わたしはかもめ2016年鴎の便り(6月)

便

6月14日

中日2−4千葉ロッテ(岐阜)

ロッテが3連勝。石川が7回2失点の好投を見せて、自身5連勝で7勝目を挙げた。打線は1回に角中の適時打、ナバーロの5号2ランで3点を先制。9回は清田の6号ソロで加点した。中日は打線が不振で、借金2。

123456789R
千葉ロッテ3000000014
中日0100010002

◇大崩れせず2失点

好調からは遠かったという。千葉ロッテの石川は7回2失点。7勝目を挙げ、パ・リーグ最多に並んでも「納得のいく球がいっていない。真っ直ぐのバランスがよくなかった」と反省しきりだった。それでも大崩れしないから、結果がついてくる。

中日はルーキーだった2014年に6回9失点と打ち込まれた相手。投手のバルデスに適時二塁打を浴びるなど、2回までに5安打を許す不安定な序盤で「調子もよくないし、タイミングが合っている怖さがあった」と率直に言った。それでも「先頭を切れば大量点はない」と丁寧な投球を心掛け、3回から7回は平田のソロ1本に抑えた。

伊東監督は「エース格の投手。涌井に匹敵する存在感がある」と認める。防御率は1.30と安定感抜群で、試合中に修正できる理由を「自分を客観的に見て、冷静に投げられるようになった」と説明した。

同一シーズンで自身最長の連勝を5に伸ばしても、石川は「打ってくれているから」と謙遜するばかりだった。パ・リーグとの対戦に戻る次回登板に向け「自分の球を投げられていないし、修正しないと」と足元を見つめた。

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ロッテひげコンビ絆濃い!石川投げればナバーロ打つ[ニッカン]

スーパーチューズデーだ。ロッテは中日に競り勝ち3連勝。貯金を今季最多タイ9とした。投げては、石川歩投手(28)が7回6安打2失点でリーグトップタイ7勝目。再び規定投球回に達し、防御率はリーグ単独トップだ。打っては、ヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が初回に5号2ラン。これで、石川が投げる火曜は4週連続本塁打。投打の“ひげコンビ”が活躍し、火曜は石川で5連勝と週の頭をものにしている。

自身5連勝を飾っても、石川の顔はさえなかった。「全然、調子は良くなかった。ストライクゾーンが分からない。地方球場で景色も分からない。自分の球が行っている感じがしない」と、後ろ向きの言葉を続けた。初回、2回と中日打線に芯で捉えられる当たりが多かった。「大量点を取られる内容。気持ち悪い」とまで言った。それでも、3回から何とか修正。7回まで投げきった。

それができたのは、やはり初回の3点援護が大きかった。角中の先制打に続き、ナバーロが2ランを打ってくれた。石川は「ひげの絆は濃いです」と、やっと笑みをこぼした。2人とも、あごひげを蓄えている。濃いのは、ひげだけではなかった。

試合前、ナバーロはデスパイネと通訳に言われた。「火曜、石川が投げる日は打ってるね」。初めて気がついた。「そうか、俺は火曜に打っているのか」と気をよくしたか、初回からバットが火を噴いた。2死一塁。バルデスの初球スライダーを見逃しストライク。「2球目は直球だ」と狙いを定め、その直球をフルスイングした。強烈な当たりで左中間上段まで運んだ。

なぜ、火曜に打てるのか。通常、月曜は野手は休み。パワーをフル充電して臨めるのか。「ノー、ノー、ノー」と照れながら明かした。「休みはゆっくり過ごしている」。映画やプレーステーション4でリラックス。メジャーリーグの野球ゲームがお気に入りだ。前日は名古屋に移動後、デスパイネとブラジル料理店に出かけた。シュラスコを腹いっぱい食べ、翌日からの6連戦に備えた。

「石川が投げれば、ナバーロが打つ」の繰り返しに、伊東監督は「(石川に)毎日、投げて欲しいね」。冗談を飛ばしたが、週の頭を取り続けていることは見逃せない。「弾みがつく」とうなずいた。好調には、訳がある。

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ロッテ石川7勝、勝利&防御率トップも内容満足せず[ニッカン]

ロッテ石川歩投手(28)が7回6安打2失点でリーグトップタイ7勝目を挙げた。再び規定投球回に達し、防御率はリーグ単独トップに立った。

2回までに5安打を許し1点を失ったが、3回から立ち直った。ただ、内容には満足しなかった。「自分が納得する球は投げられていない。次の週からはパ・リーグが相手。切り替えていきます」と引き締めていた。

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ロッテ・ナバーロ5号2ラン「コメントは後にして」[ニッカン]

ロッテ・ヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が5号2ランを放った。

1−0の1回2死一塁で、中日バルデスの134キロ真っ直ぐを左中間席上段まで運んだ。「今日もいつもと一緒。今はゲームに集中しているからコメントは後にしてくれ。岐阜の皆さんにいいバッティングが見せられたのは良かった」とコメントした。

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ロッテ角中が先制打「結果が付いてきて良かった」[ニッカン]

ロッテ角中勝也外野手(29)が先制打を放った。

1回1死二塁で、中日バルデスの初球133キロをしぶとく中前に運んだ。二塁走者をかえし、「初球から打っていった。バッティング的には良くなかったけど、結果が付いてきて良かった。最初のチャンスで先制出来てよかった」と話した。

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ロッテ伊東監督「思い出した」岐阜思い出は黒瀬の母[ニッカン]

ロッテ伊東勤監督(53)が岐阜の思い出を語った。

西武監督時代に訪れて以来だという。「黒瀬(春樹)っていただろう?彼が岐阜で。試合中にお母さんが挨拶に来られて、裏で挨拶されたのを覚えている。いや、試合前だったかなあ。そこ(ロッカー裏)を見たら思い出したよ」と、懐かしそうに話した。

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ロッテ・石川、トップタイ7勝&防御率1.30で堂々2冠![サンスポ]

ロッテは14日、中日1回戦(岐阜)に4−2で勝ち、3連勝とした。先発の石川歩投手(28)が7回を2失点にまとめ、自己新となる同一シーズン5連勝で7勝目を挙げた。ハーラートップに並び、防御率1.30と合わせてリーグ投手2冠。伊東監督に「今や絶対的エースになりつつある」と言わしめた。

金華山の山頂に建つ岐阜城からの「絶景」。その城下にある長良川球場で、ひげをたくわえたかつての城主、織田信長もびっくりの“ひげ戦士”が躍動した。

石川の熱投。「全然調子はよくなかった。真っ直ぐが走らなかった」と2回までに1点を失ったが、「ストライクをそろえ過ぎるな」という伊東監督の助言で修正。7回2失点でリーグトップに並ぶ7勝目を挙げた。

防御率1.30と合わせてパ・リーグ投手2冠。「よかったのはチームが勝ったことだけ。そこはあまり関係ないです。何か気持ち悪い」と景気のいい言葉は聞こえなかったが、伊東監督は「悪くても一歩引いて、自分を客観的に見られるようになった。そこが成長。今や絶対的エースになりつつある」と称賛した。

援護もあった。ナバーロが1回に5号2ラン。4週連続&4発が石川を勇気づけた。「ひげの同盟は濃いんです」。やっと笑みがこぼれた。

この躍進で来春のワールド・ベースボール・クラシックに“侍候補”として名前が挙がる可能性もある。「まだそのレベルにはないです」と乗ってこない石川だが、今の勝ちっぷりなら、千葉の絶景から世界の絶景を拝めそうな勢いだ。

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ロッテ・ナバーロ、石川に4週連続援護弾!「だいぶ慣れてきた」[サンスポ]

ひげの怪人、ナバーロが1回2死一塁から左中間最上段に弾丸5号2ラン。これで5本塁打中4発が火曜日(石川登板時)に集中していることに「いわれるまで気づかなかったよ。(月曜日の)休みに十分にリラックスできていることがいいのかな。日本の野球にも、だいぶ慣れてきた」とご機嫌。その休日はもっぱらプレステ4に集中。「今は戦争ものにはまっているんだ」。ここは笑うところです!?

伊東監督
「これから毎日、石川を投げさせますか!?」(5本塁打中4発が石川の援護弾となっているナバーロに)

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キヨシ節“初交流”ロッテ・伊東監督に「パの灯消さないで」[サンスポ]

DeNAの前監督・中畑清氏が、中日−ロッテ(岐阜)で地元ラジオ局の解説を務めた。今季、放送に関してはフリーの解説者として活動しており、ロッテとはキャンプ、オープン戦を通じて“初交流”。試合前には伊東監督とも談笑し、「パ・リーグの灯を消さないようハッパをかけといたよ」。来月には古巣DeNAのテレビ初解説も控えているという中畑氏。「フリーというよりは“さすらいの解説者”だな」。世界一元気な62歳は健在なり!!

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ロッテ・ナバーロ、豪快2ラン「岐阜の皆さんにいい打撃見せられた」[サンスポ]

ロッテのナバーロが豪快な5号2ランを放った。1回に、浮いた直球を軽々と左翼席上段へ。1球目の変化球を見送り、真っ直ぐに絞った狙いが当たった。「岐阜の皆さんにいい打撃が見せられたのはよかった」とクールに喜んだ。

この日のバルデスを含め、5本塁打のうち4本が左投手から。「右投手よりも見やすい」という得意の左腕を相手に6回にも内野安打とした。さらに、火曜日は4週連続のアーチで、カードの初戦にチームを勢いづける活躍が続いている。

落合投手コーチ
「立ち上がりはコースも高さも甘かった。3回以降は勝負どころで低めにいっていたし、意図的に高い球も使えていた。」(石川に)

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[球界ここだけの話]審判にマジギレしたロッテ・伊東監督が「球審資格制」を緊急提案![サンスポ]

その事件は今月8日のロッテ−阪神2回戦(QVCマリン)。試合終了後、勝ったにもかかわらず、ロッテ・伊東勤監督(53)が“総括会見”の冒頭からキレ出した。

「悪いけど、今日はいわせてもらう。球審の判定がひどすぎる。同じコースを(ストライクに)とったり、とらなかったり。ウチだけじゃなく、相手(阪神)もゾーンに苦しんでいた」。

予告なしに飛び出した審判への“口撃”。これには驚いた。滅多なことで感情をあらわにしない伊東監督が、報道陣の質問を許さない激烈トークを展開。よほど腹に据えかねたとみる。

一方、批判した人間が批判されることが常のインターネット上では、ロッテ&阪神の両ファンとも、ほぼ100%が伊東監督を支持していた。

この一件には“舞台裏”があった。同日の試合前、ロッテの監督室でNPBの友寄正人審判長(58)と伊東監督の「会談」が持たれていた。友寄審判長は審判の技術向上を目的に、12球団の監督と巡回で意見交換を行っていたのだが、偶然同日が伊東監督だった。

「批判的な意見でも、建設的な意見でも、何でもいいですから、現場の声を聞かせてください」という友寄審判長との「会談」は、伊東監督いわく「昔はこんなことなどなかった。個人的には、非常に有意義な時間だった。こちらも腹を割って、話をさせていただきました」という。

千葉の指揮官は、気分よく試合に臨んだのだが、いざフタを開けてみたら、不安定とみえるジャッジに「お、お〜いっ!?」という状況。あまりのタイミングのよさ(悪さ!?)もマジギレを誘発する要因となった。

「こちらだけじゃない。阪神ベンチでも、おかしな判定に椅子から転げ落ちていたヤツがいましたよ。ストライク、ボールの判定は変わらない。審判部内に『技量審査会』を設け、特に球審に関しては『資格制』があってもいい」。

伊東監督の緊急提案は、もとより審判員の技術と権威の向上を願ってのものだ。「審判不在」となれば、プロ野球が開催されないことは百も承知。決して感情的な批判や敵視ではない。

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石川2冠7勝、ナバーロの4試合連続援護弾に「ひげの絆は濃い」[スポニチ]

ロッテの石川が7回6安打2失点でプロ初の同一シーズン5連勝を果たし、リーグトップタイの7勝目を挙げた。規定投球回に達し、防御率1.30もリーグ1位。それでも右腕は「全然良くない。地方球場で景色も違った。ちょっとやばい。気持ち悪い」と首をひねった。

2回までに5安打1失点。伊東監督から「ストライクをそろえすぎるな」と言われた3回以降は平田のソロのみで抑えた。少年時代からファンだったという中日から初勝利。顎ひげをたくわえた右腕は、ナバーロが4試合連続で援護弾を放ったことについて「ひげの絆は濃いです」と笑顔で話した。

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ナバーロ火曜は4週連発!地方球場大好き7の5[スポニチ]

火曜日の男・ナバーロがまた打った。初回に1点を先制し、なお2死一塁。バルデスが投じた2球目の直球を完璧に捉えた。「初球カーブが来たので真っ直ぐを狙った。初回で3点取ったのは大きかった」。岐阜・長良川球場の左翼席を埋め尽くしたロッテファンに5号2ランを届けた。

顎ひげがトレードマークの新外国人は、これで4週連続で火曜日にアーチを放ち、チームも4連勝。試合前にデスパイネに言われるまで知らなかったというが「休みにゆっくりできているのが良かったのかな」と上機嫌で話した。試合がない月曜日は「プレイステーション4」で気分転換している。お気に入りは戦争ゲーム。長良川球場の近くには岐阜城がそびえるが、かつての城主・織田信長のように、この火曜日も勝ち戦となった。

6回には三遊間に内野安打を放ち、6試合ぶりのマルチ安打を記録。5月26日に函館オーシャンスタジアムで行われた日本ハム戦では3安打で今季唯一の猛打賞を記録しており、地方球場では2試合で計7打数5安打2打点、1本塁打の大暴れ。2月20日のこの日と同じ中日とのオープン戦では、“来日初打席”で沖縄・北谷球場の場外へ130メートル弾を放ち、同21日の日本ハム戦も沖縄・名護球場でバックスクリーン弾。「地方球場の鬼」になりつつある。

「66年ぶり」の勝利に貢献した。ロッテは岐阜で毎日時代の50年6月18日の近鉄戦に3−2で勝利して以来、2度目の試合だった。ナバーロの効果的な一発で3連勝を飾り、貯金は今季最多タイの9。これから勝負の夏に向かう。ゲーム好きのナバーロは「野球をしていないときは部屋で涼しく過ごしたい」と、いたずらっぽく笑った。コントローラーもバットも巧みに操り、敵をやっつける。

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ロッテ、角中、打率トップ「バッティング的に良くなかったけど」[スポニチ]

ロッテが4−2で快勝し、3連勝を果たした。初回に3点を先制。先頭の細谷が中前打で出ると、高浜が送りバントで1死二塁。角中は初球を中前に運び、わずか6球で先制した。角中は「バッティング的に良くなかったけど、結果がついてきて良かった。最初のチャンスで先制できて良かった」と話した。打率はパ・リーグトップを走る.348。角中のバットが止まらない。

石川は7回2失点でリーグ1位タイの7勝目。防御率も同1位の1.30。WBC代表に一歩近づいたが、「今のレベルでは全然だめ。今のままなら行きたくない。納得するレベルになったら考えたい」と話した。

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ロッテ、初回3点で3連勝、66年ぶりの岐阜で[スポニチ]

ロッテが初回に3点を奪い3連勝を飾った。

初回、角中の中前適時打で先制すると、ナバーロが2点本塁打を放ち、試合を優位に進め、9回には清田のソロ本塁打で試合を決めた。先発の石川は7回2失点で7勝目。ロッテは前身の毎日が1950年に試合をして以来、66年ぶりの岐阜での試合だった。

中日は2回に1点、6回に平田のソロで追い上げたが、最後まで初回の3失点が重く、勝率5割復帰はならなかった。

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ロッテ、わずか6球で先制、ナバーロは4週連続弾[スポニチ]

ロッテが初回に3点を奪った。先頭の細谷が中前打で出ると、高濱が送りバントで1死二塁。角中は初球を中前に運び、わずか6球で先制した。試合前までパ・リーグ1位の打率.350の角中は「バッティング的に良くなかったけど、結果がついてきて良かった」と振り返った。

さらに、5番・ナバーロが左越え5号2ラン。これで火曜日に4週連続の本塁打をマーク。大砲は「岐阜の皆さんにいいバッティングが見せられたのは良かった」と話した。

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石川、7回2失点でトップタイ7勝!防御率もトップで2冠返り咲き[報知]

7回6安打2失点に、ロッテ・石川は納得はしていない。それでもチームと自らに白星を刻んだ。「地方球場で景色も違ったし、ストライクゾーンも分からず気持ち悪い感じ。ちょっとヤバかった」という内容ながら、自身初のシーズン5連勝。ソフトバンクの和田、武田、楽天の則本に並ぶ7勝を挙げ、防御率も1.30で投手2冠に返り咲いた。

2回に投手のバルデスに適時二塁打を浴びるなど立ち上がり制球が甘かったが、3回以降は修正。6回に平田にソロを浴びたものの、最低限の仕事だ。伊東監督も「悪いなりに抑えた。自分を客観的に見られるようになった」とうなずいた。

富山出身の右腕は、幼い頃から中日ファン。愛知の中部大時代にも何度も観戦した愛着あるチームだが、1年目の14年6月22日の初対戦では球団ワーストタイの16安打を浴び、6回9失点でKOされた。「怖さはあったが、先頭打者さえ切れば大量点はないと思って投げた」。成長した3年目の姿を見せられた。

今季最大のテーマは「負け数を減らすこと」。チームの貯金9のうち、7勝2敗でプラス5を稼ぐ。「次の登板はパ・リーグに戻る。切り替えて修正していきたい」。涌井と並ぶエースとしての風格も板に付いてきた。

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ロッテ・石川7勝目も反省しきり[デイリー]

ロッテ・石川は7回2失点。7勝目を挙げ、パ・リーグ最多に並んでも「納得のいく球がいっていない。真っ直ぐのバランスがよくなかった」と反省しきりだった。

同一シーズンで自身最長の連勝を5に伸ばしても「打ってくれているから」と、謙遜するばかりだった。

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ロッテの“ヒゲコンビ”が活躍、3連勝[デイリー]

ロッテが先発の石川が中日打線を7回6安打2失点に抑え、ハーラートップタイの7勝目を挙げた。規定投球回にも達し、防御率もトップに立った。

打線は初回、角中の適時打で1点を奪うと、2死からナバーロが5号2ランを放ち、3点を先制した。

石川は初回に2死一、三塁のピンチを招くも「1点ぐらいは仕方ないと開き直った」とこの回無失点に抑えると、2回は3安打を集中されるも最少失点で切り抜けた。

また、先発した4試合連続でナバーロの援護弾を受けている石川はこの“珍現象”に「相性の良さはどこにある?」と問われると、「ヒゲの濃さでしょう」とニヤリと自慢のあごひげをなでなで。

石川、ナバーロのロッテの誇る“ヒゲコンビ”がチームを3連勝に導いた。

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[千葉魂]清田、周りに励まされて光明、お立ち台で浮かんだみんなの顔[千葉日報]

お立ち台に導かれると、自然と笑みがこぼれた。色々な人の顔が思い浮かんだ。みんなが、心配し、後押ししてくれた。6月12日のスワローズ戦。満員のファンの声援を受けて、3安打2打点の活躍をみせた清田育宏外野手のヒーローインタビューが始まった。

「試合前の練習でも監督が付きっきりで指導してくれたり、これだけ打てない中でも使い続けてくれる監督に何とか応えたかった。色々な人に励ましてもらい、ファンの方の温かい声援が僕を支えてくれた」。

この日の試合前まで15打数無安打だった。規定打席到達者の打撃成績ではパ・リーグの1番下にその名前があった。試合が始まる前、ベンチ前のグラウンドに座って、ストレッチを繰り返しながらポツリとつぶやいた。「最近、寝れないんです」。頭の中から打撃のことが離れない。やっと眠りについたと思っても浅く、深夜に目を覚ましてしまう。「1度、起きてしまうと打撃のことを考えてしまう。ああでもない。こうでもないって。その繰り返し」。悩み深き、マリーンズの主砲。しかし、1人ではなかった。チーム全体で、何とか気持ちを楽にさせてあげようと気遣い、励まし続けた。

伊東勤監督が打撃練習中に、付きっきりでアドバイスをした。時には動画を撮影し、チェック。「たとえ、どんなことがあってもオマエを外すことはない。ドッシリと構えていけ」と励まし続けた。この日の試合前打撃練習。いつものように打撃をチェックしてくれた指揮官に「今日は打つ。オレを信じろ」と肩をたたかれた。そして近くにいた報道陣にも「今日は清田が打つよ。見ておいてくれ」と言い放つとニヤリと笑った。根拠は分からない。でも、その言葉が自信になった。

「監督の気遣いが泣きそうになるぐらい嬉しかった。使い続けてくれる監督のためにも何とか結果を出したいと思っていました」。

チームメートも支えてくれた。試合後に室内練習場で打ち込むことを日課としていた。「こんなに打てない自分が1番先に帰ったら、申し訳ない。今の自分は試合前も後も打ち続けるしかない」。前日11日の試合後もいつもように室内練習場に向かった。先客がいた。その試合で無安打に終わったデスパイネがマシン相手に打ち込みを行っていた。清田の姿を見つけると「オレがボールを上げるよ」。そう言ってティー打撃のボールをトスし、「当てにいってはダメだ。強く振るんだ」と助言を受けた。「苦しんでいる人にアドバイスをするのはキューバの習慣。一緒にお立ち台に上がれて嬉しいね」。この日、偶然にも共に晴れ舞台に立つとデスパイネは清田にウインクをして喜んだ。

チーム全体の心配りもあった。試合前のベンチ前での円陣。通常はその日の担当の一選手が声を出して終わる。が、落ち込み気味の清田に元気を出してもらおうと、それが終わると誰からともなく「さあ、二次会」と清田を指名。円陣の真ん中に導いた。「今日は打つぞ!」「打てなくてもやれることはある!」。自分に喝を入れる時もあれば、時には自虐的なネタをあえて口にすることもあった。ただ、そうすることで不思議と気が晴れる自分がいた。そして笑顔で円陣の真ん中へと迎えてくれる仲間たちの優しさが身に染みた。みんなが励ましてくれた。笑ってくれた。肩をたたいてくれた。だから、試合が終わり、ヒーローに呼ばれると、自然と目頭を熱くさせた。

「まだまだ、これからです。次が大事。1試合で終わるのではなくて、継続的に結果を出さないといけない。支えてくれる方、応援してくれる方、信頼して起用してくれる監督のために、ボクは頑張ります」。

自分に言い聞かせるように、そう言うと前を向いて笑った。開幕から誰よりも声を出してきた。たとえ打てなくても、ベンチのムードメーカーとしてチームを引っ張ってきた。若手を励まし、劣勢な時はチームを鼓舞し明るいチームをつくり上げた。そしてリーグ最多の19回の逆転勝利が生まれた。誰もがマリーンズにおける清田の存在の大きさと貢献度の高さを知っている。だから、背番号「1」が笑顔を取り戻してくれたことが嬉しい。マリーンズの快進撃は止まらない。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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