ロッテは0−2の2回に中村の適時打で1点を返し、3回は今季初先発した井口が2死一、二塁で左翼へ逆転の1号3ランを放った。スタンリッジが7回2失点で今季初勝利。西武は連勝が5で止まり、2位に後退した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 4 |
いつも冷静な男が一塁ベースを回ると、右拳を突き上げて感情を爆発させた。1点を追う3回2死一、二塁。千葉ロッテの井口が左翼席に逆転3ラン。2連敗中のチームを救った。
仕留めたのは「フォークだけど、ナックルみたい」と評した、外角低めに沈んだ独特な球。「泳がされた」と最後は左手1本だったが、「体重が乗っていた」と打球はスタンドで弾んだ。「低めの変化球を打つ技術がある。粘り強い」。伊東監督が思わずたたえる、見事な一振りだった。
これで米大リーグ時代を含めて、20年連続で本塁打をマーク。ただ、派手に喜んだ理由はそれではない。41歳、球界最年長野手はこの日が今季初スタメン。井上が調子を落とし、託された「6番・一塁」。「連敗を止める一打を打てという意味だと思っていた」。
最高の結果で、存在感を示した。「(常に試合に)出られないもどかしさもあると思うが、やるべきことをやってくれている。ありがたい」とは堀打撃コーチ。若返ったチームには、頼れるベテランの幹がある。
ベテランが1発で連敗を止めた。ロッテ井口資仁内野手(41)は1点を追う3回2死一、二塁。外角低めに落ちるフォークを引っ掛け、左手1本で左翼スタンドへ運んだ。「うまく拾えたね。ヘッドを利かせて打てたのでよく飛んだ」。逆転の決勝3ラン。思わず右拳を突き上げて一塁を回った。ガッツポーズは、テレビ解説で訪れた元同僚の渡辺俊介氏が「日本シリーズ以外で見たことない」と言うほど珍しい光景だった。
今季初スタメンでの1号だ。前日まで一塁を守った井上が2試合連続無安打。変化球が多い西武バンヘッケンとの相性も考え、伊東監督は決めた。「正直、球の速い選手には多少差し込まれる年齢。でも低めを打つ技術がある」。
朝、起用を告げられた井口は考えていた。「連敗中の初スタメン。何か意味があると思った。連敗を止める一打を打つためだと」。2打席で直球は1球のみ。1打席目で空振り三振した「ナックルみたいに動く」フォークを、いぶし銀の技術ですくった。連続本塁打記録はプロ入りから日米通算20年連続に伸びた。
球界野手最年長。若手の台頭を喜んでいる。同時に、立場もわきまえている。「若い選手が出てくるのはいいこと。その度に自分のポジションも変わる。それでも勝つための準備をしっかりやる」。フリー打撃はいつも全力のマン振り。体にキレを出すためだ。控えでも、出番のくるシチュエーションを想定してベンチ裏で振る。だから「実戦感覚がないというのはない」。そう言い切れる。
2ストライクから、一振りで試合をひっくり返せる粘り強さと勝負強さ。今季初めてスタンドに駆け付けた長女琳王さんの前で、抜群の存在感を見せつけた。伊東監督は「あらためて必要な選手だと思った」と称賛。チームは2位に浮上し、明日12日から楽天との首位攻防戦に臨む。「個人で意識する数字はない。優勝したい。それだけです」。勝利へ導く仕事人。41歳井口、ここにあり、だ。
前ソフトバンクのロッテ・スタンリッジが、移籍後初勝利を収めた。
力みから初回に2点を献上したものの、2回以降は7回まで散発3安打無失点。今季3試合目の先発で、初めて長男キャッシュくん(7)を連れてQVCマリンのお立ち台に上がった。37歳のベテラン右腕。ともにヒーローになった井口と並び「アリガトゴザイマス!今日は“じいじ”2人で頑張りました!」とマイクパフォーマンスで笑いを誘った。
ロッテ井口資仁内野手(41)が今季1号3ランを放った。
初回に2点を先取されたが、2回2死二塁から中村奨吾内野手(23)の左前適時打で1点を返した。さらに3回2死一、二塁。今季初スタメンの井口が左翼スタンドへ1号3ランを放った。
中村は「追い込まれていたので何とかバットに当てることだけ考えていました。初回のチャンスで点に結び付けられなかったので、1点でも早い回に返すことができて良かったです」。
井口は「打ったのはフォークかチェンジアップですかね。少し泳がされたけれど、しっかりヘッドをきかせて打つことができたのでよく飛んでくれました。今季初スタメンですが、常に準備はしているんでね。いい場面でいいパフォーマンスができました。チームが逆転できたのが1番だけど、自分にとっても嬉しいホームランになりました」とコメントした。
ロッテの初の東京ドーム主催試合となる7月12日ソフトバンク戦のチケットが、10日から順次発売される。10日はファンクラブ会員向け、14日からは一般発売のほか、以下の企画チケットも販売開始される。
当日は来場者全員にピンストライプのユニホームが配布される。岡田は「マリーンズ初の東京ドーム主催ゲーム、選手も楽しみにしています。ぜひドームを真っ白に染めてもらい、熱い応援よろしくお願いします」とコメントした。
ロッテは10日、西武3回戦(QVCマリン)に4−2で逆転勝ち。「6番・一塁」で先発出場した井口資仁内野手(41)が貴重な1号逆転3ラン。球界最年長野手が一振りで、連敗を2で止めた。
「(打ったフォークは)独特の動きでナックルみたい。直球は1球しかなかったので『あの球かな』と思った。紙一重でしたけど、うまく拾えた」。
ベテランらしい一発だった。1点を追う3回2死一、二塁。前の打席で空振り三振したが、井口はてこずっていた西武・バンヘッケンのフォークを待っていた。
日米通算で20年連続となる本塁打。打球が左翼席に飛び込むと、ガッツポーズ。観戦した一人娘の琳王(りお)さん(15)にカッコいい父の姿をみせつけた。
今季は3年目の井上が活躍。14試合目で巡ってきた今季初スタメンで、「連敗を止める一打を打て、という意味だと思っていたので応えられてよかった」と胸を張った。
6回にも左前打を放ち、日米通算2188安打に。それでも「あまり数字(の目標)はないです。残り少ない野球人生。ロッテで優勝したい。それだけです」。目標を聞かれた41歳はキッパリ。頼りになる男だ。
ソフトバンクから新加入した37歳のスタンリッジが、7回2失点と粘りの投球で移籍後初勝利を挙げた。41歳の井口と投打のヒーローになり「じじい2人で頑張りました。しっかり自分の仕事ができて嬉しい」と笑顔。一緒にお立ち台に上がった息子のキャッシュ君は父の好投を「Very Good!!」と喜んだ。
ソフトバンクから今季ロッテに加入したスタンリッジは、7回2失点で初勝利を挙げた。37歳、ロッテが日本で3球団目となる。井口と上がったお立ち台では「おじさん2人で頑張りました」と上機嫌で言った。
1回に2点を失うも、140キロ台の速球とスライダーを軸に立ち直り、2回以降は打たせて取った。「しっかりと自分の仕事をしようと思った。(味方が)点を取ってくれると信じていた」と笑顔だった。
ロッテは10日、球団初の東京ドーム主催試合となる7月12日からのソフトバンク戦(18:30試合開始)のチケットをファンクラブ会員向けは10日から、一般販売は14日から開始すると発表した。試合当日は来場者全員にピンストライプユニフォームが配布され、さらに14日からビール1杯がつくなど、企画チケットも発売される。詳細は以下の通り。
移籍1年目のロッテ・スタンリッジが3度目の登板で、ソフトバンク、阪神に続き3球団目の勝利を挙げた。
初回に2失点したが2回以降は修正。7回5安打2失点でまとめ「初回は少しお腹が空いていた」とおどけた。お立ち台では長男・キャッシュ君(7)から「ベリー・グッド」と言われて笑顔を見せ、「(井口と)おじさん2人で頑張った。打線と歯車がかみ合えば勝ちは付いてくる」と援護に感謝した。
ロッテの井口が今季初スタメンで3回に1号スリーランを放った。
15年9月22日の楽天戦(コボスタ宮城)以来の本塁打。「打ったのはフォークかチェンジアップですかね。少し泳がされたけれど、しっかりヘッドをきかせて打つ事が出来たので良く飛んでくれました。今季初スタメンですが、常に準備はしているんでね。いい場面でいいパフォーマンスが出来ました。チームが逆転出来たのが1番だけど、自分にとっても嬉しいホームランになりました。まだ試合は中盤。次もチームの為に頑張ります」とコメントした。
ロッテは球団初の東京ドーム主催試合となる7月12日のソフトバンク戦のチケットをファンクラブ会員向けに4月10日から、一般販売は4月14日から開始すると発表した。
チケットはビール券が付いた「TOKYO DOMEカンパイシート」や特製弁当が付いた「TOKYO DOME満腹シート」など数種類が用意された。
また、当日は来場者全員にピンストライプユニホームが配布される。選手会長の岡田は「マリーンズ初の東京ドーム主催ゲーム、選手も楽しみにしています。ぜひドームを真っ白の染めてもらい、熱い応援よろしくお願いします」と来場を呼びかけた。
ロッテの連敗を2でストップさせた立役者は、今季初先発の球界最年長野手、41歳・井口資仁内野手だった。
1点を追う3回2死一、二塁で、左越えに左手一本で運ぶ逆転3ラン。「連敗を止める一打を打てて良かった。うまく拾えた」。プロ20年連続の本塁打。感情を表に出すことが少ない男が、一塁を回って大きくガッツポーズ。ここまで代打のみで4打席の出場だったが、実戦勘は衰えていなかった。
今季初先発のロッテ・井口が一振りでひっくり返した。
1点を追う3回2死一、二塁で左翼席へ逆転の1号3ラン。大リーグ時代を含め入団以来20年連続の本塁打に、現役最年長野手の41歳は「(チーム内での)ポジションは変わっても練習から実戦感覚を持ってやっている。いい場面でいいパフォーマンスができた」と喜んだ。
ロッテ初の東京ドーム主催試合となる7月12日の対福岡ソフトバンク戦(18:30試合開始)で来場者全員にピンストライプユニホームが配布されることが10日、同球団から発表された。岡田幸文外野手(31)は「マリーンズ初の東京ドーム主催ゲーム、選手も楽しみにしています。ぜひドームを真っ白の染めてもらい、熱い応援宜しくお願いします」とアピールした。
また同戦の企画盛りだくさんのチケットも14日から(ファンクラブ会員は10日)販売する。