開幕ローテーション入りを狙うロッテの新人の佐々木は5回を8安打1失点にまとめた。緩急を使い、右打者への強さを見せた。DeNAの先発クラインは4回途中に危険球で退場。新人の進藤は2回を無失点で4三振を奪った。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
横浜DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
5回に先頭打者から3連打を許して無死満塁とされた。千葉ロッテのドラフト1位ルーキー佐々木(桜美林大)は、ベンチからどうピンチを切り抜けるのかを注目される中でギアを1段、上げて底力を見せた。
右打者の桑原に対し、外から速球をストライクゾーンに入れて見逃し三振。続く左打者の梶谷には得意のシンカーを低めに制球し、1球で遊ゴロに仕留めた。併殺は完成しなかったため1点を失ったが、最後はロペスを速球で押し切って5回を1失点で投げ切った。
ただ、佐々木の表情はさえない。「安打も打たれたし、球数も多かった。まだまだ思うように投げられていない」と反省の弁を繰り返す。大学1年生以来というワインドアップを試したが、5回で8安打を浴びて93球を要した。3度目のオープン戦登板を「60点」と厳しく自己採点した。
伊東監督は「打たれながらも抑えたのは収穫」と評価した一方、「変化球で腕の振りが緩むのが何球かあった」と注文を付けた。先発ローテーション入りするためには、課題を1つ1つクリアしていく必要がある。
ロッテのドラフト1位佐々木が先発し、5回8安打1失点だった。伊東勤監督のコメント。
「粘ったといえば粘った。そんなに悪くはない。変化球で若干、腕の振りが弱い球が何球かあった。そこを修正しないと」。
ロッテ先発のドラフト1位、佐々木千隼投手(22=桜美林大)は、5回8安打1失点だった。三振は7個奪った。
再三のピンチを最少失点で切り抜けた。
3回2死満塁では、一塁走者の梶谷が飛び出したところを捕手田村が牽制で刺した。
4回1死一、三塁では、佐野のライナーを一塁高浜が好捕。一塁走者が戻れず併殺に仕留めた。
5回も無死満塁を招いたが、1死からの併殺崩れの間の1点に抑えた。
降板後は「ヒットも結構打たれて、球数(93球)も多かった。投げたい球種も、まだまだ思うように投げられていない。また、次に向かって課題が出てきたのかなと思います」と反省の言葉の方が多かった。
侍ジャパン先発の石川歩投手(28=ロッテ)がオランダ相手に3回5失点で降板した。
石川はメジャー選手5人に加え4番にバレンティン(ヤクルト)を据える強力打線に打ち込まれた。1点リードの2回にはスクープ(オリオールズ)にソロ本塁打。4点リードの3回にはシモンズ(エンゼルス)に適時打、ボガーツ(レッドソックス)に犠飛を許し、4番バレンティン(ヤクルト)にも2ランを浴びた。2度のリードを同点に追いつかれ、先発投手の役目を果たせなかった。
石川は「点を取ってもらったあとに取られてしまったので、そこは反省しています。力負けしました」とコメントした。
ロッテのドラフト1位・佐々木千隼投手(22)=桜美林大=が12日、DeNAとのオープン戦(横浜)に先発し、93球を投げて5回1失点で勝利投手になった。
崩れそうで崩れない。2回を除いて毎回走者を背負う展開だったが、許したのは併殺崩れによる1点だけ。オープン戦初白星を手にした右腕は「球数が多かった。もう少し狙ったところに投げないといけない。60点くらいですね」と反省の言葉を並べた。
直球の最速は144キロどまりで、8本の単打を浴びた。それでも外角のボールゾーンからストライクゾーンにナチュラルで変化する“バックドア”を武器に、全て右打者から7つの三振を奪うなど要所で力を発揮。伊東監督は「真っ直ぐの走りは今一つだったが、いいボールもあった。右打者が『いやらしい』と感じるフォームをしている」と評価した。
オープン戦3試合に登板し、防御率1.00。ドラ1右腕は、粘りの投球で開幕ローテーション入りを目指す。
ロッテの鈴木が1回にオープン戦1号本塁打を放った。クラインの緩い球を力強く捉え右翼スタンドへ打ち込んだ。
打撃練習中に右背中の張りを訴えた角中に代わり、急遽3番で出場した。右足をしっかりと上げてタイミングを取ることを意識しているといい、11日には3安打3打点を記録した。「ボールが見えるようになっている」と笑顔で話した。
ロッテのドラフト1位・佐々木千隼投手(22=桜美林大)が12日、DeNA戦に先発し、5回で毎回7三振を奪い、8安打を浴びながら1失点と粘った。右打者の外角ボールゾーンからシュートしてストライクになる「ナチュラルバックドア」で5つの見逃し三振を重ねた。
オープン戦初勝利も飾り、これで3試合で計9回を投げ2失点(自責1)の防御率1.00。開幕ローテーション争いに大きなアピールとなった。
スリークオーターから投げ込む直球がシュート回転し、右打者のボールゾーンから外角いっぱいに決まる。5回無死満塁で佐々木が、桑原から5個目の見逃し三振を奪った。「大学のときから(直球が)シュートしていた。シュート回転は気にしていない」。昨年限りで現役引退した元広島・黒田博樹氏も武器とした技だった。
初回の桑原、2回もシリアコ、宮崎、3回の白崎も同じ球で見逃し三振。7奪三振のうち、右打者の直球見逃し三振が実に5個。この日の直球は最速144キロをマーク。「そんな技術は持っていない」と意図して投げ分けているのではないが、シンカー、スライダーに加え、「ナチュラルバックドア」が決め球になった。
5回1死満塁から梶谷をシンカーで遊ゴロに打ち取った併殺崩れの間に1点を失い、オープン戦9イニング目にして初の自責点。それでも8安打を許しながら最少失点で“プロ初勝利”を手にした。93球と球数が増え、「(100%中)60くらい」と反省するが、大学1年以来となるワインドアップを試すなど、新人らしからぬ余裕も見せた。
先発ローテーションは涌井、石川、唐川が確定し、残り3枠をスタンリッジ、西野、大嶺祐らと争う。伊東監督は「(佐々木を)先発として考えている」と話し、英二投手コーチも「次のチャンスはある」。競争が激化した投手陣のオープン戦は12球団トップの防御率1.80を記録し、チームは7勝1敗1分けで首位。すでに「千隼効果」が数字に表れている。
ロッテ・鈴木が初回にオープン戦1号本塁打を放った。クラインの緩い球を力強く捉え右翼スタンドへ打ち込んだ。
打撃練習中に右背中の張りを訴えた角中に代わり、急遽3番で出場。右足をしっかりと上げてタイミングを取ることを意識しているといい、11日には3安打3打点をマーク。「ボールが見えるようになっている」と話した。
ロッテの角中勝也外野手(29)が右背中痛のため12日のDeNA戦(横浜)を欠場した。 打撃練習を途中で切り上げ、シートノックには入らなかった。あくまで大事を取っての欠場で、病院には行っていない。
ロッテのドラフト1位・佐々木(桜美林大)が12日、DeNA戦(横浜)に先発し、5回8安打1失点、毎回の7三振を奪う好投を見せた。
5回1死満塁から梶谷の遊ゴロで失点し、対外試合11イニング目にして初自責点を喫したが、最少失点でとどめた。右腕は「安打も結構打たれた。スライダーも真っ直ぐも思うところに投げられていない」と反省を繰り返した。ロッテでは激しい先発争いをしている22歳は「次に向けて課題が出てきた」と話した。
侍ジャパン・石川が1次ラウンドに続いて2次ラウンドでも初戦の先発を託されたが、3回を投げて2本塁打を許すなど5失点と踏ん張れなかった。
味方が4点を勝ち越した3回、1死から3連続長短打と犠飛で2点を返されると、2死二塁でバレンティンに内角に投じた決め球のシンカーを捉えられ、左翼ポールを直撃する同点2ランを被弾。「点を取ってもらった後に取られてしまったので、そこは反省しています。力負けしました」と肩を落とした。
要所で粘った。4点リードの5回無死満塁のピンチで、ロッテのドラフト1位右腕・佐々木が勝負強さを見せた。桑原から絶妙のアウトロー直球で見逃し三振を奪うと、梶谷は宝刀シンカーで遊ゴロ。この併殺崩れの間の1点だけでしのぎ、8安打を浴びながら、5回1失点、7奪三振。昨秋、創価大・田中(現ソフトバンク)に投げ勝ったハマスタで、オープン戦ながら“プロ初勝利”だ。
それでも表情は浮かない。「ヒットを結構打たれましたし、球数も多い(93球)。もうちょっと狙ったところに投げられれば」。シュート回転や逆球はあったが、低めの制球が安定したことが結果を呼んだ。大学1年生以来というワインドアップでの投球を「60点」と自己採点。試行錯誤しながらプロの壁と戦っている。
開幕ローテは大激戦で、涌井、石川、安定感が光る唐川まで確定。先発復帰の西野、結果が出ている大嶺祐、二木に、13日から合流するスタンリッジらをライバルに競争を続けている。伊東監督は「悪くはなかった。納得いくボールはさほどなかったと思うけど、プロのレベルに追いつくのが1番。打たれても0点に抑える投球を覚えた方がいい」と期待を込めた。
次回は20日以降の見通しで、残されたチャンスは多くても2度。「修正していかないといけない」。開幕切符をつかむには、アピールし続けるしかない。
ロッテのドラフト1位、佐々木千隼投手(22)=桜美林大=が中7日で先発し、5回を8安打、7奪三振、1失点。開幕ローテ入りへアピールした。
この日は要所で外角低めへの制球が決まり、ピンチでも失点を防いだが、本人の表情は浮かない。「ヒットを結構打たれましたし、球数も多いですし、投げたい球種をまだまだ思うところに投げられていない。しのいだというより、助けられました」とバックに感謝していた。
打たれ強かった。ロッテのドラフト1位・佐々木(桜美林大)が先発で5回を8安打1失点。最速144キロを計測した速球、変化球を織り交ぜて、毎回の7奪三振と力投した。
走者を出しても粘った。5回1死満塁のピンチでは梶谷をシンカーで遊ゴロ。併殺崩れの間に失点は許したが、大崩れはしなかった。「(自己採点は)60点ぐらい。投げたい球種が思うように投げられなかった」と課題も口にした。
「打たれながら抑えたのは収穫。次は内容重視でやって欲しい」と伊東監督は一定の評価を与えた。オープン戦3試合に登板し、計9回を2失点(自責1)。しっかり修正し、結果を積み重ねて開幕ローテ入りをつかみ取る。
先発の石川(ロッテ)は、3回5安打で5失点KO。同点で無念の降板となった。
初回は無失点に切り抜けたが、1点リードの2回にJ・スクープに左翼越えに同点ホームランを浴びる。さらに4点のリードを奪った3回には、4本の安打を集中されて4失点。不運な打球もあったが、要所で高めに浮くなど制球も定まらなかった。
2点を失い、2死二塁の場面ではバレンティンに、左翼ポール直撃の2ランを浴びた。得意のシンカーを狙われた。2度のリードを追い付かれるなど2被弾、1四球で、49球での降板。「点を取ってもらったあとに取られてしまったので、そこは反省しています。力負けしました」と肩を落とした。