わたしはかもめ2017年鴎の便り(4月)

便

4月11日

オリックス11−1千葉ロッテ(京セラドーム)

オリックスが3年ぶりの6連勝。3度の4連打など14安打で11点を奪った。1回に小谷野の2点打で先制し、3回は失策と四球でつかんだ好機でT−岡田、中島、若月の適時打で3点を追加し、石川を早々にKOした。ロッテは3連敗。

123456789R
千葉ロッテ0000001001
オリックス20330003x11

ページトップ

ロッテ石川29歳誕生日KO「何かが違う」[ニッカン]

ロッテ石川は首をひねった。「球は悪くないけど打たれる。僕に何か原因がある」。昨季の最優秀防御率投手が3回8安打5失点(自責4)で2戦2敗。本来少ない球数で抑える右腕が3回で98球も要した。際どいところをボールとされ、ポテンヒットの不運もあった。ただ何より、変化球を見極められたのが響いた。

痛恨の失策もあった。初回2失点の後、2回は3者凡退。カーブを振らせて立ち直りかけた直後の、3回だった。オリックス先頭の安達に一、二塁間へゴロを打たせ、一塁ベースカバーに入った。ところが、二塁鈴木からの送球を落とした。「捕らないとダメ」と反省したが、その後、四球と4連打で、さらに3失点。序盤で5点も失っては、今の打線に、返す力はなかった。

伊東監督は策を練っていた。正捕手の田村に代わり、3年ぶりに江村と先発バッテリーを組ませた。だが「対戦していない捕手で(相手が)惑わされたら。流れを変えたい」という狙いは外れ、投打に完敗。早くも今季2度目の3連敗だ。石川は、この日が29歳の誕生日。プロ4年目で初めてのバースデー登板は苦すぎた。「球は良いけど何かが違う。簡単に投げられていない」と自己分析。原因解明が急務だ。

ページトップ

「今日で全部アクが出た」/伊東監督[ニッカン]

ロッテは大敗で、今季2度目の3連敗を喫した。伊東勤監督のコメント。

「大敗したけど、今日で全部アクが出たと思って、切り替えて行きましょう。これだけ気持ちよく点を取られては、何を言っても言い訳になる。現状はこんな感じ。選手も勝ちたいと思ってやっている」。

打開に必要なことを問われて。

「選手それぞれが自分の力を信じてやるしかない。打ってない人は、ヒットを打ちたい、打ちたいではなく、自分1人で何とかしようではなく、フォア・ザ・チームで。自分のことで精一杯になっているから」。

ページトップ

ロッテ3連敗も伊東監督「今日で全部アクが出た」[ニッカン]

ロッテは大敗で、今季2度目の3連敗を喫した。

先発石川が3回8安打5失点でKO。打線はオリックス・ディクソンの前に1点を奪うのがやっとだった。

伊東勤監督(54)は「大敗したけど、今日で全部アクが出たと思って、切り替えて行きましょう。これだけ気持ちよく点を取られては、何を言っても言い訳になる。現状はこんな感じ。選手も勝ちたいと思ってやっている」と前を向いた。

打開に必要なことを問われると「選手それぞれが自分の力を信じてやるしかない。打ってない人は、ヒットを打ちたい、打ちたいではなく、自分1人で何とかしようではなく、フォア・ザ・チームで。自分のことで精一杯になっているから」と、結束を掲げた。

ページトップ

ロッテ石川3回5失点「ブルペン陣に申し訳ない」[ニッカン]

ロッテ先発の石川歩投手(29)は、3回8安打5失点(自責4)でKOされた。初回1死から4連打で2点を失った。3回には、自らの失策と四球が絡み、3点を追加された。

今季2度目の登板でも勝てず、「前回同様、球数、ボールの切れ、コントロール全て駄目。早い回にこのような展開にしてしまい、チーム、ブルペン陣に申し訳ないです」と話した。

ページトップ

ロッテ・スタンリッジ、12日先発「考えすぎずに」[ニッカン]

ロッテ・ジェイソン・スタンリッジ投手(38)が11日、京セラドーム大阪で前日調整を行った。12日のオリックス戦に先発する。

今季初登板となった前回5日の日本ハム戦は、3回1/3、8安打5失点で降板。先発の仕事を出来なかった。「この1週間、しっかり準備はできた。前回はああいう試合になったけど、あれこれ考えすぎてもおかしくなる。球を低めに集めること。考えすぎずに行きたい」と話した。

ページトップ

ロッテ・石川、5失点で2連敗…「去年のような感じではない」[サンスポ]

投打に圧倒されて今季2度目の3連敗。借金は5に膨らんだ。石川は3回を8安打5失点(自責点4)で2連敗。昨年の最優秀防御率右腕は98球を要し、2度も4連打を浴びる投球に「ボール自体は悪くないが、簡単にストライクが取れない。去年のような感じではない」と首をひねった。伊東監督は「あくが全て出たと思って、やるしかない」と必死に前を向いた。

ページトップ

ロッテ・伊東監督「今日で全部悪い物が出たと思って…」、投打に精彩欠き立て直せず[サンスポ]

ロッテは投打に精彩を欠いた。好調の井上を7番から1つ上げ、2番に清田を起用したが、ディクソンの速球を仕留められない。2回と4回は注文通りに内野ゴロで併殺を喫した。投手陣も失点を重ね、立て直しがきかない展開だった。

伊東監督は「結果ばかりを気にしてやっている。気持ちが乗っていないようにしか見えない」と苦々しく話した。「今日で全部、悪い物が出たと思って明日から切り替えていく」と話す口調は、自身に言い聞かせているようだった。

英二投手コーチ
「らしくない。球数がかかりすぎた。去年までの石川ではない。」(石川に)
江村
「僕のせいです。」(今季初の先発マスク)

ページトップ

調子悪くないのに…ロッテ石川、誕生日にKO「何かおかしい」[スポニチ]

29歳の誕生日に先発したロッテ・石川が3回8安打5失点でKOされ、チームの連敗は3に伸びた。決め球のシンカーなど変化球を見極められ、初回から打者8人に対して44球を要して2失点。3回にも自身の失策を機に3点を失った。

前回先発した4日日本ハム戦は自身の球に納得がいかなかったが、この日は球自体には手応えを感じていただけに「悪くない中で打たれているので何かおかしいのかな」と苦悩の表情。WBC日本代表で先発を任された昨季の最優秀防御率右腕は「昨年みたいな感じではない。簡単に投げられていない」と肩を落とした。英二投手コーチは「らしくない。球数がかかりすぎだし、昨年までの石川ではない。うちの軸の投手だし、何とかしないといけない」と奮起を促した。

ページトップ

ロッテ、投打に精彩欠く「結果ばかりを気にしてやっている」[スポニチ]

ロッテは投打に精彩を欠いた。好調の井上を7番から1つ上げ、2番に清田を起用したが、ディクソンの速球を仕留められない。2回と4回は注文通りに内野ゴロで併殺を喫した。投手陣も失点を重ね、立て直しがきかない展開だった。

伊東監督は「結果ばかりを気にしてやっている。気持ちが乗っていないようにしか見えない」と苦々しく話した。「今日で全部、悪い物が出たと思って明日から切り替えていく」と話す口調は、自身に言い聞かせているようだった。

ページトップ

石川、29歳誕生日を飾れず…3回5失点で降板「全部ダメ」[報知]

ロッテ・石川歩投手が、3回5失点(自責点4)で降板。29歳の誕生日を白星で飾れなかった。

初回に44球を費やして2点を失うと、3回は自身の失策も絡んで3失点。この回も45球を投げた。「前回同様、球数、ボールのキレ、コントロール、全てダメ。早い回にこのような展開にしてしまい、チーム、ブルペン陣に申し訳ないです」と反省。今季初登板の4日の日本ハム戦(ZOZO)は5回2失点(自責点1)で黒星。開幕2登板を終えて未勝利はプロ4年目で初めてだ。

ページトップ

ロッテ・石川3回5失点KO「何かがおかしい」[デイリー]

ロッテ・石川が首をかしげながら言った。「苦しかった。感じはよかったが、自分の何かがおかしい。球自体は悪くないが打たれる…」。

3回を98球で被安打8の5失点。1回、1死から4連打で2点。3回にも自らの失策が絡んだ1死一、二塁から、またもや4連打で3点を失った。それでいて、5奪三振をマーク。全て空振りだ。

4日の日本ハム戦では5回を2失点。球数は120。「(前回は)球が悪かった。悪いから打たれた」と振り返ったが、粘って試合を作っている。

「(今年は)簡単にストライクが取れない」とつぶやいた。共通するのは球数の多さで、必死に“おかしさ”の正体をつかもうとしている。この日は29歳の誕生日。「次、頑張ります」。次回こそスッキリ祝う。

ページトップ

[千葉魂]初勝利で分かったこと、ドラフト1位新人・佐々木[千葉日報]

なかなか眠りにつくことができなかった。色々なことが頭を駆け巡った。不安、プレッシャー。注目のドラフト1位・佐々木千隼投手はプロ初先発前夜、真っ暗な部屋の中で自分と向き合っていた。登板前夜に眠れない。そんな経験は初めてだった。

「キャンプ、オープン戦と思う通りにいかなかった。だから不安でしたね。結果を考えて…。もう不安しかなかった」。

キャンプ、オープン戦と頭をひねる光景が目立った。口数も段々減り、表情からは明るさが消えた。それでも5球団競合の末、獲得をした黄金ルーキーの一挙手一投足をマスコミは追い続けた。佐々木の存在が注目を集めるようになったのは大学4年ぐらいから。毎日、カメラを向けられ取材を受けることに慣れていない若者は、自分を見失いそうになった。

「何をするにしても、見られているし、報道される。そんな経験は今までなかったですから。ブルペンではカメラに撮られていることを意識してしまった。いい球を投げないといけないって…」。

今までと違う環境に戸惑い、なかなか調整がうまく進まなかった。フォームは理想とするものには程遠かった。ストレートはイメージしているボールがなかなか投げられない。自信を持っていた制球も思い通りに決まらない。少しずつは光明を見出していたものの万全とは程遠い中でのデビュー戦だった。

悩み苦しむ姿にチームメート達は、それぞれの形で気を紛らわせようとしてくれた。ロッカーでは隣に位置するエースの涌井秀章投手はあえて野球の話はしなかった。「アドバイス?そういうのはしていない。世間話ばかり」と言うように、野球でいっぱいになっている頭を和ませてあげようと、色々な形で話し掛けてくれた。「登場曲はオレが考えてあげるよ。先発がマウンドに向かう時をファンは期待をして見ている。だから曲はカッコいい方がいい。前奏が大事かな」。毎日が精一杯で出ばやしとなる登場曲を決めるという発想もなかった。数日間、時間をかけてチームの大エースはネットなどで色々とろいろと探してくれた。デビュー戦の3日前、「決まったよ」と言われた。複数の候補があった中から真剣に悩み選び抜いて決めてくれた。SMAPの「オレンジ」だった。特に理由はなく「雰囲気がカッコいいから」とニコリとほほ笑んでくれた。そんな先輩の気遣いが嬉しかった。

こんなこともあった。4月4日の本拠地開幕戦の始球式に登場した女優の土屋太鳳さんが初登板を目前に控えたルーキーの佐々木にエールを送ったという記事が載っていた。そこには「素晴らしい船出となりますよう、応援しています。踏ん張ってください」というコメントが紹介されていた。涌井は球場につくと、そのことを佐々木に伝えた。

「朝、起きて記事を見て、『頑張ってください』はよく聞くけど、『踏ん張ってください』なんて珍しいなあと思った。だから球場に行ってから、佐々木に伝えた。そういうことだから、どんなことがあっても踏ん張れよって」。

偉大な先輩との日々の会話の積み重ねの中で硬くなっていた気持ちを解してもらった。昨年、日本一になったファイターズ打線相手に5回を投げて、被安打3、1失点で初勝利。ヒーローインタビューに上がる佐々木はどこか安堵の表情を見せた。ウイニングボールを大事そうに握りしめながら、しみじみとここまでの日々を振り返った。

「プロ初勝利はやはり特別ですね。今までの野球人生の中で1番、特別。アマチュアとプロってこんなに気持ちが違うものなのですね。初勝利で気持ちは少しだけ楽になりました」。

初勝利の翌日。練習のため、グラウンドに出ると、涌井がストレッチをしていた。特に声は掛けられなかった。ただ、右手を差し出された。握手ではなく、グータッチで喜びを分かち合ってくれた。選手やスタッフ、色々な人が声を掛けてくれた。携帯にはメールやLINEなどで100件以上のお祝いのメッセージがあふれていた。高校、大学時代のチームメートや指導者。それに両親や2人の兄からも届いていた。「プロで勝つということはこういうことなんだなあ」。佐々木はしみじみと思った。

まだまだ本領発揮とはいっていない。プレッシャーや不安を拭えるほどの自信はない。ただ、色々な人に見守られ、支えられているという温かい気持ちを感じるようになった。だから精一杯、全力で投げる。若者は人のぬくもりを感じながらガムシャラに腕を振り、毎日を生きている。4月6日、初勝利の夜、千葉の桜は満開に咲き誇っていた。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

ページトップ