1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉ロッテ | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 遊 | 中村 | 3 | 3 | 0 |
遊 | 平沢 | 2 | 1 | 0 | |
2 | 中 | 伊志嶺 | 3 | 2 | 2 |
3 | 左 | 角中 | 3 | 0 | 0 |
左 | 柴田 | 1 | 0 | 0 | |
4 | 指 | 井上 | 4 | 0 | 0 |
5 | 二 | 鈴木 | 3 | 1 | 0 |
一 | 高濱 | 1 | 0 | 0 | |
6 | 一二 | 大嶺翔 | 4 | 4 | 0 |
7 | 右 | 加藤 | 3 | 0 | 0 |
8 | 捕 | 江村 | 2 | 1 | 2 |
捕 | 吉田 | 1 | 0 | 0 | |
9 | 三 | 三木 | 4 | 1 | 1 |
計 | 34 | 13 | 5 |
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 二 | 西野 | 4 | 2 | 0 |
2 | 遊 | 安達 | 3 | 1 | 0 |
遊 | 鈴木昴 | 2 | 0 | 0 | |
3 | 指 | 中島 | 2 | 0 | 0 |
打指 | 川端 | 3 | 1 | 0 | |
4 | 右中 | 吉田正 | 4 | 2 | 1 |
5 | 左 | T−岡田 | 1 | 0 | 0 |
左 | 小田 | 3 | 1 | 0 | |
6 | 一 | モレル | 2 | 0 | 0 |
一 | 小島 | 3 | 2 | 0 | |
7 | 三 | 伊藤 | 5 | 1 | 2 |
8 | 捕 | 若月 | 4 | 3 | 0 |
打 | 伏見 | 1 | 0 | 0 | |
9 | 中右 | 駿太 | 5 | 2 | 0 |
計 | 42 | 15 | 3 |
名前 | 投球回 | 安 | 責 |
---|---|---|---|
関谷 | 4 | 4 | 0 |
松永 | 1 | 5 | 3 |
田中靖 | 1 | 2 | 0 |
宮崎 | 1 | 2 | 0 |
高野 | 2 | 2 | 0 |
名前 | 投球回 | 安 | 責 |
---|---|---|---|
山田 | 4 | 7 | 2 |
山崎福 | 3 | 2 | 0 |
ウエスト | 1 | 0 | 0 |
ヘルメン | 0 2/3 | 4 | 2 |
塚原 | 0 1/3 | 0 | 0 |
ロッテ江村が犠飛と適時二塁打で2打点を挙げた。伊東勤監督のコメント。
「江村が頑張った。打撃が力強くなってきた。覚醒している。若干ね。中学生が高校生になった」。
観音様の御利益ありました。ロッテ江村がオリックスとの練習試合で、バットでアピール。犠飛と適時二塁打で2打点を挙げると「(御利益が)ありましたね」と、つぶやいた。
前日27日、宮崎市内の久峰(ひさみね)球場での投手練習に参加。練習が終わると球場の裏山に登り、久峰観音にお参りした。敏達天皇(572〜585年)の時代に建てられたという由緒あるお寺。願い事を聞かれ「第2捕手になれますように」と控えめに答えたが、本心は少し違う。「田村に勝たないと試合には出られない。でも、人じゃない。まずは自分に勝つこと」。昨季は2歳下の田村がベストナイン。水をあけられた。追い付き追い越すためにも、アピールしていくだけだ。
適時二塁打は、4回2死一塁で山田の初球を右越えに放った。1番喜んだのは伊東監督。「江村が頑張った」と自ら切り出した。打率1割台の昨季親身に指導した。「打撃が力強くなってきた。覚醒している。若干ね。中学生が高校生になった」と目尻を下げた。江村は「無駄な失点が」と、喜ぶよりも、捕手として5回の3失点を悔やんだ。御利益不要の実力で地位を上げる。
ロッテ先発の関谷亮太投手(25)は、4回4安打無失点だった。
点は与えなかったが、ボール球が多く、内容的には苦しかった。82球を要し、当初予定の5回まで投げることが出来なかった。「0で抑えたことだけ。テンポが悪く、守っている人に申し訳なかった。狙いすぎた。もっと大胆にいってよかった」と反省した。
降板後は自らブルペンに向かい、「もう1イニングのイメージで」35球を投げた。
先発投手争いについて、伊東監督は「関谷は無駄なボールが多い。今の感じだと厳しい」と、厳しく指摘。ただ、0には抑えた。英二投手コーチは「すぐには判断しません」と、再びチャンスを与える考えを示した。
今季も先発ローテーションの一角として期待されるロッテの助っ人、ジェイソン・スタンリッジ投手(38)が、2月21日に来日した。
この時点で、すでに1軍の沖縄・石垣島キャンプは打ち上げ。現在は2軍で調整しているが、今季で来日10年目を迎える右腕に「心配はいらないでしょう」と伊東監督の信頼は揺るぎない。
来日が遅れた理由について、球団関係者は「家庭の事情」と説明。ネット上などでは、あらぬ憶測を呼んでいるが、真相を明かせば、長男・キャッシュ君(8)の就学問題。さらに説明すれば、日本の「待機児童問題」が、球界の助っ人にも影響を及ぼしていることが分かった。
外国人選手の待遇は、ロッテでも契約に基づき万全を期す。子供の教育に関してもしかりで、千葉市内のインターナショナルスクールなどへ、スムーズに入学できるような態勢は常に整えている。
しかし、インターナショナルスクールは今の時代、一般の日本の家庭でも大人気で、定員オーバーの状況。これを聞いたスタンリッジは、ロッテ移籍1年目の昨季、長男の入学を辞退した。
「球団の配慮には感謝するが、ほかに待っている人がいるのなら、割り込ませるような形で自分の息子をスクールに入れることは望まない」。
その結果、夫人が小学校の教材を集め、千葉市内の自宅で長男を学ばせた経緯がある(体育の授業は当時のQVCマリンでスタンリッジが担当)。よってシーズンオフは家族のもと、少しでも長い時間、米国の学校に通わせたいというスタンリッジの意向があった。これが「家庭の事情」であり、来日が遅れた理由だ。
何たる“男気”であろうか。東日本大震災の被災者への支援はもとより、ソフトバンク時代には、福岡市内の児童福祉施設にいた女児を引き取り、養女として育てるなど、スタンリッジの“神対応”には敬意を払うしかない。
仕事には私情を挟まないのが記者の主義だが、スタンリッジは、無条件で応援したくなる選手の1人だ。
ロッテの遊撃バトルで中村が一歩リードした。オリックスとの練習試合に1番で先発出場し、3打数3安打。初回は追い込まれながら中前へ運ぶと、3回に右前打、5回には足を生かした三塁への内野安打と仕事を果たした。いつも控えめな24歳が「練習でやっていることができている」と胸を張った。
昨季は「ポスト今江」と期待されながら108試合で打率.201、70三振と苦しみ、2軍落ちを経験した。今季取り組むのが「言葉で表すのは難しいけど、ボールを長く見ることを心がけている」。第2打席は追い込まれてから3球ファウルで粘った。今季の対外試合6試合で18打数7安打の打率.389、7四球、わずか1三振と選球眼も見せつける。伊東監督も「ボール球を振らないようになった。去年とは明らかに違う」と言い切った。
昨季遊撃ベストナインの鈴木が二塁に転向し、平沢、三木らと定位置を争う中村は「相手の成績はコントロールできないので関係ない」と自分との闘いを強調した。
ほかの内野陣もアピールした。一塁と二塁を守ったロッテ・大嶺翔は二塁打2本を含む4打数4安打と大爆発し「いい準備ができた。結果に関係なく、ワンプレーを大切にすることを心がけた」。
5回の守備から遊撃に入った平沢も鮮やかな中前打と好守を披露し、三塁でフル出場した三木は3−3の9回に決勝の適時中前打をマークした。
ロッテ・中村奨吾内野手(24)が28日、オリックス戦に「1番・遊撃」で出場。3安打の固め打ちで三木、平沢との遊撃争いから抜け出し独走態勢に入った。
大本命の中村がギアを上げてきた。1回、中前打を放つと、3回には3−2から右へ運んだ。乗った。5回は内野安打だ。
三木、平沢との遊撃戦争。守備力が互角なら、最後の決定打は打力だ。「感覚の問題ですが、少しずつ良くなっている」と中村。伊東監督は「追い込まれてファウルしてヒット。明らかに昨年とは違う」と話し「こういう感じでやってくれたら」。25日のヤクルト戦での2四球も○印だ。
三木、平沢も1安打したが、14年のドラ1は「相手の成績はコントロールできない。自分のやることをやるだけです」。自信とプライドがにじんだ。