不起訴処分とし、ネルソン投手は球団から3ヶ月の出場停止処分を受けた。

在東京ドミニカ共和国総領事館によると、同国内では国の許可があれば銃や実弾を所持できる。

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ロッテ事情聴取後にナバーロの処分検討[デイリー]

沖縄県警豊見城署は23日、那覇空港で実弾1発を所持したとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕したロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)を那覇地検に送検した。那覇地検は同日、拘置の必要がないと判断し、釈放した。

球団側は24日にもナバーロ本人から直接事情を聴き、処分を検討する。釈放を受けて山室晋也球団社長は、「今回の件に関しまして球団として責任の重さを痛感しています。釈放されたことを受けて本人から直接事情を聴き、今後の本人の処分等を速やかに決定したいと思っています」とのコメントを発表。改めて記者会見も開く予定だ。

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ロッテ、宮崎市で練習再開[デイリー]

銃の実弾1発をバッグに隠し持っていたとして銃刀法違反容疑で21日に那覇空港で逮捕され、23日に釈放されたドミニカ共和国出身のヤマイコ・ナバーロ内野手が所属するロッテは23日、休養日を挟み、宮崎市で練習を再開した。

ソフトバンクとの練習試合が雨のために中止となり、選手たちは室内練習場で普段と変わらない様子でキャッチボールや打撃練習などをこなした。伊東勤監督は練習後に「球団からは別にないです。昨日(22日)言われたまま」と話した。

球団側はナバーロから直接事情を聴いた上で速やかに処分を決める方針。

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[千葉魂]濃密な石垣島の21日間、伊東監督「確かな手応え」[千葉日報]

室内練習場で1人、仁王立ちをしていた。指揮官は微動だにせず、アップする選手達の動きのチェックを繰り返した。2月19日、キャンプ最終日。石垣島はあいにくの悪天候のため、練習メニューを変更し、室内練習場で練習が行われた。しかし、伊東勤監督の表情は温和だった。選手の仕上がりに目を細めた。

「満足いくキャンプだった。若い選手が頑張ってくれた。ここからはさらに競争になる。1人でも多くの若い選手がチームの新しい顔になって欲しい。それは2軍も一緒。みんなにチャンスを与える。その中から競争に勝ち抜いて欲しい」。

キャンプ前夜のミーティングから言い続けてきたのは競争意識。投手陣も、野手のそれぞれのポジションも、競争を意識した日々を過ごしてくれたのが嬉しかった。石垣島で過ごした21日間。しばし濃密だった日々を振り返った。

首脳陣にアピールをしようとグラウンドで激しい競争をする選手達に配慮をし、キャンプ休日はあまり選手達に会わない場所で過ごした。キャンプ最初の休日。地元の人から「美味しいかつ丼のお店がある」と聞いた。宿舎から車で1時間の距離にある食堂だった。試しに足を運んでみようと決めた。到着すると長蛇の列ができていた。「30分ほどかかります」と告げられた。それでも、一般客に混じって、1人並び続けた。

「アツアツで本当においしかった。懐かしの味だったね。あれだけの行列ができるのには訳があると思ったけど、その通りだったね」。

次の休みも通った。今度は「40分待ちです」と言われた。それでもまた並んだ。待っている時間に、色々なことを考えた。しばし頭の中は野球から離れる。街の中心部から遠く離れた、便利の良い場所にある訳ではないお店に、これだけ多くの人が並んでまで食べたくなるかつ丼。ふとその事実に頭を巡らせてみた。人の心を動かす食事。1つの料理に魂をこめて手がける職人の腕に感銘を受けた。気持ちを新たにして、グラウンドに戻った。

監督は孤独な職業だ。それはシーズンが始まれば、より鮮明になる。その采配で時に全てが決まる。選手の人生を左右する。ファンの期待がその背中にのしかかる。

「やり直しがきかないよな、監督は。采配でミスをしたとする。選手時代だったら、次、やり返すという思いでやればいい。だけど、監督はそうはいかない。基本的に、同じ状況は二度と、訪れてはくれない。その瞬間、瞬間の全てが貴重で最初で最後」。

そんな指揮官に周りは気を使ってか、監督に就任してから、めっきり携帯電話が鳴らなくなった。負けた試合の後はなおさらだ。「そこまで気を使われなくてもいいのにね」と苦笑をするが、普段は温厚で、かつ丼を食べるために30分以上並ぶことをいとわない庶民的な男も、公式戦のベンチでの雰囲気はやはり違う。全身全霊をチームの勝利にささげる姿は鬼気迫るものがある。

今後の方策に思いを巡らし、色々な思いにふけりながら、島での最後の時間は過ぎた。練習メニューの全てが終わり、選手達は自然とマウンド付近に集合した。その中心にキャンプ直前に3年連続のキャプテンに指名をした鈴木大地内野手が向かった。

「今年こそ、優勝をして伊東監督を胴上げしましょう。ここから気持ちを1つにして闘いましょう」。

主将の元気な声が室内練習場に響き渡った。選手、スタッフ、首脳陣、関係者全員が握手を交わし、キャンプの労をねぎらいあった。指揮官も1人1人の表情を見ながら満足そうな表情を浮かべた。

「全員で戦って、勝ちたい。それは1軍のメンバーだけではなく、2軍も含めて全員。全員が戦力で、それぞれが競争し合いながら、よりレベルアップをする。そうすれば、チームも成長する。とてもいいチームになる。オレには確かな手応えがある」。

室内練習場を出ると、先ほどまでの暴風雨がうそのように空が青く澄んでいた。石垣の空はどこまでも青かった。「さあ、行くか!」。伊東監督は威勢よく車に乗り込んだ。選手達も次々とバスへと向かった。いよいよオープン戦が本格化する。3月25日、QVCマリンフィールド。ファイターズとの開幕戦まで、あと約1ヶ月。伊東マリーンズは激闘の日々に向けた最後の仕上げに取りかかる。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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