わたしはかもめ2017年鴎の便り(5月)

便

5月22日

ロッテに攻守の要復帰、角中「4番」&石川が先陣[ニッカン]

ロッテに“攻守の要”が戻ってきた。打は、角中だ。右脇腹を痛めていたが、22日に1軍合流。「怖さは一切ないです」と準備を整えた。伊東監督は「ようやく打線が落ち着く。いるだけで相手投手は嫌」と昨季首位打者を歓迎した。「4番で。角中なら、置いておけば、いつかは打つ。1発は求めない。内野ゴロで1点でもいい」と、しぶとい打撃に打線の軸を託す。

前カードは首位楽天に2勝1敗。実に11カードぶりに勝ち越した。借金19の最下位と苦しむが、打線は上向き。徐々に良くなる兆しが出ている。そこに角中が追い風となる。さらに、投の要・石川も戻ってきた。開幕から3戦3敗。2軍再調整をへて、23日からのソフトバンク3連戦の初戦を託された。ヤフオクドームで前日練習を終えると「落ちる時より良いです」。昨季最優秀防御率右腕も準備OKだ。

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「角中なら置いておけばいつかは打つ」/伊東監督[ニッカン]

右脇腹を痛めていたロッテ角中が1軍に合流。伊東勤監督のコメント。

「ようやく打線が落ち着く。いるだけで相手投手は嫌」。

「4番で。角中なら、置いておけば、いつかは打つ。1発は求めない。内野ゴロで1点でもいい」。

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ロッテ唐川が登録抹消、小林コーチ「疲労取ります」[ニッカン]

ロッテが先発ローテーションを再編する。唐川侑己投手(27)が22日、出場選手登録を抹消された。開幕から日曜日に投げてきたが、10日間の間隔を空ける。

小林投手コーチは「リフレッシュ。疲労を取ります」と説明。代わって、関谷亮太投手(26)が先発要員として1軍に昇格する。

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ロッテ石川23日先発へ、再調整から1ヶ月ぶり復帰[ニッカン]

ロッテは22日、先発投手陣がヤフオクドームで練習した。23日のソフトバンク戦には、石川歩投手(29)が先発する。

開幕から3連敗を喫し、2軍再調整。約1ヶ月ぶりに1軍に復帰した。前日調整を終えると「(気持ちは)普通です。(状態は)落ちる時よりは良いんじゃないですか。全体的に」と話した。

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開幕3戦3敗で離脱、石川23日1ヶ月ぶり先発[スポニチ]

開幕から3戦3敗と不振により離脱していたロッテの石川が、約1ヶ月ぶりの1軍マウンドに上がる。この日はキャッチボールなどで調整。「シンカーがちょっとは良くなった」と状態は上向きだ。

ヤフオクドームは過去7試合の登板で未勝利とあって「気にしています」と苦笑いだったが「勝ちたい。しっかり投げます」と意気込んだ。

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ロッテ・石川、23日ソフト戦で先発復帰[デイリー]

不振で2軍調整していたロッテ・石川歩投手(29)が、23日のソフトバンク戦で先発する。22日はヤフオクドームで調整。キャッチボールやランニングなどで翌日に備えた。

3月のWBCに出場した昨季の最優秀防御率右腕は、今季初登板から3連敗。大スランプで4月19日に出場選手登録を抹消された。当初の復帰プランは5月末だったが、最下位のチームは12球団ワーストの防御率4.52に低迷する緊急事態。首脳陣はイースタンの2試合で計8回を2失点に抑え、復調気配の漂う石川の前倒し登板を決断した。

石川は「ファームだけどバッターの反応がよくなった。真っ直ぐのコントロールもよくなった」と強調。1ヶ月ぶりの復帰戦で本領を発揮する。

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[千葉魂]苦悩の先に…「必ず立て直す」、伊東監督、ナインと重ねる対話[千葉日報]

今季通算10勝目は劇的な形で訪れた。全員で苦しみ、悩み、考えた末にたどり着いた。5月19日のイーグルス戦(ZOZOマリンスタジアム)。9回に同点に追いつかれた後、迎えた延長10回1死二、三塁の場面だった。打球は右前に転がり、サヨナラの走者がホームを踏んだ。抱擁しながら喜びを分かち合う選手達の姿を伊東勤監督は嬉しそうに見つめた。そして戻ってくる選手、1人1人と握手をして、ねぎらった。目は真っ赤に充血しているようにも見えた。

「泣いていないよ。周りからもそう言われたけどね。目薬だよ。目薬!」。

翌朝、グラウンドに姿を現した指揮官はごまかすように語った。監督、コーチ、選手全員と対話を重ねて苦悶の日々を続けた。戦う姿勢が見えないと感じた時は指揮官自身が試合中の円陣に割って入り、げきを飛ばした。大敗を喫した5月12日のファイターズ戦(東京D)。試合後にサロンに全選手を集め、強い口調で語った。「プロとして屈辱的な負け方。オマエら悔しくないのか!」。珍しく廊下にまで響き渡るほど声を張り上げて叫んだ。さらに先発をして10失点をしたエースの涌井秀章投手にも苦言を呈した。「こういう状況で、チームを救う投球をみせるのがエースというものだ」。珍しい光景だった。全員の前であえて信頼するエースを突き放した。

連敗が8まで伸びた5月18日のライオンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)の試合後にはブルペンに今度は投手陣だけを集めた。全員に集合をかけることはあっても投手だけに集合をかけるのは今まであまりなかった。そこで四球を連発する投手陣の投球が逃げているように見えることを指摘した。「気持ちで負けるな。今のみんなの投球は打者と勝負をしていない。自分の中で弱気になって、自分に負けている。『打てるものなら打ってみろ!』ぐらいの強い気持ちをマウンドからぶつけて欲しい」。強い思いを伝えた。

その日は千葉市内のすし店で遅い夕食を食べながらもずっと選手達のことを考えた。これまで開幕から数多くミーティングを重ねた。思いを、魂を込めて伝えてきた。ただ、何かまだ足りないことがあるような気がした。だから、食事をしながらもずっと考えた。そしてある結論に達した。

「今までこちらから色々と伝えてきたけど、選手達の気持ち、やりたいことをしっかりと聞いてあげることも大事だと思った」。

翌日、練習前に球場内に若手選手達を集めた。そして遠慮なく思いの丈をぶつけるように伝えた。悩んでいること、言いたいこと、やりたいこと。提案。それは何でもよかった。選手達の現状の気持ちをしっかりと聞きたかった。参加した全員からいろいろな考えを聞いた。みんなの前で自らの思いを口にすることで自分を見つめ直すことができた選手がいた。気持ちがすっきりした選手がいた。そして何よりも指揮官自身、選手達の勝ちたい思い、現状を打破したい気持ちを耳にすることができたことが収穫だったと捉えた。気が付けば、予定していた時間をはるかに超えていた。有意義な時間に感じた。

そして、その日の試合。エースは投げ抜いた。志願の続投をして9回まで投げ抜いた。そして最後はベテランの根元俊一内野手が必死にボールに食らいつき、サヨナラ劇を呼び寄せた。みんなで喜びを分かち合った。大声で叫んだ。そしてスタンドのファンに手を振った。

「ファンの皆さんの声援はいつも聞こえている。試合前に大きな声で『今日は絶対に勝ちましょう』。試合後には『明日は絶対に勝ちましょう』と言ってくださっている外野スタンドからの声は私の耳にもしっかり届いていた。それだけに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。全て自分のせい。自分が不甲斐ないせいでファンにこんなにつらい思いをさせてしまっている。だから、何としてでも勝たないといけない。どんな泥くさい形でもいいのでここから勝っていかないといけないんだ」。

監督就任時はあまり目立たなかったが、最近は白髪がはっきりと目立つようになってきた。そして苦悩の日々はまだ続いている。5月19日からの首位イーグルスの3連戦に劇的な形で勝ち越したとはいえ、長いトンネルの出口はまだハッキリとは見えた訳ではない。胸を引き裂かれる思いをしながら、それでもタクトを握り続ける。「ファンの皆さんに必ず立て直すと約束した。だから、オレが弱音を吐く訳にはいかないんだ。必ず立て直してみせる!」。長いシーズン、いいときも悪いときもある。ただ、悪いときも、苦しくても歩みを止めず半歩前でも足を踏み出さないといけないと決めている。それが伊東監督の哲学だ。マリーンズは、みじめな現状を受け止め、受け入れながら前に進む。暗闇の真っただ中。その先に必ず光が見えることを信じて突き進む。5月23日からは敵地でのホークスとの3連戦。今季開幕カードで3連敗した相手と場所。紙一重の差の連続で全ての歯車が狂ったあの地で、反撃ののろしを上げるつもりだ。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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