わたしはかもめ2016年鴎の便り(6月)

便

6月21日

ロッテお得意様ローテに再編、石川は24日西武戦へ[ニッカン]

ロッテが鬼門突破に向けてローテーションを再編する。リーグ再開となる24日の西武戦(前橋)に石川歩投手(28)を先発させることが21日決まった。交流戦が始まった05年以来、チームは交流戦後最初の試合に11連敗中。そこにリーグトップの防御率1.30で今季西武戦2戦2勝の石川を持ってきた。落合投手コーチは「石川は西武戦に負けていない。(高橋)光成君にも投げ勝てる」と期待を込めた。

今後の対戦相手を見た上で石川と涌井の先発曜日を入れ替え、二木の入る場所も変更した。落合投手コーチは「ここまで戦って、どこに得意か苦手か、データが出た。これからはデータも見ながら決めたい」と説明。再編によって石川は得意な西武と日本ハムに先発できる。涌井はエースとして、球宴までに2度のソフトバンク戦に立ち向かう。若い二木には2戦しかないオリックス戦で、1回ローテーションを飛ばし、休ませることも可能な配置にした。

この日、チームはQVCマリンの室内で練習した。交流戦2位で終えたチームは、どっと疲労が出たような雰囲気だった。見守った伊東監督は「緊張の糸が切れたんだろう。少しダラダラしているようにも見えた」と選手たちを気遣った。コンディショニングを上げるため、この2日間の練習は軽めに設定、移動日は休みにした。リセットして臨む24日の試合が、今後に向けて重要になる。石川は「チームに勢いをつける投球をしたい」と静かに意気込んだ。

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ロッテ練習、伊東監督「リラックスしながら一汗」[ニッカン]

ロッテが21日、交流戦明け、最初の練習を行った。交流戦2位と頑張ったことも考慮し、リーグ再開までの期間をコンディショニングの向上に充てる予定。この日から2日間は軽めのメニューで調整。移動日を休日にし、24日の西武戦(前橋)に臨む。伊東勤監督(53)は「休みは必要だけど、リラックスしながら一汗かければと思った」と意図を説明した。

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エース・涌井を鷹戦に!ロッテ、独走阻止へ「プチローテ再編」[サンスポ]

ロッテは21日、リーグ戦再開に向けた全体練習を室内施設で行い、伊東監督は「プチ先発ローテ再編」を明言。初戦となる24日の西武戦(前橋)は石川で臨むことになった。これまで金曜日はエース・涌井の“ほぼ限定登板”だったが、27日のソフトバンク戦(東京ドーム)に回る。首位独走の鷹にストップかける狙い。指揮官は「今後に待ち受ける難しい戦いを乗り切る」と一戦必勝を宣言した。

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ロッテ・鈴木、「右足関節内反捻挫」と診断、全治は未定[サンスポ]

ロッテ・鈴木大地内野手(26)が21日、東京都内の病院で精密検査を受けた結果、「右足関節内反捻挫」と診断された。19日の巨人戦(東京ドーム)で走塁中に右足首を痛めていた。全治は未定で、24日の西武戦(前橋)は当日の状態をみて出場を判断する。

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ロッテ−阪神の交流戦コラボグッズを延長販売!ネットでも買えるゾ[サンスポ]

ロッテは21日、交流戦の阪神3連戦(6月7〜9日、QVCマリン)で販売したマリーンズ×タイガース「ビックリマン」コラボグッズを、球場に来ることが出来なかったファンにもご購入できるよう、オンラインショップでも販売開始すると発表した。なお、マリーンズストアでも期間を延長して販売する。商品は以下の通り。

フェイスタオル
1600円(税込)=全3デザイン(鈴木大地vs藤浪晋太郎、涌井秀章vs鳥谷敬、清田育宏vs能見篤史。いずれの選手もビックリマンイラストレータがビックリマンキャラ風にデザイン)
Tシャツ
3600円(同)。黒、白の2パターン。サイズはS、M、L、LL(デザインは鈴木、涌井、清田、藤浪、鳥谷、能見の6選手のイラストが掲載されています)。全ての商品にビックリマンチョコと鈴木大地ビックリマンシール付き。
鈴木
「多くの方から反響をいただきました。球場に来れなかった方はこれを機会にぜひご購入ください。似ている?そうですね。自分ではよく分からない部分もありますが、似ていると思います)。」

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ロッテ伊東監督、涌井でソフトB叩き「俺は自分の目を信じる」[スポニチ]

逆転優勝へ、ロッテ・伊東監督がリーグ戦再開後の先発ローテーション変更を打ち出した。

QVCマリンフィールドの室内練習所で全体練習を行った後、「ワク(涌井)は順番を変える」と明言した。エースの涌井を2カード目となる27日のソフトバンク戦(東京ドーム)に投入する。再開後の初戦、24日の西武戦(前橋)は防御率リーグトップ(1.30)の石川で確実に取り、7.5ゲーム差で追う首位ソフトバンクを、勝負強い涌井で倒しにいく。今季の涌井はソフトバンク戦1勝1敗だが、指揮官は「データは関係ない。俺は自分の目を信じる。ウチも優勝を狙えるチームになった」と選手への信頼を口にしていた。

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ロッテ、阪神との「ビックリマン」コラボ好評、オンラインショップで販売[スポニチ]

ロッテは21日、交流戦期間の6月7〜9日の阪神3連戦(QVCマリン)でマリーンズストアで販売されたロッテと阪神の「ビックリマン」コラボグッズを、問い合わせ殺到につき、オンラインショップでも販売すると発表した。マリーンズストアでも期間を延期し、販売する。

フェイスタオル全3デザイン(鈴木大地vs藤浪晋太郎、涌井秀章vs鳥谷敬、清田育宏vs能見篤史。両軍の選手がビックリマンキャラ風に描かれている。6選手が描かれたTシャツも大人気だ。商品にはビックリマンチョコとロッテ・鈴木ビックリマンシールが付く。

鈴木は「多くの方から反響をいただきました。球場に来られなかった方はこれを機会にぜひご購入ください。似ている?そうですね。自分では良く分からない部分もありますが、似ていると思いますよ」と笑顔だった。

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ロッテ二木、3年目開花の理由、大ピンチでの粘りは菅野以上[スポニチ]

ロッテの二木康太投手(20)が高卒3年目で開花。ここでは、新人王も狙える好成績の要因をデータから探ってみる。

開幕から先発の一角に抜てきされると12試合で5勝。昨季まで入団2年間でわずか1試合登板、未勝利だった右腕が、チームでは石川の7勝、涌井の6勝に次ぐ勝ち星と飛躍を遂げている。初の交流戦でも3戦3勝。セ首位の広島から勝ち星を挙げるなど存在を大いにアピールし、大谷(日)らと並ぶ今季交流戦の最多勝利投手になった。

目立つのは四球の少なさ。71回2/3、打者301人に対し12個に抑え、9イニングあたりの個数を表す与四球率は1.51。パの規定投球回到達投手の中では同僚・石川の1.43に次ぐ2位と無駄な走者を許していない。また、満塁や二、三塁など三塁上に走者を置いた場面にも注目。合計19人(15打数)と対戦し、許した安打はわずかに1本。被打率.067は、リーグ内にとどまらず、セ、パ規定投球回に達した35投手のトップで、2位菅野(巨)の.080(25打数2安打)を抑える驚異の数字だ。なお、唯一の被安打は4月5日ソフトバンク戦の4回無死満塁で中村晃に浴びた右翼線二塁打。以降は打者16人を無安打で、大ピンチでの粘りはどこまで続くか。

二木は3年目ながら昨季までの投球回が5イニングしかなく、新人王資格(5年目以内、前年まで通算30イニング以内)がある。入団3年目以降の新人王投手は過去に64年高橋重行(大洋=3年目)、71年関本四十四(巨=4年目)、76年藤田学(南海=3年目)、02年正田樹(日=3年目)の4人だけ。二木が5人目の遅咲き受賞となるか注目したい。

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涌井、リーグ再開初戦は27日ソフトバンク戦が有力[報知]

30歳の誕生日を迎えたロッテの涌井が“大人の投球”で首位叩きを狙う。先発ローテが変更され、リーグ再開の24日の西武戦(前橋)は石川、エースは27日のソフトバンク戦(東京D)が有力だ。

17日の巨人戦(東京D)で今季初完投勝利を挙げた右腕は「(プロ入り直後は)30歳の姿は想像できなかった。今は自分を冷静に見られるというか、リリーフにつなげる気持ちでいける」と、投手陣一丸でタカ封じに臨む。

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鈴木、右足首痛め別メニューも24日西武戦へ意欲![報知]

19日の巨人戦(東京D)で右足首を痛めたロッテ・鈴木大地内野手(26)が21日、全体練習が行われたQVCで別メニュー調整を行った。

20日に都内の病院で検査を受け「右足関節内反捻挫」と診断されたが、患部は回復傾向にあるという。「前日と比べてかなり腫れが小さくなりました。明日(22日の)練習ではもう少し動いてみようと思います。今はやれることをやります」と話し、リーグが再開する24日の西武戦(前橋)へ向けて意欲を見せた。

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「ビックリマン」コラボグッズ、問い合わせ殺到で再販決定![報知]

ロッテは、6月7日からの阪神3連戦(QVC)で販売された『マリーンズ×タイガース「ビックリマン」コラボグッズ』をオンラインショップでも発売すると21日、発表した。

球場での限定販売終了後も、ファンから問い合わせが殺到。ビックリマンキャラに扮した「涌井VS鳥谷」などをデザインしたフェイスタオルや、選手のイラスト入りTシャツが再販されることになった。主将の鈴木は「多くの方から反響をいただきました。球場に来れなかった方はこれを機会にぜひご購入ください」と話した。

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M高浜が変わった!レギュラー現実味[デイリー]

ロッテの高浜卓也内野手(26)が今季、大きく飛躍した。プロ9年目、阪神から移籍して6年目。レギュラー獲りが現実味を帯びてきている。プロ入り当初から期待された素質が開花しつつあるカギは、スイングスピードの変化にあった。

高浜が「変わった」と印象付けたのは、6月9日・阪神戦(QVC)で放った一発。5回に阪神・守屋のスライダーをバックスクリーン右まで運んだ。力強い打球だった。

07年度高校生ドラフト1位で阪神に入団。小林宏の人的補償でロッテに移籍して6年目。レギュラーの座が手の届きそうなところまで成長してきた。

今年の石垣島キャンプ初日。伊東監督は目立った選手として高浜の名を挙げた。9日の阪神戦後も「パワーがあるし、力強い打撃を求めていた」と満足そうに振り返っていた。

現在、本塁打3本で二塁打6本。打率.233ながら、長打率は.379だ。シーズンの試合出場数も14年の36試合が最高だったが、21日現在で38試合と更新している。

何が変わったのか。高浜は「強い打球が打てるようになった」と言う。昨秋、バットスイングのスピードを計測したところ130キロだった。プロのトップレベルは150キロを超える。高浜はスイングのスピードアップを目指し、オフから筋トレに取り組んだ。上半身と下半身、さらに内側と外側の筋肉を丹念に鍛えた。もちろん、バットも振り続けた。

最近、スイングを計測したところ、150キロ近くまで上がっていた。左腕の石田打撃投手は「以前は内角の速いボールに差し込まれてフライを上げていたが、今はパーンと引っ張れるようになった」と証言する。

キャンプ中に92キロあった体重は、現在85キロまで落ちたという。ここからが勝負。夏場を乗り切ってこそ、レギュラーの座へ視界は開ける。

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ロッテ、阪神ビックリマングッズ大好評[デイリー]

ロッテは21日、6月7日からの阪神3連戦で、マリーンズストアで販売されたマリーンズ×タイガース「ビックリマン」コラボグッズをオンラインショップでも販売開始すると発表した。

これは鈴木大地や阪神・藤浪晋太郎らをビックリマンのイラスト風に描き、フェイスタオルやTシャツにして売り出したものだが、これが大好評で問い合わせが殺到。球場に来ることが出来なかったファンにも購入できるようにした。なお、マリーンズストアでも販売期間を延期し、販売する。

鈴木は「多くの方から反響をいただきました。球場に来れなかった方はこれを機会にぜひご購入ください。似ている?そうですね。自分では良く分からない部分もありますが、似ていると思いますよ」と笑っていた。

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NPB観客数発表、ヤクルトとロッテが大躍進[ニッカン]

セ・パ両リーグは21日、「日本生命セ・パ交流戦」終了時点の球団別入場者数を発表した。1試合平均入場者数はセ・リーグが前年比5.5%増の3万1888人、パ・リーグが同3.8%増の2万5441人になった。球団別の1試合平均入場者数は、セ・リーグは昨季優勝したヤクルトが、21%増の2万3775人、パ・リーグはロッテが19.6%増の2万898人になっている。

各球団の平均入場者数は以下の通り。

[セ・リーグ]
ヤクルト:2万3775人、21%増
巨人:4万2624人、2.7%増
阪神:4万1410人、5.8%増
広島:2万8850人、1.2%減
中日:2万8645人、2.8%増
DeNA:2万6522人、7.5%増
[パ・リーグ]
日本ハム:2万7469人、5.2%増
楽天:2万3576人、5.1%増
西武:2万2425人、4.6%増
ロッテ:2万898人、19.6%増
オリックス:2万5528人、1.3%増
ソフトバンク:3万2451人、1.5%減

「日本生命セ・パ交流戦」の1試合平均入場者数は、主催試合の週末カードが1カード増えたセ・リーグが前年比15.2%増の3万3131人、主催試合の週末カードが1カード減ったパ・リーグは4.5%減の2万5763人だった。

1試合平均の入場者数は、交流戦史上最多になった。

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7年連続勝ち越し交流戦パの強さ数字が証明、逆転勝ち23度[サンスポ]

交流戦はパ・リーグが60勝47敗1分けと圧倒的な強さを見せ、7年連続11度目の勝ち越しを決めた。セ・リーグは昨年(17勝差)に続いて13勝差の大敗。その原因をデータで振り返る。

投打で完敗
セは打率が.242、防御率が3.79に対し、パは打率が.259、防御率が3.01と投打ともにパに大きく水をあけられた
本拠地&敵地
セは本拠地で25勝28敗1分け、勝率.472。敵地では全球団負け越しの22勝32敗、勝率.407。本拠地、敵地ともに勝率5割に届かなかった
先取点&逆転試合
先取点を奪った試合はセが55試合、パが53試合とセが2試合多かったが、勝率はセが.673(37勝18敗)、パが.808(42勝10敗1分け)。逆転勝ちはパが23度に対し、セが13度。パの投手陣に対し、セは打ち崩せず、昨年の14度を下回った
得点差
1点差での試合はセが17勝14敗。一方で2点差以上に開いた試合はパが46勝30敗と勝ち越した。セは接戦に持ち込めなかったことも敗因にあるようだ

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交流戦の観客動員数は過去最多更新、1試合平均2万9447人[報知]

セ・パ両リーグは21日、交流戦と交流戦が終了した20日時点の観客動員数を発表した。交流戦全108試合の1試合平均は2万9447人で、過去最多だった昨年比5.7%増。セは週末主催試合が1カード増えた影響もあり、同15.2%増で、逆にパは1カード減ったこともあり、同4.5%減だった。最も増えたのはヤクルトの27.4%。パは他の5球団が同マイナスとなる中、ロッテが12.3%増と健闘した。

交流戦終了時までの両リーグ入場者数は、セが1試合平均3万1888人で前年同時期比5.5%増。パが2万5441人で同3.8%増だった。平均試合時間はセが昨年同時期より2分短い3時間9分、パが3分短い3時間13分だった(9回試合)。

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[千葉魂]鈴木キャプテンの金言、中村へ、悔しさが次の原動力[千葉日報]

ロッカーで1人、荷物整理をする後輩に声を掛けた。そして、周囲の目を気遣って、誰もいない場所に呼び寄せた。6月7日の阪神戦の試合後、中村奨吾内野手は打撃不振で2軍落ちを言い渡された。プロ2年目で初の2軍落ちだった。その心情を察して、鈴木大地内野手は1軍ロッカーを後にしようとする中村を呼び止めた。

「2軍では誰よりも声を出して、誰よりも練習をしろ。2軍落ちして、落ち込んだり、腐ったりするなよ。みんながどんな態度をとるかと注目をしてオマエを見ている。元気なところをアピールしろ」。

中村はコクリとうなずいた。そして神妙な表情で聞き入った。続けて、鈴木は自身のルーキー時代の話をした。それは今の背番号「7」の土台となっている貴重な時期だった。

「入団1年目、同期がみんな1軍でプレーをする中、オレだけが2軍だった。でも、その2ヶ月半が今、自分の中でものすごく生きている」。

鈴木は1年目のオープン戦途中で2軍落ちをした。一方で、同期の藤岡、中後、益田は開幕1軍の切符を手に入れた。2軍が休日だったある日。寮の自室で1軍の試合をテレビ観戦していた。藤岡が先発。順調にイニングを重ねた。「今日も頑張っているなと見ていた」。途中、睡魔が襲い、眠りについた。目を覚ますと、すでに夕方になっていた。日差しは弱まっているのを確認し、試合が終わっているだろうと直感した。つけたままだったテレビに目をやると、ヒーローインタビューが始まっていた。「あの時は『藤岡は勝ったのかあ?だとしたらヒーローかな』ぐらいの軽い気持ちでボーッとテレビを見ていた」。予想通り、藤岡が呼ばれた。続いて中継ぎで好投をした中後が上がった。そして、さらに同じく好投をした益田が呼ばれた。4人しかいない同期のうち、自分以外の3人が1軍のお立ち台に上がっている現実は残酷だった。自分が自室で昼寝をしている時にヒーローしか手に入れることのできないマーくん人形を片手にたくさんカメラのフラッシュを浴び、嬉しそうな顔をする3人の姿に、思わずテレビのスイッチを切った。

「あんな感情になったのは初めて。いつもアイツら頑張っているなあと応援していたのに…。あの時は悔しさが先に来た。焦りではないけど、オレ、何やってんだと、本当にへこんだ。でも今思うと、その時の悔しさこそが自分のエネルギーになったし、今でもあの時の気持ちを忘れたことはない」。

2年目以降の鈴木の活躍は誰もが知っている。けれど、その原点は誰も知らぬ1年目の悔しい思い。2軍でガムシャラに練習に励んだ日々だ。だから、不振からプロ入り初の2軍行きを命じられ、ロッカーで打ちひしがれる中村に話をした。自身の経験を元に、この悔しさこそが次のステップへの原動力になることを伝えたかった。

「すぐに1軍に呼んでもらえるように元気を出して、必死に頑張ってきます」。

中村にキャプテンの熱き思いは確かに伝わった。前向きな表情を取り戻し、たくさんの荷物を抱え、QVCマリンフィールドを後にした。

突きつけられた現実に目を背けることなく、胸に刻む。みじめさ、悔しさは未来に立ち向かう大きな糧。失敗があるからこそ、栄光もあり、手に入れた時に達成感を得られる。ロッテ浦和球場での初めての2軍生活。同じ世代のどの選手にも負けるものかという飢餓感の中で若者は懸命に過ごした。そして6月18日、再び1軍の舞台に帰ってきた。先輩の金言を忘れることなく、少し日焼けをして返ってきた中村にキャプテンは声を掛けた。「お帰り!」。優しくニヤリと笑って握手を求めた先輩のその手を強く握り返した後輩は、やる気と自信がみなぎっていた。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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