わたしはかもめ2016年鴎の便り(5月)

便

5月24日

北海道日本ハム1−3千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが3連勝。1回にデスパイネの10号2ランで先制すると、6回にはナバーロの2号ソロで加点した。石川は6安打を浴びたが5回無失点で4勝目。6回以降は継投でリードを守り切った。日本ハムは連勝が3で止まった。

123456789R
千葉ロッテ2000010003
北海道日本ハム0000000101

◇効果的な一発で有原攻略

効果的な一発で難敵を沈めた。千葉ロッテは防御率がリーグトップだった有原に、デスパイネとナバーロが本塁打を浴びせ3得点。今季好調だった右腕に、初めて黒星を付けた。

まずは4番のデスパイネ。1回に3年連続の2桁となる10号2ランで出ばなをくじいた。外角の149キロを振り抜いた打球は、高く舞い上がって右翼席で弾み「高めに浮いて来たところをうまく捉えることができた」と分厚い胸を張った。

6回にはナバーロがソロを放ち、3点差に広げた。落ち切らないフォークボールを完璧に捉え、ライナー性の当たりで左翼席中段まで運んだ。約2週間ぶりのアーチに「本当にいいスイングだった」と自賛した。

調子が下降気味だったナバーロは、21日のオリックス戦で出場機会がなかった。22日の試合前練習は気の抜けた姿が目に余り、見かねた伊東監督が対話の席をもった。本来の姿を取り戻したナバーロが「自分はできる打者だと思っている。それを見せていきたい」と言えば、監督も「これくらいのプレーをしてくれたら問題ない」と安心した様子だった。

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ロッテ石川5回0封で防御率再びトップ[ニッカン]

ロッテ石川が再び規定投球回に達し、防御率1.30でリーグトップに躍り出た。

もっとも、3者凡退は1イニングだけで「真っ直ぐが制球できなかった。(好守の)野手と盗塁を刺した田村のおかげ」と反省しきり。3回あたりから右手中指に血マメができたため、5回82球6安打無失点で降板。「次は長いイニングを投げたい」と話した。

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ロッテ・ナバーロ、厳重注意で2号ソロ&好捕連発[ニッカン]

ロッテ・ナバーロがいい仕事をした。2−0の6回、日本ハム有原のフォークを左越え2号ソロ。1回の2点だけで、0が続いていた。貴重な追加点を挙げ、「本当に良いスイングだった」と胸を張った。

3試合ぶりスタメンだった。前カードのオリックス3連戦。初戦に3打席凡退で、打率は2割8厘まで落ちた。第2戦でとうとうスタメン落ち。第3戦もスタメンを外れると、その日の試合前練習で投げやりな態度が出た。打撃投手の球を軽く合わせるように打つだけ。伊東監督は、すぐに監督室に呼んだ。「守備でも怠慢な姿があった。お互い距離を置くと嫌な思いをする。本人は『何で出られないんだ』と思っていたと思うが、きっちり話をしてあげないと」と、膝をつき合わせた訳を説明した。

ナバーロは「監督とは特別なことは話してないよ」と言葉を濁したが、厳重注意が改まる機会になったのは確かだ。二塁守備でも中前に抜けそうな当たりに好捕連発。3連勝に貢献し、大勝したソフトバンクとの2.5ゲーム差を守った。首位追走には必要な戦力。「自分はできるバッターだと思っている。それを見せていきたい」と誓った。

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ロッテ岡田が好返球!コリジョン対策あそこしかない[ニッカン]

ロッテ岡田幸文外野手(31)が好判断で失点を防いだ。

1回裏の守り。1死二塁で田中の中前打を捕球すると、本塁へ好返球。二塁走者陽の生還を阻止した。本塁よりも、やや三塁寄りに返球。捕手田村は捕球した流れで、そのまま、すぐに走者にタッチできた。

岡田は「今のルール(コリジョンルール)では、あそこしかない」と説明。守備位置が定位置だったことについては、「まだ初回だし、ここの球場は打球が死ぬ。QVCだったら止まってしまうけど、そういうことも頭に入れました」と話した。

伊東監督も「いいプレーだった」と褒めていた。

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ロッテ伊東監督「よく抑えた」投打かみ合い3連勝[ニッカン]

ロッテが3連勝を果たした。

先発石川は血マメの影響もあり5回で降板したが、6安打無失点で4勝目を挙げた。6回からは、大谷、益田、内、西野と救援陣が1イニングずつ抑えた。

打線は1回、デスパイネが10号先制2ラン。6回には、ナバーロが2号ソロを放った。

伊東勤監督(53)は「ブルペン陣がよく抑えてくれた。西野も(状態が)戻ってきた」と、ねぎらっていた。

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ロッテ石川、無失点も5回降板「助けてもらった」[ニッカン]

ロッテ先発の石川歩投手(28)は、5回6安打無失点で降板した。

球数は82球と、まだ余裕はあったが、3者凡退は2回だけで内容は苦しかった。2点の援護をもらい、勝利投手の権利を得た時点で降板した。「ストレートがコントロール出来てなくて苦しい投球になってしまった。野手の人に助けてもらった。自分でアウトを取った気持ちはない。本当にバックに感謝しています」と話した。

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ロッテ・ナバーロ2号ソロ「いい追加点が取れた」[ニッカン]

ロッテ・ヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が2号ソロを放った。

2−0の6回2死で、日本ハム有原のフォークを左越えに運んだ。貴重な追加点となり、「自分のスイングがしっかり出来た結果。いい追加点が取れたのが良かった。次の打席も自分のスイングが出来ればいい結果になるよ」と話した。

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ロッテ・デスパイネ「状態がいい」先制10号2ラン[ニッカン]

ロッテのアルフレド・デスパイネ外野手(29)が先制の10号2ランを放った。

1回2死三塁で、日本ハム有原の外寄り高め149キロを右翼席中段へ放り込んだ。「外角の高めに浮いてきたところをうまく捉えることが出来た。ポール際で切れるかなと思ったけど入ってくれて良かった。今は状態がいいので、いい時には自分の持ち味を出せるように頑張るよ」と話した。

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“札幌新球場”建設反対?ロッテ・石川、札幌ドーム無傷の3連勝[サンスポ]

石川が5回無失点で4勝目を挙げ、チームを3連勝に導いた。右手中指の爪に血まめができての負傷降板となったが、防御率1.30でリーグトップに。「痛みもあって力が入らなかった。次は長いイニングを投げます」。これで札幌ドームは2014年の入団以降、無傷の3連勝(4試合)。「なぜかは自分でも分からない」と首をひねったが、この日浮上した“札幌新球場”の建設案には断固反対の力投だった!?

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ロッテ・石川、ピンチしのぎ4勝目「真っ直ぐがコントロールできなくて…」[サンスポ]

ロッテの石川は5回無失点で4勝目を挙げた。早い回で降板したのは、右手中指に血豆ができたため。3度、走者を得点圏に背負う内容に「影響があったかは分からないけど、真っ直ぐがコントロールできなくて合わせられた」と苦心を感じさせた。

防御率は1.30となり、この日投げ合った有原を抜いてリーグトップになった。ただ、投球回数が規定ぎりぎりだけに「次は長いイニングを投げたい」と視線を前に向けた。

伊東監督
「5回は目いっぱい投げたみたい。もう無理ですと言っていた。よく0点で抑えてくれた。」(血まめをつくりながら5回無失点の石川に)
岡田
「点を防げて良かった。(コリジョン)ルール上、投げるところはあそこしかない。」(1回、本塁への好送球で走者をアウトに)

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ロッテ・デスパイネが10号2ラン、3年連続の2桁本塁打に[サンスポ]

ロッテのデスパイネが3年連続の2桁本塁打となる10号2ランを放った。1回2死三塁で有原の速球を右翼席へ。「外角高めに浮いてきたところをうまく捉えることができた。切れるかなと思ったけど、入ってくれて良かった」と喜んだ。

これで3試合連続の複数打点と4番の役割を果たしている。「今は状態がいいので、自分の持ち味を出せるように頑張る」と頼もしかった。

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ロッテ・ナバーロ、先発復帰弾で3連勝、伊東監督“無気力”注意[スポニチ]

ロッテのナバーロがモヤモヤを吹き飛ばす一発を放った。

不振で2試合スタメンを外れたが、先発復帰すると、2−0の6回に有原から左越え2号ソロ。10試合ぶりの本塁打で3連勝に貢献し「自分のスイングができた。いい追加点が取れた」と喜んだ。

4月23日のデビュー以来スタメンを続けていたが、5月21日のオリックス戦(京セラドーム)で初めて先発を外れた。翌22日も先発を外れ、試合前のフリー打撃では当てるだけの無気力なスイングを繰り返した。見かねた伊東監督から監督室に呼び出され「怠慢な姿が見られる」と注意を受けた。この日は守備でも気迫あふれるダイビングキャッチを見せ、指揮官を安心させた。11日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来となるデスパイネとのアベック弾「ナバパイネ弾」で有原に今季初黒星を付け今季最多タイの貯金8。ナバーロは「自分はできる打者というのを見せていきたい」と胸を張った。

デスパイネ
「うまく捉えることができた。この球場が好き。」(初回に先制の右越え10号2ラン)

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ロッテ、3連勝「岡田の返球が良かった」[スポニチ]

ロッテが3連勝を果たした。初回の攻防が勝敗を分けた。

初回2死三塁からデスパイネが先制2ラン。その裏の守備では石川が1死二塁で田中賢に中前打を許したが、中堅・岡田がバックホームで陽岱鋼を刺した。この回3安打を許しながら無失点で切り抜けたことが勝利につながった。「(打撃で)チャンスを生かせなかったので、何とか守備ではと思っていた」と岡田。伊東監督も「岡田の返球が良かった」とたたえた。

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ロッテ、ナバーロ、スタメン復帰「本人は調子いいと言っているけど…」[スポニチ]

ロッテのナバーロが24日の日本ハム戦(札幌ドーム)で「6番・二塁」で3試合ぶりにスタメン復帰した。

新外国人のナバーロはここまで23試合で打率.203、12打点、1本塁打と苦しんでいる。伊東監督は「本人は調子いいと言っているけど、日本の投手に手を焼いている」。それでもチームに貴重な長距離砲だけに「ここっていうときの1発は魅力」と期待した。

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ナバーロお目覚め2号、今後の爆発予告[デイリー]

悩める助っ人が豪快な一発で鬱憤を晴らした。2点リードの6回。ここまで打率.203だったロッテ・ナバーロが甘く入ったフォークを見逃さず、ライナーで左翼席に運んだ。11日以来の2号ソロに「本当にいいスイングだった」と自賛した。

前カードの大阪遠征中、伊東監督から「守備にしても怠慢な姿があった」とお灸を据えられていた。自身は否定したが、きつく叱られ21日からスタメン落ち。この日が3試合ぶりの先発出場だった。

「1本が出ずにイライラしていた」とナバーロ。名誉挽回のチャンスで、一発を含むマルチ安打をマークした。試合前に「調子がいいように見えない」と“酷評”していた指揮官も「これぐらいしてくれれば問題ない」とうなずいた。

初回にはデスパイネが先制2ランを放ち、2度目の“DNアベック弾”で3連勝。貯金は今季最多タイの8となった。汚名を返上した助っ人は「自分は打てる打者なんだと思っている。それを見せていきたい」と不敵な笑み。今後の爆発を予告した。

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伊東監督が逆取材「本当に造るの?」[デイリー]

ロッテ・伊東監督が24日、日本ハムの新球場構想に興味津々だった。

ベンチ裏に姿を見せ、いきなり「本当に球場を造るの?」と逆取材。球団側が検討を認めたことを知ると「球場使用料が高いみたいだし、このことで少し(料金が)下がるんじゃないの」と札幌ドーム側の今後の対応に注目していた。

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ロッテ・デスパイネが先制10号2ラン[デイリー]

ロッテの4番・デスパイネが先制の10号2ランを放った。

初回、日本ハム先発の有原の立ち上がりを攻め、1死から左中間への二塁打で出塁した高浜が暴投で三進。続く清田は見逃し三振に倒れたが、デスパイネがカウント2ボール1ストライクから149キロ直球を右翼スタンドポール際へと運んだ。「浮いてきたところをうまく捉えることができた」と鋭く反応した。

これで来日から3年連続2桁本塁打をマークし「今は状態がいいので、いい時には自分の自分の持ち味を出せるように頑張るよ」と表情を緩ませた。

有原は試合前まで今季5勝0敗、防御率はリーグトップの1.31。これまでの6試合48回で被本塁打は0だった。

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[千葉魂]どんな時でも堂々と、西野、サウナで清田に誓った決意[千葉日報]

打球の行方を見送るとガックリと肩を落とした。投手陣全員でつないで守り切った1点のリードは最終回、守護神の西野勇士投手に託されていた。しかし、結果は残酷だった。3安打を浴び、2失点。サヨナラ負けを喫した。5月3日、コボスタ宮城のマウンドで背番号「29」は、うな垂れた。チームの勝利が消えた。胸が痛む。ベンチに倒れ込むように座り込んだ。

「キツかったですね。失敗が続いていたので…。気持ち的に滅入っていました」。

デーゲームを終え、宿舎に戻るとホテル内の食事会場で少し遅めの夕食をとった。自室に戻ると携帯が鳴った。1人で落ち込むその背中を見て、声を掛けてくれたのは5歳年上の清田育宏外野手だった。「サウナ行くけど、一緒に行く?暇だったら、行こうよ」。年も離れており、投手と外野手ということで普段はあまり接点はない。2人だけで食事に行く機会もこれまではなかったが、サウナに誘われた。

「ビックリしました。でも誘っていただいて嬉しかった。サウナで悪い汗を流すのもいいなあと思いました」。

2人で街のサウナに出かけた。「切り替えて行こう。落ち込んでも仕方がないよ。前を向いてやるしかない」。大粒の汗をかきながら清田は若き守護神の労をねぎらった。しばらくして、真剣な表情になった。「ただ」。そう言って間を置くと、続けた。「マウンドでの雰囲気が不安そうに見える。外野から見ていて、そう感じる。それは野手にも相手打者にも伝わるよ。打てるものなら打ってみろぐらい、堂々としていた方がいいかなとオレは思う」。続く救援失敗にいつしか自信を失っていた。そしてそれはマウンドさばきにも表れていた。思い返せばストッパーに転向をした1年目の2014年。同じように失敗した後、その1年前まで抑えの座を任されていた益田直也投手から激励のメールをもらった。「どんな時もマウンドでは堂々としていないといけない」。自分が弱い部分を見せれば見せるほど、敵はそれに付け込み、どんどん強気になる。勝負心理の鉄則を教えてもらった。だから、それ以降、肝に銘じてきたつもりだった。しかし、相次ぐ失敗にその背中はいつしか小さくなってしまっていた。サウナの中での先輩野手の一言でハッとさせられた。ストッパーとして自分で自分に誓ったはずの原点を思い直した。

サウナの中に設置されていたテレビでは東京ドームの巨人対広島戦のナイター中継が流れていた。巨人が1点のリードを守り切ろうとする緊迫したゲームだった。見ながら野球の話は続いていた。ジャイアンツが継投で1点差を逃げ切った。「やっぱりストッパーは大変だよな。こういう時のマウンドなんて精神的に大変だろう?」。汗を拭いながら清田が問いかけると「ヤバいです。ハンパないです」と西野は本音を口にした。ただ、いつしか心の中のモヤモヤが消えていることに気が付いた。普段はなかなか話し込む機会のないバックを守ってくれる先輩野手と密室空間の中で話し込む事で大事な事を気付かされ、気持ちの整理ができた自分がいた。そしてなによりも落ち込む自分を見て、声を掛けてくれたことに感謝をし、巻き返しを誓った。

「優勝をするチームには必ずいいクローザーがいる。クローザーの状態が悪いと話にならない。皆さん、気をつかってくれている。皆さんの優しさが胸に染みます。これから、もっともっと一緒に喜び合うためにも頑張らないといけない。まだ先は長い。信頼を取り戻せるよう頑張りたい」。

それ以降の背番号「29」は威風堂々の背中を取り戻した。シーズンは長い。うまくいかないこともある。ただ、西野はどんな時も自分を信じることだけは心がけようと誓っている。自分の力を疑わない。投じるボールと守ってくれる仲間を信じ、力強く投げる。それはサウナで再認識し、誓った思い。清田との約束。もう肩を落とさない。いつだって、前を向いて、マリーンズの勝利の瞬間、マウンドで仁王立ちする。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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