わたしはかもめ2016年鴎の便り(8月)

便

8月30日

千葉ロッテ4−6オリックス(QVCマリン)

オリックスが競り勝った。2‐3の4回にT-岡田のソロで追い付き、6回に吉田正のソロ、若月の2点二塁打で3点を勝ち越した。西は6回4失点で8勝目。ロッテはスタンリッジが6回途中5失点と踏ん張れなかった。

123456789R
オリックス0021030006
千葉ロッテ0210010004

◇5失点、6回途中降板

打たれた瞬間に、膝に手を付いて肩を落とした。結果は打球の行方を見るまでもなく、分かった。3−3の6回。千葉ロッテのスタンリッジは先頭の3番吉田正にソロを浴びて、5回1/3被安打10の5失点でマウンドを降りた。

2ボール1ストライクからの4球目。3球続けたスライダーをドラフト1位新人に逆風などお構いなしに右翼席まで、はじき返された。1死後、中島に右前打を浴びたところで交代。これまでも6回に失点することが多かったスタンリッジ。この日もその6回にこらえきれなかった。

正捕手の田村が体調不良で登録を抹消され、この日は今季4度目の先発だった江村とバッテリーを組んだ。加えて3回以降、10メートルを超える強風に見舞われた。いつもと勝手は違ったが、3、4回には得点直後に失点し追い付かれる投球。なかなか波に乗れなかった。

チームは試合前まで直近10試合を2勝8敗。伊東監督は「確かにチーム状況は悪いが、先は見えてきている。何とか踏ん張っていきたい」。だが、スタンリッジ自身は好投で勢いをもたらすことはできなかった。

「失投が多く、自分の思った通りのピッチングができなかった」。7月は未勝利。8月も2日の日本ハム戦で6勝目を挙げたが、その1勝のみ。日本9年目の右腕は過去に3度2桁勝利をマークしているが、今季は勝ち星が伸び悩んでいる。

◇根元が先制三塁打

千葉ロッテの根元が先制の三塁打を放った。2回1死一塁で西の速球が甘く入ったところを見逃さず、左中間へ運んだ。28日に連敗を5で止め、戻ってきた本拠地。「その流れで先制することができて良かった」と喜んだ。

迷わず二塁を蹴り三塁へ達したことで次打者が打ちやすい状況をつくった。細谷はバックホームに備えて前に出た内野手の頭を越える左中間二塁打で続き「前進守備だったので、強い打球を打とうとした結果」と話した。

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「本当のプレゼントをしてくれ」/伊東監督[ニッカン]

29日に54歳となったロッテ伊東勤監督が手荒い祝福を受けた。試合前、ナインからQVCマリンの形のケーキを贈られ、大嶺翔と平沢から顔面に生クリームパイを擦りつけられた。

「毎年、こうやってもらって嬉しく思う。あと二十何試合。まだまだチャンスはあるので、今年こそは勝って本当のプレゼントをしてくれ」。

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ロッテ・デスパイネ24号「芯に当たった」[ニッカン]

ロッテ・アルフレド・デスパイネ外野手(30)が6回、24号ソロを放った。

「感触は良くなかったけど、芯に当たったから入ってくれたのかな。状態も悪くなく、ホームランも出ているけど、チームが勝たないとね。チームの勝利のために、もう1本打ちたいね」と話した。

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ロッテ角中が適時打「自分の仕事が出来てよかった」[ニッカン]

ロッテ角中勝也外野手(29)が3回1死二塁、中前適時打を放った。

先頭の荻野が中前打で出塁し、岡田が犠打で送ったチャンス。「自分も自分の仕事が出来てよかったです」と喜んだ。

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ロッテ根元が適時三塁打「勝って勢いをつけたい」[ニッカン]

ロッテ根元俊一内野手(33)が2回1死一塁で適時三塁打を放った。

10日の楽天戦以来となる適時打。「前の試合に勝ってマリンに戻って来られたので、その流れで先制することができて良かった。カードの頭ですし、しっかり勝って勢いをつけたいですね」と話した。

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ロッテ細谷が適時二塁打「強い打球を打とうと」[ニッカン]

ロッテ細谷圭内野手(28)が2回1死三塁で適時二塁打を放った。

根元と同じく10日の楽天戦以来となる適時打。「内野が前進守備だったので、強い打球を打とうとした結果です。ネモさんに続くことができて良かったです」と喜んだ。

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ロッテ田村が急性上気道炎で出場選手登録抹消[ニッカン]

ロッテ田村龍弘捕手が30日、千葉県船橋市内の病院で急性上気道炎と診断され、出場選手登録を外れた。

29日から発熱、体調不良を訴えていたという。

今季は正捕手として114試合に出場し、打率2割5分2厘、1本塁打、33打点を記録していた。

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ロッテヨガ、オリ3連戦は足の親指をつかむポーズ[ニッカン]

開幕カードより5回表終了後に行っている「マリーンズYOGAタイム」。今回のオリックス3連戦では「足の親指をつかむポーズ」を行う。

マリーンズYOGAガールの北原絵里菜は「足を腰幅に開きます。上体を前に倒して、両手で親指をつかむか、手のひらを足の裏に入れていきましょう。吸う息で背筋を伸ばし、吐きながら上体を前へと倒し、そこで呼吸します。このポーズは、背中の緊張を取ってくれて、気持ちを落ち着かせてくれるポーズです。さあ、今日からのオリックス3連戦でも勝利をつかみましょう!!ナマステ(ありがとうございます)!」と説明した。

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伊東監督の誕生日後祝いで平沢ら顔面パイ…勝利くれ[ニッカン]

29日が54歳の誕生日だったロッテ伊東勤監督が、1日遅れで祝福された。

ナインからQVCマリンの形のケーキを贈られ、一斉にクラッカーをたかれて出迎えられると、大嶺翔と平沢から顔面にパイを擦りつけられた。

手荒い祝福だったが「毎年、嬉しく思う。ここまで思うようにいってないけど、20何試合あるんで、まだまだチャンスはある。今年こそは勝って本当のプレゼントをしてくれ」とナインに呼びかけた。

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ロッテ・伊東監督、「誕生日会」でパイまみれも…敗戦で祝い飾れず[サンスポ]

前日29日に54歳の誕生日を迎えた伊東監督への祝い星とはならなかった。試合前、選手会が『誕生日会』を催し、D1位・平沢(仙台育英高)らが指揮官の顔面にクリームパイを押しつけて祝福。伊東監督は「今年こそは勝って、本当のプレゼントを俺にしてくれ!!」と終盤戦の奮起を呼びかけたが、先発のスタンリッジが5回1/3を5失点で誤算だった。

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ロッテ・伊東監督、顔中クリームまみれ…「誕生日会」で選手から手荒い祝福[サンスポ]

ロッテ・伊東勤監督(54)が手荒い祝福を前に決意も新ただ。

前日29日に54歳の誕生日を迎えた指揮官を祝おうと、選手会が30日のオリックス戦(QVCマリン)の試合前に『誕生日会』を主催。勢揃いして球場外に指揮官を呼び出し、拍手とクラッカーでお祝い。背後からそっと近づいた大嶺翔、D1位・平沢(仙台育英)が次々に顔面にパイを押しつけて日頃の恩返し?を果たした。

顔中クリームまみれになった指揮官は、「毎年お祝いしてもらって本当にいいチームに来たと思うし、一生の思い出になる。感謝しています!」と感無量の様子。

パ・リーグのクライマックス・シリーズ出場を目指す9月を前に「残り二十何試合、まだまだチャンスがあるんでね、今年こそは勝って、本当のプレゼントをオレにしてくれ!お願いします」と気勢をあげ、大歓声を浴びた。

扇の要の田村が急性上気道炎で離脱するなどチーム状況は決して良くないが、一丸の力で士気を高め最終盤の戦いに挑む。

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ロッテ・スタン、安定感欠き8敗目「失投多く思った通りの投球できなかった」[サンスポ]

ロッテはスタンリッジが安定感を欠いて8敗目を喫した。3回と4回はともに味方が得点した直後に追い付かれ「失投が多く思った通りの投球ができなかった。あそこはしっかり抑えて、いいリズムをつくらなくてはいけない」とうな垂れた。

3−3の6回には先頭の吉田正に本塁打を許し、さらに1死一塁とされ降板。伊東監督は「だいたい5回が境になっている。なかなか流れをつかみ切れなかった」と力なく話した。

デスパイネ
「状態も悪くなく、本塁打も出ているけど、チームが勝たないと。」(6回に8月9本目となる24号ソロ)

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ロッテ・根元、2回に先制三塁打、甘く入った速球見逃さず[サンスポ]

ロッテの根元が先制の三塁打を放った。2回1死一塁で西の速球が甘く入ったところを見逃さず、左中間へ運んだ。28日に連敗を5で止め、戻ってきた本拠地。「その流れで先制することができて良かった」と喜んだ。

迷わず二塁を蹴り三塁へ達したことで、次打者が打ちやすい状況をつくった。細谷はバックホームに備えて前に出た内野手の頭を越える左中間二塁打で続き「前進守備だったので、強い打球を打とうとした結果」と話した。

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ロッテ・田村が抹消…急性上気道炎と診断、全治未定[サンスポ]

ロッテの田村が30日、千葉県船橋市内の病院で急性上気道炎と診断され、出場選手登録を外れた。29日から発熱、体調不良を訴えていたという。今季は正捕手として114試合に出場し、打率2割5分2厘、1本塁打、33打点を記録していた。

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ロッテYOGAタイム、オリ3連戦中のお題は「足の親指をつかむポーズ」、ぜひ、ヨガってください!![サンスポ]

ロッテの本拠地・QVCマリンで、開幕から5回表終了後に実施している「マリーンズYOGAタイム」。30日からのオリックス3連戦で披露されるお題は「足の親指をつかむポーズ」。健康促進へ、皆さんでヨガりましょう!!

マリーンズYOGAガールの北原絵里菜さん(インストラクター)
「足を腰幅に開きます。上体を前に倒して、両手で親指をつかむか、手のひらを足の裏に入れていきましょう。吸う息で背筋を伸ばし、吐きながら上体を前へと倒し、そこで呼吸します。このポーズは、背中の緊張を取ってくれて、気持ちを落ち着かせてくれるポーズです。さあ、今日からのオリックス3連戦でも勝利をつかみましょう!!ナマステ(ありがとうございます)!!」

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ロッテ・スタン、8敗目、オリ戦は5年間勝ち星なし…[スポニチ]

ロッテのスタンリッジが3−3の6回に吉田正に4号決勝ソロを被弾した。

阪神時代の11年を最後に5年間オリックス戦の勝ち星がない右腕は8敗目を喫し「失投が多く自分の投球ができなかった」と反省。今季22試合中8試合で6回に崩れて失点している助っ人について、伊東監督は「ゲームをつくってくれない。5回がいつも境になってくる」と話した。最近10試合は2勝8敗と勢いがなく、4位・楽天には6.5ゲーム差に迫られた。

デスパイネ
「感触は良くなかったけど、入ってくれた。チームが勝たないとね。」(6回に24号ソロを放ち、リーグ3位の87打点目)

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ロッテ田村、登録抹消、「急性上気道炎」で全治未定[スポニチ]

ロッテ・田村が今季初めて出場選手登録を抹消された。29日に発熱による体調不良を訴え、この日船橋市内の病院で「急性上気道炎」と診断された。

全治は未定で、伊東監督は「2、3日では治らないみたい。選手の誰が抜けても痛い状況ではある」と頭を抱えた。4年目の今季は正捕手として114試合に出場し、打率.252をマークしていた。

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ロッテ伊東監督、手荒い祝福にケーキまみれ、29日に54歳誕生日[スポニチ]

ロッテ・伊東監督が29日に54歳の誕生日を迎え、この日の試合前にチームから手荒い祝福を受けた。

誕生日ケーキが用意され、選手がクラッカーを鳴らして出迎えると、突然背後から近づいた大嶺翔と平沢からケーキを顔面にぶつけられるサプライズ。クリームまみれになった指揮官は「まだまだチャンスはある。今年こそは勝って本当のプレゼントをしてくれ」と逆転優勝を“おねだり”していた。

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ロッテ、細谷、2ヶ月ぶり猛打賞で気吐く、試合後「本当に勝ちたい」[スポニチ]

ロッテは痛い逆転負けを喫したが、細谷が2ヶ月ぶりとなる今季10度目の猛打賞と気を吐いた。

まずは2回に1点を先制し、なお1死三塁で左中間を破る適時二塁打。4、6回にも右前打を放った。三塁と一塁の守備でも好守で投手を助けた。それでも試合後は「本当に勝ちたい。チームの雰囲気も良かったけど、かみ合わなかったかな」と、チームの敗戦を悔しがった。

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ロッテ、守護神・西野、復帰遅れる、本格的な投球練習再開できず[スポニチ]

右肘痛のため7月31日に抹消され、筋肉の炎症と疲労で全治3、4週間と診断されたロッテの守護神・西野の復帰が遅れる見込みとなった。

8月30日にロッテ浦和球場の室内練習場でキャッチボールや走り込みなどを行い「まだ痛みは消えない。だいぶ遅れている。今季復帰したい気持ちはある」と話した。現在ブルペンで捕手を立たせて投げてはいるが、まだ本格的な投球練習は再開していない。

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伊東監督、誕生日に“顔面ケーキ”「勝って本当のプレゼントしてくれ」[スポニチ]

ロッテの伊東監督が29日に54歳の誕生日を迎え、30日の試合前に選手、スタッフから祝福を受けた。

球場の外にバースデーケーキが用意され、選手がクラッカーを鳴らして出迎えると、背後から近づいた大嶺翔と平沢からケーキを顔面にぶつけられるサプライズ。指揮官はクリームまみれになりながら「毎年お祝いしてもらって感謝しています。なかなか思うようにいかないけど、まだまだチャンスはある。今年こそは勝って本当のプレゼントをしてくれ」と話した。

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ロッテ、田村、今季初の登録抹消、急性上気道炎の診断、全治未定[スポニチ]

ロッテの田村が30日、今季初めて出場選手登録を抹消された。29日に発熱し体調不良を訴え、この日、船橋市内の病院で「急性上気道炎」と診断された。全治は未定。伊東監督は「2、3日じゃ治らないみたい。いないのは痛いけど、ここんところ悩んでいるところはあった。(代わりに昇格した)金沢には自分がレギュラーみたいな感じでやってくれたらいい」と話した。

4年目の22歳は正捕手として114試合に出場し打率.252をマーク。6月にはリーグトップの月間打率.400を記録し、パの捕手では04年の城島健司(ダイエー)以来12年ぶり、球団の捕手では92年4月度の青柳進以来24年ぶりの月間MVPを受賞した。

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ロッテ、YOGAガールが伝授、オリ3連戦は「足の親指を掴むポーズ」[スポニチ]

ロッテが今季導入した試合中にヨガレッスンを行う「マリーンズYOGAタイム」が人気を博している。インストラクターでマリーンズYOGAガールの北原絵里菜さんがビジョンを使ってポーズを伝授する。

30日からのオリックス3連戦は「足の親指を掴むポーズ」。北原さんは「足を腰幅に開きます。上体を前に倒して、両手で親指をつかむか、手のひらを足の裏に入れていきましょう。吸う息で背筋を伸ばし、吐きながら上体を前へと倒し、そこで呼吸します。このポーズは背中の緊張を取ってくれて気持ちを落ち着かせてくれるポーズです。さあ、オリックス3連戦でも勝利をつかみましょう!!ナマステ(ありがとうございます)!」とコメントした。

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試合前に伊東監督54歳誕生日祝福も…逆転負け[報知]

ロッテは、異例のサプライズイベントでチームの結束を高めたが、勝利には結びつかなかった。試合前、29日に54歳の誕生日を迎えた伊東監督をナインで祝福。大嶺翔と平沢が相次いで生クリームたっぷりのケーキを指揮官の顔にお見舞いして、大いに盛り上がった。

試合はその勢いのまま先手を取ったが、逆転負け。6回途中5失点KOのスタンリッジは「野手が点を取ってくれた直後に点を取られてしまった」と肩を落とした。

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伊東監督、1日遅れのバースデー!生クリームまみれの手荒い祝福も笑顔[報知]

ロッテ・伊東勤監督が、ナインから1日遅れのバースデープレゼントを贈られた。前日(29日)に54度目の誕生日を迎えた指揮官はこの日、試合前練習を終えると、ナインから祝福のクラッカーを鳴らされ、バースデーソングを歌ってもらった。バースデーケーキの前に立つと、背後から大嶺翔が生クリームたっぷりのケーキを顔面にお見舞い。さらにはルーキーの平沢にも食らわされた。

それでも、毎年恒例の“サプライズ”とあって、指揮官は怒ることもなく、“手荒い祝福”を素直に受け入れた。チームはこの日の試合前の時点で2位・日本ハムに10.5ゲーム差をつけられているが、4位・楽天には7.5ゲーム差をつけて3位をキープしている。「なかなか思うようにはいかないけど、今年こそ勝って本当のプレゼントをしてくれ!」とナインに呼びかけていた。

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伊東監督「悪いパターンだね」先発スタンの投球嘆く[デイリー]

下位相手の6連戦の初戦を落とした。ロッテ・伊東勤監督は「悪いパターンだね。いつも…」とスタンリッジの投球を嘆いた。

点を取っても、すぐに吐き出す。“6回の壁”も変わらずで、吉田正に一発を浴びるなどし降板を命じた。「流れをつかみきれなかったというか…」。4位・楽天の影が大きくなってきた。

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ロッテYOGAタイム、オリックス3連戦は「足の親指をつかむポーズ」[デイリー]

ロッテは開幕カードから5回表終了後にビジョンで、「マリーンズYOGAタイム」を実施している。今回、30日〜9月1日のオリックス3連戦のお題は「足の親指をつかむポーズ」。

マリーンズYOGAガール・北原絵里菜さんは「足を腰幅に開きます。上体を前に倒して、両手で親指をつかむか、手のひらを足の裏に入れていきましょう。吸う息で背筋を伸ばし、吐きながら上体を前へと倒し、そこで呼吸します」と方法を説明。そして効能について、こう話した。

「このポーズは、背中の緊張を取ってくれて、気持ちを落ち着かせてくれるポーズです。さあ、今日からのオリックス3連戦でも勝利をつかみましょう!!ナマステ(ありがとうございます)!」。

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[千葉魂]大打者から開眼のヒント、平沢「毎日が勉強の連続」[千葉日報]

スタメンではない時はベンチ裏のミラールームで出番を待つ。素振りやトス打撃を繰り返す選手もいれば、入念にストレッチをする選手もいる。ルーキーの平沢大河内野手も、そこでバットを振り、気持ちを高めながら首脳陣から指示が飛ぶのを待っていた。QVCマリンフィールドでナイトゲームが行われていたある日。福浦和也内野手とその場で、2人になった。若者が必死にスイングをする様子をジッと見ていたベテランはポツリと話しかけた。

「もっとタイミングを早くしてもいいかもしれないね」。

これまでも会話をする機会はたくさんあった。ファームにいた時も同じく2軍で調整をしていた福浦選手とは話をする機会には恵まれていた。それでも、それはたわいもない話ばかり。野球の技術論を耳にしたのは初めてだった。「どういうことですかね?」。思わず、聞き返した。

「もっと始動を早くしてみたら。体重移動を気持ち早めにして、打つか、打たないかを決めるのは体重が左の股関節に乗った時に決めても、まだ間に合うのじゃないかな」。

1軍昇格後、1軍のストレートのキレに戸惑った。振り遅れたり、力負けをした。ストレートに打ち負けないようにと意気込むと、今度は緩急で封じられ、バットは空を切った。相手ピッチャーに遊ばれているように、三振を繰り返していることが悔しかった。そんな中、何とかしようと試行錯誤を繰り返している姿をプロ23年目、通算2000本安打を目前に控える大打者は静かに見守っていた。平沢が打席に入る時は、ベンチで注視していた。「いい素質を持っている選手だよ。あとはちょっとしたことじゃないかな」。そう思っていたからこそ、悩める若者の少しばかりのヒントになればと声を掛けた。それは自身が大切にしているタイミングの話だった。1分間にも満たない短い時間でのワンポイントアドバイス。だが、同じ左打者の憧れのバッターからの助言に平沢は、ひらめいた。氷山の一角ではあるが、打撃の奥義を聞かされ、脳が活性化するかのように頭の中で新たなタイミングの測り方のイメージが湧いた。

「言葉でいうのは難しいのですが、今までは始動からスイングまで一連の動作でパパッと素早く行っていた。それを、始動をまず早く行って、体重を後ろに残した状態を長くつくる。そこからボールを待って、振る時は思いっきり振ることでタイミングを作りやすくなる。ボールを見ることもできる。今まで意識したことはないことだった。こういう風に打てばいいのかと気付かされた気がしました」。

8月17日のイーグルス戦。地元である杜の都・仙台でスタメン出場をすると、プロ24打席目に記念すべき初ヒットは生まれた。フォークをとらえると、打球は中前にポトリと落ちた。20日のライオンズ戦(西武プリンスドーム)では、あわや本塁打のプロ初適時二塁打。23日のファイターズ戦ではホームで初安打(適時打)を放った。初ヒットから、6試合連続安打。1つのヒントから若者は多くのことを吸収し、自分の糧とし成長しているように見えた。

「チームの皆さん、先輩方は優しくていつも、たくさんの方から、色々とアドバイスを頂いています。20歳以上、年が離れている方と一緒に野球をしたことはこれまでなかったので、本当に不思議な感じですが、毎日が勉強になることの連続。皆さんの動きとかをしっかりと見て、色々と吸収したいと思っています」。

1軍の中での唯一の未成年。昨年まで高校生だったバッターは、その中でメキメキと頭角を現そうとしている。先輩達の打撃、守備、野球への心構え、練習法などを必死に観察をしている。助言をもらったり、時には苦言を呈されることもある。それらを自分なりに理解し、反省し、未来の自分に生かそうとしている。だから、いつも誰よりも遅くロッカーを後にする。打ち込みやストレッチ、ウエートを行い、首脳陣から指摘されたその日の反省を整理してようやく帰路につく。目指すは背番号「9」のようなマリーンズを代表する大打者となり、ファンに愛される選手になること。そのためには誰よりも多く汗をかき、努力をしないといけないということはその背中を見ているから分かる。大きな目標を追いかける挑戦の旅はまだ始まったばかり。可憐な大きな花を咲かせるべく、今は土壌を作る日々だ。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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