2球目にご用心!ロッテ石川歩投手(28)が23日、札幌市内の室内練習場で調整し、先発する今日24日の日本ハム戦に備えた。眼下の敵は3連勝で1.5ゲーム差に迫る。今カードは2試合のみのため、連敗なら2位、3位の順位が入れ替わる。「最初にやられると、やりにくい。良い投球をしたい」と、カード頭先発の使命を口にした。
ここまで3勝2敗、規定未満ながら防御率1.45。安定感ある投球を続けるが、気を付けるデータがある。カウント0−1の被打率が5割8分8厘(17打数10安打)と突出。投手有利のカウントとも思えるが、初球ストライクから2球目が甘く入る傾向がうかがえる。「早めに追い込みたいとか、四球を出したくないとか。結果として打たれている。気を付けます」と引き締めた。
2球目もストライクでカウント0−2なら、7打数無安打。絶対有利に持ち込める。もっとも「状況にもよる。単打ならOKの場面もあるので」とも指摘。試合展開を見極め、ここぞでの“うっかり”をなくすことが大事とした。相手の大谷は9試合連続安打中。「抑えたい気持ちは、いつもあります」と、主軸もしっかり切って、カード頭をものにする。
2位ロッテの石川歩投手(28)が23日、札幌市内の室内練習場で練習し、先発する24日の日本ハム戦(札幌ドーム)に備えた。
キャッチボール、ダッシュなどを終えると、「調子良いですね」と3連勝中の相手を警戒。今カードは2試合のみで、敵は1.5ゲーム差の3位に迫る。連敗すれば順位が入れ替わるだけに「最初にやられると、やりにくい。良い投球をしたい」と口元を引き締めた。
プロ11年目でブレークを果たしたロッテ・細谷の初グッズが具体化してきた。商品は応援タオルで、お立ち台の決めぜりふ「サンキュー!幕張!!」をメインにデザインされる方向。また、球場グルメとして「11年もの」のワインが検討されており、球団関係者は23日、「できれば細谷の出身地、群馬県産のワインをファンに提供したい」と意気込んでいる。
ロッテの石川が24日の日本ハム戦(札幌ドーム)に先発する。
23日は札幌市内で投手練習に参加した右腕は、今季初の日本ハム戦に向けて「最初にやられるとやりにくいと思うので抑えたい」と話した。
札幌ドームでは通算3試合で2勝0敗と相性が良く「投げにくくはない」。二刀流右腕・大谷との打者としての対戦では、石川が入団した14年以降で最も多い計8三振を奪っている。「打たれているイメージあるので、しっかり抑えたい」と話した。
ロッテの本拠地・QVCマリンで販売する新メニューとして、11年目・細谷の「11年物熟成ワイン」を検討している。
今季は33試合で打率.301、1本塁打、15打点とブレーク中の28歳。昨季までイースタンの打点王を2度獲得するなど2軍生活が長く、長年寝かせたワインのイメージと合致した。「(細谷の)地元・群馬県産のワインがいいですね」と球団関係者。なお、決めぜりふである「サンキュー!」が書かれたタオルの発売も検討する。
ロッテが、入団11年目でブレイクした細谷圭内野手(28)のオリジナルメニュー&グッズの販売を検討していることが23日、分かった。入団年と同じ2006年産のワイン提供や、オリジナルタオルなどが候補に挙がっている。
細谷は開幕1軍入りを果たした今季、内外野をこなしながら4月に一時リーグトップの打率をマーク。その後に調子を落としたが、15日の楽天戦(QVC)で球団史上12人目(13本目)の代打逆転満塁弾を放った。規定打席不足も、33試合で打率3割1厘、1本塁打、15打点。本人も「また調子が上がってきた。このまま維持していきたい」と乗りに乗っている。
球団も苦労人にスポットライトを当てる。06年収穫のワインを、球場内のレストランで販売するプランが浮上。11年を経た深みのあるテイストを、細谷と重ね合わせてほしいという狙いだ。関係者は「できれば(細谷の出身地)群馬県産がいいですね」とこだわりも見せる。また、タオルは細谷が愛してやまない伝説のロックバンド「BOφWY」をモチーフにしたものになるという。11年目でついに誕生したオリジナル商品は、1軍に定着した何よりの証しになる。
11年目でブレークしたロッテの細谷圭内野手(28)が、名実ともに主力になる。球団は苦節11年の苦労人をバックアップする商品開発を検討していることが23日、分かった。QVCマリン内の飲食店で販売を模索している代物は11年物のワインだ。
「細谷の出身地は群馬県。そこで作ったワインがいいですね」と球団関係者。群馬県内には関東でも有数なぶどうの生産地「榛東ぶどう郷」などがある。細谷がロッテに入団した2006年製造のワイン提供に名乗りを上げる醸造所があれば、願ったりかなったりだ。
球団を動かした初のグッズ化案は努力のたまものだ。昨季までの通算打率は.189。だが、11年寝かして酸味が増した男は、パ・リーグタイ記録の3試合連続三塁打を放つなど、持ち味の長打力が一気に開花。15日の楽天戦(QVCマリン)ではプロ初の満塁本塁打を放った。守備でも三塁、一塁、左翼を守りチームを支えている。さらなる活躍でグッズショップの定番商品を目指す。
日本野球機構(NPB)は23日、「マツダオールスターゲーム2016」の開催要項を発表し、全セを率いるヤクルト真中満監督、全パを率いるソフトバンク工藤公康監督が、それぞれ相手チームのベストメンバーを選んだ。
ヤクルト真中監督は「(大谷は)今年は状態は本調子ではないけど、パのエースはこの人しかいないと思いました。正直誰が1、2番を打ってもすごい打線。秋山君の方が経験があるので、2番を上手にこなすと思った」と話した。
ソフトバンク工藤監督は「(菅野は)負けないピッチャー。点を取られないピッチャーは、彼しかいない。(4番筒香は)ジャパンの活躍もあるし、長打もヒットも打てる。広角にも打てる」と話した。
試合後に50メートルダッシュを繰り返した。誰もいないグラウンド。しかも、ビジターゲームのジャイアンツ球場。それでも場所が空いていることを確認して許可をとると日課のショートダッシュを8本、行った。
プロ6年目の江村直也捕手はキャンプからアピールを続け、開幕1軍の切符を手に入れた。
その後も1軍で貴重なサブとして存在感を見せたが5月11日、ドラフト1位ルーキーの平沢大河内野手との入れ替えで登録抹消となった。悔しさをかみ殺しながら2軍に合流をした。何かをせずにはいられない。体のキレを作り直すため毎日、走り込むことを日課にした。だから、この日も走った。5月19日のイースタンリーグの巨人戦の試合後。夕焼け空が広がる中、黙々と走った。
「抹消は悔しかったですけど、実力不足だから仕方がない。とにかく練習をして実力をつけるしかない。1軍と違って時間がある。試合前、試合後。空いている時間はどんどん練習をする。それしかないと思っていた」。
ファームでは試合後、大村巌打撃コーチ、福沢洋一バッテリーコーチから時間を見つけては指導を仰いだ。様々な制約がある1軍と違い、時間はいくらでも練習に充てられるのがファーム。特打に特守。1軍でスタメンに名を連ねる吉田裕太捕手、田村龍弘捕手に追いつけ、追い越せとガムシャラな日々に明け暮れた。
1軍で、なかなか出場の機会に恵まれなかった。それでもベンチでライバル2人のリードを徹底的に研究し、勉強をし、自分なりの解釈を繰り返した。試合に出られない悔しさがないといえば嘘になる。でも、チームのためにできることはなにか。今の自分がすべきことは何かと考え続けた。導き出した答えがあった。試合中、持ち前の明るさで声を出した。
仲間を励ました。時には若い投手に気が付いたことをアドバイスした。そして自身、いつ出番が来てもいいように準備を怠らなかった。開幕から好調を続けるヤングマリーンズは、とにかく明るい。その中で大きな役割を担った1人だ。
「いつだってグラウンドでマスクを被っている気持ちでベンチにいるようにした」。
だから2軍落ちを通告され、ファームの試合に出場することになっても実戦感覚のズレは少なかった。すぐに試合に入り、ベストパフォーマンスを見せた。その点を福沢バッテリーコーチは誰よりも評価をする。そして彼の持つ能力を、もっと引き出してあげようと努める。
「今の自分は全ての面で2人(吉田、田村)に負けている」と江村は言った。が、福沢バッテリーコーチは「それは違う」と否定した。差はわずか。ただ、本来、持っている能力を与えられたチャンスでしっかりとしたパフォーマンスとして発揮できているかどうかの違いだと分析した。
「2軍でやっているようなパフォーマンスを上でも見せることができればと思う。1軍では、いつものアイツではない。余裕がない。自信をつけさせるのが1番。そのために練習が必要だし、色々な引き出しの数を増やしてあげる手伝いが我々には大事」。
中でも評価をしているのはワンバウンドのボールを後ろに逸らさない技術。福沢コーチにして「現役選手でもトップクラス」と評する。どんな難しいバウンドの球でも前に落とす。そして自分の近くに落とすことで進塁も阻止している。マリーンズ投手陣もどんな場面でも安心して落ちる球を投げられる見事な技術。これを売りにスローイングのスピードとキャッチングの丁寧さに磨きをかけ、さらにリード面で打者との駆け引きで勇気のある選択がよりできるようになれば、十分、1軍捕手陣に割って入る存在になると見込んでいる。
「プロ3年目で64試合もマスクを被らせてもらいながら、そこから大きくアピールできなかったのは悔しい。プロに後から入ってきた田村や吉田さんに負けないように頑張りたい。だから、ファームでは一歩一歩、1日1日を大切に過ごしてきた。小さなチャンスでも、そこからこじ開けようと必死に練習をしたつもり」。
昨年は田村が117試合の1軍出場で吉田が65試合。江村は14試合と大幅に減った。2013年にそのハツラツとした姿で懸命に投手陣をリードし、チームをAクラスに導いた若者はもう1度、ファームで自分を見つめ直す日々を続けた。そして抹消からわずか10日後。その姿が認められ、最短での1軍再昇格の声がかかった。
短い期間ではあったが、ファームで1度、色々なものをリセットし、欠点を補い、実戦と練習を重ね、自信を深めて帰ってきた江村。1軍の力となり、優勝に欠かせないピースとなるため、これからも1日を全力で生きていく。マリーンズの正捕手争いは続く。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)