日本ハムが13連勝。有原は8回無失点でリーグトップに並ぶ自己最多の9勝目を挙げた。1回に中田の犠飛で1点を先制。2回に陽岱鋼の適時打で1点、8回はレアードのソロなどで2点を加えた。ロッテは4安打無得点に終わった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
北海道日本ハム | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | x | 4 |
ロッテは2位日本ハムに2連敗を喫し、ゲーム差を1.5に広げられた。
先発の石川歩投手(28)が立ち上がりを攻められた。初回、中田の犠飛で先制を許すと、2回には陽に中前適時打を打たれた。3回からは立ち直り、0を続けたが、8回2死からレアードにソロ本塁打を許した。さらに、市川にも4点目となる適時二塁打を打たれ降板した。
試合後は「立ち上がりですね」と、悔しそうに話した。
打線は有原に8回まで投げられ、散発3安打。今季8度目の0封負けを喫した。
伊東勤監督(53)は「もう2つ負けた。明日勝って、意地を見せないとダメ。(日本ハムは)調子が良い、調子が良いと思い込みすぎないように」と話した。
ロッテの石川は8回途中4失点で、連勝が7で止まった。好投手の有原との投げ合い。1回に2安打などで1死一、三塁とされて中田の犠飛で先制を許し、2回にも1点を失った。「立ち上がりだけですね」と悔やんだ。
8回に力尽きたが、3〜7回は危なげない投球だった。球団史上初となる新人から3年連続の2桁勝利は持ち越しとなったが「後半からはいい感じで投げられた。継続してやっていきたい」と次回登板に目を向けた。
敗れたロッテ・石川は打たれるべくして打たれた。配球の傾向を日本ハム打線に完全に読まれていたためだ。立ち上がりは直球で押し、2巡目からは変化球を増やしていく。初回、先頭の西川に直球を2球続け、左前に運ばれた。1死二塁から陽岱鋼(ヨウダイカン)にも直球で左前打を許し、中田の中犠飛で先制された。
西川は「真っ直ぐを狙った。序盤は真っ直ぐ、後半は変化球(が多い)っていうイメージ」と振り返る。石川の決め球はシンカーだが、初回の24球中18球が直球。シンカーはわずか2球だった。その直球を日本ハム打線に狙われた訳だ。
2回にも陽岱鋼に直球を適時打され、2点目を失った。3回以降は変化球を駆使し、7回までの5イニングを1安打無失点と完璧に抑えた。だが、投げ合った有原は付け入る隙がなく、8回に2失点で力尽きた。右腕は「立ち上がりだけですね」と悔やみ、伊東監督は「相手は連勝して勢いがあるので、初回を抑えて流れを止めなければいけない」と言った。初回を抑えれば、試合展開は違った。
ロッテは日本ハムに連敗を喫した。有原に8回3安打に抑えられ、今季8度目の零敗。伊東監督は「先頭がなかなか出塁できなくて、策が打てなかった」と話した。堀打撃コーチは「コントロールが正確に来ていた。何もできなかった」と悔しがった。
あまりにも悔しい1敗だったが、ロッテ・石川は強気に言い切った。
「(悪かったのは)立ち上がりだけだった。後半はいい感じで投げられたので持続してやっていきたい」。
防御率1位で臨み、勝てばリーグ単独トップの10勝目。新人からの3年連続2桁勝利は球団史上初で、球団史の1ページを飾るはずだったが、7回2/3を4失点。防御率争いのライバル・有原に投げ負けてトップから陥落した。
1回から明暗が分かれた。有原は三者凡退だったが、石川は1死一、三塁から中田に先制の中犠飛を許した。2回にも陽岱鋼に適時打を浴び、8回にもレアードの本塁打などでさらに2点を失った。
「相手は勢いがあるから初回が全て」と伊東監督。自身の連勝は7で止まったが、必ずトップの座を奪回する。