ロッテが2本塁打で試合をひっくり返した。1−2の7回にデスパイネのソロで追い付き、2死後に鈴木が勝ち越しソロを放った。涌井が2失点完投で8勝目を挙げた。楽天は拙攻が響き、3失点完投の則本を援護できなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 |
東北楽天 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
勝っても、表情を緩めなかった。ロッテ涌井秀章投手(30)は6月27日以来となる8勝目にも、自らを突き放した。「久しぶりに11本も。5連打もあるでしょう。若い時に、あるんじゃないですか。どうなるんだって、みんな思ったでしょう」。楽天打線に11安打を浴びた。特に、2回は先頭から5連打。いずれも、捉えられた。それでも、失点は2回の2点だけ。「ドカンだけはやめようと。こりずに低めに。テンポが悪いのはやめようと」と立て直した。
「数少ない、投げ合いが楽しみな投手」という則本とのエース対決。ともに最後まで投げきったが、涌井はこれで今季5完投となった。巨人菅野と並ぶ12球団トップ。もともとスタミナに自信はあるが、意外にも、ロッテ移籍後の完投は、昨季までの2年間は1試合ずつにとどまる。「言葉は悪いけど、僕は楽に投げたい」というスタイルを思い出すきっかけがあった。
5月頭から1ヶ月以上、勝てなかった。6月10日のヤクルト戦では7回9安打6失点(自責2)。負け投手はまぬがれたが、122球も投げながら7回までしか行けなかった。「三振をそんなに取ろうとは思わない。大事なところだけ。普段は内野ゴロから」と思い出した。1週間後の巨人戦。ほぼ同じ123球を投げ、4安打1失点で完投した。7試合ぶり白星だった。
石川、涌井の2枚看板でカードを勝ち越した。伊東監督は「2人が投げる時は勝ちの計算しかしていない。2勝できた。次につながる」と力説した。首位ソフトバンクとは9.5ゲーム差、2位日本ハムにも5ゲーム差と離されつつある。だからこそ、涌井で勝った意味がある。
ロッテ涌井秀章投手(30)が完投で8勝目を挙げた。
1回2死から2連打、2回は先頭から5連打と、序盤は苦しんだ。それでも2回の2失点だけで踏ん張り、3回から立て直した。楽天則本とのエース対決に勝ち、チームにカード勝ち越しをもたらした。「打たれても、1点ずつにしておけば何とかなるかな、と思っていました」と粘りが実った。
伊東監督は「立ち上がりから涌井の状態は良くないように見えた。でも、あそこは粘り。エースの投球をしてくれた」とたたえた。
ロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)がスタメンを外れた。
伊東勤監督(53)は「打撃不振でベンチ待機です。外から見て、リラックスしてもらう。本人も何で打てないか分からないと。気がついたことを話しました」と説明した。 ここ5試合で17打数1安打と苦しんでいる。
涌井は11安打を浴びながらも2失点完投でエース対決を制して8勝目。6月27日のソフトバンク戦(東京ドーム)以来、約1カ月ぶりの白星に「ドカーン(一発)というのだけはやめようと、懲りずに低めを狙って投げた。何とか粘ることができた」と胸をなで下ろした。調子は今一つで、2回には5連打を浴びたが、辛抱のマウンドで逆転勝ちを呼び込んだ。
ロッテ・涌井が粘りの投球で8勝目を挙げた。11安打されながら2失点と踏ん張って完投。則本に投げ勝ち「数少ない、投げ合いが楽しみな投手。とりあえず勝てて良かった」と喜んだ。
2回に全て単打の5連打を浴びた。打ち込まれても「ああいう状況でどかん、というのだけはないようにコースを狙った」と冷静だった。この回に2点を失ったが、最後は3番ペレスを空振り三振に仕留め、ビッグイニングは許さなかった。
エースのロッテ・涌井が粘って8勝目をつかんだ。2回に5連打を浴びて2点を失ったが、3回以降は低めを意識して無失点。9回2死一、三塁も島内を一ゴロに抑えた。11安打を浴びながら2失点で完投勝利。
6月27日のソフトバンク戦(東京ドーム)以来の白星に「ヒットはいいけど、ドカーン(本塁打)はやめようと思って投げていた」と話した。球宴では日本ハムの大谷からフォークの握りを教わり、この日の後半戦最初の登板で試したが「自分には合わない」と手応えはイマイチ。それでも百戦錬磨の投球術は健在で「数少ない投げ合いが楽しみな投手」という楽天・則本に投げ勝った。
ロッテの涌井が粘りの投球で8勝目を挙げた。11安打されながら2失点と踏ん張って完投。則本に投げ勝ち「数少ない、投げ合いが楽しみな投手。とりあえず勝てて良かった」と喜んだ。
2回に全て単打の5連打を浴びた。打ち込まれても「ああいう状況でどかん、というのだけはないようにコースを狙った」と冷静だった。この回に2点を失ったが、最後は3番ペレスを空振り三振に仕留め、ビッグイニングは許さなかった。
涌井が11安打されながら2失点にまとめ、約1ヶ月ぶりの8勝目をマークした。
2回は5連打を浴びながら2点にとどめ、打線の反撃を待つ粘りの投球が実った。「あんなに打たれたのは久しぶり。でも懲りずにコースを突いていけた。則本は数少ない、投げ合いが楽しみな投手。勝って良かったです」と、エース対決を今季3度目の完投勝利で制し、充実感を漂わせていた。
ロッテ・鈴木大地内野手(26)が24日の楽天戦(コボスタ)で、シーズン自己最多タイとなる6号勝ち越しV弾。9回11安打2失点で粘投したエース・涌井を援護した。
7回、デスパイネが同点15号を放ち、さらに2死走者なしの場面。則本の直球を右翼スタンドに運んだ。今季は打率3割をキープして好調なロッテの主将は「思い切り打とう、という気持ちで打席に入れたのが良かった。自分はホームランを意識してはいけないバッターだと思っていますので、また(26日の)オリックス戦(京セラD)に気持ちを切り替えていきたい」と冷静だった。
ロッテ・涌井秀章投手がエースの意地をにじませた粘投で白星をもぎ取った。
11安打を許したが、要所を締め2失点完投で8勝目。「久しぶりに11本も打たれた」と苦笑いを浮かべた。則本とのエース対決を制した価値ある白星。「数少ない投げ合いが楽しみなピッチャー。勝ててよかった」と相好を崩した。