オリックスは1回にモレルの適時打と中島の犠飛で2点。3回は中島の2ランなどで3点を加えた。6回から細かい継投で逃げ切り、山崎福が5回2失点で4月14日以来の2勝目。ロッテは涌井が3回5失点と崩れ、3連勝でストップ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
オリックス | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 5 |
ロッテのドラフト1位、平沢大河内野手(18)が二塁で途中出場した。
3−5の7回1死走者無しで、オリックスT−岡田のゴロを二塁高浜がはじいた。記録は内野安打だったが、続くモレルへの四球でピンチが広がった。ここで、伊東監督は高浜を下げ、平沢を二塁に就かせた。「(高浜が)ミスをしたから。(投手の)田中(靖)は今季初登板。みんな何とか、という気持ちでやっている」と、高浜が移籍初登板の田中靖を盛り立てられなかった点を指摘した。
その平沢は、8回2死で安達の飛球を後ろに走りながら好捕。良いところを見せた。だが、2点を追いかける9回1死一塁で打席が回ってくると、代打根元を送られた。伊東監督は「(代打の)切り札がいたからね」と説明。プロ初安打は、お預けとなった。
平沢は本職は遊撃だが、徐々に二塁を守る機会が増えている。試合後は「距離感が分からないので、フライが上がったら行こうと。思い切って行けました」と話した。代打を送られたことについては「次の機会に、思い切ってやりたいです」と前を向いた。
ロッテの連勝が3で止まった。
先発涌井が今季最短となる3回で降板。初回に3四球から2失点と、いつもの投球ができず、5安打5失点でマウンドを降りた。
同一カード3連勝を狙った伊東勤監督(53)は「(涌井は)今季ワーストだった。体が重そうに投げていた。2つ取って、みんな、今日もという気持ちだったが…。肩すかしをくった感じ」と、エースの変調を残念がった。
ロッテ田中靖洋投手(29)が移籍初登板を果たした。
3−5の7回に4番手で登板。1死満塁を招いたが、最後は西野を遊ゴロ併殺に仕留め、無失点で切り抜けた。
昨季限りで西武を戦力外となり、昨秋にテスト入団。中継ぎに離脱者が相次ぐ中、ついにチャンスが巡ってきた。「緊張しました。やっとチームの一員になれました。ラストチャンスと思って、しっかり結果を残したい。ロッテに拾ってもらったので、結果で返したいです」と話した。
ロッテ江村直也捕手(24)が適時打を放った。
1−5の5回2死二塁で、オリックス山崎福から右前打を放ち、二塁走者をかえした。4回の守りから途中出場し、マスクをかぶった。
6月2日の広島戦以来の適時打に「打席も守備も必死です。必死にやるだけです。本当にそれだけです」と話した。
ロッテ先発の涌井秀章投手(30)は、3回5安打5失点で降板した。
初回に3四球で1死満塁を招き、モレルに先制を許す右前適時打を打たれた。さらに、中島の犠飛で2点目を失った。2回は3者凡退に抑えたが、3回にT−岡田に中前適時打を打たれ、中島には2ランを打たれた。
3回KOは今季最短。試合前、伊東監督は「1人で投げ抜いてもらいたい」とエースに完投を期待していたが、思わぬ展開となった。
涌井は降板後、「チームのいい流れを初回の守りで崩してしまい、この様な展開、そして早い回の降板。チームに迷惑を掛けてしまい申し訳ないです。後は、チームが逆転してくれるようにベンチで応援します」とコメントした。
涌井は制球に苦しんで5点を失い、今季最短の3回で降板した。1回には3四球をきっかけに2失点。試合をつくれずに5敗目(9勝)を喫し「チームに迷惑をかけてしまい申し訳ない」と頭を下げた。安定した投球を続けてきたエースの変調に、伊東監督も「初回から体が重そうに投げていた。元々立ち上がりのいい投手じゃないけど、今日はひどすぎた」と残念そうだった。
ロッテの涌井は制球に苦しんで5点を失い、今季最短の3回で降板した。1回には3四球をきっかけに2失点とリズムも悪かった。試合をつくれずに5敗目を喫し「チームに迷惑をかけてしまい申し訳ない」と頭を下げた。
大黒柱として安定した投球を続けてきた涌井の変調に、伊東監督も「初回から体が重そうに投げていた。元々立ち上がりのいい投手じゃないけど、今日はひどすぎた」と残念そうだった。
ロッテの涌井が5失点で今季最短の3回KO。5敗目を喫し、2年連続の2桁勝利を逃した。
制球が定まらない初回に3四球が絡んで2失点。3回にも3失点と立ち直れず、チームの連勝を3で止め「いい流れを初回で崩してしまい申し訳ない」と話した。中継ぎと抑えで今季50試合に登板している益田をベンチから外して休ませ、エースの完投を期待していた伊東監督は「元々立ち上がりが良くないけど、ひどすぎた」と乱調を嘆いた。
7回1死一、二塁から高浜に代わって二塁の守備に入り、8回2死から安達の飛球を右翼付近まで背走してキャッチ。「二塁の距離感が分からないのでフライは全部捕りにいくつもりだった。
思いきっていった」と振り返った。二塁の守備はプロ3試合目。本職は遊撃で二塁を守るのは中学以来だ。イニングの途中の出場に「ビックリしたけど、いい経験だと思った」と話していた。
ロッテの連勝は3で止まった。だが、「逆転のロッテ」の粘り強さは見せた。
0−5の5回。4回まで1安打に封じられていた山崎福から先頭の井口、鈴木が連打を放ち無死一、二塁の好機をつくる。細谷の中飛で井口がタッチアップで三塁に激走し、1死一、三塁。高浜に二ゴロで1点を返すと、2死二塁から途中出場の江村が初球を叩き右前適時打を放った。江村は「打席も守備も必死にやるだけ。それだけ」と話した。
3点を追う6回には2死一、三塁から鈴木が右前適時打を放った。チーム唯一のマルチ安打をマークした鈴木は「何とかつなごうと思っていた」。逆転はできなかったものの、最後まで追い上げた。
投手陣は先発・涌井が3回5失点で降板した後、黒沢、香月良、田中靖、阿部とつないで追加点を与えなかった。伊東監督は「あまり投げていない投手にはいいチャンスだったし、しっかり抑えてくれた」と話し、落合投手コーチは「よく頑張った。競争がある中で、使える投手が出てきて欲しい」と期待した。敗れはしたものの、収穫はあった。
エースの涌井が、14年のFA移籍後最短となる3回で5失点KO。2年連続7度目の2ケタ勝利はお預けとなり、チームの連勝も3でストップした。
初回に3四球を与えて先制の2点を失うと、3回にも4安打を集められて3失点。5敗目を喫し「コンディションは問題なかった。早い回の降板でチームに迷惑をかけてしまい申し訳ないです」と言葉少なだった。
ロッテ・涌井は制球に苦しんで5点を失い、今季最短の3回で降板した。試合をつくれずに5敗目を喫し「チームに迷惑をかけてしまい申し訳ない」と頭を下げた。大黒柱として安定した投球を続けてきた涌井の変調に、伊東監督も「元々立ち上がりのいい投手じゃないけど、今日はひどすぎた」と残念そうだった。