日本の先発、石川歩投手(28)は4回を6安打3失点だった。
味方に1点を先取してもらったが、直後の2回に先頭から死球、連打で同点に。さらに2死二、三塁から2点適時打を浴び、一時勝ち越しを許した。
得意のシンカーを中心に6三振を奪ったが「ストライクを取るのに苦労しました。もう少し、大胆にいくべきところは大胆に、慎重にいくべきところは慎重にいった方がよかったかなと思いました」と振り返った。
侍ジャパン初登板で先発の石川(ロッテ)は4回6安打3失点。「もうちょっとかな。悪くはなかったですけど」と首をひねった。立ち上がりで2三振を奪ったが、2回に死球と3安打などで逆転を許した。得意のシンカー頼みの投球となり「内角の真っ直ぐをしっかり投げられるようにしないと」と反省した。
石川(ロッテ)は4回を6安打3失点と粘れなかった。今季のパ・リーグ最優秀防御率に輝いた安定感はなく「ストライクを取るのに苦労した。もう少し大胆にいくべきところは大胆に、慎重にいくべきところは慎重にいった方が良かった」と反省しきりだった。
プロでは初の日本代表。滑りやすいとされるWBC公認球でも、得意のシンカーは鋭い変化を見せた。「低めには行くかなと思う」と手応えを口にしていた通り浮くようなことはなく、6奪三振と力の一端は見せた。
ロッテの伊志嶺が「陸上競技トレ」で盗塁数アップを狙う。50メートル5秒7の俊足を誇る28歳は、今オフに陸上競技の指導者に弟子入りするプランを明かし「五輪選手も見ている方なので、マイナスはない。速くなるように走り方から変えていきたい」と意気込んだ。
11年には新人では97年小坂以来球団14年ぶりの30盗塁となる32盗塁をマークした。だが、2年目からは出場機会が減り、2桁盗塁はない。6年目の今季も6月に右太ももを肉離れし、1軍での出場は3試合で自身初の0盗塁に終わった。「チャンスが多くない中でケガをしてしまったので、焦った部分はある。復帰を急いで、再発しちゃった。しっかり治さなければいけなかった」と伊志嶺。現在は千葉・鴨川秋季キャンプには参加せず、ロッテ浦和球場で練習に励んでいる。
チームは今季リーグ5位の77盗塁に終わり、1位の日本ハムとは55個差をつけられた。チーム最多は荻野の16個。盗塁増は来季への課題だ。伊志嶺は「自分は盗塁が1番の武器だと思う。レギュラーとして出れば、30盗塁以上はできると思う」と1年目以来の大台を見据えた。巨人・片岡らの動画を見てリードの仕方やスタートなども研究している。「(来春までの)4ヶ月間、限界突破をテーマに追い込んでいきたい」と気合を入れた。
ロッテの伊東監督が12日、侍ジャパンの強化試合・オランダ戦(東京ドーム)でテレビ中継のゲスト解説を務めた。ロッテで今季14勝を挙げた侍ジャパンの先発・石川について「唯一わがチームから選んでいただいた。本来は欲がない選手だけど、欲を出して(WBC)本戦に残るような好投を見せて欲しい」と期待したが、2回に先頭打者に死球を与えてから3失点。「シンカーが抜けて死球になってから、微妙に制球を乱している。勝負球のシンカーも高めに行った」と解説した。
09年の第2回WBCで総合コーチを務めた指揮官は「相手投手の調子を見極めて、(戦術を)瞬時に判断しないといけない。国際大会では点は取れるときに取っておかないといけない」と話し、投球については「アンパイアの癖をつかむことも必要」など、短期決戦の心得を明かしていた。
ロッテの荻野と清田が12日、ロッテ浦和室内練習場でバドミントントレを行った。全体練習後、ネットを立ててラインを引いて行われた試合は白熱。前後左右へのフットワークやスマッシュの連続は全身のトレーニングになったようで、荻野は「普通にしんどい」と話していた。
※は昨季以前まで所属、土田(巨)、田中浩(ヤ)、猪本(ソ)、岩崎(楽)はエントリーも参加せず。
ソフトバンクが来季の新外国人として、ロッテのアルフレド・デスパイネ外野手(30)の獲得調査に本腰を入れることが12日、分かった。長打力不足を補う人材として、今季でロッテとの2年契約が切れる大砲を評価。ロッテ側との残留交渉を見守っていく方針だ。
チームは今季、リーグトップとなる637得点と打線はつながったが、114本塁打は3位。昨季の141本塁打(同1位)から数字を落とし、31発を放った李大浩の穴を埋めきれなかった。代役として期待したカニザレスは16試合0本塁打で退団。一発が打てる外国人を欠いたこともあり、最大11.5ゲーム差を日本ハムに逆転された。
ここまでは、韓国・NCで2年連続40本塁打をマークしたエリック・テイムズ外野手(30)=183センチ、95キロ、右投左打=をリストアップ。他球団との争奪戦にも備えてきたが、テイムズ本人が9月下旬に飲酒運転をしていたことを報じられた。今後については不透明な部分が多いものの、撤退を視野に入れざるを得ない状況。並行して水面下で調査してきたデスパイネへの関心を高めた。
キューバから14年にロッテへ加入し、3年間で通算54本塁打。今季はソフトバンク戦で10本塁打、CS第1Sでも2発打たれている。ロッテは来季以降も不可欠な戦力として、主砲の残留を最優先課題として交渉に臨む構え。デスパイネも「チームと政府との交渉になるが、引き続きロッテでプレーしたい希望は伝える」と強調していた。今後はキューバ政府が窓口となり、ソフトバンクにも獲得の可能性は残されている。屈辱的な形で3連覇を逃し、来季はV奪回が絶対目標。デスパイネを軸に、補強の戦略を進めていく。
侍ジャパン先発の石川が、先頭打者への死球でリズムを崩し3失点を喫した。
石川は2回、先頭のサムスへ死球で出塁を許すと、ザラーガ、リカルドに連打を浴び同点に追いつかれる。2死を奪うも、9番ウルバヌスに中前2点適時打を許し、この回3失点で逆転を許した。
プロ野球12球団合同トライアウトが12日、甲子園球場で行われている。10時半からシート打撃形式で開催され、1ボール1ストライクから始まり、ヒット、四死球の走者は残る。投手は打者3人で終了する。前オリックス・佐藤峻一投手(25)は元ロッテの角晃多内野手(25)に右前安打を打たれた。
プロ野球12球団合同トライアウトが12日、甲子園球場で行われている。10時半からシート打撃形式で開催され、1ボール1ストライクから始まり、ヒット、四死球の走者は残る。投手は打者3人で終了する。前ロッテ・川満寛弥投手(25)は前阪神・坂克彦内野手(31)から三振を奪うなど3者凡退に抑えた。
先発のロッテ・石川が4回6安打3失点という内容にも、収穫を得た。
初回は3人で斬ったが、2回は先頭の死球から一気に3失点。3、4回もリズムに乗れずに苦しい場面が目立った。それでも「シンカーが良かったです」と落ち込む様子はない。「いい経験ができました」と前向きに振り返った。