わたしはかもめ2016年鴎の便り(11月)

便

11月2日

ロッテが涌井に複数年契約用意、来季取得FAへ先手[ニッカン]

ロッテが涌井秀章投手(30)に対し、複数年契約を用意していることが2日、分かった。

13年オフにFA移籍で西武から獲得した際に結んだ3年契約が今季で終了。順調にいけば、来季中に権利再取得に必要な4年の登録日数に達し、海外移籍も可能となる。球団幹部は「涌井がいなくなると、戦力構想が変わる。(複数年契約は)当然、候補となる」と話した。

再び複数年契約を提示することで、FA権再取得後もロッテに残ってもらいたい意思を伝える。

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「増井ぐらいになってくれれば」/伊東監督[ニッカン]

来季は抑えから先発に戻ることが決まったロッテ西野勇士投手についての伊東勤監督のコメント。

「先発をやらせようかと思う。抑えを3年やったが、元々は先発だった」。

「他球団もある程度、フォークの落ちなど分かっている。今の時代、抑えは3年できればいい。増井ぐらいになってくれれば」。

新たな抑えは未定だが、抑えで実績がある益田、内が候補となり「いきなり新しい人を置くのは難しい。2人をダブルストッパーにして、交互に投げさせてもいい」。

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ロッテ香月、ティー打撃「監督車に当たった」とヤジ[ニッカン]

ロッテは2日、千葉・鴨川の秋季キャンプ2日目を終えた。

伊東監督が「超追い込み」と掲げる今キャンプ。野手陣は徹底した打ち込みを行った。2年目の香月一也内野手(20)は「いい練習ができてます!」と元気がよかった。

もっとも、ティー打撃の打球が勢い余って球場の外へ。周りから「監督車に当たった」とヤジを入れられた。前日には、室内での練習で悪送球し、窓ガラスを割ったばかり。伊東監督から「給料から天引きだ!」と突っ込まれてしまった。

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ロッテ岡田「逆にチャンス」唯一30代秋季キャンプ[ニッカン]

岡ちゃん、若返り計画だ。ロッテは1日、千葉・鴨川キャンプをスタート。若手に交じって、唯一30代の岡田の姿もあった。「初心に戻ってやってもらいたい」という伊東監督の考えで、3年ぶりに秋季キャンプに加わった。最初に参加指示を受けた時は戸惑ったが、「逆にチャンスと思っています」と意欲満々だ。

今季は開幕から1ヶ月は1番打者として引っ張ったが、5月からは控えが増えた。「ばててしまった。もう1度、体力をつけます」と、体をいじめ抜く覚悟だ。伊東監督が「超追い込み」を掲げる今キャンプ。岡田も積極的に打ち込みやダッシュを繰り返した。「若い人と一緒にやるのはいいですね。負けたくありません」と、体だけでなく気持ちも若返っている。11年は全試合に出場した。「僕がまたレギュラーになって、1番、2番を固定できれば」と来季の目標を立てた。

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ロッテ・ドラ1の桜美林大・佐々木が初の神宮大会へ[ニッカン]

◇第12回関東地区大学野球選手権:桜美林大6−1中央学院大(横浜)

ロッテにドラフト1位指名された桜美林大・佐々木千隼投手(4年=日野)が、9回5安打9奪三振1失点で初の明治神宮大会出場を決めた。

140キロ台中盤の直球にスライダー、シンカーなど変化球を織り交ぜ、安定感抜群の投球。打線は中盤から得点を重ねてエースを援護した。

ソフトバンク1位の田中正義投手(4年=創価)に投げ勝った10月31日の創価大戦から、2試合連続完投勝利。「(前回の)試合後にそんなに疲れがなかったので、行けるなと思った。全国で戦えるのは楽しみ」と喜んだ。

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ロッテ・西野、先発再転向へ徹底的に走る「体力をつけたい」[サンスポ]

ロッテ・西野が2日、4年ぶりに先発で勝負する来季に向けて、秋季キャンプで走り込んでいる。抑えからの再転向に「ケガをしない体づくりをして、体力をつけたい」。長い回を投げるには心肺機能の強化が不可欠で、当面は投球を行わずに土台づくりに励む。2013年には先発で9勝。落合投手コーチは「まずは5回でいい。夏以降に計算が立つように」と、じっくり待つ方針だ。

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ロッテ育成D1・安江、小林担当スカウトらから指名挨拶[サンスポ]

ロッテの育成ドラフト1位・安江嘉純投手(24)=BCリーグ石川=が2日、永野チーフスカウト、小林担当スカウトから指名挨拶を受けた。

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桜美林大、初の神宮大会決めた!ロッテD1・千隼が中1日完投[サンスポ]

関東地区大学野球選手権第3日(横浜)準決勝を行い、桜美林大(首都)はロッテからドラフト1位指名を受けた佐々木千隼投手(4年)が9三振を奪い、5安打1失点で完投。中央学院大(千葉)を6−1で下し、初の決勝進出を決めた。上武大(関甲新)は共栄大(東京新大学)を4−0で退け、4年連続の進出。両校は明治神宮大会(11日開幕、神宮)に出場する。

桜美林大を初のリーグ優勝に加え、初の明治神宮大会にも導いた佐々木千は、最後の打者を中飛に仕留めると両手を挙げて喜びを表した。

「『投げさせてください』と言った以上、情けない投球はできなかった。秋は調子が悪いなりに投げられた。初めての全国の舞台は楽しみ」。

2回戦はソフトバンクから1位指名を受けた創価大・田中との投げ合いを制し、105球で完投勝ち。疲れはなく、前日(1日)に津野監督から準決勝の先発は邑楽(おうら)と告げられると、「僕に投げさせてください」と中1日での先発を“直訴”した。指揮官は語気と表情に圧倒され、変更せざるを得なかったという。

中1日での先発は、首都大学リーグ2部だった1年秋以来。シンカー、スライダーの変化球を中心に、打たせて取る投球を心掛けた。直球の最速は148キロ。8回に連打で1点を失ったが、121球で完投した。

初の全国大会での目標は、もちろん日本一だ。「柳(明大、中日1位)と対戦したい。牽制やフィールディングを教えてもらったこともあるし…」。プロでもライバルになることが確実な同期に投げ勝ち、有終の美を飾る。

完投勝利の佐々木千に桜美林大・津野監督
「走者が出ると、ギアを変えて投げられるようになっている。」
佐々木千から3安打した中央学院大・鈴木主将
「真っ直ぐも変化球も一級品。しかも決め球が何種類もあるから、抑えられてしまう。」

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西野、先発再転向決定「増井くらいになってくれたら」[スポニチ]

ロッテの守護神・西野の先発再転向が決まった。千葉・鴨川での秋季キャンプで伊東監督が「先発でやらせようと思う。本人も“戻りたい”と言っていた」と明かした。

西野は13年に先発で9勝をマーク。14年から抑えを務めてきたが、今季は21セーブで6敗を喫し、防御率は3.35。指揮官は今季途中に抑えから先発に転向し、10勝した日本ハム・増井を引き合いに出し「増井くらいになってくれたら」と期待。ランニングなどで汗を流した西野は「先発には心肺機能が必要。走って鍛えるのは大事」と意気込んだ。

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千隼、完投から中1日でまた完投!自身初の全国へ[スポニチ]

◇関東地区大学選手権:桜美林大6−1中央学院大(横浜)

関東地区大学選手権は2日、横浜スタジアムで準決勝2試合を行い、桜美林大(首都大学1位)と上武大(関甲新学生1位)が明治神宮大会(11日開幕)出場を決めた。ロッテからドラフト1位指名された桜美林大の佐々木千隼投手(4年)は、中央学院大に5安打1失点で完投勝利。ソフトバンク1位指名の創価大・田中正義投手(4年)に1失点完投で投げ勝ってから中1日で再び熱投を見せ、自身初の全国大会出場を決めた。

9回2死走者なし。121球目で最後の打者を中飛に仕留めると、佐々木千は涼しい表情で整列に加わった。105球で1失点完投した31日の創価大戦から中1日で再び1失点完投。チームを首都大学リーグ加盟8年目で初の全国舞台に導き「本当に嬉しい。全国で戦えるのは凄く楽しみ」と目を輝かせた。

志願のマウンドだった。前日、準決勝で4年生右腕・邑楽(おおら)の先発を考えていた津野裕幸監督に対し、佐々木千は「投げさせてください」と直訴。「大事な試合だったので自分で(明治神宮大会出場を)決めたかった」。中1日での先発は昨秋リーグ戦以来1年ぶり。当時は2試合とも途中降板だったが、今回は1人で投げきった。「(投げたいと)言った以上は情けない投球はできなかった。それが良かった」。最速148キロの直球にスライダーやシンカーを織り交ぜて9三振を奪い、6月の全日本大学選手権で準優勝に輝いた中央学院大を手玉に取った。

中1日での2戦連続完投を可能にしたのは昨年2月から特別コーチを務める元横浜・野村弘樹氏の存在が大きい。同氏が課す「めちゃくちゃつらい」インターバル走中心の走り込みで下半身が鍛えられ上半身に頼らない投球が可能になった。ネット裏で観戦したロッテの井辺康二スカウトは「硬いフォームだと連投は難しくなるが(佐々木千は)フォームが柔らかいから連投もできる」とうなった。

明治神宮大会はDH制はなく投手も打席に立つ。都日野以来の打席に「怖いです」と笑ったものの、高校通算33本塁打と打撃も非凡だ。「神宮で勝ち抜くことを目標にやってきたので、一つでも多く勝って優勝したい。柳(明大)と対戦したい」。聖地・神宮でも佐々木千が投打で主役になる。

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ロッテ、鴨川秋季キャンプ2日目で汗、西野「ケガしない体つくる」[スポニチ]

ロッテは2日、千葉・鴨川秋季キャンプ2日目を迎えた。午前中は3キロ走やタイヤを裏返すトレーニングで汗を流した。テーマは「超追い込み」。午後もアメリカンノックや地下足袋を履いてのティー打撃を行い、汗を流した。西野は「テーマはケガをしないことと、ケガしない体をつくること」と話した。

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西野、守護神から先発へ再転向!抑えには益田&内が浮上[報知]

ロッテ・伊東勤監督(54)が2日、守護神・西野勇士投手(25)の先発転向を明かした。「元々先発で、色々な球種を使える」と説明。今季10勝の涌井、14勝の石川に続く3本柱の一角に加えたい考えだ。

3年連続20セーブを挙げた右腕は、13年は先発として9勝6敗。チーム事情で14年から抑えを任されたが、今季は6敗を喫するなどセーブ失敗が続き、今回の決断に至ったようだ。西野に代わる守護神として益田、内の名前が浮上している。

秋季鴨川キャンプ2日目のこの日、西野はランメニューを中心に汗を流した。6月に右肘を痛めた影響で、投球再開は年明けの見込みだ。右腕は「先発には心肺機能のアップは必要。体力をつけ、けがしない体を作る」と意欲。抑えから先発に回って10勝を挙げた日本ハム・増井の例があるだけに、期待は大きい。

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ロッテのドラ1桜美林大・佐々木はミスター完投!今年15戦14完投で全国大会へ[報知]

ロッテにドラフト1位指名された桜美林大(首都1位)の佐々木千隼投手(4年)が2日、関東地区大学選手権の準決勝・中央学院大(千葉県大学1位)戦で5安打9奪三振1失点と2試合連続完投。決勝進出に導き、明治神宮大会(11日開幕・神宮)の初出場を決めた。今年のチーム公式戦では15先発14完投の鉄腕ぶり。リーグ加盟8年目で初の全国切符をもぎ取った。上武大は4年連続8度目の神宮大会出場を決めた。

秋の風に吹かれ、佐々木が涼しい顔で9回を投げ抜いた。自身初の全国舞台を決め、「嬉しい気持ちでいっぱい」とはにかんだのも一瞬。「浮かれていられない。神宮で勝たないといけないと頭に浮かんできた」と甘いマスクを引き締めた。

志願した。1日に津野裕幸監督(45)から4年生右腕・邑楽(おおら)雅貴の先発構想を告げられた。「えっ、と思った。大事な試合で『自分で決めたい。投げさせてください』と言った」。10月31日にソフトバンク1位の創価大・田中正義に105球完投で投げ勝ってから中1日。「そんなに疲れが残っていなかった。情けない投球はできなかった」と5安打1失点。指揮官は「昨日の表情を見て圧倒された。何も心配なかった。ごめん」とエースに頭を下げた。

今年の公式戦(日米大学野球選手権を除いて)では、先発15戦で14完投(全て自責2以下)。唯一完投を逃した9月25日の日体大戦も12回まで踏ん張った。「秋は調子がよくないので、力で押してもうまくいかない方が多かった。イライラしても、チームに迷惑がかかってしまう。抜くところは抜いてできるようになった」。2回に捕逸から2死一、三塁とされたが、見逃し三振。ロッテ・井辺スカウトは「先発した全試合で9回以上投げる安定感はすごい」とうなった。

関東地区大学選手権出場のドラフト指名7選手で唯一、神宮切符をゲット。対戦したい選手に中日1位の明大・柳裕也を挙げた。神宮大会はDH制がなく、高校時代に通算33発の佐々木は「神宮で2本打っている。少しでも戦力になるように。優勝したい」。ミスター完投が二刀流で頂点を見据えた。

◇桜美林大・佐々木の今年の公式戦投手成績

月日大会スコア相手勝敗登板投球回安打三振四死失点自責
04-02



○3−0日体大完封9311400
04-09●0−1帝京大完投12420300
04-16●0−1日体大完投976211
04-23●0−1東海大完投944111
05-01〇5−0城西大完封9210200
05-07〇5−0帝京大完封9414400
05-14〇1−0筑波大完封1045200
09-03



〇1−0筑波大完封964200
09-10〇2−0城西大完封945100
09-25●3−4日体大先発1267322
10-01●3−4帝京大完投9 2/389242
10-08〇1−0東海大完封936300
10-15〇2−1日体大救援211000
10-23〇3−2東海大完投984322
10-31準々〇4−1創価大完投987111
11-02準決〇6−1中央学院大完投959211
春季計7登板7完投4完封4勝3敗、防御率0.276728701822
秋季計7登板5完投3完封5勝1敗、防御率0.9159 2/336361486
関東計2登板2完投2勝0敗、防御率1.00181316322
計16登板14完投7完封11勝4敗、防御率0.62144 2/377122351210

[注]準々、準決は関東地区他大学野球選手権。

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平沢、2年目の新人王に向け始動「入ってくる後輩に負けないように」[報知]

ロッテの昨年のドラフト1位・平沢が、来季の新人王へ向けて始動した。秋季キャンプが始まり、この日は雨天のため勝浦市内の室内練習場で練習。「パワーとスピードアップ」をテーマに掲げた。

今季は23試合に出場も、打席数は53。60打席以下のため、来季も新人王の資格がある。「入ってくる後輩に負けないようにしたい。タイトルというより、今年よりも1軍に長くいたい」と意気込んだ。

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伊東ロッテ日替わりW守護神プラン、西野先発復帰で益田&内指名[デイリー]

ロッテ・伊東勤監督(54)が2日、来季「日替わりWストッパー案」を明かした。今季まで守護神を務めた西野の4年ぶり先発復帰を受けてのもので、益田と内を指名した。

鴨川秋季キャンプで伊東監督は来季抑えの条件に、「ここが強いヤツ」と自分の胸を指しながら「今年やっていた」と実績のある2人の名前を挙げた。

西野が7月末に戦線離脱後、2人は抑えも務め、益田が61試合で21ホールド14セーブ、内が34試合で19ホールド1セーブ。本来、どちらかを指名したいところだが“お家の事情”がある。

伊東監督は内に関し「1年間出ずっぱりとはいかない」と話すように故障が多い。益田も9月に右肘関節炎を起こしている。日替わり起用なら故障撲滅は可能。Wストッパーはお互いをカバーするプランでもある。

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ロッテドラ1桜美林大・佐々木1失点完投!神宮切符ゲット[デイリー]

◇関東地区大学野球選手権・準決勝:桜美林大6−1中央学院大(横浜スタジアム)

桜美林大が中央学院大を破って決勝に進出し、初の明治神宮大会出場を決めた。ロッテに1位指名された最速153キロ右腕・佐々木千隼投手(4年・日野)が5安打1失点、9奪三振の力投で2試合連続の完投勝利を挙げた。上武大は山下仁投手(4年・須磨翔風)の2安打完封の快投で共栄大を下し、4年連続となる明治神宮大会出場を決めた。

史上初“外れ1位”5球団競合の実力を、もう誰も疑わない。佐々木が抜群の安定感で、神宮切符をもぎ取った。「初めての全国舞台。本当に嬉しい気持ちでいっぱい」と、喜びをかみしめた。

ソフトバンク1位指名の創価大・田中に投げ勝った初戦から中1日。万全でなくとも、変幻自在のシンカーや最速148キロを計測した直球で相手を封じた。ロッテ・井辺スカウトは「1番いいのは、調子が悪くても抑えること」とうなずいた。

前日に、津野裕幸監督(45)に先発を直訴。最初は救援待機を伝えた指揮官も、あまりの迫力に「圧倒されました。昨日は負けました」と、方針を変えた。「言った以上、情けない投球はできないと思った」と責務を果たしたエース。「優勝したい」と、有終の日本一に照準を定めた。

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ロッテドラ1、佐々木が2戦連続1失点完投、桜美林大初の神宮切符[デイリー]

◇関東地区大学野球選手権・準決勝:桜美林大6−1中央学院大(横浜スタジアム)

桜美林大が快勝し、決勝に進出した。ロッテにドラフト1位指名された最速153キロ右腕・佐々木千隼投手(4年・日野)が2試合連続の1失点完投で、チームを初の明治神宮大会出場に導いた。

シンカーやスライダーなどの変化球を制球よく投げわけ、要所では140キロ台中盤の直球でも押し込んだ。5点リードの8回に1点を失ったものの、5安打しか許さず、9三振を奪った。

初戦の2回戦ではソフトバンクにドラフト1位指名された創価大・田中と投げ合い、1失点完投勝利。そこから中1日のマウンドでも、しっかりと期待に応えた。

「疲れは残っていなかったので(先発も)いけるなと思った。抑えることができてよかった」と、穏やかな笑みを浮かべた佐々木。野球人生で初めての全国切符を手にし「本当にうれしい気持ちでいっぱい」と、喜びをかみしめた。

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ロッテ昨年のドラ1・平沢が二塁に挑戦[デイリー]

ロッテの鴨川秋季キャンプが1日、千葉県鴨川市営球場でスタート。伊東勤監督(54)は「超追い込み!」をテーマにしているが、昨年のドラ1・平沢大河内野手(18)も自身を追い込み、出場機会増に向けて本格的に二塁に挑戦する。

来季の目標はただ1つ。「基本はショートだけど、出場試合を増やしたい」。二塁のレギュラーだったナバーロは今季限りでの退団が濃厚で、若武者は来季を見据え、レギュラー獲りへ意欲を燃やしている。

今季は23試合に出場し、打率.149とプロの壁に苦しんだ。「パワーとスピードが課題」と話すように打撃がポイントだ。遊撃は鈴木が有力で、スタメンに割り込むには二塁挑戦が早道。平沢、勝負の秋だ。

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千葉ロッテ、故障目立ち夏から失速、連続Aクラスも優勝争い絡めず[振り返る2016][千葉日報]

日本ハムが日本一に輝いた2016年のプロ野球。千葉ロッテは2年連続のリーグ3位に終わった。2年連続Aクラスは球団31年ぶりだが、日本ハムとソフトバンクには2桁のゲーム差を付けられた。伊東ロッテ4年目を振り返る。

◇救援陣が序盤牽引

好調時の大きな要因は救援投手陣の奮闘だった。貯金7とスタートダッシュに成功した4月末時点での益田と内、左腕の松永と藤岡の防御率は0点台。安定した働きで、抑えの西野につないだ。その後も献身的に腕を振り、前半戦で際立った「逆転のロッテ」の下地をつくった。

それだけに、誤算が生じればチームの成績にもはね返ってしまう。7月10日の日本ハム戦。9回2死から西野が同点ソロを浴びて、延長12回サヨナラ負け。日本ハムは球団記録に並ぶ14連勝を飾り、伊東監督は「(連勝ストップは)今日かなという時だった。うちも我慢しながら優勝争いについていったが…」とポイントの試合に挙げた。

チームは後半戦で故障者に泣いたが、多く出たのも救援陣。7月上旬に内が右肘痛で抹消されると、月末には西野。藤岡、大谷らも夏場に戦線離脱し、終盤戦まで苦しい投手起用のやりくりを強いられた。

先発陣は石川が防御率のタイトルを獲得し、リーグ2位の14勝。涌井も10勝し、二枚看板は結果を残した。ただ、駒不足は否めなかった。21歳の二木と新人・関谷は夏以降、勝ち星に伸び悩みブレークとはいかず。スタンリッジは8勝8敗で貯金をつくれなかった。唐川は、ケガの影響もあり6勝。元々手薄な先発左腕が挙げた白星はチェンの1勝だけだ。

◇チーム打率はパ5位

ソフトバンクに2連敗で敗退したクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ。2戦とも清田の先頭打者本塁打で先制したが、追加点が遠かった。「守らないといけない重圧があった」。低調な打線に、監督は投手陣をかばった。

角中が4年ぶりの首位打者に輝き、最多安打も獲得した。鈴木はリーグ10位の打率をマーク。4番デスパイネは左手首痛を抱えながら24本塁打、92打点と及第点の働きをみせた。だが、チーム打率はリーグ5位の2割5分6厘、得点は同4位の583。77盗塁は同5位。いずれの順位も昨季とほぼ同じだ。

清田は昨年リーグ4位の打率を記録したが、今季は規定打席にも到達せず2割2分台と低迷。大砲として期待されたナバーロは内角攻めに対応できず打率2割1分7厘、10本塁打、44打点。緩慢プレーで2軍降格することもあった。

そんな誤算や小技のミスも目立ったとはいえ、力不足は解決されないまま。速球派投手に連日の2桁三振を喫したCSが象徴するように「強いボールを全然打てていない」と監督。本塁打数は12球団最少で、つながりが得点の鍵。堀打撃コーチは「フォームも大事だが、力があってのフォーム。振る力を付けて、スイングを速くすることが秋の大きなテーマになる」と話し、底上げが急務だ。

◇選手層の薄さが課題

明るい材料も、もちろんあった。今江とクルーズの2人が抜けた内野陣。取って代わるレギュラーは生まれなかったが、11年目の細谷が116試合に出場して102安打を放った。昨季は登板ゼロに終わった南は57試合でマウンドに立ち、中継ぎを支えた。ドラフト1位新人の平沢は23試合で1軍を経験した。

ただ、伊東監督はこう胸の内を明かす。「選手層の薄さをどう補うかが、このチームの1番の課題」。7月7日に伊東政権最多となる15あった貯金は最終的に4。故障者が目立った7〜9月は月間負け越しで、優勝争いに絡めなかった。

補強の第1弾として、ドラフトでは即戦力の先発として桜美林大の佐々木千隼投手の交渉権獲得に成功。「野手は結構そろってきた」(伊東監督)と、全体でも投手を7人中6人を指名した。「危機感を持つ投手が何人出てくるか」。落合投手コーチは奮起を促し、活性化を願う。

「3位は最低限として納得できるが、常に1番上を目指している」と監督。外国人の補強をはじめ、どう戦力を整えていくか。優勝を狙えるチームへ。現有戦力を鍛え上げると同時に、大事な秋を迎えている。

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