ロッテは先発枠入りが有力な大嶺祐がカーブを効果的に使い、5回を5安打1失点にまとめた。荻野が2安打1打点。阪神は能見が要所を締め、二塁を踏ませなかった。新人の青柳はストライクが入らず3連続四球と苦しんだ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
千葉ロッテの大嶺祐が5回1失点(自責0)と好投し「シーズンと同じ気持ちで投げている。結果が出ているのは自信になる」と笑みを浮かべた。落合投手コーチは試合後「4人は固まった」と、開幕ローテーションを任せる意向を明かした。
6奪三振のうち、3つはカーブが決め球だった。カウントを稼ぐため、昨秋から回転数を上げることをイメージして磨いてきた球種。「カーブで三振を取れるとは思っていなかった。ぽんぽんカウントを取りながら、今日みたいに低めで空振りを取れれば」と収穫を口にした。
ロッテ大嶺祐が開幕ローテ入りを確実にした。阪神打線を5回5安打1失点(自責0)。宮古島の自主トレで磨いた“琉球カーブ”が、さらに進化した。カウント球として想定していたが、この日は決め球にもなった。6三振のうち、カーブで空振り三振が半分の3。しかも、ゴメス(1)、福留(2)と強打者ばかりだ。「カーブで三振が取れるとは思わなかった」と、本人も驚いた。イニング間の工夫が生きた。投球練習で必ず1球はカーブを投げるようにしているが、「ワンバウンドしたら、もう少し上で抜くように」という微調整があった。
先発ローテは涌井、石川は確定していた。落合投手コーチは「これで4人は固まった」と、2番手で2回無失点のスタンリッジとともに、大嶺祐の当確を明言した。当の本人は「直球の指のかかりがまだまだ」。もっと上を目指す。
ロッテのジェイソン・スタンリッジ投手(37)が古巣のファンに感謝した。
6回から2番手で登板。2イニングを1安打無失点に抑えた。リリーフカーでマウンドに向かったが、その際、かつて在籍した阪神のファンからも拍手で迎えられた。「感謝の一言。歓声は忘れられない思い出になります」と感激した様子。
自身の投球内容については「1イニング目は自分のピッチングができた。2イニング目は疲れが出たのか、納得できなかった」と、制球に苦しんだ2イニング目を反省点に挙げた。
ロッテ吉田裕太捕手(24)が決勝打を放った。
2−2の9回無死二、三塁で、阪神高橋から左前に勝ち越し打。3日のオリックス戦では3安打と振れている。
もっとも、吉田本人は「調子は、そんなに良くありません」という。とにかく結果を出したが、「良いところで打てました。三振しないように。アピールしていきたい」と気を引き締めていた。
ロッテ先発の大嶺祐太投手(27)は、5回5安打1失点(自責0)に抑えた。昨秋から重点的に取り組んでいるカーブが低めに決まった。スプリットも良いところに落ちていた。
「全球種でストライクが取れた。思った以上にカーブが決まったのは収穫だと思います。結果が出たのは自信になります」と話した。
伊東勤監督(53)も「ずっと結果を残している」と評価した。
ロッテ・大嶺祐太投手(27)は、阪神戦でオープン戦2度目の先発登板。5回を5安打1失点(自責点0)に抑え、開幕先発ローテーション入りを大きく引き寄せた。
思い出の甲子園−。2006年、八重山商工(沖縄)のエースとして春夏連続出場。春は17奪三振の快投もあった。「試合前からどこか気分がよかったです」。昨秋から本格的に取り組むカーブがさえた。カウント球のつもりが、追い込んでからの決め球ともなり、阪神打線に的を絞らせない。これでオープン戦は9イニング連続で自責点0の安定ぶりだ。
「カーブが収穫でしたけど、一方で指への引っかかりが悪い真っ直ぐがあります。しっかり調整しながらやっていきたいです」。涌井、石川、スタンリッジに続く先発4番目の椅子は目前だ。
“アジャ”ことロッテ・井上晴哉内野手(26)が「4番・一塁」でスタメン出場したが、4打数無安打に終わり、台湾ラミゴ戦などの練習試合、紅白戦を含めた連続全試合安打は『10』でストップした。
「今日は自分の中でタイミングがおかしかった。全部の打席で差し込まれた感じですね。もっと積極的にいかないとダメです」。
三塁側スタンドには、広島市の実家から駆けつけた父・新晴(しんせい)さん(65)=会社員=と母・美智子さん(65)の姿があった。久々の1軍定着で親孝行の一発といきたいところだったが、結果は残念ながら“不発”。次に期待しましょう!!
ロッテの大嶺祐が5回1失点(自責0)と好投し「シーズンと同じ気持ちで投げている。結果が出ているのは自信になる」と笑みを浮かべた。落合投手コーチは試合後「4人は固まった」と、開幕ローテーションを任せる意向を明かした。
6奪三振のうち、3つはカーブが決め球だった。カウントを稼ぐため、昨秋から回転数を上げることをイメージして磨いてきた球種。「カーブで三振を取れるとは思っていなかった。ぽんぽんカウントを取りながら、今日みたいに低めで空振りを取れれば」と収穫を口にした。
投げた本人がビックリしていた。ロッテの大嶺祐は2回、先頭の4番・ゴメス、5番・福留をいずれもカーブで空振り三振。4回1死二塁でも福留をカーブで2打席連続空振り三振に仕留めた。 「カウント球のカーブで三振が取れるとは思わなかった」。60球中15球カーブを投げ、5回6奪三振1失点と好投した。
「甲子園に来たって感じで気分よくできた」。八重山商工3年時の06年に春夏連続甲子園に出場。センバツではカーブを操り、高岡商との1回戦で毎回の17奪三振を記録した。ただ、そのカーブはプロでは制球に不安があり、投げる頻度は少なかった。昨季は自己最多の8勝。スプリットを武器にしたが、投球の幅を広げるためにカーブを再び磨くことを決意。高校時代の投球を動画サイト「YouTube」で見直し「高めに投げて落とす」というコツをつかんだ。懐かしの甲子園で「原点の投球」を見せた。
実戦3試合で計11回を投げ、自責0。「(先発の)4人は固まった」と落合投手コーチ。涌井、石川、スタンリッジととともに開幕ローテーション入りを決めた27歳右腕は「まだまだ。強い球を投げたい」と力強く言った。
13年まで4年間、阪神に在籍したロッテのスタンリッジが古巣相手に6回から2番手で登板。名前がコールされると、虎党から大きな拍手と歓声が起こった。
「感謝の一言。歓声は忘れられないくらいの思い出になる」。直球は最速145キロを計測し、2回を1安打2奪三振無失点に抑えたが「制球に苦しんだ。もっとバランス良く投球したい」と振り返った。
侍ジャパン初選出の清田が、初打席で初安打を放った。
2回2死一塁、初球のチェンジアップを中前にはじき返して好機を拡大。次打者・中村悠の先制二塁打で一塁から一気に生還した。「セレモニーの時は緊張しましたが、打席ではそうでもなかった」と笑顔。「ヒットは打てたのはいいことですが、点に絡めたことが、もっといいこと」と勝利に貢献できたことを喜んだ。
ロッテドラフト1位・平沢がイースタン春季教育リーグ・西武戦(西武第2)に「2番・遊撃」で先発出場。7回にフルカウントから牧田の外角へボールになる低めのシンカーを中前に運んだ。
「見逃した方がいい球でしたけど対応できた」。4打数1安打だったが、2日の同リーグ・ヤクルト戦で館山から二塁打したのに続き、一線級からの安打。遊撃守備では唐川の二塁けん制球に対し、ベースに入れず「練習が必要」と反省。8日の日本ハム戦(QVCマリン)から1軍に再合流する。
ソフトバンクから新加入したロッテ・スタンリッジが、かつての本拠地で大歓声を浴びた。阪神戦(甲子園)の6回から2番手として登板。2イニングを1安打無失点に抑えた。
10〜13年には阪神でプレー。10年には2桁11勝を挙げるなど活躍した。変わらぬ声援をもらい「本当に感謝の一言しかない。あの歓声は忘れられない思い出になる」と喜んだ。
ロッテの荻野がチーム唯一のマルチ安打となる2安打1打点の活躍を見せた。
2番・右翼で先発し、初回1死で中前打を放つと、5回1死一、三塁では左前適時打。だが、9回無死満塁で高めの球に手を出して二飛に倒れ「ボール球に手を出してしまった。しっかり見極めないといけなかった。打っても安打にならない球」と悔しがった。
自らの想像を超えていた。ロッテ・大嶺祐の投じたカーブに阪神主軸のバットが次々と空を切った。2回、ゴメス、福留をいずれもワンバウンドに制球した緩い変化球で空振り三振。「カウントが取れるだけでもいい。三振が取れるとは思っていなかった。ストライク先行で理想の投球ができた」と、手応えを感じずにはいられなかった。
直球の最速こそ142キロだったが110キロ台のカーブ、フォークなど制球は抜群。5回1死二塁、遊失で失点はしたものの5回5安打1失点。先月12日に地元・石垣市役所に、女優の琴菜(28)と婚姻届を提出。その後は沖縄本島、宮崎、関西と、帰京せずに遠征が続いている。新婚生活は満喫できていないが、結婚後は実戦3試合計11イニングで防御率0.00と絶好調だ。
10年前の春の記憶がよみがえった。ここ甲子園は八重山商工時代の06年センバツで17奪三振をマークした思い出の地。3年ぶりの聖地で5回6Kを奪い「マウンドも投げやすかったし、天気もよくて甲子園に来たんだなという感じだった」と笑顔で振り返った。
当時は150キロを超える直球で押したが、今は違う。緩急、制球力をつけ大人のスタイルに進化した。落合投手コーチは「これで4人は固まったね」と涌井、石川に次ぎスタンリッジ、そして昨季自己最多8勝を挙げた大嶺祐の開幕ローテーション内定を明言。それでも背番号11は「直球を指にかけて投げないといけない」と険しい表情。家族を持った自覚を胸に10年目の飛躍を目指す。
ロッテの大嶺祐太投手(27)が5日、阪神戦(甲子園)に先発し5回5安打1失点(自責0)と好投。ストライク先行で無四球、6奪三振の内容に「今日は理想の投球ができた」と笑顔を見せた。
これで実戦3試合計11イニングで防御率0.00と結果を残している。伊東監督は「角度もあるし、直球も、変化球も低め投げられていた。安心して見られた。ずっと結果を残していますからね」と、昨季8勝(7敗)を挙げ更なる飛躍を期待する10年目右腕の開幕ローテーション入りを示唆。涌井、石川、スタンリッジに次いで大嶺祐がその座を勝ち取ることが確実になった。
ロッテ・大嶺祐が「思い出の地」で涌井、石川に続く、開幕ローテの座をグイッと引き寄せた。5回1失点と好投し、奪った三振数は6。得意のカーブでストライクを先行させた。「しっかりと投げることができてよかった。これからは球に強さを求めてやっていきたいと思います」と話した。
2月20日のオープン戦初戦となった中日戦は4回無失点、同27日のソフトバンクとの練習試合は2回無失点。任された試合で結果を出し続けている右腕に、伊東監督は「自分の投球ができていた。安心して見ていられた」と評価した。
八重山商工時代に出場した06年センバツ1回戦で、大嶺祐は高岡商から毎回の17奪三振をマークした。あれから10年。その聖地で見せた投球が今季のさらなる飛躍を予感させた。
甲子園球場が大きな拍手と歓声に包まれた。マウンドへ向かったのは元阪神で、今年からロッテに加入したスタンリッジだ。
2−1でロッテがリードする展開の中、6回から登板。マウンドへ上がるとロッテファンだけでなく、阪神ファンからも歓声が飛んだ。
先頭の板山を右飛に打ち取り、続く北條には左前へ運ばれたが後続を抑えて得点は許さず。7回は三者凡退。2回を投げて2奪三振、1安打無失点に抑え、開幕ローテ入りへ向けて結果を残した。
スタンリッジは10〜13年に阪神に在籍。4日に甲子園で行われた練習では「いい思い出がたくさんあります。雰囲気もファンの声援もすごいです」と話していたが、球場全体からの声援には感激した様子だった。