5月21日5月21日ロッテが逆転勝ちで11カードぶりに連戦に勝ち越した。1−2の8回2死一塁から鈴木の5号2ランで試合をひっくり返した。8回を抑えた大谷が今季初勝利。内が3セーブ目。楽天は岸が一発に泣き、今季初めて3連戦に負け越した。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東北楽天 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | x | 3 |
ロッテ鈴木は右手を突き上げ、雄叫びを上げながら生還した。「つなぐ気持ちだけ。後は覚えてません。めっちゃ興奮しました」。1−2の8回2死一塁。楽天岸のスライダーを引っ張り、ライナーで右翼席へ運ぶ逆転5号2ラン。敗色濃厚の空気を振り払った。4月11〜13日のオリックス戦以来、11カードぶりの勝ち越しをもたらした。
早くも5月半ばに自力優勝が消え、借金は増えるばかり。キャプテンを務めるだけでなく、時に4番も任された。それでも「背負っているとかはなかった」。とにかく、先頭で声を出すことを心掛けた。伊東監督の言葉が後押しになった。敵地で敗れた11日の楽天戦後。ミーティングで「野球選手であるのは幸せなこと。しかも、お前たちは1軍でやれている。喜びを感じながら野球をやらないといけない」と言われた。負けが込み、忘れがちだった。「ファンも一緒に戦ってくれている。結果を残す中で、元気を出したい」と気を引き締めた。
久しぶりに勝ち越したが、借金は19もある。だから「まずは目の前。ソフトバンクに、なめられちゃいけない」と強調した。首位に勝った。次は、開幕カードで3つ負けた2位チームが相手。やり返す。
ロッテは11カードぶりの勝ち越し。伊東勤監督のコメント。
（次カードの敵地ソフトバンク戦へ）「まだまだ借金は山ほど。今年は福岡から始まって、どん底になった。3つ取れるようカツを入れます」。
ロッテ大嶺翔太内野手（25）が楽天岸から2安打1打点を記録した。
0−2の4回2死一、二塁では、カーブを左前適時打。ファウルで粘り、9球目を捉えた。「（狙う）コースを1球、1球、変えて打ちました。カーブには反応できると思ってました」。7回先頭では、カウント1−2からからの4球目、インコースのボール球真っすぐ142キロに、体を後ろに引きながら反応。左翼線に落とす二塁打とした。「たまたまです。ただ、（チームとして）見逃し三振が多かったので、振っていきました」と執念が実った。
開幕1軍だったが、打撃不振で5日に2軍落ち。18日に再昇格した。「ファームでは、この1カ月、やってきたことを見直しました。オープン戦では、どう打っていたかを考えて、10日間を過ごしました。技術面。精神面。打たなきゃ、と焦ってました。ダメなら、またファームに行けばいいと腹をくくりました」と、気持ちで勝った。
前夜、個人的に嬉しいニュースがあった。同じ沖縄出身の比嘉大吾がWBC世界フライ級タイトルマッチにTKO勝ち。チャンピオンとなった。大嶺翔もテレビ中継にくぎ付けとなった。もっとも「（比嘉は）石垣出身ではないので。僕は、会長を応援してました」と、笑顔で告白。郷里・石垣島の英雄である具志堅用高会長を祝福した。
ロッテ大谷智久投手（32）が今季初勝利を挙げた。
1−2の8回、先発唐川の後を受け2番手で登板。3者凡退に抑えると、その裏、鈴木が逆転2ランを放ち、自身に勝ちがついた。
お立ち台では「唐川が頑張って投げていた。その投球を無駄にしないようにと思いました」と話した。
この日は、女性ファン向けのファンサービスを展開した「スーパーレディースデー」。事前に行われた女性ファンによる「イケメン5」の投票では、大谷は全69選手中51位だった。下位の選手の順位は公表されていなかったが、突然、インタビュアーに暴露されてしまった。だが「結婚しているので、“良いパパ5”で選ばれたら」と逆に提案。とっさの切り返しで、スタンドを沸かせた。
元トラ戦士がアピールした。
昨季限りで阪神を戦力外となり、昨秋の入団テストで加入した柴田講平外野手（30）が「2番左翼」で出場。1−2の5回2死走者なしで、楽天岸から二塁内野安打を放った。さらに、二盗にも成功。13年以来4年ぶりに盗塁を決めた。
得点には結びつかなかったが「行けると思って、スタートを切りました。（5回の打席は）簡単には終わりたくなかった。塁に出て、得点圏に進めば、相手投手にプレッシャーをかけられる。こういうのを増やせるようにしたい」と話した。
最下位に苦しむロッテが11カードぶりにカードを勝ち越した。
1−2の8回2死一塁で、鈴木大地内野手（27）が逆転の5号2ランを放った。カウント2−1から、楽天岸のスライダーを引っ張り、ライナーで右翼席へ運んだ。
この日は、岸から3安打。「素晴らしい投手。守りに入ったら、打つチャンスは少なくなる。攻めていかないといけないと思ってました。1打席目から、見ようと思った球は1球もありません」と振り返った。
お立ち台では「とにかく、目の前の1試合、1打席に一生懸命やるだけ。ここからです」と話した。
伊東監督は「大地がよく打ってくれた」とねぎらった。久しぶりに勝ち越したが「まだまだ、借金（19）は山ほどある。今年は福岡から始まって、どん底になった。3つ取れるよう、カツを入れます」と、次カードのソフトバンク戦へ意気込んでいた。
女優・モデルの武田玲奈が始球式を行った。
ミットまでワンバウンドで届けると「あっという間に終わってしまいました。ちょっと曲がってしまったので、自己採点は75点くらいです。グラウンドの中は思っていたよりもすごく暑かったので、選手の皆さんには暑さに負けずに頑張ってほしいと思います」とコメントした。
武田玲奈は、ロッテキシリトールガム20周年記念商品「キシリトールガム＜Xミント＞」のパッケージデザインをプロデュースしている。
ロッテ大嶺翔太内野手（25）が適時打を放ち勝利に貢献した。
0−2の4回2死走者なしからの3連打だった。鈴木、清田と放ち、一、二塁。ここで、大嶺翔が左前打で続き、二塁走者をかえした。
ファウルで粘り、9球目のカーブを捉えると「何とか粘って、最後に打てて良かったです。ファームでやって来たことを打席で出そうと思っていたし、早く点を取りたかったのでチャンスで打てて良かった。早く追いつき、逆転出来るように頑張ります」と話した。
ロッテ福浦和也内野手（41）が21日、出場選手登録を抹消されることになった。
前日20日の楽天戦で、走塁中に右太もも裏に強い張りを覚えた。病院には行かず、治療する。
この日の楽天戦（ZOZOマリン）では、試合前の打撃練習を行わず、ロッカー室に戻った。伊東監督は「これ以上、スタメンで出て、走ることになれば、肉離れの恐れがある。貴重な戦力で、主力が外れるのは痛いが、余裕はないので手を打ちます。見通しとしては、長くかかるとは思わない。悪い中、頑張ってくれていた」と気遣った。
代わって、三家和真外野手（23）が移籍初昇格する。
ロッテは21日、今季からサヨナラ勝ちした際、そのシーンを再現したTシャツをオンラインストア限定で受注販売すると発表した。
第1弾として、5月19日にサヨナラ打を放った根元俊一内野手（33）のサヨナラTシャツを販売する。22日より、球団ホームページにて受注販売を開始し、29日午後11時59分まで受け付ける。
税込み3240円で、さじは、S、M、L、XL。綿100％。
根元は「本当ですか？とても嬉しいです。プロ12年目、これまで自分のオリジナルグッズはなかったので感謝です。ぜひ買っていただき、球場に着て応援に来ていただけると嬉しいです」と呼び掛けた。
鈴木が1−2の8回2死一塁で、右越えに5号逆転2ラン。3連勝中の好投手・岸のスライダーを捉えた。「完璧。めっちゃ興奮して、詳しくは覚えていません」。18日まで8連敗など低迷したチームを、声を出して盛り上げてきた主将が、右翼席の「大地！」コールに身を震わせた。首位・楽天との3連戦に2勝1敗で、4月11〜13日のオリックス戦（京セラ）以来、11カードぶりの勝ち越しとなった。
ロッテは大谷が好救援で今季初勝利を挙げた。1−2の8回に登板し、中軸を三者凡退に抑えると、その裏に鈴木の逆転2ランが出た。
開幕から終盤の重要な場面を任されている。「唐川が頑張っていたのでそれを無駄にしないように、と思って投げた」とお立ち台で照れくさそうに話した。
通算2000安打まであと55本としているロッテの福浦が21日、右太もも裏の強い張りのために出場選手登録を外れた。20日の楽天戦の4回に三ゴロに倒れた際に、痛めていた箇所を悪化させた。伊東監督は「そんなに長くはかからない」と軽症を強調した。
41歳で、今季は23試合に出場して打率2割2分4厘、7打点でここまで13安打を放っている。
ロッテは21日、サヨナラ勝ちした際に、そのシーンを再現したTシャツをオンラインストアで限定受注販売すると発表した。第1弾として、19日の楽天戦でサヨナラ安打を放った根元俊一内野手のサヨナラTシャツを販売する。22日から球団HPで受注販売を開始し、29日午後11時59分まで受け付ける。
価格は3240円（税込）。サイズはS、M、L、XL。素材は綿100％。根元は「本当ですか？とても嬉しいです。プロ12年目、これまで自分のオリジナルグッズはなかったので感謝です。ぜひ買っていただき、球場に着て応援に来ていただけると嬉しいです」とコメントした。
打球の行方を目で追い、ロッテ・鈴木が右拳を突き上げた。起死回生の逆転5号2ラン。「大地コール」が鳴り響く中でダイヤモンドを一周すると、右翼席に向かって両手を上げ、吠えた。
「感触は完璧。メッチャ興奮しました」。
岸の前に初回は3者連続三振。2回の攻撃前には早くも円陣が組まれ、珍しく伊東監督が活を入れたが、拙攻続きで敗戦ムードが漂い始めた。1−2の8回2死一塁から、5番打者がスライダーを振り抜いた。「守りに入ったら打つチャンスは少なくなる。攻めていこうと思った」と積極的な姿勢で猛打賞をマークし、昨年も打率5割と相性の良かった岸を打ち砕いた。チームも今季4度目の2桁安打となった。
開幕からどん底のチームで先頭に立って声を出し、低調な打線の中で一時は4番に座るなど獅子奮迅の働きを見せる。11日の楽天戦後。仙台市内のホテルで開かれたミーティングで指揮官が発した言葉が心に響いた。「プロ野球選手としてやれているのは、野球をやっている人の中で幸せなこと。さらに1軍にいる。喜びを感じてやらないといけない」。主将として「これがいい経験だったと言えるようにやるだけ」と再び歩み始めた。
この日今年初めて開催された「スーパーレディースデー」の人気投票では昨年の11位から8位に順位を上げたが、ベスト5入りは逃した。27歳はお立ち台で「今日の本塁打で来年はもっと順位が上がると信じています」と茶目っ気たっぷりのアピールも忘れなかった。5月初、11カードぶりのカード勝ち越しを呼んだ一振り。誰よりもイケメンだったその姿はきっと、女性ファンのハートをわしづかみにしたはずだ。
ロッテ・福浦が右太腿裏の張りのため出場選手登録を外れた。
痛みを抱えながらプレーをしていたが、前日20日の試合で悪化。伊東監督は「そんなに長くはかからないだろう」と見通しを語った上で「貴重な戦力で主力の1人。ここで外れるのは痛いが、ケガ人を抱えている余裕はない」と説明。今季は13安打を放ち、通算2000安打まであと55本としている。
ロッテの「スーパーレディースデー」は今年で4年目を迎え、女性ファンを対象に様々なファンサービスが行われた。
投票企画「イケメン5」で1位に輝いた荻野と2位の新人・佐々木は試合前にトークショー。3年連続1位で“殿堂入り”が決まった荻野は「野球ではこういう賞はもらえないのでいただけて嬉しい」。好きな女性のタイプを聞かれた佐々木が「笑顔が素敵な人」と答えると、女性ファンは笑顔を浮かべた。観衆2万1363人で女性来場比率は47％、女性来場者数は1万41人だった。
ロッテは逆転勝ちで、5月初のカード勝ち越しとなった。
岸の前に7回まで1得点も、1−2の8回に鈴木が起死回生の決勝2ランで試合を決めた。低調だった打線も今季4度目の2桁安打となり、伊東監督は「いい投手から2桁打てるのに、何で普段打てないんだ」と言いながらも安どの表情。前日は0−0の延長12回に田中に2ランを浴びて敗れていただけに「昨日ああいう形でやられて、今日仕返しできた。大地がよく打ってくれた」と殊勲の主将を称えた。
カード初戦となった19日には、先発した涌井が白星こそつかなかったものの9回3失点と気迫の投球でチームを鼓舞した。指揮官は「涌井が背中で示してくれた。それぞれ感じてくれたものがあったと思う。この3連戦は、アタマの涌井がこういう形に持ってきてくれた」とカード勝ち越しの立役者としてエースの名前を挙げた。
ロッテ−楽天の試合前、女優でモデルの武田玲奈がファーストピッチセレモニーを務めた。
ロッテキシリトールガム20周年記念商品「キシリトールガム＜Xミント＞」のパッケージデザインをプロデュースしている武田。「20」の背番号のユニホームで挑んだ一投は、大きく左にそれてワンバウンドで捕手のミットに収まった。「あっという間に終わってしまいました。ちょっと曲がってしまったので、自己採点は75点くらいです。グラウンドの中は思っていたよりもすごく暑かったので、選手の皆さんには暑さに負けずに頑張って欲しいと思います」とコメントした。
ロッテは「スーパーレディースデー」のこの日の試合前、「イケメン5」1位の荻野と2位の佐々木がトークショーを行った。
イケメン2トップが登場すると、女性ファンからは悲鳴にも似た大歓声が。3年連続1位で殿堂入りが決まった荻野は「嬉しいです。野球ではこういう賞はもらえないので、イケメン5をいただけて嬉しい。野球でも活躍できるように頑張ります」と男前な誓いを述べた。
2人には恋愛に対する質問も。佐々木は、好きなタイプは「笑顔が素敵な人」、イチコロになるのは「ご飯が美味しいこと」などと答えた。最後に「野球の方で頑張らないといけない。皆さんに応援してもらえる選手になっていきたい」と語り、女性ファンを喜ばせていた。
ロッテの福浦和也内野手が21日、右太腿裏の張りのため出場選手登録を外れた。
20日楽天戦（ZOZOマリン）の4回の打席で三ゴロを放った際に張りを覚えた。病院に行く予定はない。伊東監督は「ずっと足を痛めていた。昨日も最後も打って走ってくれたが、これ以上やると肉離れをする恐れもある。貴重な戦力で主力の1人。ここで外れるのは痛いが、ケガ人を抱えている余裕はない」と苦しい胸の内を明かした。
代わって新加入の三家和真外野手が初昇格する。
ロッテは21日、今季からサヨナラ勝利した際に、そのシーンを再現したTシャツをオンラインストア限定受注販売することが決まったと発表した。
第一弾は、5月19日にサヨナラ打を放った根元俊一内野手のサヨナラTシャツ。5月22日から球団HPにて受注販売を開始。29日午後11時59分まで受け付ける。
価格は税込み3240円。サイズはS、M、L、XL。素材は綿100％。根元は「本当ですか？とても嬉しいです。プロ12年目、これまで自分のオリジナルグッズはなかったので感謝です。ぜひ買っていただき、球場に着て応援に来ていただけると嬉しいです」とアピールした。
ロッテは、今季からサヨナラ勝ちの場面を再現したTシャツをオンラインストア限定で受注販売することを決め、その第1弾として根元俊一内野手（33）のサヨナラTシャツ（税込み3240円）を販売。22日から29日午後11時59分まで球団サイトで受注する。
根元は19日の楽天戦（ZOZO）で4年ぶり4度目のサヨナラ打をマーク。「とても嬉しいです。プロ12年目、これまで自分のオリジナルグッズはなかったので感謝です。ぜひ買っていただき、球場に着て応援に来ていただけると嬉しいです」と呼びかけた。
ロッテ・福浦和也内野手（41）が右太もも裏の強い張りを訴え、21日に出場選手登録を抹消されることが決まった。
通算1945安打をマークしている福浦は、20日の楽天戦（ZOZO）で4回の三ゴロで走塁の際に負傷。この日はアップのみでロッカーへ退き、ノック、打撃練習は参加しなかった。チーム状況がさらに苦しくなるアクシデントに、伊東監督は「貴重な戦力。本人も大丈夫と言ってくれたけど、今のうちにケガ人を抱えている余裕はないし、早めに手を打った。長くはかからないと思う」と説明した。
代わって、三家和真外野手（23）が初昇格する。
ロッテ・鈴木が起死回生の逆転弾を放った。
8回2死一塁で岸から5号2ラン。「完璧な感触だった。（岸は）素晴らしい投手なので（球を）見ていく気はなかった」と積極的な打撃で3安打。岸に対しては昨季10打数5安打、今季も4月9日に2号ソロを放つなど好相性。伊東監督は「大地（鈴木）がよく打ってくれた」と主将の一打に感謝していた。
起死回生の一打。この言葉がピッタリとくるロッテ・鈴木の逆転5号2ランだった。
8回2死一塁。2−1から岸が投じたスライダーをバシッと捉えた。打球は右翼席に吸い込まれた。一塁へ向かう鈴木は右手をロッテファンで埋まる一塁側、そして右翼方向へ何度も突き出した。
「感触は完璧だった。後ろに清田さんがいるので、つなぐ気持ちで打席に入りました」と振り返り、「（岸さんは）素晴らしい投手なので、守りに入ると厳しくなるので、攻めていこうと思っていた」と続けた。
積極的な姿勢で岸に向かった。2回、井口が右前打で出塁すると、右前打を放って好機を広げた。4回は2死から左前に運んだ。清田も続いて一、二塁。粘った大嶺翔のタイムリーで本塁を踏んだ。
岸に苦手意識は全くない。逆に自信を持っている。昨年の西武時代も10打数の5安打、今季も4月9日（ZOZOマリン）に2号ソロを放っている。
チームが低迷しても、主将としての責任をしっかりと果たしている。練習でも常に先頭に立ち、試合中も常に大声を出してナインを鼓舞する。試合前にはロングティーを繰り返す姿がある。
この日は「スーパーレディースデー」。恒例の『イケメン5投票で』V3の荻野、吉田、佐々木らが球場内外で活躍した。今回、鈴木は「8」位だった。
「今日のホームランで来年はもっと順位が上がると信じているので、清き1票をお願いします」。最後に球場に詰めかけたファンに笑いながら手を振った。責任感だけではない。茶目っ気も持ち合わせた男だ。
ロッテは21日、女性ファンに様々なサービスを実施する「スーパーレディースデー」として行われた同日の楽天戦（ZOZOマリンスタジアム）の観衆は2万1363人で、女性来場比率は47％の1万41人だったと発表した。
ちなみに昨年6月10日の「スーパーレディースデー」（ヤクルト戦）の観衆2万5483人、女性来場比率は43％の1万958人だった。
42試合目にして、遅まきながら3カード目の勝ち越しだ。
それでも苦杯をなめてきただけに伊東監督は上機嫌だった。
「いい投手から2ケタ（安打）を打てるのに、何で普段は打てないのかな」。
試合後、いきなりこう話して周囲を笑わせた。相手は3連勝中の岸だったが、この日までチーム打率.191の打線が「10」安打を放った。やっと当たりが出始めた打線に手応えを感じている。
もちろん、打線の主役は8回2死一塁から右翼席に5逆転弾を運んだ鈴木で、「仕返しができた。よく打ってくれた」と、20日の延長12回表に出た楽天・田中の決勝2ランを引き合いに出してたたえた。
1回は表裏ともに暗雲漂うスタートになった。先発の唐川が先頭・茂木に初球をバックスクリーンに運ばれた。先制の9号弾。
その裏、3連勝中の岸の140キロ台後半の真っ直ぐの前に荻野が見逃し、柴田が空振り、そして根元も見逃しの三者連続三振だ。
2回裏の攻撃前、指揮官は円陣の中でゲキを飛ばした。厳しい表情だった。「ストライクを打たない。何を言ったかは言えないが、気が抜けているように見えた」。
これが効いたか。井口、鈴木の連続安打で無死一、三塁。ここで清田にスクイズを命じたものの、井口のスタートが遅れてアウトとなった。
4回にも唐川が1点を失ったが、その裏2死から反撃した。鈴木、清田の連続安打で一、二塁。ここで大嶺翔が粘り、9球目のカーブを捉え、今季初の適時打を左へ運んだ。
唐川は我慢の投球を続けた。7回を被安打7で2失点。2勝目は逃したが、「最近、試合を作れなかったのでその点ではよかった」とホッとした表情で振り返った。
伊東監督は勝ち越しの“陰の主役”に涌井の名を挙げた。「唐川がしっかりと自分の投球をしてくれた。昨日、今日と投手陣が頑張ってくれた」と話し、こう続けた。「（初戦の）涌井の気迫のある投球、背中で（気持ちを）示した。選手たちがそれを感じ取ったのだと思う」。
19日、エースは志願の続投でマウンドに上がった。結果として同点とはなったものの、延長10回にサヨナラ勝。連敗を8で止めた。
23日からは福岡でソフトバンク3連戦。開幕戦で3タテを食らって、これでチームの歯車が狂った。「借金はまだあるけど、どん底をこれまで味わってきた。向こうで3つ取れるようにやります」。
投打ともにいい風が吹き始めた。伊東ロッテの逆襲に期待だ。
ロッテは大嶺翔が4回、今季初の適時打を放った。
一、二塁から岸の9球目を左前に運んだ。追撃の一打を「打ったのはカーブです。何とか粘って、最後に打てて良かったです」と顔をほころばせた。
さらに「ファームでやって来た事を打席で出そうと思っていたし、早く点を取りたかったのでチャンスで打てて良かった。早く追いつき、逆転できるように頑張ります」と気合を入れ直していた。
ロッテは21日、今季からサヨナラ勝ちした場合、そのシーンを再現したTシャツをオンラインストア限定受注販売すると発表した。
第一弾は19日にサヨナラ打を放った根元俊一内野手のサヨナラTシャツ。22日から球団HPで受注販売を開始。29日の23時59分まで受け付ける。
価格は3240円（税込み）でサイズはS、M、L、XLの4種。根元は「とても嬉しいです。プロ12年目、これまで自分のオリジナルグッズはなかったので感謝です。ぜひ買っていただき、球場に着て応援に来ていただけると嬉しいです」感激していた。