オリックスが連敗を4で止めた。3回に今季初出場の吉田正の中前打で2点を先制。8回にロメロの適時打などで2点を加えた。ディクソンは7回5安打無失点で7勝目。ロッテは打線が振るわなかった。石川は8敗目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
オリックス | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | x | 4 |
ロッテは7安打もつながらず完封負け。伊東勤監督のコメント。
オリックス・ディクソンに7回までで9三振。うち6つが、低めへのナックルカーブに空振り三振だった。「各自の頭には入っていたが、直球と同じ腕の振りで強く投げられ、振ってしまった。そこを我慢できるかどうかだったが、向こうの方が良かった」。
ロッテは今季初の同一カード3連勝を逃した。
先発した石川歩投手(29)は8回を完投したが、12安打4失点。3回に内野安打など不運な当たりもあり、4安打で2点を先制された。8回は、味方の守備の乱れもあり、2点を追加された。
決して悪い投球ではなかったが、打線の援護もなく、リーグワーストとなる8敗目を喫した。出来については「最近では普通かなと思います」と、一時の絶不調は脱している。後半戦へ向け「自分が良い調整をして、また次ですね。頑張ります」と気持ちを切り替えていた。
伊東監督は「状態は勝てるぐらいの投球だった」と評価した。
今季10度目の零封負けで、初の同一カード3連勝はならなかった。石川が8回4失点で今季初めて完投したが、8敗目(1勝)を喫した。白星に恵まれない右腕は「いつも通り投げられた。また次ですね」と言葉少な。伊東監督は「打てなかった。石川は勝ってくれるかなという投球。あの回(2失点した3回)だけだった」と振り返った。
ロッテの石川は援護を受けられずに8敗目を喫した。3回は吉田正に直球を中前にはじき返されて2点を先行された。7回までは力強い速球とカーブを使って無失点を続けたが、8回にロメロの適時打などで2点を追加された。
自身の状態については「(調子が上がっている)最近の中では普通」と話し、「良い調整をしてまた次」と切り替えを強調した。
ロッテ・石川が8回を122球で4失点完投も報われなかった。
リーグワーストの8敗目(1勝)を喫したが、力強い球が戻り好調をキープしており「いい調整をしてまた頑張ります」と後半戦を見据えた。打線は拙攻続きで今季10度目の零敗。今季初の同一カード3連勝を逃し、伊東監督は「今日、石川で(白星を)取れればチームが乗っていけると思ったが…」と悔しがった。
ロッテ・岡田が代打で二ゴロ。開幕から40打席ノーヒット。
野手のシーズン40打席以上連続無安打は、93年トーベ(オ)の53打席を筆頭に両リーグ22人目。ロッテでは57年中野(当時毎日=42打席)、99年ボーリック(52打席)に次ぎ3人目だ。また、野手の開幕からの連続打席無安打記録は69年浜村(西鉄)の41打席となっており、ワースト記録まであと1になった。
ロッテはオリックスに完敗。今季初の同一カード3連勝はならなかった。
打線は4度先頭打者が出塁したが後が続かず、伊東監督は「打てなかった。昨日一昨日と勝っていただけに、今日(先発の)石川で取れるようなことがあればチームが乗っていけたが…」と悔しさをにじませた。
球宴まで残り3試合。「最低でも2つ勝たないといけない。また明日から頑張ります」と前を向いた。
ロッテ・岡田幸文外野手(33)がノーヒットに終わり、開幕からの無安打が40打席(33打数)に伸びた。
この日は2点を追う8回先頭に代打で登場。黒木の直球に二ゴロに倒れ「結果が全てです」と悔しがった。通算570安打をマークしているプロ9年目。今季も3年連続で開幕スタメンを勝ち取ったが、30打席無安打が続くと、5月14日に7年ぶりに2軍へ。6月23日の再昇格後も「H」ランプをともせずにいる。
なお、デビュー2483打席連続本塁打なしは、すでにプロ野球記録。初打席からのくくりを除いても、赤星憲広(元阪神)が持つ2528打席連続ノーアーチが近づいている。
ロッテ・石川歩投手(29)が、8回4失点で8敗目。今季最多122球の初完投も勝利に結びつかず、チームは昨年7月5〜7日の西武戦以来となる同一カード3連勝を逃した。
援護に恵まれなかった。立ち上がりから安定した投球で、3回に2点を失ったものの、石川らしい投球は見せた。「もうちょっとしっかり抑えられた。自分がいい調整をして、また次ですね」。2日の日本ハム戦(ZOZO)では4回までパーフェクト投球も、5回途中で危険球退場。この日は少ない球数でマウンドを譲らず、6月6日の中日戦(ZOZO)から5試合にわたって34回1/3連続で四球を与えていない。
黒星だけが増える。8回4失点で8敗目(1勝)。ロッテ・石川は「自分の投球をして、頑張ります…」と言うしかなかった。
3回2死満塁で吉田正に2点適時打を浴びたが、石川らしい力強いボールが戻ってきた。8回の失点は三塁・中村の雑な守備が絡んでのもので、伊東監督は「あの回だけだった。もったいなかった」と評価していた。
9回2死一、二塁。打席にはロッテの代打ペーニャが立った。
7月2日の日本ハム戦でヒットを放って以来、10打数無安打。不振に陥り、8日からベンチを温めていた。
それでもこのシーンは1発が「ノドから手」だ。
しかし…期待の歓声は落胆のため息に変わる。平野のフォークに空振り三振だ。
今季10度目の完封負けだ。
伊東監督はこう言って嘆いた。
「打てなかったなあ…。前半に1点でも取っていれば、展開が変わっていた」。
オリックスの先発は6勝をマークしているディクソンだ。
1回に先頭・サントスの安打を足場に一死三塁。先制のチャンスをつかんだ。しかし鈴木、パラデスが連続三振に倒れた。
4回は加藤の右二塁打から1死一、三塁としたが、後続を断ち切られた。
ディクソンは速球が走り、変化球も切れて要所を締める投球を披露。特にボールになるナックルにロッテの打撃陣は幻惑された。
5回の1死一塁を逃し、6回の1死一、二塁では井口が遊ゴロ併殺打に倒れた。
7個の0を並べた。26打者で奪った安打は「5」ながら、「9」個の三振を喫した。
ディクソンには4月11日にも8回で1点しか奪えず、ゲームの方は1−11の大差負けをしている。
久しぶりの対戦で対策が十分でなかったのは確かなようだ。
あとはオリックスの黒木、平野の必勝継投の前に2個の0を追加するだけだった。指揮官、何よりも石川で勝てなかったことが悔しい。
1勝7敗。確かに黒星は大きく先行しているが、ここ2試合は力強いボールを投げる石川が戻ってきた。
「あの回だけだった。もったいなかった」と3回を振り返った。
先頭のマレーロが中前打で出塁し二盗にも成功。続く駿太は送りバントを失敗して、三塁を狙ったマレーロは憤死した。
だが、若月が0−2からしぶとく右にはじき返した。ここが勝負の岐路となった。2死後に大城の内野安打で満塁となる。
このピンチで、吉田正に2−1からの150キロストレートを中前に運ばれた。2点適時打となった。
8回の2失点は三塁中村の雑な守備から招いた結果だった…。
それでもこのカードを2勝1敗と勝ち越した。
伊東監督は、「石川で勝てばチームは乗っていけるのだが…」と話しつつ、「(球宴まで)あと3つ。最低でも2つ勝ちたい。また、明日から」と未練を捨てて、気持ちを切り替えた。