日本ハムが3連勝を飾った。5−5の6回2死満塁で代打矢野が中前打して2点を勝ち越し、続く近藤の左中間二塁打で2点を加えた。有原が6回5失点ながら2勝目を挙げた。ロッテは投手陣が崩れて今季4度目の4連敗を喫した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 6 |
北海道日本ハム | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 2 | x | 11 |
ロッテが2試合連続の2ケタ失点で4連敗とし、借金は伊東監督の就任後ワーストの16に膨らんだ。前夜2発打たれた日本ハム・レアードに、先発二木が2打席連続アーチを許した。1本目は甘く入ったカーブを痛打された。「低めのボール球にしようと投げた。思ったところにいかない。自分の技術不足」。緊急ミーティングで対策しても、体現できなかった。
これまで11試合で防御率0.87と好調だった有吉も、6回を1イニング4失点でプロ初黒星。一方で、直近3試合で合計2点に沈んでいた打線は3本塁打含む6得点と奮起した。点を取ったら取られる。投打がかみ合わない。伊東監督は「受け手(捕手田村)も打たれちゃいかんと思って無難にいってる。弱さが投手に移っている。ちょっと今、重症ですね」。2日間で26失点したバッテリーに、苦言を呈した。
ロッテは2試合連続の2ケタ失点で4連敗。伊東勤監督のコメント。
「受け手(捕手田村)も打たれちゃいかんと思って無難にいってる。弱さが投手に移っている。ちょっと今、重症ですね」と2日間で26失点したバッテリーに、苦言を呈した。
ロッテが2試合連続の2ケタ失点で4連敗。伊東勤監督(54)就任後ワーストの借金16となった。
マット・ダフィー内野手(28)が1試合2本塁打を放つなど、直近3試合で合計3得点に沈んでいた打線が奮起。しかし同点の6回に登板したルーキー有吉優樹投手(26)が、3安打2四球で1イニングに4点を失い、プロ初黒星を喫した。
伊東監督は「点を取ったら点を取られる。相変わらずかみ合わせが悪い。打たれすぎですね」と話した。
ロッテが4点ビハインドの4回、2本塁打で一気に同点に追いついた。
まずは1死三塁からマット・ダフィー内野手(28)が左中間への2号2ラン。その後、2死一塁として柴田講平外野手(30)が右翼スタンド中段へ1号2ランを放った。
ダフィーは「打ったのはストレート。ランナーが三塁にいたので、何とか返したいと思っていた。センター方向中心にはじき返す意識で、しっかり自分のスイングできたよ」。柴田は「打ったのはカットボールです。昨日監督から『悔いのないスイングをしろ』と話があったので、打席でちょこちょこするよりも自分らしい思いっ切りのスイングで振りました。しっかり仕留められました」と振り返った。
ロッテの二木は3回5失点でKOされた。前日12日に2本塁打していたレアードに2打席連続で本塁打を浴び「一発だけはないように投げたが、力不足。悔しい」と唇をかんだ。
前日の試合でも投手陣は7本塁打を許した。連日、打ち込まれて4連敗となり、伊東監督は「同じ打者に何本も打たれている。対策ができていない」と厳しい口調で振り返った。
5−5の6回2死二塁からロッテの3番手・有吉が連続四球。満塁で代打・矢野に勝ち越しの中前2点打を浴びた。
11試合で1失点だったルーキー右腕は「1点もやれない。甘い球を投げたくなかった」と唇をかんだ。英二投手コーチは「有吉は攻めていた。継投に悔いはない」とかばったが、結果的には2試合連続の2桁11失点で4連敗。借金16は伊東監督が就任した13年以降で最多となった。打線は柴田の移籍1号、ダフィーの来日初1試合2発で意地を見せたが、指揮官は「点を取っても取られる。いくら何でも取られすぎ」と苦言を呈した。
ロッテは序盤に守備のミスが出た。2回だ。1点を先制されて1死二、三塁の場面。石井一のセーフティーバントにチャージした一塁手・細谷がファンブルし、2点目を失った。
一塁線を切るかと思われた打球だったが、記録は犠打エラー。3回守備から一塁は猪本に代わり、細谷の2軍落ちも決まった。細谷は「(三塁)走者を見過ぎた。ボールを見失ってしまった」と悔しさをにじませた。
ロッテを襲う一発病が止まらない。1試合7本塁打を浴びた前夜に続き、この日も先発の二木がレアードの2発で粉砕された。「一発がないようにと思っていたのに自分の力不足です」。大当たりの助っ人に、チームは早くも6発を献上。一時は同点にしたが、自慢だったはずの投手陣が2戦26失点。チーム防御率は12球団ワーストの4.77と下げ止まらない。
35試合で35被本塁打。伊東監督は「この球場はホームランが出やすいけど、同じバッターに打たれすぎ。受け手(捕手)が自信をなくして、この結果になっている。重症ですね」とベストナイン捕手の田村のリードを指摘。レアードだけではない。ソフトバンク・デスパイネと楽天・ウィーラーには3本、アマダーらに2本と、多すぎる天敵に簡単に手痛い一発を浴びている。
借金16は6年ぶりで、就任5年目の伊東政権最多を更新した。「バッテリーで修正していかないといけない」と指揮官。5位の日本ハムの背中も4.5差と遠ざかった。
ロッテ・柴田講平外野手(30)が、4年ぶりのプロ2号を放った。
昨季限りで阪神を戦力外になり、同年秋の入団テストでロッテ入りした苦労人。4点ビハインドの4回に2点差に迫り、なお2死一塁。有原から放った打球は右翼席へ一直線に飛び込み、同点2ランとなった。「昨日、監督から『悔いのないスイングをしろ』と話があったので、打席でちょこちょこするよりも、自分らしい思いっ切りのスイングで振りました。しっかり仕留められました」と笑顔を見せた。
ロッテ・二木は3回5失点でKOされた。前日12日に2本塁打していたレアードに2打席連続で本塁打を浴び「一発だけはないように投げたが、力不足。悔しい」と唇をかんだ。前日の試合でも投手陣は7本塁打を許した。連日、打ち込まれて4連敗となり、伊東監督は「同じ打者に何本も打たれている。対策ができていない」と厳しい口調だった。