4月27日4月27日ロッテが快勝した。6回、デスパイネが先制二塁打を放つと、角中と鈴木がともに2点適時打で続き計5点を先行。8回には中村が2点二塁打を放った。二木が6回1失点で2勝目。西武の菊池は6回に崩れて3連敗で4敗目を喫した。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 2 | 0 | 7 |
| 埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 |
4回に4点をもぎ取り、快勝した前夜。千葉ロッテの伊東監督は「打つべき人が打った」と逆転2ランを放ったデスパイネをたたえた。6回に打者一巡で一挙5得点を奪ったこの日もまた、背番号54が猛攻を呼び込んだ。
5回までは1安打に抑え込まれていた。それが6回。先頭の中村が遊内野安打で出塁し、清田が中前打で続く。一気に築いた無死一、三塁の先制機で、デスパイネは打席に向かった。
その初球。捕手の炭谷は外角低めに構えたが、菊池が投じた140キロは逆球の内角高め。「ストレート待ちで狙い通りだった」と振り抜くと、右中間への適時二塁打。「少し体が開いたので打球が切れていった分、うまく抜けてくれたね」。昨季は17打数6安打2本塁打と打ち込み、今季も8日に3打数3安打と相性の良かった左腕を再び沈めた。到達したベース上でガッツポーズをつくり、喜びを表現した。
4番が走者をかえすという仕事をきっちり果たすと、角中と鈴木もそれぞれ2点適時打を放った。中村から2四球を挟んで5長短打を浴びせて、前半は攻めあぐねた菊池をマウンドから引きずり下ろした。
「デスパイネは調子いい」と伊東監督も頼もしそうに話した。攻撃の軸がしっかり機能しているから、チームは好順位にいられる。
千葉ロッテ先発の二木は6回1失点。1回、先頭の秋山に二塁打を浴びた。いきなり招いたピンチで後続3人を抑えて踏ん張ると、その後は走者を背負いながらもフォークボールを効果的に使って粘投を続けた。
ただ、味方が5点を取ってくれた直後の6回に先頭浅村に被弾。20日のソフトバンク戦では5回まで1人の走者も許さない完璧な投球を見せながら、6回に3失点して負け投手に。20歳は「前回も6回にやられていたので、意識してマウンドに上がったのですが…。何かを変えていかないと駄目」と反省した。
ロッテ二木康太投手（20）が6回6安打1失点で2勝目を挙げた。
1回、西武先頭の秋山に二塁打を打たれたが、後続を断った。その後も毎回のように走者を背負ったが、失点は6回の浅村のソロ1本に抑えた。
「いつも、先制点を取られないようにと思っています。0で行けたのは良かったです」と話した。伊東監督は「初回のピンチを乗り切ったのが大きかった」と評価した。
まずは無死一、三塁で、アルフレド・デスパイネ外野手（29）が菊池から右中間二塁打を放ち、1点を先制した。「ストレート待ちで狙い通りだったが、少し体が開いたので、打球が切れていった分、うまく抜けてくれたね」と話した。
なお無死満塁で、角中勝也外野手（28）が中前に2点適時打で続いた。「スライダー待ちだったけど、雄星が2回首を振ったので、ストレートだと思って狙い打ちました。狙い通りストレートを一発で仕留められました。大きな追加点が取れました」と喜んだ。
その後も鈴木が2点中前打を放ち、一挙5点のビッグイニングとなった。
ロッテが新しいクリーンアップを組んだ。
出場4試合目のナバーロを初めて5番に起用。これまでは6番に置き、同じ右打ちで4番のデスパイネとの間に左打ちの角中を挟んでいた。
西武先発は左の菊池。試合前、伊東勤監督（53）は「（相手投手が）左なんで、続けてみます」と話した。
実直な薩摩隼人、二木は2勝目にも浮かれる様子はなく「ランナーを出した後、しっかりと投げることができた」と振り返った。6回1失点の好投。6回無死二塁でリーグトップの8本塁打のメヒアを右飛に抑え「しっかり攻められた」と胸を張った。
主砲封じには伏線があった。落合投手コーチは「石川が昨日（26日）内角に突っ込んだから（この日は）外が有効になった。二木の勝ちは先輩のおかげ」。石川がメヒアに内角攻めを敢行し二木は逆に外角を活用した。この2連戦でメヒアは計8打数無安打。伊東監督は「昨日、今日とメヒアを抑えたから勝った」とうなずいた。
ロッテ・二木が走者を許しながらも粘り、6回1失点で2勝目を挙げた。「しっかり低めを意識して投げた」と表情を緩めた。
6安打を浴びながらも、落差の大きいフォークボールを軸に要所を抑えた。ただ、前回に続いて6回に失点し「何か（原因が）あると思う。何か変えていかないといけない。しっかりやりたい」と課題を挙げた。
ロッテ・デスパイネが先制点を挙げた。6回無死一、三塁。「ストレート待ちで、狙い通り」と内寄り高めの140キロを適時二塁打した。
前夜（26日）には右翼席に逆転2ランを放つなど逆方向への打撃が目立つ。先制の二塁打も右中間へと運び「少し体が開いたので、打球が切れていった。その分、うまく（野手の間を）抜けてくれた」と分析した。
巨人、ロッテで活躍した山本功児さんが23日に64歳で亡くなり、横浜・江田で葬儀、告別式が営まれた。
斎場には供花の名札が多く並んでいたが、1番目立つ右上にあったのが「中日ドラゴンズ 落合博満」。功児さんから、こんな話を聞いたことがある。
「巨人のときに落合が『功児さん、ロッテで一緒にやろうよ。俺、一塁空けるから』と声をかけてきたんだよ」。
すると、そのオフ（1983年）本当にロッテへのトレードが実現。82年に三冠王を獲得した落合さんが、一塁から三塁に回り、ミスターロッテの有藤道世さんが外野にコンバートされた。大物ふたりを動かしたのだから、いかに期待が大きかったか分かる。
「落合とはいつも一緒にいて。キャンプでは昼過ぎには宿舎に戻ってビールを飲んで…。それじゃうまくならないって！」。
もっとも、これは話半分だと思う。ロッテに移籍した功児さんは落合さんと主軸を組み、打率.301、10本塁打。翌85年は.293，10本塁打。落合さんの見込みどおりの活躍で、ロッテを2年連続で2位に押し上げたのだから、裏ではちゃんと練習していたはずだ。
遺影に使用されたのは、最後のユニホームとなった巨人コーチ時代（2004、05年）のものだった。
葬儀には巨人ヘッドコーチ時代に監督だった堀内恒夫参議院議員も参列。「堀内さんが投げた試合でよく打ったんですよね？」と聞くと「俺が最後のホームランを打ったとき（1983年10月の引退試合）もホームランを打って、俺まで打席を回してくれたんだよ。（コーチ時代は）大変な時期だったけど、2年間手伝ってくれて、ありがとうとしかいいようがないよね」としみじみ。確かに05年は長い巨人の歴史上でも屈指といえる、とんでもない1年だった。
清原和博内野手が7番に不満を示し、本塁打を放った際に起こした「ハイタッチ拒否事件」（8月4日、広島）で功児さんが奔走していたが、あの年は他にも同じようなことがたくさんあった。
宮崎キャンプではタフィー・ローズが紅白戦の打順が3番から5番に代わっただけで激怒し、宿舎に帰ってしまう騒ぎ。
開幕直後には神宮で、ダン・ミセリが2軍降格を拒否。そんなときにいつも間に入ったのが功児さんで、1年中トラブル処理に追われていた。
そんな巨人のユニホームを身にまとい旅立った功児さん。天国でも熱血指導を続けていることだろう。
12年に首位打者を獲得したロッテ・角中は、打席ではベース寄りに立って構える。左投手に対してはラインを踏むほど、さらに極端に寄る。
「左投手は外に逃げていく軌道になるので、そこを捉えられるように」と狙いを説明する。
内をさばくのが得意だからベース寄りに立つ選手はいる。だが、角中は「内角はきっちり決められたら打てない」と逆の発想をする。だから、追い込まれるまでは厳しい内角球は捨てる主義だ。
6回。1点を先制し、なお無死満塁で第3打席が回ってきた。2ボール1ストライクからの4球目、左腕・菊池の外角高め直球を中前に運んだ。2点タイムリーに「スライダー狙いだったけど（菊池が）2度、首を振ったので真っ直ぐ一本で待った」。第1打席で直球を左前打していたから今度は変化球を待っていたが、プロ10年目の読みが上回った。
今季は「先発投手に慣れてくる」という第3打席で打率.400をマークしている。投手が死球を嫌がる満塁の状況で「内角」と「変化球」を捨てた角中。心理面でも上回り、2点打につなげた。
ロッテ・二木が6回6安打1失点で2勝目を挙げた。
5回以外は走者を背負ったが「走者を出しても、その後を取れたので良かった。低めを意識した」と振り返った。6回に先頭の浅村に一発を浴びたが最少失点で踏ん張った。伊東監督は前日に続きメヒアを4打数無安打に封じたバッテリーを勝因に挙げ「二木は持ち味を出せていた」と称えた。
ロッテの3年目右腕・二木は6回95球を投げ6安打1失点の好投を見せた。初回に先頭の秋山に左翼線二塁打を許したが、後続を断ち無失点。5−0の6回に浅村に左越えソロを浴びたが、先発として試合をつくった。
それでも「今日は調子があまり良くなったのですが、5回まで何とか踏ん張る事ができました。6回ですね。前回も6回にやられていたので、意識してマウンドに上がったのですが。何かを変えていかないとダメですね。しっかり考えていきたい」と反省しきり。今季プロ初勝利を挙げたばかりの20歳にとって、今は1軍での一戦一戦が経験値となる。
ロッテ打線が6回に爆発した。西武・菊池を攻め、無死一、三塁から4番・デスパイネが右中間を破る先制適時二塁打。「打ったのはストレート。ストレート待ちで狙い通りだったが、少し体が開いたので打球が切れていった分、うまく抜けてくれたね。キヨ（一走・清田）にはホームに還って欲しかったけどね（笑）。その後のカク（角中）がしっかり還してくれたよ」と、ご機嫌だった。
さらに、無死満塁から5番・角中が直球をしぶとく中前に運ぶ2点打を放ち「スライダー待ちだったけど、雄星が2回首を振ったので、ストレートだと思って狙い打ちました。狙い通りストレートを一発で仕留められました。大きな追加点が取れました」と淡々と振り返った。
一挙5点で菊池をKOし、今季プロ初勝利を挙げたばかりの3年目右腕・二木を援護した。
ロッテの角中勝也外野手（28）が“読み勝ち”で菊池を打ち崩し、連勝に貢献した。
6回、1点を先制してなおも無死満塁から直球を中前にはじき返す2点打。「スライダー待ちだったけど（菊池）雄星が2回首を振ったので、ストレートだと思って狙い打ちました」と大きな追加点に納得の表情。自身は2日のオリックス戦（京セラD）以来となる今季2度目の猛打賞。打率を3割2分7厘まで引き上げた。
一気に勝負を決めたのは6回だった。ロッテ・伊東監督は初めて4番・デスパイネ、5番・ナバーロと並べたが、ズバリ当たった。
中村、清田の連打で無死一、三塁と攻め、デスパイネが右中間へ先制二塁打。伊東監督は「状態はいいし、右方向への意識は強い」と信頼を寄せる。
続くナバーロは四球で歩いて満塁。お膳立てが整い、角中が中前へ2点適時打を放った。伊東監督が「大きな四球だった」と振り返ったように、ナバーロのつなぐ気持ちがチャンスを拡大させた。
さらに井口が四球で歩いて再び満塁。続く鈴木の中前2点打で、計5点を奪った。 助っ人コンビがうまく機能して呼び込んだ連勝。ロッテが再び上昇気流に乗って来た。