わたしはかもめ2017年鴎の便り(2月)

便

2月27日

ロッテ関谷、ローテ入り「1試合でも失敗できない」[ニッカン]

チーム内のライバルには負けられない。今日のオリックスとの練習試合に先発する2年目右腕のロッテ関谷が、宮崎市内で練習した。

唐川、西野、大嶺祐、二木らローテ入りを競う面々が実戦で好投している。関谷も、ここまで2試合で計5回無失点だが「正直、1試合でも失敗できない立場。やってきたことを出せるようにしたい」と気を引き締めていた。

ページトップ

昨季までロッテ、伊藤義弘氏が日体大の大学院に合格[ニッカン]

昨季までロッテでプレーした伊藤義弘氏(34)が27日、日体大の大学院に合格した。

昨秋の現役引退後、第2の人生として教職を目指すことを決意。大学入学の準備を進めていく中で、「どうせなら大学院に進んだ方が良い」というアドバイスを多くもらったという。そこで一念発起。日体大の大学院の過去問をやり込み、教授の書いた著書も読み込んで試験に臨んだ。「プレゼンでは緊張して、途中から何を話してるのか分からなくなりました」と苦笑いで話したが、見事、筆記試験と面接を突破。合格した。

4月からは、日体大大学院でコーチング学を学びながら教職免許と修士号の取得を目指す。「たくさんの方にお世話になりました。大学院で色んな可能性が広がればと思います」と抱負を語った。

ページトップ

[エモやんの舌好調]バックとベンチは新人初登板に配慮を[サンスポ]

新人のオープン戦初登板では本人のみならず、バックとベンチの心構えも問われる−。そんな話をしたい。

ロッテのD1位・佐々木(桜美林大)が巨人戦で1回1失点(自責0)。失点は、先頭・重信の打球を遊撃・中村がエラーしたのが発端だった。左打者が流した打球は三塁側へ切れていくから逆シングルで捕球すればいいのに、わざわざ体の正面で捕ろうとして失敗した。しかも、投球直前に捕手・田村が「三遊間に打たせるぞ」というジェスチャーまでしていたのに、心の準備はできていなかったのかな。

初登板でピシャリと封じれば自信が生まれ、その後のプロ生活も違ってくる。バックも、そこを重く受け止めないといけない。

今回の沖縄キャンプ取材では、新人とバッテリーを組んだ捕手が、同じコース一辺倒のリードをして痛打された場面も目にした。コースだけでなく、高低、対角線を意識した投球をさせていれば結果も違ったろうに…と、新人投手が気の毒になった。起用したベンチも配慮が足りないよ。

それは、移籍組を含めた新戦力に対しても言えること。肝に銘じて欲しいね。

ページトップ

ロッテ「隔週ローテ」プラン浮上、千隼&酒居が候補[スポニチ]

ロッテに「隔週ローテーション」プランが浮上した。西野の先発転向やドラフト1位・佐々木(桜美林大)らの加入で先発候補が増える中、25日のヤクルト戦(浦添)では大嶺祐が5回無失点の好投。英二投手コーチは「(大嶺祐は)間隔を空けるといい。2人が(隔週で)月2回ずつ投げて、合わせて15勝してくれればいい」とし、佐々木、同2位・酒居(大阪ガス)ら新人を隔週先発候補に挙げた。

28日のオリックス戦(清武)に先発する関谷もローテーションを争う一人で「一試合も失敗できない立場」と語った。

ページトップ

前ロッテ伊藤氏が日体大大学院合格、コーチング学研究[スポニチ]

昨季ロッテで現役を引退した伊藤義弘氏(34)が27日、日体大大学院に合格した。4月から指導者になるための「コーチング学」を研究しながら、体育の教員免許取得を目指す。「指導者がどのような動機づけをすれば、人は自発的に行動を起こすのかを学びたい」と話した。

引退を決意した当初から体育教師の夢を語っており、大学に入り直して教員免許を取得することも考えたが、「どうせ教員免許を取るなら、大学院で研究した方が幅が広がると思った」と受験を決意。野球の実技ではなく、筆記試験と面接で名門体育大に合格した。

右腕は中継ぎとして1年目の08年から4年連続50試合登板を達成するなど、通算257試合に登板し6勝71ホールドを記録。しかし、右肘の手術明けの昨季は1軍登板がなく、戦力外となった。その後、合同トライアウトに参加し、巨人の入団テストを受けたが、結果は不合格。体育教師という新たな夢を見据え「生徒1人1人と会話できる教師になりたい」と話している。

ページトップ

ロッテ、2年目の関谷、28日先発、アピール誓う「結果にこだわりたい」[スポニチ]

28日のオリックス戦(清武)に先発するロッテの関谷が27日、宮崎市内でキャッチボールやランニングなどで調整した。

1年目の昨季5勝をマーク。今季は抑えから転向した西野、ドラフト1位・佐々木(桜美林大)、同2位・酒居(大阪ガス)ら先発のライバルが増えたこともあり、開幕ローテの座を争う立場だ。関谷は「人のことは関係ない。結果にこだわりたい」とアピールを誓った。

ページトップ

英二投手コーチ、中10日ローテ案[報知]

ロッテの英二投手コーチが、中10日ローテプランを明かした。

この日は宮崎市内で投手の指名練習に参加。先発入りが確定しているのは涌井、石川のみで、残る4枠を約10人が争う形だが、大嶺祐、西野、二木ら結果を残している選手が続いていることが嬉しい悩み。「1年間成績を残すことは難しい。10日間隔をあけて結果を残してくれるなら」と枠を複数人でまかなう可能性を口にした。

ページトップ

[千葉魂]シンデレラストーリー始動、有吉、営業マンからプロ選手[千葉日報]

特別な思いでマウンドに上がった。2月23日。石垣島キャンプを終えたマリーンズは沖縄本島で対外試合をスタートさせていた。初戦の相手は宜野座でのベイスターズ。そのゲームで新人の有吉優樹投手は8回から登板をし、1回を無安打無失点に切り抜けた。ルーキーとはいえ25歳。大事なアピールの場で結果を出した。

「意外と落ち着いて投げることができました。気持ちで投げました」。

昨年末まで九州三菱自動車の営業マン。その時の癖はまだ抜け切れない。ふとした瞬間に携帯電話にお客様から着信がないか気になってしまう。「あ、もう気にする必要はないんだ」。素の自分に戻ると照れ笑いを浮かべる。それは野球だけではなく、1人の営業マンとして日々、汗を流してきた証しである。当時の配属先は福岡の福重店。300人もの顧客を抱えていた。ライバルの社会人チームは野球に没頭できる環境が与えられていることも多い中で基本は営業優先。試合前日であれ、お客様の納車が重なれば、それを優先し仕事が完了してからボールを握る。そんな日々だった。

「お店は福岡ですから、もちろんお客様のほとんどはホークスファンです。それでもドラフト後はお客様から『有吉くんが投げる時だけはマリーンズを応援するよ』と言ってもらいました。本当に嬉しかった。お客様のためにも早く1軍のマウンドで投げて、マリーンズのユニホーム姿をお見せしたいと思っています」。

昨年11月30日、福岡市内で行われたマリーンズとの契約。入団が合意に達すると笑顔で、そう抱負を口にした。当時は300人いた顧客の引き継ぎ作業の真っただ中。名刺にはきれいな字で1枚1枚に「三菱を退社することになりました。これまでありがとうございました。新しい担当の方もどうぞよろしくお願いします」と書き添えられていた。1週間前にも軽自動車を1台売って、納車を済ませたばかりという状況だった。

元々は大網白里市出身。東金高校から東京情報大学を卒業し、野球を続ける道を模索し、福岡に渡った。ただ、そこは野球で結果を出すことが求められている環境ではなかった。企業の営業マンとして仕事を果たしながら、野球を続ける。営業ノルマもあり簡単ではない日々も、夢を諦めず、一生懸命に生きた。

「プロ野球入りを諦めたことはない。むしろ、年々、プロ野球に入りたいという気持ちが強くなった。だから仕事にも野球にも頑張れた」。

慣れぬ営業。苦戦はした。「車を売ろうと思うな。お客様との関係を築け。ちょっとした提案や、配慮を繰り返すうちにキッカケができるものだ」。上司や先輩はいつも親身になってアドバイスをくれた。だから、とにかく取引先にまめに顔を出すことを心掛けた。

「車の調子はどうですか?」「ちょっとエンジンの状態を確認しましょうか?」。日々の会話を大事にした。チームでは野球の練習中も携帯電話をズボンのポケットに入れることも認められていた。お客様から何か相談の電話があったときにすぐに対応できるようにチームの全員が持って練習をすることが当たり前のように許可されていた。そして、すぐに気が付くようにとマナーモードではなく着信音が鳴ることも許されていた。ブルペンでも電話は鳴る。ある時、気持ちよく投げていると、キャッチャーを務める選手の携帯が鳴った。お客様からの電話だった。まだまだ投げ込む予定が相手の捕手は急遽、お客様のところに行ってしまいできなくなった。それが当たり前の環境。お客様優先に動くチームは誇りであり、これからも忘れたくない大事な初心だ。

「おかげさまで4年間の間で30台を超える車を売らせていただくことができました。営業での経験、営業での多くの方との出会いは自分にとってプロ野球に入ってからも大事な宝物です」。

これまでの営業経験は野球に生きると信じている。お客様が何を求めているか。どうしたらいいのか。表情や仕草から読み取る。そういうことも、次第に覚えた。観察力が磨かれた。それは打席に立つ打者との駆け引きとも、どこか相通じる部分がある。

「最初は千葉を離れて心細かったですが今はたくさんの知り合いと思い出が福岡にあります。また千葉に戻ることができて、とてもうれしいですし、ぜひ福岡で投げる姿を見せるため1軍の遠征で戻ってきたいと思っています。そのためにも開幕1軍を目指して頑張ります」。

重い球質の速球にカットボールを操る投手。クレバーで強気の投球スタイルもマリーンズスカウトの目に留まり早くからリストアップされていた。福岡で貴重な経験と濃厚な日々を過ごし、地元・千葉に戻ったルーキー右腕。そのシンデレラ・ストーリーは今、始まったばかりだ。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

ページトップ