ロッテが3連勝。関谷が緩急を使い7回無失点で6月15日以来の4勝目。2回に細谷の適時打で先制し、8回にデスパイネの適時打で加点。オリックスは1回1死一、三塁を逃すなど打線が低調で好投のディクソンを援護できなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ルーキーとは思えない落ち着きぶりだ。7回無失点と好投した千葉ロッテの関谷は6月15日以来の4勝目に「そんなに経っているのかという感じ」と言った。白星が付かなくても「試合をつくって貢献することを考えていた」と言う姿勢が実った。
ピンチでも動じない強さがある。1回に1死一、三塁とされ、4番のT−岡田を迎えた。緩いカーブで二ゴロ併殺打に仕留め「ちょっとばたばたしたところを、ゲッツーで終われて良かった」と涼しい顔。バックも再三の好守で支えた。
5月の半ばまで腕を磨いた2軍で「テンポが同じになって、打ち込まれることが多かった」と学んだ。この日は3度、得点圏に走者を背負っても「投げ急ぐ癖があるから、間を取って落ち着いて投げた」と自分を見失わなかった。
10試合に先発して5回を持たなかったのは1試合だけ。チームの課題だった先発陣にしっかりと食い込んだ関谷は「チームのために試合をつくるだけ」と残るシーズンを見据えた。
ピンチで、ロッテ関谷亮太投手(25)は自分を見失わなかった。1−0の4回1死から連打を浴び、一、二塁。オリックス中島を迎えた。「投げ急ぐ癖がある。間を取って、落ち着いて」と一呼吸入れた。3球で追い込み、最後はボールゾーンに落ちるチェンジアップで空振り三振。次の川端は外の真っ直ぐを打たせ、二直で切り抜けた。後は危なげなく、7回6安打無失点で4勝目を手にした。
5月後半の初登板初勝利から3連勝と乗ったが、6月15日を最後に勝てなかった。約2ヶ月ぶり白星も「意外と、そんなにたってないです」という。勝利投手の権利を得ながら、リリーフ陣が逆転を許すこと、2回。運もなかったが「試合を作って貢献したい。1軍で投げる喜びがあります。いつも、後ろの皆さんに助けてもらっている」と感謝の気持ちが大きかった。勝ち負けの結果より、自らのレベルアップに徹した。
取り組みの1つが、チェンジアップの使い方だ。以前は右打者に投げることは少なかった。「右だと振ってくれない」のが理由。ただ、右打者の被打率(この試合まで3割1分7厘。左は1割8分3厘)を考えると、球種が減る影響は無視できない。ここ数試合は右にも積極的に投げ「低めに投げれば振ってくれる」と手応えがあった。この日も、4回のピンチで右の中島に空を切らせた。「右にも、左にも、まんべんなく投げられました」と喜んだ。
伊東監督は「いいものを出してくれた」と評価した。勝ち頭の石川に続く新人右腕の好投で、チームは3連勝だ。
ロッテ関谷亮太投手(25)が7回6安打無失点で、4勝目を挙げた。
1回に1死から連打で一、三塁のピンチを招いたが、T−岡田を二ゴロ併殺。4回、7回にも1死から連打を浴びたが後続を断ち、点を与えなかった。
6月15日以来の勝利にも、「打球が野手の方の正面を突いた。周りに助けてもらっています。(完投は)そんな投手じゃありません」と、控えめに喜んでいた。
ロッテ益田直也投手(26)が1年目から5年連続となる50試合登板を果たした。
2−0の9回に3番手で登板。2死からモレルに右前打を打たれたが、続く小田を空振り三振に仕留め、8セーブ目を挙げた。
50試合登板を「こんなに早くできるとは思いませんでした」と、素直に喜んだ。西野が抜け、新たに抑えを務めている。「8回とは違う緊張感がある。(8回を投げている)南さん、先発が頑張っているので、壊さないようにしたい」と、充実感を漂わせた。
ロッテが快勝で連勝を3に伸ばした。
先発関谷が7回6安打無失点で4勝目。8回は南、9回は益田が抑え、無失点リレーを完成させた。
打線は2回に細谷が右前に先制打。8回には、デスパイネが中前適時打で貴重な追加点を挙げた。
伊東勤監督(53)は「良い試合だった。関谷は初回のピンチを抜けて、良いものを出してくれた。(オリックス先発の)ディクソンも良くて、打てる感じはなかったが、ワンチャンスで点が取れた。最後は4番(デスパイネ)が良いところで打ってくれた」と、満足そうだった。
ロッテ細谷圭内野手(28)が先制打を放った。
2回2死二塁で、オリックス・ディクソンの真っ直ぐを右前に運び、1点を挙げた。「ツーアウトから大地(鈴木)が作ってくれたチャンスだったので、自分はかえそうの気持ちではなく、次につなぐ気持ちだけ。結果的にかえすことが出来て良かったです。久しぶりのタイムリーですよね。良かった、良かった」と話した。
ロッテは6日、オリックス18回戦(京セラドーム)に2−0で勝ち、3連勝とした。ドラフト2位・関谷亮太投手(25)=JR東日本=が7回無失点と好投し、6月15日の中日戦(ナゴヤドーム)以来となる4勝目を挙げた。
1回1死一、三塁のピンチで、T−岡田を緩いカーブで二ゴロ併殺打に仕留め「ちょっとばたばたしたところを、ゲッツーで終われた」。3度、得点圏に走者を背負ってもチェンジアップなどで緩急をつけ、「投げ急ぐ癖があるから、間を取って落ち着いて投げた」と自分を見失わなかった。
まだ4勝だが、10試合に先発して5回もたなかったのは1試合だけ。ルーキーながら先発ローテーションの一角をしっかり確保した。「チームのために試合をつくるだけ」と、残るシーズンを見据えた。
ロッテの細谷が攻守に活躍した。2回2死二塁から右前にしぶとく運ぶ先制打を放ち「年間を通してきれいなヒットは少ない。ああいうヒットの方が投手のダメージも大きい」と喜んだ。
三塁の守備でも、5回に先頭打者の若月が放った鋭いライナーに飛び付いて好捕。ルーキーの関谷をもり立て「1−0で先頭を出すと流れが向こうに行ってしまう。集中できていた」と充実した表情だった。
ロッテのルーキー・関谷の宝刀が光った。1−0の4回1死一、二塁、中島を内角低めに落ちるチェンジアップで空振り三振。続く川端も打ち取り、最大のピンチを無失点で切り抜けた。
7回を6安打無失点。6月15日以来の4勝目に「チェンジアップが良かった。右でも左でも関係なく投げられた」と振り返った。
独特のチェンジアップ。試行錯誤するうちに、中指と薬指を2本の縫い目に添えてツーシームのように投げる握りに行き着いた。「この球がなければプロに入れなかった」と胸を張るほどで、テレビ中継の実況ではフォークに間違えられるほど落差が大きい。左打者には決め球として威力を発揮するため、左の被打率は.192。一方、右打者は.304だった。だが、小林投手コーチから「右打者にも使った方がいい」と助言され、7月13日のソフトバンク戦(QVCマリン)から右打者にも意識して使い始め、投球に幅が広がった。
4勝はパ・リーグの新人トップ。チームに3連勝を呼び込んだ右腕は「(新人王は)頭にない。チームのために試合をつくる」と無欲を強調した。
ロッテが接戦を制し3連勝を果たした。決勝打をもたらしたのは細谷のバットだ。2回2死から鈴木がしぶとく右翼線二塁打で出塁。続く細谷はディクソンの146キロの直球を詰まりながらも右前に落とし、貴重な1点を叩き出した。「2死から(鈴木)大地がつくってくれたチャンスだったので、自分は“還そう”ではなく、次に“つなぐ”気持ちだけ。結果的に還す事ができて良かった」と白い歯を見せた。7月6日の西武戦(QVCマリン)以来、実に1ヶ月ぶりの適時打。伝説のロックバンド「BOOWY」のファンで「幕張のロックスター」の異名を取る細谷は「久しぶりのタイムリーですよね。ナイスタイムリー?サンキュー」とノリノリだった。
三塁の守備でも魅せる。1−0の5回。先頭の若月が放った三遊間への強烈なライナーを横っ跳びでキャッチ。反撃の芽を摘んだ。打線がしぶとく2点を奪い、投手陣が踏ん張り、バックが堅い守りを見せ逃げ切った。伊東監督も「いい試合だった。最高の形」と喜んでいた。
3連勝を狙うロッテは2回、細谷の適時打で1点を先制した。2死から鈴木の右二塁打で好機をつくると、細谷は追い込まれてからの5球目、ディクソンの直球を捉えて右前へ。7月6日の西武戦(QVCマリン)以来の適時打で先発・関谷を援護した。
「打ったのはストレートです。ツーアウトから(鈴木)大地が作ってくれたチャンスだったので、自分は返そうの気持ちではなく、次につなぐ気持ちだけ。結果的に還す事ができて良かったです」と喜び、約1ヶ月ぶりの適時打に「久しぶりのタイムリーですよね。良かった、良かった。ナイスタイムリー?サンキュー」と上機嫌だった。
ロッテの抑え・益田が、史上4人目の入団5年連続50試合登板を果たした。2点リードの9回から3連投。完封リレーを完成させ、自身5試合連続セーブとなる8セーブ目をマークした。
右肘痛で7月末から離脱中の西野に代わる守護神。「僕が誇れるのは今はそこ(登板数)しかないので、何とか5年目も50試合投げられて良かったです。関谷に何とか勝たせてあげたかった」と後輩を思いやった。
新人離れしたロッテ・関谷のマウンドさばきだった。リードはわずかに1点。7回2死二塁のピンチで若月を三ゴロに打ち取っても、表情1つ変えずグラブを軽くたたいただけだった。持ち味のチェンジアップが光り、自己最長タイの7回を初めての無失点投球。プロ初勝利を挙げた京セラDで、6月15日の中日戦(ナゴヤD)以来、52日ぶりの4勝目を手に入れた。
試合後もクールを貫いた。「勝ち負けより試合を作って貢献しようと思っていました。結果的に勝ちがついて良かったです」と笑顔は見せない。対照的に、2カード連続勝ち越しを決めた伊東監督は「最高ですね。大学、社会人で経験を積んでいるし、1年目とはいえ修羅場をくぐってきている」と満面の笑みでマウンド度胸を絶賛した。
金曜の石川、日曜の涌井の2本柱に挟まれた“ウィークエンド三男”。「前が石川さん、後ろが涌井さんで、すごく楽に投げさせてもらっています」。4勝とはいえ、勝ち星はパ・リーグの新人トップ。「全然そんな…。まだまだ」と控えめだが、今後のスパート次第では新人王の可能性もありそうだ。
ロッテの新人・関谷が7回無失点で6月15日以来の4勝目を挙げた。1回1死一、三塁、4番のT−岡田を緩いカーブで二ゴロ併殺打に仕留め「ばたばたしたところを、ゲッツーで終われて良かった」と涼しい顔。
10試合に先発して5回を持たなかったのは1試合だけ。「チームのために試合をつくるだけ」と残るシーズンを見据えた。
ロッテが完封リレーで連勝を3に伸ばした。先発のドラフト2位・関谷(JR東日本)は7回6安打無失点で、4勝目(1敗)を挙げた。8回は南、9回は益田がオリックス打線を封じた。益田は8セーブ目を挙げた。
打線は2回、細谷の右前適時打で先制。8回はデスパイネの中前適時打で加点した。
6月15日の中日戦以来、6試合ぶりの勝利を手にした関谷は、ヒーローインタビューで「勝てたのでうれしいです。田村がよくリードしてくれたのと、守備の方が守ってくれたので助かったと思います。(京セラドーム大阪は)初勝利したところなんで、いいイメージを持って入れたので、よかったと思います」と語った。
オリックスは2連敗。先発のディクソンは7回2/3を投げて2失点と好投したが、打線の援護なく8敗目(7勝)を喫した。