わたしはかもめ2016年鴎の便り(4月)

便

4月1日

オリックス3−4千葉ロッテ(京セラドーム)

ロッテが競り勝った。3−3の8回、鈴木が3号ソロを放ち、勝ち越した。涌井が要所を締めて7回3失点で2勝目。西野が3セーブ目を挙げた。オリックスは打線が7回に追い付く粘りを見せたが、救援した佐藤達が誤算だった。

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千葉ロッテ0101001104
オリックス1000002003

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ロッテ鈴木大地V3号!ヨガ効果でリーグトップ[ニッカン]

キャプテンの一振りが、ロッテを勝利に導いた。同点に追いつかれた直後だった。8回、先頭の鈴木は、真ん中に甘く入った速球を完璧に捉えた。ホームランバッターの打球のような、きれいな放物線。リーグトップの3号に「何でホームランが出るのか分からないです」と、つぶやいた。

昨季まで通算14本塁打。「ホームランは病気だと思ってます」と真顔で言う。自分はホームランバッターではないと自覚しているからこその感覚だ。この日の試合前までは3本打った安打のうち2本が本塁打だった。「気持ち悪くてしょうがなかった」と言う。この日は長短打3本にバントも決め、ようやく「やりたいことができた」と言った。

オフの取り組みの成果かもしれない。一念発起し大好きだった甘いモノを控えた。食事に出かけても定番だったデザートを頼むことはなくなった。「コンビニに行ってもアイスのコーナーに行かなくなりました」。ヨガにも挑戦するなど新たなものに取り組むシーズン。オープン戦首位打者という結果に続き、思わぬ効果が出始めている。

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ロッテ鈴木大地トップV3号「本塁打は病気だと…」[ニッカン]

ロッテ鈴木大地内野手(26)が同点に追いつかれた直後の8回、決勝ソロを放った。

右翼席に飛び込むリーグトップの3号で、チームに勝利を呼び寄せた。「カウント3−1だったし、打っていいということだったので、しっかり強く振れた」と振り返った。

9回の第5打席で三塁打が出ればサイクル安打だったが「忘れてました」と頭になかった。ホームランバッターではないため「ホームランは病気だと思っている」と言うほどだが、通算14本塁打の男が、量産体制に入っている。

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ロッテ井上「とにかく自分の打撃を」金子から適時打[ニッカン]

ロッテ井上晴哉内野手(26)が1点を追う2回1死二塁、左翼フェンス直撃の同点適時二塁打を放った。オリックス金子のチェンジアップをとらえた。

「相手が金子さんだからではなく、軸を意識して、強い打球を打つことだけを考えていました。とにかく自分の打撃をすることの意識です」と話した。

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ロッテ・大地、3号V弾!「いいスイングできた」[サンスポ]

豪快な一発で勝負を決めた。追い付かれた直後の8回、先頭の鈴木が右翼席上段近くまで運ぶ決勝の3号ソロ。「いいスイングができた」と自賛した。オフから苦手の筋トレに励み、硬い体を改善するためヨガにも取り組んだ。「試合を重ねて、強い打球を打てている」。チームは11安打に8四死球を得ながら一気に突き放せない重苦しい試合を制し、単独首位に立った。

伊東監督
「本塁打を期待していないとはいえ、うちのホームランキングだから。」(鈴木の決勝弾に)

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ロッテ・涌井、7回3失点で2勝目「悪くても試合つくれば勝たせてもらえる」[サンスポ]

ロッテのエース涌井が開幕戦に続いて2勝目を手にした。5回を除いて毎回の走者を背負う苦しい内容だったが、7回3失点と粘り強く投げ「悪くても試合をつくれば、勝たせてもらえる」と息をついた。

立ち上がりから真っ直ぐが走らず、シュート回転していると感じたという。それでも、大崩れしないだけの力量がある。「変化球はだいたい操れていたので、低めに決めて内野ゴロを打たせられた」と修正能力の高さを見せた。

伊東監督
「本塁打を期待していないとはいえ、うちのホームランキングだから。いいところで打ってくれた。」(3号ソロの鈴木に)
井上
「軸を意識して、強い打球を打つことだけ考えていた。」(2回に適時二塁打)
細谷
「必死な思いが、ああいう形で適時打になってくれた。」(7回に高く弾んだ打球が中堅手の頭を越える適時二塁打)

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ロッテ“ドラ3”成田が4・5にプロ初登板、「気持ちで投げます!」[サンスポ]

ロッテのドラフト3位・成田翔投手(18)=秋田商高=と、同4位・東條大樹投手(24)=JR東日本=が1日、5日のチャレンジマッチ・フューチャーズ戦(ロッテ浦和、午後1時開始)で実戦初登板をすることになった。成田は先発、東條は中継ぎ登板を予定している。

成田
「初登板、楽しみです。とにかくしっかりと腕を振って、気持ちで投げたいと思います。どんどん押していく投球が出来ればと思います。」
東條
「やっと実戦登板が出来るという事で楽しみです。普段通りの自分の力を出して、ここからアピールをして遅れをとっている分、巻き返したいです。」

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大地、パ・キング3号も「本塁打は“病気”だと…」[スポニチ]

3−3に追いつかれた直後の8回。ロッテの鈴木が敵地の反撃ムードを沈めた。直球を強振した打球は京セラドーム右翼5階席のフェンスを直撃する3号勝ち越しソロ。「塁に出ようと思っていた。本塁打は“病気”だと思っているので忘れる」と冗談めかした。本人が病気と言うのもうなずける。昨季まで4年間で通算14本塁打だった男が、6試合目でリーグ1位の3号。それもチームの全本塁打を放っている。

オフは体幹を鍛え体を絞るために大好きな炭酸飲料を控えて炭酸水で我慢した。「体のことがすぐに(長打力に)つながるとは言えない」と慎重だが、明らかに力強くなった打撃でオープン戦でも打率.400で首位打者を獲得。伊東監督も「うちのホームランキング。いいとこで打ってくれた」と評価した。

ここまで5戦は7番を任されたが、この日は6番に昇格した。2回に右翼線二塁打、4回に中前打を放ち、三塁打が出ればサイクル安打となる今季初の3安打。チームを単独首位に導いた主将は「しっかりセンター返しを意識していく」と本来の打撃を確認し、バスに乗り込んだ。

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涌井粘投2勝「悪くてもゲームをつくれば…」[スポニチ]

ロッテの涌井が7回7安打3失点で開幕戦に続いて2連勝。3−1の7回2死満塁から糸井に同点の2点二塁打を許したものの、8回の勝ち越し劇で白星が転がり込んだ。

過去5度の投げ合いで1勝3敗だった金子に投げ勝ち「真っ直ぐが走っていなかったけど、変化球を低めに決めて内野ゴロを打たせることができた。悪くてもゲームをつくれば勝たせてもらえる」と振り返った。

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ロッテ、逆転勝ちで単独首位、鈴木3号V弾「思い切り振った」[スポニチ]

ロッテは1日、オリックスに逆転勝ちし、単独首位に立った。3−3の8回に鈴木が右越え3号ソロを放ち勝ち越した。「思い切り振った。(本塁打は)まさかだった」と笑顔。チーム全本塁打となるリーグ1位の3号だ。

投げては涌井が7回3失点(自責1)で2勝目。初回にいきなり先制を許したが、粘り強く逆転を呼び込んだ。「まっすぐが走っていなかったし、シュート回転していた。初回はどうなることかと思った。悪いなりにゲームをつくれた」と話した。伊東監督は「よく(勝ちを)拾った」と振り返った。

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ロッテルーキーコンビ5日デビュー!成田「気持ちで投げたい」[スポニチ]

ロッテのドラフト3位・成田、同4位・東條が5日のチャレンジマッチ・フューチャーズ戦(ロッテ浦和)で初登板することが決まった。先発予定の成田は「楽しみです。とにかくしっかりと腕を振って、気持ちで投げたいと思います。どんどん押していく投球が出来ればと思います」と話した。秋田商のイケメンエースとして甲子園を沸かせた左腕の初登板に注目が集まる。

また、JR東日本から入団した変則サイド右腕の東條は「やっと実戦登板ができるという事で楽しみです。普段通りの自分の力を出して、ここからアピールをして後れをとっている分巻き返したいです」と闘志を燃やした。2月の石垣島キャンプで左膝靭帯損傷のケガを負って出遅れたが、即戦力ルーキーがいよいよ実戦のマウンドに上がる。

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鈴木V弾でロッテ単独首位に[デイリー]

チームを単独首位に導いたのはロッテのキャプテン・鈴木の鮮やかな一振りだった。

同点で迎えた8回無死。カウント3−1から真ん中に甘く入ってきた佐藤達の真っ直ぐを逃さずに捉えた。右翼席中段に飛び込む3号決勝アーチ。「思い切り打った。感触はすごくよかった。いいスイングができた」。顔をほころばせて振り返った。

3月29日・楽天戦(QVC)で2打席連続本塁打。この試合の一発を合わせて早くも3発、リーグ単独トップだ。昨季の6本塁打が自己最多だから、もう半分を打った。試合前の打撃練習から心掛けている「しっかり強い打球を打つ」ことが好結果を呼び込んでいる。

2回に右線二塁打、4回には中前打、6回には犠打をキチンと決めた。やるべきことをやっての決勝弾だから、余計に価値がある。最後の打席で三塁打を放てばサイクルだったが、「いやいや全然意識していませんでしたよ」と笑った。

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ロッテ・平沢大河の現在位置。オコエの活躍を刺激に「自分の形をつくって、必 ず結果を出す」[ベースボールチャンネル]

◇開幕1軍ならず

3月25日。ドラフト1位ルーキーの平沢大河内野手は、ロッテ浦和球場のウェート場にいた。18時30分。備え付けられているテレビではQVCマリンフィールドで行われているファイターズとの開幕戦の模様が映し出された。昨年12月の入団会見から目標にしていた「開幕1軍」は、ならなかった。悔しい気持ちがないといえば嘘になる。様々な感情が入り混じる中で、ナイターを観ながら黙々とウェートメニューをこなしていた。

「もちろん悔しい気持ちがあります。ただ、今のままでは駄目なのは自分が1番分かっているつもりです。1日でも早く1軍の舞台に立ちたいとは思いますが、今はまず、しっかりと土台作りをして、自分の形というものを作って1軍に上がり、結果を出したいと考えています。それが次の目標。その目標に向かって気持ちを切り替えて頑張っています」。

今、ロッテ浦和の2軍球場で鍛錬の日々を続ける平沢の表情は明るい。前を向いて日々の課題に取り組む姿がある。2軍首脳陣の評価も上々だ。

振り返ると、新人合同自主トレ、キャンプ、オープン戦と注目を一身に浴びた。マスコミからは楽天に入団をしたオコエ瑠偉外野手と比較される報道が続いた。ファンからも声援は誰よりも大きかった。その中で自身が掲げた開幕1軍という目標に向かってガムシャラにバットを振り続けた。疲れはキャンプ第3クールにはピークを迎えた。

「体が重かった。疲れがたまっていましたけど、気合で元気を出しました」。

表情には一切出さなかった。疲れを吹き飛ばすように、元気を出してアピールを続けた。目標を決めたからには決して弱音を吐きたくはなかった。しかし、初めてのプロ野球の環境でのハイレベルな争いの日々に、徐々に置いていかれそうになる自分がいた。「薄々、自分でも感じるものがあった」と本人も覚悟をしていた。3月13日のオリックスとのオープン戦後、2軍行きを命じられた。ただ、自分自身の現在位置をしっかりと見極めている若者はすぐに気持ちを切り替えることができた。

◇オコエの存在がいい刺激に

「全ての面においてレベルアップが必要だとわかりました。投手は精度が良い。1球1球が意味のあるボールで、無駄なボールが全くない。そして、コントロールがいい。そこで打者が結果を出すためには、打てると思える球をしっかりと積極的に打って、それを打ち損じしないように仕留めないといけないと感じました。1軍で経験をさせてもらったことは本当に勉強になった。それを今、生かして取り組まないといけないと思っています」。

プロ野球の1年は長い。キャンプ第3クールで全身に疲れを感じ、それを痛感した。だから、今まで行っていなかったウェートトレーニングにも積極的に取り組むようになった。1年間、コンスタントにパフォーマンスのできる強靭な体づくりを目指す日々が始まった。全体練習、2軍戦の後に、特打に特守にウェート。平沢の1日は長く濃い。そんな中、入団からこれまで比較され続け、開幕から1軍でプレーをしている楽天・オコエの存在が平沢をさらに前へと駆り立てる。

「連絡は取り合ってはいませんが、頑張って欲しいと思っています。同じ年の野手で、ああやって1軍に出ているのはすごいと思う。いい刺激になっています」。

開幕1軍の目標を達成した同じ年のオコエ。スタメンこそないものの、代打、代走、守備での1軍出場を続けアピールをしている。プロ入り前の高校時代からなにかと比較され、周りからはライバルと言われ続けてきた。オコエの1軍での報道を目にするたびに平沢の負けじ魂に火がつく。

◇いつか夢や希望を与えられる選手に

高校時代のチームメート達の存在も平沢の支えだ。

2月28日。平沢は母校の卒業式出席のため仙台育英高校にいた。式終了後、3年生全員でいつも汗を流した室内練習場に集まった。それぞれが違う道を歩む。大学で野球を続けるもの、野球はせずに新たな目標を目指すもの、色々な夢が広がっていた。野球は止め、消防士を目指す仲間達がいた。社会の役に立ちたいと大志を抱く仲間達の想いが胸を熱くさせた。だからこそ、自分はプロ野球選手として、夢を伝える役割を全うすることを誓った。

「ボクはまだまだ。でもその中で1日1日を大切に、目標を持って過ごしていきたい。うまくいかないことも多いけど、それをしっかりと受け入れて前に進んで、その結果として勇気を与えられるようなプレーができればと思う。いつかそうなりたい」。

プロ1年目の挑戦はまだ始まったばかりだ。若者はハイレベルな戦いの場で、もがき苦しみながらもしっかりと前を見据えている。大好きな野球をしているからには嘆いている訳にはいかない。夢を目指して頑張っている仲間達のことを思うと、負ける訳にもいかない。いつか夢や希望を与えられる選手になれる日を信じて、背番号「13」は歩みを始めたばかりだ。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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