ロッテの石川は完投こそ逃したが、制球が良く9回2死まで2失点で11勝目。打線は1−1の6回、デスパイネの2ランで勝ち越した。オリックスは8回無死一、二塁を逃し、9回もT−岡田の二塁打で1点差に迫ったが続かなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
ロッテ伊東監督は苦笑しながら引き揚げてきた。「もうダメです、て。あいつらしい」。石川歩投手(28)が8回2/3、6安打2失点で11勝目。2位日本ハムと5ゲーム差に詰めた。2点リードの9回は、2死一塁からオリックスT−岡田に適時二塁打を打たれ1点差。マウンドに来た落合投手コーチに、自ら降板を申し出た。最後の1人を新守護神の益田に託した。「これだけ僅差だと。まだまだ力不足。最後は疲れしかありませんでした」と正直に打ち明けた。
立ち上がりから、球威、制球とも抜群。4回2死まで1人の走者も許さなかった。実は、登板直前のブルペンではフォームがしっくり来なかったという。だが、心配しなかった。「ここのマウンドは投げやすいんで」と、力まないよう意識。すぐに本来のフォームを取り戻して、凡打の山を築いていった。
落合コーチは「沢村賞」という大きな目標を示している。7つの選考基準は、どれもハイレベルだが、15勝、防御率2.50、勝率6割はクリアできそう。難しいのは10完投。まだ3完投だから、後半戦は完投を増やさせたい親心がある。素質を認めるからこそだ。この日は、あと1歩で届かなかった。石川は「チームの勝利を優先しました」と、また正直に言った。8回にもピンチを作っており、我を通さなかった。完投で勝てる投手が理想だとしても、1人で貯金8。3年目を迎え、着実に貢献度を増している。
ロッテ石川歩投手(28)が、8回2/3、6安打2失点で11勝目を挙げた。
3−1の9回、2死からT−岡田に適時二塁打を打たれ1点差。完投目前で交代したが、序盤から危なげない投球で主導権を渡さなかった。
自己最多12勝まで1勝と迫った。「1試合、1試合です。一喜一憂せず、次も頑張ります」と話した。
ロッテ・アルフレド・デスパイネ外野手(30)が勝ち越しの16号2ランを放った。
1−1の6回無死一塁で、松葉の142キロを右翼ポール際に放り込んだ。自身7月24日の楽天戦以来の1発に「打ったのはストレート。チェンジアップに合わせていたんだけどね。少し差し込まれているくらいのタイミングが逆に良かったのかね。本当に久しぶりにストレートがバットに当たったよ」と話した。
ロッテ角中勝也外野手(29)が先制打を放った。
1回1死三塁で、オリックス松葉の真っ直ぐを中前に運び、1点を挙げた。三塁走者の加藤は、松葉の暴投もあり、三塁に進んでいた。
角中は「もらったチャンスだったので、先制点に結び付けられて良かったです。追い込まれるまでは、余りボールが見えていなかったけど、最後はしっかり捉えることが出来ました。次の打席もしっかり集中していきます」と話した。
ロッテは5日、ヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が婚約者の出産に立ち会うため、成田空港発の航空機でドミニカ共和国に一時帰国したことを発表した。
この日、日本を離れた。再来日は13日の予定。
9回2死一塁、石川はT−岡田に適時二塁打を浴び、救援した益田に助けられて11勝目を挙げた。
完投を逃し、「まだまだ力不足」。それでも、最速150キロの速球を武器に防御率1.72でリーグトップを守った。2年目の昨季にマークした自己最多の12勝にはあと1勝。常に控えめな右腕は「一喜一憂することなく、次、頑張りたい」と球場を後にした。
ロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が5日、婚約者の出産に立ち会うため、成田空港発の全日空機でドミニカ共和国へ一時帰国した。再来日は13日の予定。
ロッテのデスパイネが勝ち越し2ランを放った。1−1と追い付かれた直後の6回無死一塁。低めの速球にやや振り遅れたような格好だったが、右翼席へ運び「少し差し込まれているくらいのタイミングが逆に良かったのかな」と振り返った。
このところ、持ち前の長打力が鳴りをひそめていた。10試合ぶりの一発に「本当に久しぶりにストレートがバットに当たったよ」とほっとした様子だった。
ロッテが松葉の立ち上がりを突いて先制点を奪った。1回1死三塁、角中が2ボール2ストライクから中前打を放ち「追い込まれるまではあまりボールが見えていなかったけど、最後はしっかり捉えることができた」と息をついた。
適時打を放つ直前、一塁走者の加藤が盗塁と暴投で一気に三塁まで進んでいた。すかさず得点につなげ「もらったチャンスだったので、先制点に結び付けられてよかった」とうなずいた。
ロッテは5日、ナバーロが婚約者の出産に立ち会うため、ドミニカ共和国に一時帰国したと発表した。13日に再来日する予定。ナバーロは左肩を痛めて7月30日から出場選手登録を外れている。
完投まであと1人。ロッテ・石川は「もうだめです」と落合投手コーチに伝えた。3−1の9回2死一塁からT−岡田に左中間へ適時二塁打を許し、121球で降板。
2番手・益田が一打同点のピンチを脱出し、6安打2失点で11勝目を挙げた石川は「最後は疲れしかなかった。(完投より)チームの勝利を優先した」と話した。
伊東監督は「今年1番良かった。“もうだめです”っていうのがあいつらしい」と笑った。今季はすでに自己最多タイの3完投を記録。防御率はリーグ1位の1.72をマークし、完投を重ねれば球団初の沢村賞も見えてくる。西武で09年に受賞したエース・涌井は今季リーグ1位の5完投。石川は「涌井さんと一緒にしないでください。レベルが違う。一喜一憂することなく頑張る」と「らしい」言葉を並べた。沢村賞よりもチームの勝利だ。
パ・リーグ首位打者争い独走中のロッテ・角中が今季8度目の猛打賞を記録し、打率.338に上げた。
まずは初回1死三塁。追い込まれながらも松葉の外角低め142キロ直球を中前にはじき返し先制点をもたらした。「先制点に結びつけられて良かった。追い込まれるまでは、あまりボールが見えていなかったけど、最後はしっかり捉える事ができた」と振り返った。1−1の6回にも先頭で中前打を放ち、8回にも遊撃内野安打をマークした。3打数3安打1打点1得点の活躍だ。
4番・デスパイネは6回に右翼ポール際に16号決勝2ラン。2試合連続のマルチ安打で2連勝に貢献した。7月の月間打率は角中が.280、デスパイネが.238と調子を落としていた。チームも7月は9勝12敗と負け越し。3、4番コンビが本来の打撃を見せれば、チームは再び浮上する。伊東監督は「真ん中(主軸)が打たないと得点にならない。デスパイネが一発で勝ち越していい形になった」と目を細めた。チームは貯金を11に伸ばし、2位・日本ハムとのゲーム差を5に縮めた。
元ロッテの中後が、ダイヤモンドバックス傘下3Aのレノで初登板した。
ソルトレークとのダブルヘッダー第2試合、3−8の4回2死二塁でマウンドへ。4番打者に右前適時打を許したが後続を空振り三振に仕留めた。5回は内野安打1本に抑え、1回1/3を2安打無失点で3奪三振だった。変則の横手左腕は今年3月にマイナー契約。ルーキーリーグと1Aを経て3日に3Aに昇格していた。
欲は出さず、石川は冷静に潔くマウンドを譲った。完投目前の9回2死一塁からT−岡田の適時二塁打で1点差に追い上げられると、間を取った落合投手コーチに121球での降板を申し出た。「チームの勝利を優先しました」。後を継いだ益田がピンチを断ち、11勝目を手に入れた。
これ以上ない滑り出しだった。最速150キロの直球にカーブ、シンカーが面白いように決まり、今季初の涼しい京セラDで4回2死までパーフェクト。昨季は0勝4敗だった苦手の8月に白星発進し、伊東監督にも「今年1番良かったんじゃないかな」と言わしめた。
現在3の完投数に対し、先輩の涌井は5完投。「レベルが違うので、一緒にしてもらっちゃ困る。僅差だとまだまだ力不足」とジョーク交じりに答えたが、大黒柱としての期待は大きい。「これからも長く投げたい。次はソフトバンク戦(12日・QVC)なので絶対勝ちたい」と自己最多タイの12勝目を見据えた。
ロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が5日、婚約者の出産に立ち会うため、成田空港発の航空機でドミニカ共和国・サントドミンゴへ向けて帰国の途に就いた。
13日に再来日する予定。
来日1年目のナバーロは70試合に出場し、打率2割2分4厘、10本塁打、41打点。現在は「左肩周囲炎」のため、7月30日に出場選手登録を抹消されている。
完投目前の9回2死一塁。ロッテ・石川はT−岡田に適時二塁打を浴び、救援した益田に助けられて11勝目を挙げた。
今季2度の完投勝利は、いずれも点差が開いた状況だっただけに、この日は「まだまだ力不足」と自分に厳しかった。昨季にマークした自己最多の12勝に、あと1勝とした。
ロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が5日、婚約者の出産に立ち会うため、成田発の航空機でドミニカ共和国へ一時帰国した。再来日は13日の予定。