ロッテがリーグ戦再開で先発ローテを再編する。
23日オリックス戦から、涌井、唐川、石川、二木、佐々木の順番だ。28日西武戦先発の佐々木は、ここまで2勝6敗。伊東監督からは「崖っぷち。次、悪ければ代わる可能性もある」と厳しめの評価を受けた。21日、ZOZOマリンで全体練習を終えると「しっかり試合をつくりたい」。先発生き残りをかける。
今季限りでの引退を表明したロッテ井口も21日、全体練習に参加した。
前日の会見の後、知人・友人から大量に連絡があったという。「数え切れない。(返信に)夜中まで寝られないぐらいでした」と明かした。どこかスッキリした表情で「自分では(引退を)決めていたけど、公になったので。ファンの皆さんのためにプレーを見せていきたい」と、あらためて決意を口にした。
ここまで2勝6敗の佐々木について、ロッテ伊東勤監督のコメント。
「崖っぷち。次、悪ければ代わる可能性もある」。
ロッテは21日、ZOZOマリンの室内練習場で全体練習を行った。
約40分間、ケース打撃を実施。松永、二木、宮崎らが投げる球に対し、野手が、バント、進塁打、セーフティーなどを繰り返した。走者三塁の設定では、ゴロゴーやギャンブルスタートも行った。
伊東勤監督(54)は「ずっと出来ていないから。得点が少ないし、チャンスもそうそうないけど、少ないチャンスをどう生かすかが、今後の戦いを左右する」と意図を説明した。
1軍に合流している岡田幸文外野手(32)は「良い投手が来たら、打つのは難しい。セーフティーやエンドランを1つ1つ丁寧にやるのが、僕の仕事」と話した。
今季限りでの現役引退を表明したロッテ・井口資仁内野手(42)は21日、ZOZOマリンスタジアムの室内練習場で行われた全体練習に参加。シート打撃、フリー打撃などで精力的に体を動かし「ファンの皆さんのためにも頑張ってやっていきたい」と、残り77試合に全力を尽くすことを改めて誓った。
20日に開いた引退会見から一夜明け「開幕前から決めていたことだけど、(引退が)公になったから」と、さっぱりとした表情。ただ、反響の大きさは本人の予想を超えていたようだ。
「数えきれないほど(電話やメールなどで)連絡をいただいて、夜も眠れないほど。こんなに大ごとになるとは、思いませんでした」と驚いていた。
5月下旬に新加入したロッテのロエル・サントス外野手(29)が注目を集めている。キューバ代表として出場した3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも「走り打ち」を披露したが、新天地でも3度成功させるなど、17試合に出場して、打率.339をマーク。新助っ人にしかできない特異な打撃スタイルのルーツを探った。
左打席に立ったサントスは、相手投手の投じた球に合わせて走りだしながらバットを出す。代名詞となったのが「走り打ち」だ。初出場した5月31日阪神戦では空振り三振に倒れたが「自分のスタイル」という技を早速披露した。
「17歳のときに始めた。元々、自分はスピードがあった。それを生かすにはどうしたらいいか、何とか出塁するためにと始めたのがきっかけだよ」。
キューバでは車のハンドルを意味する「ティモン」と呼ばれる「走り打ち」。踊りながら打つように見えることから「バレリーナ」の異名も取る。幼少期に祖父がプレーしていた姿に憧れて始めた野球。現在も1メートル73、79キロと決して大きくないが、当時もそうだった。反骨心が、最大の武器を生み出した。
「周りには背の高い選手も、パワーのある選手もいた。でも自分には足があるからその人達に負けない、と思ってここまできた。祖父は走り打ちはしていなかったよ」。
同郷の中日・リナレス巡回コーチは「キューバでは足が速い左打者は走り打ちをする選手が多い」と説明し、キューバ国内リーグで2000安打を達成したルイス・ウラシア氏らを例に挙げた。しかし、サントスは自身の「走り打ち」に強いこだわりを持つ。
「似たようなことで歩きながら打っているのは見たことがあるが、自分とはスタイルが違う。自分と全く同じようなことをしている人は見たことがない」。
今季19安打中、3本が「走り打ち」の成功だった。
「ボールがどの辺りに来るかを考えて、それに合わせて腕をこねる。ボールの上で叩くようにして、バウンドで内野手の頭上を越えることを狙っている。走者がいる場面では基本的にはやらないが、打席に入るギリギリまでやろうかどうか考えている」。
キューバに人工芝のグラウンドはない。土は慣れているし、人工芝はボールが跳ねやすいためやりやすいという。環境面でも問題なく、適応している。日本の生活もそうだ。来日して1ヶ月を迎えるが、食事はラーメンや焼き肉がお気に入り。最近ではスパムおにぎりが美味しかったと笑う。「サンちゃん」の愛称で同僚から親しまれるサントスの活躍は、キューバに住む家族や友人も、インターネットのニュースを読んで喜んでいる。
「走り打ちすることでファンが喜んでくれているし、記者の方も色々と聞いてくれる。それで僕のことを知ってもらえれば凄くいい。これからもやっていきたいと思う」。キューバから日本へ−。自分だけの武器を携え、異国での挑戦は続いていく。
加入直後に計測した30メートル走で、ロッテ・サントスはチーム全体の1位となる3秒50のタイムを叩き出した。これまでは岡田の3秒55がトップだったが、これを上回った。
楠貴彦トレーニングコーチは「チームによって計り方は違うと思うが、相当速いタイムではないか。うちでは荻野や益田も速いが、サントスのタイムはここ何年かで1番速い」とそのスピードに舌を巻いた。
ロッテドラフト1位・佐々木が先発ローテーション生き残りをかけ、28日の西武戦(沖縄セルラー)に登板する。
ここまで2勝6敗と負け越しており、「ゲームがつくれていないので、しっかりつくりたい」と危機感を口にした。伊東監督は「崖っ縁。良かったら残るし、変わる可能性もある」と配置転換も示唆。佐々木も「攻め切れていない」と内角攻めで活路を開く。
今季限りでの現役引退を表明したロッテ・井口資仁内野手(42)を球宴に出場させる機運が21日、ネット上などでファンの間で急激に高まってきた。すでに投票は締め切られたとはいえ、日米通算2243安打を誇る球界の功労者。「残り試合、色んな地方でファンの方に姿を見せたい」という願いをかなえるのに相応しい祭典だ。
ファン投票の最終中間発表で、井口は一塁手部門の5位。選手間投票とともに出場の可能性がない訳ではないが、漏れた場合でも監督推薦の目が残されている。今季も国内通算250号を放ち、出塁率3割6分を残すなど存在感は健在。加えて、今回の第2戦は本拠地のZOZOで開催され、4年ぶり10度目の出場へこれ以上ない舞台が整っている。あくまで、選出するのは全パを率いる日本ハム・栗山監督だが、球宴でも花道を−とファンの意に応える可能性はある。
この日の井口はZOZO隣接の屋内練習場で行われた全体練習に参加。ケース打撃などで汗を流した。発表から一夜明け「色んな方からコメントをいただいてありがたかった。あんなに大ごとになるとは…」と反響に感謝しきり。「ファンの皆さんのために」と23日のリーグ戦再開へ思いを新たにした。
ロッテがローテを再編し、23日からのオリックス3連戦(ほっと、京セラD)で今季初めて涌井秀章投手(31)と石川歩投手(29)を同一カードに投入する。
この日はZOZO隣接の屋内練習場で全体練習。リーグ戦再開後、オールスター直前まで6連戦がないことから、当面は先発5人でやり繰りできる。英二投手コーチは「いい状態で、いい場所を選んで投げさせていく」と説明。24日の2戦目は唐川、27日からの西武2連戦(那覇)は二木、佐々木に託す予定で、20日から1軍に合流している藤岡は中継ぎで待機する。
楽天の今江敏晃(33)が21日、自身のブログを更新し、引退を表明したロッテ・井口資仁内野手(42)への感謝を記した。
今江はロッテ時代に井口と共にプレーした。ブログでは「井口さんが今シーズン限りでの引退を表明されました。シーズン中での突然の発表に、最初に聞いた時は驚きました。井口さんとはチームメイトとして、たくさんのことを学ばせてもらいましたし、一緒にプレー出来たことを本当に誇りに思います」と感謝の思いを明かした。
その上で「アマチュア時代から今日に至るまで、プロ野球選手として、日米で輝かしいキャリアを築かれた井口さん。引退は本当に寂しいですが、残された時間、その姿をたくさんのファンの方々に見せてもらいたいです。僕自身、この目にしっかりと焼き付けたいと思います」と引退する先輩への思いを記した。
制球難に苦しむロッテのドラフト1位・佐々木(桜美林大)が、次回登板28日・西武戦(那覇)でローテ生き残りのラストチャンスに挑む。
現在2勝6敗と黒星が大きく先行。全体練習を行った21日、伊東監督は「彼は崖っぷち。次の登板は追試みたいなもの」と発言。今後の試金石となるマウンドに向け、右腕は「まずはしっかりゲームを作りたい」と表情を引き締めた。