投手 | 捕手 | 内野手 | 外野手 |
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大嶺祐 石川 大谷 涌井 藤岡 内 松永 西野 南 益田 スタンリッジ 阿部 |
吉田 田村 江村 |
高濱 井口 鈴木 中村 三木 井上 細谷 |
清田 荻野貴 伊志嶺 デスパイネ 角中 岡田 |
日本ハム大谷攻略は任せろ。オープン戦首位打者のロッテ鈴木が、宣戦布告だ。通算15打数7安打、昨年は8打数5安打と得意にしており、脅威の7番打者となる。
「去年とは違う球種もあるし、体も大きくなった。ただお互い違う。僕も去年とは違う結果を出したい。日本で1番いい投手を打っていいスタートが切りたい」と意気込んだ。今江、クルーズが抜けた内野陣だけでなく、主将としてチームを引っ張る。
ロッテは23日、林信平球団本部長(55)が都内で取材に応じ、過去の選手間の金銭授受に関し、追加公表した。すでに明らかにしていた「声出し」以外にも大きく分けて3点あったと説明した。
これらはプールして投手会や野手会などの費用に充てていた。
いずれも行われていたのは昨年までで、今年(1月29日のコミッショナー通達以後)は行っていないと話した。日本野球機構(NPB)には、この日報告を済ませた。
林本部長は「いずれも個人のポケットには入っていません。野球賭博などの有害行為、反社(会的勢力との交際)などはありませんでした。これで一応調査のメドは立ちました」と話した。
オープン戦首位打者(打率.400)のロッテ・鈴木が、25日の日本ハムとの開幕戦を前に23日、意気込んだ。相手先発の大谷との対戦は、過去3年間で通算打率.467(15打数7安打)。「得意なんて全く思っていない」とはぐらかしながらも、「日本で1番いい投手をたたいて、いいスタートを切りたい」と力強かった。
プロ野球ロッテの林信平球団本部長は23日、東京都内での12球団代表者会議後に取材に応じ、昨季まで試合や練習でのミスで500円から1000円の罰金を集めるなどの現金のやりとりがあったことを明らかにした。
また、公式戦で勝利やセーブを挙げるなど活躍した選手が1000円から1万円の現金を拠出していたほか、遅刻や忘れ物、選手寮での門限破りといった規律の乱れに1000円から1万円の罰金を科していた。いずれも集めた金銭をプールして「投手会」や「野手会」でのオフの懇親費に充てていた。1月29日のコミッショナー通達を受け、現在は行っていないという。
ロッテは23日、モデルで女子プロボクサーの高野人母美(28)=たかの・ともみ=が、27日の日本ハム戦(午後1時開始)で始球式に登板すると発表した。必殺のハードパンチを封印して、捕手への全力投球を目指す。また当日は、来場者全員に2016年卓上シーズンカレンダーを配布する。
ロッテが「ゾロ目トリオ」で大谷討ちを狙う。25日の日本ハムとの開幕戦(QVCマリン)で、背番号「44」の「アジャ」こと井上が「6番・一塁」で2年ぶりに開幕スタメンに名を連ねることが濃厚となった。
オープン戦15試合で打率.306、2本塁打、13打点をマークした大砲はQVCマリンでの全体練習後に特打をこなし「チャンスは少ないけど甘い球をシンプルに打つ」と汗を拭った。
1番は背番号「66」の岡田、2番は「00」の高浜が有力。相手先発の大谷の背番号も「11」だけに、「ゾロ目対決」に向けて井上は「44番だからって4打数4安打は難しいけど…、走者がいるところで1本打ちたい」。チーム打率は12球団1位の.282。伊東監督は「エースを崩せばいい流れが来る」と好調な打線に期待した。
ロッテはこの日、選手間での金銭授受が新たに発覚したと発表。ノックでエラーをした選手が500〜1000円、忘れ物や寮の門限破りをした選手が1000〜1万円を「罰金」として払っていた。
さらに、試合で勝利やセーブを挙げた投手や1軍に昇格した選手が1000〜1万円を拠出。現金はいずれもプールし、オフの懇親費用などに充てていた。代表者会議で事実を報告した林信平球団本部長は「個人に入る訳ではないが、お金が動いていることは事実」として、今後は行わない意向を示した。
ロッテは23日、モデルでプロボクサーの高野人母美が27日の日本ハム戦(QVCマリン)で始球式を務めると発表した。
「この度、開幕カード3戦目で始球式の大役を務めさせていただけるということで大変光栄です。実は私は大の野球ファンでして、まだ日は浅いのですが、オフの日には草野球チームの練習や試合に参加させていただいています。野球ファンとして憧れだった始球式をさせていただけるのは本当に夢のようです。当日までしっかり練習して始球式を務めさせていただきます」とコメントした。
ロッテは23日、選手間の新たな金銭授受が発覚したと発表した。まずはノックでエラーをした選手が500円から1000円の罰金を払う「ノック罰金」。さらに、忘れ物や寮の門限破りをした選手も1000円から1万円の罰金を払っていた。
また、試合で勝利やホールド、セーブを挙げた投手や、ヒーローインタビューを受けた選手、1軍に昇格した選手が、1000円から1万円を拠出。いずれもスタッフを含めたオフの懇親費用などに充てていたという。
12球団代表者会議に出席した林信平球団本部長は事実関係を報告。取材に応じ「個人のポケットにお金が入ることはない」と強調し「今はやっていない」と話した。
ロッテは23日、QVCマリンで全体練習を行った。オープン戦“首位打者”となる打率.400をマークした鈴木は「いいイメージを持ちつつ、シーズンにつなげていきたい」と話した。
25日の開幕戦(QVCマリン)では日本ハム・大谷と対戦する。昨季の対戦成績は8打数5安打、通算でも15打数7安打の打率.467と得意とする相手だ。それでも、「向こうも違うスタイルになっているだろうし、体も大きくなっている。去年のことは忘れる」と気を引き締めた。「大谷キラー」が本拠地開幕戦で躍動する。
ロッテの林信平球団本部長は23日、すでに公表した円陣の「声出し」以外にも、過去に現金のやりとりがあったことを明かした。12球団代表者会議で報告。いずれも現在は行われていないという。
大きく分けて
の3つ。いずれもオフの納会などに充てていた。野球賭博常習者や反社会的勢力に関わりのある選手は確認されなかったという。
林本部長は「裏方さんを納会に招待する費用などになっていたようだ。お金が動いたのは事実だが、個人に直接渡ったというものではない。有害行為というものはなかった」と説明した。
ロッテは23日、モデルボクサーの高野人母美(ともみ、28)が27日の日本ハム戦(QVC)で始球式を務めると発表した。
大の野球ファンという高野は「まだ日は浅いのですが、オフの日には草野球チームの練習や試合に参加させていただいています」と、トレーニングの一環としても野球に親しんでいるという。大役に向け「野球ファンとして憧れだった始球式をさせていただけるのは本当に夢のよう。当日までしっかり練習して始球式を務めさせていただきます」と気合を入れていた。
試合当日は来場者全員に15年の卓上カレンダーが配布される。
ロッテのキャプテン・鈴木大地内野手(26)が23日、「日本で一番いい投手をたたいて、いいスタートを切りたい」と、開幕ダッシュを誓った。
開幕戦・日本ハムの先発は大谷。昨年、投手3冠を獲得した最速162キロ右腕だが、鈴木はもろ手を挙げて大歓迎する。昨季の対戦成績は8打数5安打の打率.625。苦手意識は存在しない。
打率4割でオープン戦首位打者に輝いた。「オフから気持ちを込めてやってきて、自信になります」。ドラフト1位・平沢(仙台育英)の入団にも強い刺激を受けた結果だ。
予想される打順は7番。「やりやすい打順です。チャンスで回ってくるケースが多い。今、その打順が多いので一生懸命やるだけです」。主将3年目の背番号7が今季もチームを引っ張っていく。
ロッテ・林信平球団本部長は23日、昨季まで試合や練習でのミスで500円から1000円の罰金を集める現金のやりとりがあったことを明らかにした。
また、試合で勝利やセーブをマークするなどした選手が1000円から1万円を拠出したり、遅刻や忘れ物、選手寮で門限破りなどをした場合にも1000円から1万円の罰金を徴収していた。
いずれも集まった金銭はプールされ、投手会や野手会のオフの懇親費用に充てられていた。現在は、いずれも行われていないが、この日、都内で行われた12球団代表者会議で報告した。
プロ野球ロッテの林信平球団本部長は23日、東京都内での12球団代表者会議後に取材に応じ、昨季まで試合や練習でのミスで500円から千円の罰金を集めるなどの現金のやりとりがあったことを明らかにした。
また、公式戦で勝利やセーブを挙げるなど活躍した選手が千円から1万円の現金を拠出していたほか、遅刻や忘れ物、選手寮での門限破りといった規律の乱れに千円から1万円の罰金を科していた。いずれも集めた金銭をプールして「投手会」や「野手会」でのオフの懇親費に充てていた。1月29日のコミッショナー通達を受け、現在は行っていないという。
巨人の野球賭博問題をきっかけに、自チームの公式戦勝敗に絡んで選手間で現金をやりとりしていたことなどが相次いで判明したことを受け、12球団代表者会議が23日、都内で開かれ、「12球団共同声明」を発表した。声明文には、有害行為の再発防止のために球界浄化に全力で取り組み、選手相互間の金銭やりとりは、12球団で結束して禁止することなどを明記。明日25日に迫った開幕に向けて、1つの区切りを付けた。
12球団の首脳が集まった4時間を超える代表者会議後、セ・リーグ理事長の巨人山岸均球団取締役、パ・リーグ理事長の西武関洋二球団専務が並んで会見に臨んだ。関球団専務は「最も重要な部分として、12球団の共同声明について話し合いました」と説明。すぐに「12球団共同声明」を読み上げた。
セントラル・リーグとパシフィック・リーグの12球団は、この度の読売巨人軍における野球賭博問題を重く受け止め、有害行為を再び起こさないよう、球界の浄化に全力で取り組み、ファンの皆様の信頼回復に最善の努力を尽くします。
また、高校野球のクジ引き、試合前の円陣をめぐるご祝儀などの選手相互間の金銭のやりとりに関しても、すでに禁止したところではありますが、12球団が結束して一層の徹底を図ることと致します。
B5判用紙に記された声明文の下には、全球団の球団名が連記されている。すぐにNPBのホームページでも全文を公開。関球団専務は「セ、パ12球団におきまして、(選手間の金銭授受を禁じた)1月29日のコミッショナー通達を重く受け止め、その上で、開幕を迎えたいと考えています」と経緯を説明した。
巨人の4選手による野球賭博関与が引き金になった今回の騒動。野球協約に違反する野球賭博と、野球協約には違反しない円陣声出しなどの金銭授受が混在する中、前日22日には巨人、阪神、ヤクルト、西武、ソフトバンクが新たな金銭に関する事実を公表。
開幕を2日後に控えたこの日、会議では野球賭博問題に関する新たな事実の報告はなかった。関球団専務は「基本的には一定の区切りがついたのではないか」とした上で、「NPBの調査委員会による調査は引き続き続いている。絶え間なく教育、指導を徹底していくことで、我々としては、常にアンテナを高くしていかないといけないと思ってます」と続けた。野球賭博問題の全容解明は、まだ道半ば。その事実にしっかりと向き合いながら、25日の開幕を迎える。
巨人の野球賭博問題などを受けて、12球団の代表者会議が23日、都内で行われ、「12球団共同声明」を発表した。声明文は以下の通り。
セントラル・リーグとパシフィック・リーグの12球団は、この度の読売巨人軍における野球賭博問題を重く受け止め、有害行為を再び起こさないよう、球界の浄化に全力で取り組み、ファンの皆様の信頼回復に最善の努力を尽くします。
また、高校野球のクジ引き、試合前の円陣をめぐるご祝儀などの選手相互間の金銭のやりとりに関しても、すでに禁止したところではありますが、12球団が結束して一層の徹底を図ることと致します。
プロ野球で野球賭博問題やチームの勝敗に絡む現金授受が相次いで判明したことを受け、12球団は23日、東京都内で代表者会議を開き、「球界の浄化に全力で取り組み、ファンの皆さまの信頼回復に最善の努力を尽くします」などとする共同声明を発表した。25日の公式戦開幕を前に、球界全体で再発防止に取り組む姿勢をアピールした。
野球賭博や試合の勝敗に絡んだ現金授受について、新たな事案は報告されなかった。パ・リーグの理事長を務める西武の関洋二球団専務は、熊崎勝彦コミッショナーから指示を受けた野球賭博問題に関する各球団の再調査について「一定の区切りと考えている」と話した。
高木京介元選手が22日に1年間の失格処分を受けるなど、野球賭博問題で昨年から計4人の処分者を出した巨人は、共同声明を受け「各方面に多大なご迷惑をお掛けし、あらためて深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。
野球賭博問題やチームの勝敗に絡む現金授受が相次いで判明したことを受け、12球団は23日、都内の日本野球機構(NPB)事務局で代表者会議を開き、共同声明を発表した。
4時間に及ぶ会議後、パの理事長を務める西武の関洋二球団専務は「発生した事案を12球団として非常に重く受け止め、結束して現在行っていること(再発防止策)に対し徹底を図っていく」と語った。25日の公式戦開幕を前に、球界全体で再発防止に取り組む姿勢をアピールした。
また、熊崎勝彦コミッショナーからNPBを通じて指示があった再調査について、処分を受けた巨人4選手以外の野球賭博に関わる新たな事案がなかったことを12球団で確認。関理事長は「野球賭博に関わる部分は一定の区切りがついたと考えておりますが、引き続きアンテナを高く教育、訓練をしていく」とし「野球ファンの方にご心配を掛けたことに、心よりお詫びを申し上げます」と、セの理事長を務める巨人・山岸均取締役連盟担当とともに頭を下げた。
セントラル・リーグとパシフィック・リーグの12球団は、この度の読売巨人軍における野球賭博問題を重く受け止め、有害行為を再び起こさないよう、球界の浄化に全力で取り組み、ファンの皆様の信頼回復に最善の努力を尽くします。
また、高校野球のクジ引き、試合前の円陣をめぐるご祝儀などの選手相互間の金銭のやり取りに関しても、すでに禁止したところではありますが、12球団が結束して一層の徹底を図ることと致します。
プロ野球で野球賭博問題やチームの勝敗に絡む現金授受が相次いで判明したことを受け、12球団は23日、東京都内で代表者会議を開き、「球界の浄化に全力で取り組み、ファンの皆さまの信頼回復に最善の努力を尽くします」などとする共同声明を発表した。25日の公式戦開幕を前に、球界全体で再発防止に取り組む姿勢をアピールした。
野球賭博や試合の勝敗に絡んだ現金授受について、新たな事案は報告されなかった。パ・リーグの理事長を務める西武の関洋二球団専務は、熊崎勝彦コミッショナーから指示を受けた野球賭博問題に関する各球団の再調査について「一定の区切りと考えている」と話した。
高木京介元選手が22日に1年間の失格処分を受けるなど、野球賭博問題で昨年から計4人の処分者を出した巨人は、共同声明を受け「各方面に多大なご迷惑をお掛けし、あらためて深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。
野球賭博の問題をきっかけに、試合前の円陣で「声出し」と呼ばれる発声をした選手が自チームの勝敗に絡んで他選手と現金をやりとりしたり、高校野球を対象にした選手間での賭けや、優勝校を当てる「くじ引き」をしたりしていたことが各球団で相次いで発覚した。
セントラル・リーグとパシフィック・リーグの12球団は、この度の読売巨人軍における野球賭博問題を重く受け止め、有害行為を再び起こさないよう、球界の浄化に全力で取り組み、ファンの皆様の信頼回復に最善の努力を尽くします。
また、高校野球のクジ引き、試合前の円陣をめぐるご祝儀などの選手相互間の金銭のやり取りに関しても、すでに禁止したところではありますが、12球団が結束して一層の徹底を図ることと致します。
複数の球団で自チームの勝敗に絡む金銭授受が発覚した問題などを受け、12球団は23日、都内の日本野球機構(NPB)事務局で代表者会議を開き「球界浄化に全力で取り組む」などとする共同声明を発表した。パ・リーグ理事長を務める西武・関洋二球団専務は「野球ファンの皆様にご心配をおかけしました。心よりお詫びを申し上げます」と深々と頭を下げた。
4時間に及んだ会議では「ファンの皆様に対して、どういう気持ちを表すか」(同理事長)を議論。「発生した事案について、12球団として重く受け止めるということと、現在やっていることの徹底を図っていくことがエッセンスと考えています」と説明した。
8日に巨人・高木京介投手(26)=22日付で契約解除=の野球賭博への関与が判明し、熊崎勝彦コミッショナー(74)は12球団に徹底した再調査を指示していた。「(これで)一定の区切りがついたと考えております」と関理事長。全容解明への調査は続けるが、ひとまず結論が出た形だ。
また労組日本プロ野球選手会も、嶋会長(楽天)と各球団選手会長の計13人の連名で声明を発表。一連の問題を深く反省し「社会からどのような眼差しが注がれ、誰によって生かされているのかを改めて自覚し、自らを律する姿勢のもと、ファンの皆さんにこのようなことを2度と起こさないことを誓います」と記した。
セントラル・リーグとパシフィック・リーグの12球団は、この度の読売巨人軍における野球賭博問題を重く受け止め、有害行為を再び起こさないよう、球界の浄化に全力で取り組み、ファンの皆様の信頼回復に最善の努力を尽くします。
また、高校野球のクジ引き、試合前の円陣をめぐるご祝儀などの選手相互間の金銭のやり取りに関しても、すでに禁止したところではありますが、12球団が結束して一層の徹底を図ることと致します。
パ・リーグ6球団と共同事業会社のパ・リーグマーケティングは23日、今季からスマートフォンの歩数計アプリを利用したイベント「パ・リーグ ウオーク」を開催すると発表した。
ダウンロードすると自動的に歩数が計測されるアプリを使用し、1日の歩数をダイヤモンド何周分に当たるかで表示したり、チームごとのファンの合計歩数を競ったりする仕組みになっている。詳しくは特設サイトで。
日本プロ野球選手会は23日、野球賭博への関与や選手間での現金授受が相次いで発覚した問題について「自らを律する姿勢のもと、ファンの皆さんにこのようなことを2度と起こさないことを誓います」などとする声明を発表した。
声明は同選手会の嶋基宏会長(楽天)と12球団の選手会長の連名で出された。「賭け事、選手相互間の金銭のやりとりに対する認識の甘さが、ファンの皆さまの期待、信頼を裏切る深刻な事態を招いた」とした上で「日本野球機構(NPB)とともに再発防止に真摯に取り組む」と誓った。
覚悟はできていた。それでも、別れの日が実際に訪れると涙が止まらなくなった。 プロ2年目の香月一也内野手は石垣島での春季キャンプ中の2月5日午前1時54分に病気のため、最愛の父を亡くした。52歳だった。
プロ入りが決まり、一昨年の12月に大阪市内のホテルで契約を交わした翌日から体調を崩し、ずっと病気と闘っていた。容態が悪くなっていると知らせが届いたのは2月4日の夕方。急遽、チームを離れ、父のいる福岡に戻ろうとしたが間に合わなかった。那覇経由のため1日、那覇市内で宿泊。その夜に訃報が届いた。
「直行便があったら、多分間に合っていたと思います。でも、急で時間も遅かったし、それはもう仕方がないこと。石垣を離れる前に最後に電話で話をしました。『おお、一也か。頑張っているか?』と。その声をボクは忘れることができない」。
ロッテ浦和球場に隣接する室内練習場。試合後に複数の野手が打ち込みを続けていた。その中で最後になるまでバットを振り続けた香月は、長く続いた練習を終えると芝生に座り込んだ。そして尊敬する父を思い返した。
「優しい人。友達も多い人で家にはいつも誰かが遊びに来ていた。ボクの友達も自分の子供のように接していた。だから、お通夜には500人も参列者が来た。その光景に改めて慕われていたんだなあと感じました。人に心配をされるのが嫌な人。だから、病気のこともなかなか言わなかった。優しい人だった」。
香月が父の状況が悪化していることを認識したのは地元でのトレーニングを終え、キャンプに向う準備をしている1月だった。その前年の12月には家族水入らずで、大分の温泉に行った。4歳年上の兄の結婚式でも父は言葉を振り絞ってスピーチをしていた。そんな思い出が残る中、帰り際、母に告げられた。「アンタが関東に戻ったら、入院することになる」。涙ながらに話をした母の姿に全てを察した。何も言えない自分がいた。
父にプロ野球の世界で頑張っている姿を何とか見せたい。春季キャンプは2軍スタートながら必死にアピールを繰り返した。プロのユニホーム姿を見せることができたのは2回だけ。昨年8月、東京ドームで行われたイースタンリーグ・巨人戦と10月、宮崎で行われたフェニックスリーグ。どちらも結果を出すことはできなかった。今度こそ、何とかいいところを見せたい。その一心で練習を繰り返している矢先だった。
「本当に、ちょっとでいいから1軍でプレーをしている姿を見せたかった。とにかく1軍に行きたかった」。
父に勇姿を見せることができなかったことを悔やみ、落ち込む香月を家族が励ました。「休んだらアカン。切り替えて頑張りなさい」。1番、辛いはずの母が背中を押した。だから亡くなった3日後の8日にはチームに再合流した。
「みんな心配をしてくれました。『頑張れよ』とか、『もう少し残っていても良かったんだぞ』とか。そう言ってもらえると、また涙が出そうになった。今はもう、とにかくアピールをして、今年絶対に1軍に上がりたいと思っています」。
そう言って、胸につけているネックレスをちょっと微笑みながら触った。キャンプに戻る前、父が大事にしていた結婚指輪を母から譲り受けた。「オレにちょうだい」とお願いをした。そしてネックレスに取り付けた。いつも父に見てもらいたい。だから今、普段も、プレー中も肩身離さず、付けている。
「自分が家族の中で1番、実家から離れる。いつも父は見守ってくれていると信じている。絶対に見てくれている。そのことを感じるために、もらいました。だから僕は頑張って1軍に上がらないといけない」。
3月に行われた教育リーグでは5試合で15打数7安打3本塁打と打ちまくった。イースタンリーグ開幕後も三塁のレギュラーとしてアピールを続けている。今はまだガムシャラな日々。ただ、その先に必ず1軍の舞台が待っていると信じている。そこで初ヒット、初本塁打を打って、どこかで見守るってくれているであろう父に捧げたい。
苦しい時、辛い時、悲しい時、怠けたくなる時。色々な時がある。そんな時は父の指輪をギュッと握りしめる。すると不思議と前向きな気持ちを取り戻せる。香月一也、19歳。1軍を目指す日々に明け暮れる。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)