わたしはかもめ2016年鴎の便り(12月)

便

12月12日

元BC石川の三家がロッテ入団「ここからスタート」[ニッカン]

元BCリーグ・石川の三家和真外野手(23)が12日、ZOZOマリンでロッテと契約を結んだ。今秋キャンプにテスト参加し、合格していた。年俸500万円で、背番号は未定。

13年まで広島に在籍。その後、独立リーグ(信濃、石川)の3年間をへて、NPBに返り咲いた。「ホッとしている部分もありますが、ここからがスタート。気を引き締めないといけない」と話した。

独立リーグでの3年間については「(NPBとは)環境、施設が違う中、必死にやっている人がたくさんいて、その姿が1番焼き付いています。気持ちの面で勉強になりました。BCの3年間を忘れないようにしたいです。周りの人達が、まだやれると応援してくれたので、続けていこうという気持ちになりました。僕もここで終わりたくなかったので、3年間、出来たと思います」と感謝しながら振り返っていた。(金額は推定)

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元ソフトバンク猪本ロッテ入り「福岡ひっくり返す」[ニッカン]

元ソフトバンクの猪本健太郎内野手(25)が12日、ZOZOマリンでロッテと契約を結んだ。今秋キャンプにテスト参加し、合格していた。年俸500万円で、背番号は未定。

ロッテ入団が決まり、ソフトバンク時代のチームメートから祝福されたという。「持ち味である長打力を絶対的にアピールしたいです。ロッテで、福岡をひっくり返したいですね」と、古巣への恩返しを誓っていた。(金額は推定)

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元阪神の柴田がロッテ入団「伊東監督を胴上げする」[ニッカン]

元阪神の柴田講平外野手(30)が12日、ZOZOマリンでロッテと入団契約を結んだ。今秋の秋季キャンプにテスト参加し、合格していた。年俸は700万円で、背番号は未定。

「赤星2世」と呼ばれた俊足の持ち主。新天地での意気込みを聞かれ「数字の目標はありません。まず1年通して、1軍で1つでも多く勝ちに貢献したい。伊東監督を胴上げする1人でいたい」と話した。(金額は推定)

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テスト入団のロッテ・猪本が宣言!古巣・ソフトB「ひっくり返す」[サンスポ]

ロッテは12日、千葉・鴨川秋季キャンプで入団テストを受け合格した猪本(前ソフトバンク)、柴田(前阪神)、三家(元広島、BC石川)の3選手が契約。年俸は猪本が500万円、柴田が700万円、三家500万円。いずれも支配下登録で背番号は後日、発表される。3選手を代表して、最強の威勢を誇る猪本が「優勝を目指し、精一杯やる。自分の活躍で福岡(ソフトバンク)をひっくり返す!!」と誓った。

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前ソフトバンクの猪本がロッテと契約、「福岡をひっくり返します!!」[サンスポ]

11月に行われたロッテの千葉・鴨川秋季キャンプで入団テストを受け、合格した前阪神の柴田講平外野手(30)、元広島の三家(みけ)和真外野手(23)、前ソフトバンクの猪本健太郎内野手(25)が12日、ZOZOマリンで正式契約した。いずれも支配下登録で背番号は後日、発表される。

柴田
「ロッテに対する感謝の気持ちが1番です。もう1度プロで戦うチャンスをいただいた。パ・リーグはパワー・ピッチャーが多い。振りまけないよう、しっかり対応していきたいです。」
三家
「ここからがスタート。気持ちを引き締めてやっていきたい。全ての人に対する感謝の気持ちを忘れずに取り組みたい。必死なプレーを見せることがアピールだと思います。」
猪本
「ロッテに拾っていただいた。素直にありがたいです。このチャンスを無にすることなく、精一杯やりたい。自分の活躍で福岡(ソフトバンク)をひっくり返します。」

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NPB実行委、来季から血液ドーピング検査導入[サンスポ]

プロ野球の実行委員会が12日、東京・港区の日本野球機構(NPB)で開かれ、来季から血液によるドーピング検査も実施することを決めた。

これまでの尿検査に加え、より厳密な検査で違法薬物摂取の排除に努める。NPBの井原敦事務局長は「世界反ドーピング機関(WADA)の基準にのっとって行う」と説明した。

また、セ、パの各理事会で、2017年の理事長にセはヤクルト・江幡秀則球団専務、パは日本ハム・島田利正球団代表が選任された。

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ロッテ入り柴田「大谷キラー」になる、昨年対戦時に2安打[スポニチ]

ロッテは12日、ZOZOマリンスタジアムで前阪神・柴田講平外野手(30)、前ソフトバンク・猪本健太郎内野手(25)、元広島で前BCリーグ・石川の三家和真外野手(23)と契約した。3人は11月に行われた入団テストに合格していた。

50メートル5秒7の俊足が武器で、阪神時代に「赤星2世」と呼ばれた柴田は年俸700万円で契約。昨年6月6日の日本ハム戦(甲子園)では大谷から2安打を放っており「自信になった。パ・リーグはパワーピッチャーが多いが対応できる」とアピール。来季は「大谷キラー」となり、存在感を示す。猪本と三家はいずれも年俸500万円で契約した。

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ロッテ、テスト合格者の3選手が入団会見「新しい曲は考えておきます」[スポニチ]

ロッテは12日、ZOZOマリンスタジアムで前ソフトバンク・猪本健太郎内野手(25)、前阪神・柴田講平外野手(30)、元広島で前BCリーグ・石川の三家和真外野手(23)と支配下契約を結び、入団会見を行った。3人は11月の鴨川秋季キャンプでの入団テストに合格していた。背番号は後日発表される。

1メートル82、95キロの和製大砲・猪本は映画俳優、高倉健さん(享年83)をこよなく愛し、ソフトバンク時代は本拠地での登場曲に「唐獅子牡丹」や「男なら」を使用していたほど。それでも、来季の登場曲は変更する意向で「演歌を流していたら関東の人に引かれないかな、と(苦笑)。新しい曲は考えておきます。持ち味の長打力をアピールしたい」と話した。

50メートル5秒7の俊足・柴田は「1年間通して1軍で1つでも多く勝ちに貢献したい」。広島の育成選手だった13年以来4年ぶりのNPB復帰となる三家も「BCリーグの3年間で経験した気持ちを絶対忘れないようにして、プロでやっていきたい」と活躍を誓った。

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来季からドーピング検査で血液採取、尿検査も継続[スポニチ]

日本野球機構(NPB)の理事会と12球団による実行委員会が12日、東京都内で開かれ、従来の尿検査に加え、来季から血液採取によるドーピング検査を行うことが決まった。世界反ドーピング機関(WADA)の規定に準じて実施する。07年に本格導入された尿検査と同様、実施する試合などは非公表で、抜き打ち検査となる。各球団へは来春のキャンプ中に検査方法を説明する。

このほか、来季から導入される予定の二塁ベース上での併殺阻止の危険なスライディングを禁止する「コリジョン(衝突)ルール」について、規則委員から今季実際にあった8プレーを基に説明が行われた。来年1月上旬の規則委員会でルールを策定し、同下旬に12球団へ説明が行われる。

また、セ、パ両リーグの来季の理事長は、セがヤクルトの江幡秀則球団常務、パが日本ハムの島田利正球団代表に決まった。

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前ソフトバンク・猪本、入団会見で「持ち味の長打力でアピールしていきたい」[報知]

ロッテは12日、ZOZOで前ソフトバンク・猪本健太郎内野手(25)と契約を結んだ。猪本は「こういうチャンスをいただいた。野球で返すことしかできないので、精一杯やっていく」と決意を口にした。

鎮西高から08年に育成4位でソフトバンクに入団。13年オフに支配下登録となるも3季で出場は8試合にとどまり、今オフに戦力外通告を受けた。その後、11月15日からの3日間のロッテ・鴨川秋季キャンプで入団テストを行い、2日にテスト合格。「持ち味の長打力でアピールしていきたい」と笑顔で来季の抱負を語った。

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元広島で前BC石川の三家、入団会見で「ここからがスタート」[報知]

ロッテはZOZOで12日、元広島で前BC石川の三家和真外野手(23)と契約した。3年ぶりのNPB復帰に「ここからがスタート。引き締めてやっていかないと」と表情を引き締めた。

11年に育成4位で広島に入団。右ひざのケガなどで13年オフに戦力外通告を受けると、BC信濃、石川で3年間プレーした。

ロッテ・鴨川秋季キャンプで行われた入団テストに合格。俊足のスイッチヒッターは「BCでの3年間はプロでやってきたい思いで必死だった。ここでも必死に、全力で野球をしたい」と力を込めた。

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前阪神・柴田、入団会見で「感謝の気持ちが1番。死にものぐるいでやっていきたい」[報知]

ロッテは12日、ZOZOで前阪神・柴田講平外野手(30)と契約を結んだ。「嬉しいですし、感謝の気持ちが一番ある。死にものぐるいでやっていきたい」。

柴田は08年ドラフト2位で阪神に入団。俊足の外野手として、11年には104試合に出場したが、今オフに戦力外通告を受けた。11月15日〜17日のロッテ・鴨川秋季キャンプで前ソフトバンク・猪本健太郎内野手(25)、元広島で前BC石川・三家和真外野手(23)とともに入団テストを行い2日にテスト合格となった。新天地での来季に向け「1年間通して1軍で1つでも多く勝ちに貢献したい。伊東監督を胴上げする1人になれれば」と意気込みを語った。

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前阪神・柴田がロッテ入団「伊東監督を胴上げしたい」[デイリー]

ロッテは12日、前阪神・柴田講平外野手(30)、前ソフトバンク・猪本健太郎内野手(25)、前BC石川・三家和真外選手(23)の3選手と来季の契約を結んだ。年俸は柴田が700万円、猪本と三家は500万円。

柴田の表情は輝いていた。「チャンスをいただいた。感謝の気持ちでいっぱいです」。秋季鴨川キャンプでの紅白戦2試合で、適時三塁打を放ち、俊足と好守を披露。「(阪神で)8年間やってきた自分のプレースタイルを出せたと思います」と勝負にかけた思いを吐露した。

一線で活躍する自信はある。「パはパワー投手が多いが、自分自身は対応できると思っています。1年間通して1軍で仕事をして伊東監督を胴上げしたい」。阪神同様、ロッテファンの応援も熱い。幕張で柴田がもう一花も二花も咲かせる。

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ロッテ三家、広島戦力外、独立リーグ経て…NPB復帰に「全力で」[デイリー]

ロッテは12日、鴨川秋季キャンプの入団テストで合格した前阪神・柴田講平外野手(30)、前ソフトバンク・猪本健太郎内野手(25)、BCリーグ、前石川ミリオンスターズ・三家和真外選手(23)の3選手と来季の契約を結び、ZOZOマリンスタジアム内で入団会見を行った。柴田は年俸700万円、猪本、三家は500万円(金額は推定)。

苦労人の三家がNPBに復帰した。「取りあえずホッとしていますが、気を引き締めてやっていかなければと思っています」。

11年に育成4位で広島に入団したが、13年に右ひざのケガもあり戦力外通告を受けた。

「野球をやりたい」という強い意志からBCリーグ・石川でプレーを続けた。今季は打率.248、5本塁打、26打点の成績を残して、ロッテの入団テストに挑戦して合格を勝ち取った。

広島退団後はゲーム会社でアルバイトをした。「お金を大事に使う難しさが分かった。BCに入ってからは1年、1年が勝負とやってきた」という。

周囲の関係者達からの「まだできる」「頑張れ」の言葉を励みに、「24、5歳をメドにしてきた」と振り返った。

「全力で必死でやる。野球への姿勢がアピールだと思います」。スイッチ・俊足に磨きをかけて、苦労人は1軍を目指す。

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元ソフトバンク猪本がロッテ入団、登場曲はバシバシ演歌?[デイリー]

ロッテは12日、鴨川秋季キャンプの入団テストで合格した前阪神・柴田講平外野手(30)、前ソフトバンク・猪本健太郎内野手(25)、BCリーグ、前石川ミリオンスターズ・三家和真外選手(22)の3選手と来季の契約を結び、ZOZOマリンスタジアム内で入団会見を行った。柴田は年俸700万円、猪本、三家は500万円(金額は推定)。

未完の大器・猪本が心の底から笑顔を浮かべた。「素直にありがたいです。チャンスをいだきました」。さらにこう続けた。「長打力をアピールしていきたいと思います」。

08年、超距離砲の期待とともに育成4位でソフトバンクに入団したが、なかなか1軍の出場機会を得られなかった。だが、ウエスタンではその存在を見せつけ、15年は打点2位。今季91試合で打率.304の実績を残した。新天地で大化けの可能性を秘めている。

熊本出身。ソフトバンク時代は同じ九州・福岡出身の故高倉健さんの大ファンで、打席に入る時の登場曲は「唐獅子牡丹」だった。

「活躍してお会いしたかった」。ZOZOマリンでは、「(登場曲は)バシバシの演歌はどうかなあ?これから考えます。楽しみにしてください」。その豪快なバッティング同様に注目だ。

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前阪神・柴田がロッテに入団「プロ野球への道、チャンス頂いた」[デイリー]

ロッテは12日、鴨川秋季キャンプの入団テストで合格した前阪神・柴田講平外野手(30)、前ソフトバンク・猪本健太郎内野手(25)、BCリーグ、前石川ミリオンスターズ・三家和真外選手(22)の3選手と来季の契約を結び、ZOZOマリンスタジアム内で入団会見を行った。柴田は年俸700万円、猪本、三家は500万円(金額は推定)。

柴田の表情は明るく輝いていた。「嬉しいですし、感謝の気持ちで一杯です。プロ野球への道、チャンスをいただいた」。

10月1日、阪神から戦力外通告を受け、トライアウトに参加。11月15日〜17日、ロッテの鴨川秋季キャンプに合流して入団テストに挑戦した。

紅白戦2試合では適時三塁打を放ち、パワーを見せつけた。さらに俊足と好守備。伊東監督は、「自分のセールスポイントをしっかりとアピールしていた」と評価していた。

「(阪神で)8年間やってきた自分のプレースタイルを(2試合で)出せたと思います」と振り返った。

ZOZOマリンスタジアムはゲンのいい球場だ。プロ8年で本塁打は「1」本だが、その1本を13年5月22日にこの球場でマークしている。

「ヒットの延長線上ですからね。でも、嬉しいといえば嬉しい」と照れくさそうに笑った。

11年には104試合に出場したが、今季はわずか10試合の出場で終わった。だが、伊東監督が「クビになるような選手ではない」と話したように、まだまだ一線級だ。

かつて阪神で一緒だった高浜から、「色々アドバイスを受けた」そうで、「(ロッテは)ファンの応援がすごい。団結力があります」という。

最後に、「1年間戦っていける体力をつけたい。チームに貢献して、伊東監督を胴上げしたい」と今後の活躍を誓った。

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ロッテ・ドラ1佐々木、早くもグッズ販売「光栄の一言」[デイリー]

ロッテは12日、ドラフト1位指名で獲得した佐々木千隼投手(22)=桜美林大=のオリジナルフェースタオルを13日に京葉銀行文化プラザ(千葉県千葉市中央区富士見1−3−2)で開催されるファン向け新入団選手発表会の会場内限定で販売すると発表した。

白(佐々木千隼とプリント)と赤の(千隼とプリント)2色。いずれも1300円(税込み)。

佐々木は「ビックリです。嬉しいです。こんなに早いタイミングで作っていただけるなんて思ってもいませんでした。光栄の一言です。期待に応えられるように来年の新人合同自主トレ、春のキャンプからアピールをしていきたいと思います」とコメントした。

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NPB、来季から血液ドーピング検査導入[デイリー]

日本野球機構(NPB)の機構理事会とプロ野球12球団の実行委員会が12日、都内で行われ、来季から尿を採取する従来のドーピング検査に加え、新たに血液採取の検査を導入することが決まった。

NPBでは07年から尿採取によるドーピング検査が本格導入され、シーズン中の対象試合でランダムに選ばれた選手に対して検査を行っていた。血液検査も世界反ドーピング機関(WADA)の規定に準じて実施。来春のキャンプ中に各球団へ検査方法を説明する。

また来季から導入が予定されている、併殺阻止の危険なスライディングを禁止するルールについて、規則委員が今季の試合映像を基に、実例に沿った説明を行った。来年1月上旬にプロアマ合同の規則委員会でルールが作成され、来春キャンプ前には、12球団への説明会も行われる。

来季のセ・パ両リーグの理事長は、セはヤクルト・江幡秀則球団常務、パは日本ハムの島田利正球団代表が務めることが決まった。

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[千葉魂]あっという間の49年、70歳、退団する池田寮長[千葉日報]

よく晴れた日だった。12月6日、栃木のゴルフ場では笑顔がはじけていた。この日、今年限りで寮長兼打撃投手の仕事を終えた池田重喜氏の慰労会を兼ねたゴルフコンペが催された。台湾ウインターリーグに参加しているメンバーなどを除く12名の寮生が参加。70歳に達するまでの長きにわたってプロ野球の仕事に携わり、自分達にとって父親のような存在だった寮長をみんなで慰労した。

「プロ入りして49年。ロッテに入って44年。こんなに長いこと、野球に携わらせていただけるとは思っていなかった。現役を終えた後もトレーニングコーチ、育成コーチ、チームスタッフ、そして寮長を17年間やらせてもらった。本当に幸せな日々だったよ」。

肩の荷が下りたからだろうか。寮長は終始、笑顔で寮生達と接した。前半に2つのバーディーをとるなど92のスコアで回った。プレーをしながら、ずっと寮生達と思い出話をしては盛り上がっていた。

教えは最後まで一貫して変わらなかった。11月23日のファン感謝デー参加のため選手達がマリンに向けて出発する前に、寮の駐車場に全員集合をかけた。この日が事実上、寮生全員が寮に集合をしている最終日。いつもみんなで朝の体操を行った思い出の詰まる場所に全員を集め、今年限りで仕事を離れることになったことを伝えた。そして最後の訓示が始まった。それはこの17年間、変わらずに寮生たちに言い続けたこと。最後の日もいつもと同じだった。

「くだらないことで評価を下げて、損をするなよ。まずは挨拶。人に挨拶をする時はその人の目を見て、ハッキリと挨拶をしろよ。そして約束の時間を守ること。とにかく人として当たり前の事を当たり前にやること。人間、まずはそこからだからな」。

情の人だった。生活態度が乱れがちな選手を見ると、あえて大声を出して怒ることはしなかった。自分達で気が付いて欲しかった。だから、その選手の部屋に直筆のメッセージを添えた紙を張った。「勝負の世界は厳しいヨ。寮長」。達筆な字で書かれた短い言葉に部屋に戻ってきた選手は何度となくハッとさせられ、自分の行動を思い直した。それは40年以上もプロ野球界で生きてきた人間だからこその含蓄あふれる言葉だった。

今年、プロ初勝利を含む7勝を挙げた二木康太投手は、初勝利後に寮長の部屋に日本酒を持って行き、勝利を報告した。お酒が大好きな寮長に日頃の感謝の気持ちを込めて地元・鹿児島県のなかなか手に入れることができない地酒を探し求め、渡した。そして2人で祝杯を挙げた。ただ、少しばかり飲むと「次は5勝してからだな」と言って、大事そうに棚にしまってしまった。棚には同じように先輩選手達からプレゼントされた日本酒がズラリと並べられていた。5勝を達成するとまた寮長の部屋を訪れ、お酒を酌み交わした。その時も「次は2桁勝利してからだな」と最後まで飲み切ることはしなかった。

「寮長とお酒を飲んでいると、話が長いんです。昔話とか、いつもと同じ話とか小言とか。でも、ボクはそんな時間が嫌いじゃなかった。好きだった」。

寮長と一緒の組でゴルフを回った二木はラウンド後、そう振り返り、笑った。ゴルフでの慰労会は寮生の長を任されている二木が仕切って、執り行われた。その後も食事会が催され、いつまでも思い出話が尽きることがなかった。寮での失敗談、怒られた話。次から次へと話題が出てきては、懐かしそうに振り返った。

「寮長として接した多くの選手達のことはこれからも気になるでしょう。いや、今まで以上に気になると思います。だからシーズンに入ったら、テレビで応援したいと思います。それにしてもあっという間でした。それだけ充実していたということでしょう。幸せな時間を過ごさせていただき、本当にありがとう」。

会の最後、素晴らしい時間をつくってくれた選手達に寮長は頭を下げて感謝をした。それから数日後。プロ野球経験者が学生を指導するための学生野球資格回復制度のプロ側研修会の会場に池田氏の姿があった。アマチュア選手を指導する資格を手に入れるため、講習会を受けた。「老後がとても楽しみ。これからは若い子達に教える活動もしてみたい」。新たな一歩に夢あふれる表情を見せた。思えば、現役引退した後、近所の少年に「プロ野球選手だったんでしょ!キャッチボールをして」とせがまれた。そして最近、散歩をしているとまた近所の子供に「キャッチボールをして欲しい」と頼まれた。よく話を聞くと昔、キャッチボールをしてあげた子供が大人になり、そして結婚して生まれた子供だという。「ずいぶん長い時間が過ぎたんだなあ」。池田氏は感慨深い表情でしばし、歩んだ道のりを振り返った。充実した幸せな日々だった。そして、これからも大好きな野球のための日々を続ける。情熱は尽きない。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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