楽天は1−1の3回にアマダーの2ランで勝ち越し、5回にもアマダーの2ランで加点。1点差とされた8回はオコエの適時打と銀次の2点二塁打で差を広げた。美馬は7回途中1失点で9勝目。ロッテは涌井が崩れ、3連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 5 |
東北楽天 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | x | 8 |
ロッテは投手が粘れず3連敗。借金は今季最多34となった。伊東勤監督のコメント。
「いい形で始まったら、すぐ取られて同じ打者に2本。粘りがない。エースなんで負けられないが(投打が)かみ合わない」。
先頭打者本塁打の応酬となった。
ロッテは1回表、1番加藤翔平外野手(26)が、楽天美馬の初球を引っ張り、右翼席に突き刺した。142キロの外角低め直球を今季3号とした。
加藤は「打ったのはストレートです。ホームランは本当にたまたまですけど、積極的に強い打球を打とうという意識がホームランにつながってくれました。自分でもビックリです。しっかり自分のスイングが出来ました。今日はチーム、ワクさん(涌井)に勝ちが付くように打線が援護出来るように頑張ります」とコメントした。
楽天は1回裏、1番DHで出場の茂木栄五郎内野手(23)が、ロッテ涌井の2球目を流して、左翼席まで運んだ。145キロの外角高め直球を今季14号とした。
3連敗で借金は「34」に膨らんだ。エースの涌井が3本塁打を浴びて5回5失点で8敗目(3勝)。6月23日のオリックス戦を最後に、白星から遠ざかっている右腕は「先発の仕事ができずに申し訳ない」と言葉少な。伊東監督は「いい形で先制したのにすぐに追いつかれて、同じ打者(アマダー)に2発。今年は粘りがない」と首をひねった。
ロッテの涌井は5回5失点で8敗目を喫した。1−0の1回に茂木に先頭打者本塁打を浴びて追い付かれると3、5回にはアマダーに2打席連続で2ランを浴び「本塁打打者に2発、5回で降板。守りからリズムをつくることができなかった」と反省。6月23日に3勝目を挙げてから5試合勝ち星なしとなった。
打線は終盤に追い上げたが及ばなかった。伊東監督は「取ったら取られる。今年は粘りがない」と厳しい表情で話した。
ロッテの加藤が3年ぶり2本目の初回先頭打者本塁打を放った。美馬の初球の速球を迷いなく振って今季3号を右翼席へ運び「自分でもびっくり。しっかり自分のスイングができた」と喜んだ。
2本ともKoboパーク宮城で記録。1番に入ってもストライクをどんどん振りにいき「積極的に強い打球を打とうという意識が本塁打につながってくれた」とうなずいた。
ロッテ・涌井が5回9安打5失点で今季8敗目を喫した。
初回に茂木に先頭打者弾を許すと、アマダーに2本塁打を浴びた。「いい流れを初回の守りで崩してしまった。先発の仕事ができず申し訳ないです」と話した。1−3の4回2死一、三塁で捕手2人体制の中、先発捕手の吉田に代打ペーニャを送ったが、見逃し三振。伊東監督は「エースが投げているので早い段階で追いつければと思って先に仕掛けていったが…」と悔しがった。
楽天1番の茂木が初回裏に涌井の2球目を捉え、2試合連発となる同点の左越え14号ソロ。初回表に先頭で初球を本塁打したロッテ・加藤と合わせ、プロ野球13度目の両軍先頭打者弾となった。
「出来過ぎ。結果的に最高の形になってよかった」。今季5本目の先頭打者弾で、これまで09年と14年の4本が最多だったチームの年間先頭打者弾を1人で更新。梨田監督は「先頭でやられてすぐうちの先頭がやり返してくれた」と目を細めた。
ロッテは3連敗で、借金は今季最多の34となった。
先発した涌井が5回9安打5失点。初回に1点の援護をもらいながら、いきなり茂木に先頭打者弾を浴びた。3、5回にはいずれもアマダーに被弾。「初回いきなりホームラン。いい流れをつくってくれたが、初回の守りで崩してしまった。守りからリズムをつくる事ができなかった。先発の仕事ができずにチームに申し訳ないです」と振り返ったエースに、伊東監督は「取ったらすぐに取られる。粘りが今年はないですね」と苦言を呈した。
打線は終盤の追い上げも実らず。2〜6回はいずれも得点圏に走者を送りながら本塁が遠かったことが響いた。4回1死一、三塁では吉田に代打ペーニャを送った指揮官。登録している捕手は吉田と田村のみでも「点が取れていない。エースが投げているので早い段階で追いつければと先に仕掛けていった」と動いたが、助っ人は見逃し三振に倒れた。
なお7回の打席で自打球を当て、その裏の守備から退いたサントスは、仙台市内の病院で検査を受け「右足背部の打撲」と診断された。6日以降の出場は、当日の様子を見て判断することになる。
先頭弾の応酬だ。5日、七夕祭り前夜の花火大会が開催される仙台での一戦はド派手なスタートとなった。
初回、ロッテは先頭の加藤が初球を右越え3号ソロ。「ホームランは本当にたまたまですけど、積極的に強い打球を打とうという意識がホームランにつながってくれた。自分でもびっくりです」と振り返ったが、楽天も黙っていなかった。
直後に先頭の茂木が同点の左越え14号ソロを放ち「最近なかなかストレートを仕留められていなかったけど、この打席はしっかり仕留めることができた。出来過ぎですね」と今季5発目の先頭打者弾を振り返った。
両チームともに先頭打者が本塁打を放ったのはプロ野球史上13度目で、09年6月20日のソフトバンク−横浜戦でソフトバンク・本多、横浜・吉村(現ソフトバンク)がマークして以来8年ぶりだった。
ロッテの伊東勤監督は5日の楽天戦前、この日の試合から「日替わり守護神」とする方針を明かした。
前夜は内が1点のリードを守れず逆転サヨナラ負け。「昨日ああいう形でやられた。今日から後ろは打者によって変える」と明言。大谷や松永らが務めることになりそうだ。シーズン当初は益田が抑えだったが不振により5月からは内が務めていた。ここまで34試合に登板して4勝1敗、防御率2.41も、最近2試合は失点していた。指揮官も「ここのところずっと、あまりよくないので…」と厳しい表情だった。
ロッテ・涌井秀章投手(31)が、3被本塁打を含む9安打、5失点で5回KO。昨季を上回る8敗目を喫した。
初回に先制した直後だ。茂木への2球目をあっさり左翼席へ運ばれ、同点を許した。同点の3回、2点ビハインドの5回にはアマダーに2打席連続で2ランを献上。「いい流れを作ってくれたけど、初回の守りで崩してしまった。守りからリズムを作ることができなかった。先発の仕事ができずにチームに申し訳ないです」と悔やんだ。
1点差に追い上げた直後の8回には有吉が1死二、三塁のピンチを招くと、後を継いだ松永がオコエに左前適時打を浴びるなど、この回3失点。松永は、08年にシコースキーが記録した19試合連続無失点の球団記録をすでに更新していたが、21試合連続でストップし、チームの借金は34となった。
ロッテ・加藤が自身2本目となる先頭打者弾を放った。美馬の初球、142キロ真っ直ぐを右翼席に運んだ。
「甘い球をしっかり振れば、野手の間を抜けるし、(本塁打は)角度がついただけ」と自身の役割を分かっている。4安打の固め打ちで打率も3割台に乗せた。「まだ2ヶ月ある。チームのために何かやりたい」と意気込んでいた。
決して諦めない。その姿勢は見せた。
4点を追った9回。ロッテは加藤が4本目の安打で出塁したが、荻野が二ゴロ併殺打だ。
追い詰められたものの、角中の右前打で息を吹き返す。井口が歩いた一、二塁で鈴木が左翼線を破る適時二塁打を放つ。
「野球は2死から」。つないで欲しい。だが、中村が遊ゴロでゲームセットだ。
3連敗。借金は最多の「34」となった。
「いい形で点を取ったが、1発で追いつかれた。今年は取ったらすぐに取られる。同じパターンで2本打たれた。粘りがない」。
伊東監督は5回を被安打「9」で「5」失点の先発・涌井の投球をこう評した。
1回、加藤が美馬の出はなをたたいた。初球、142キロの真っ直ぐを右翼席に運んだ。3号の先頭打者弾だ。
しかし、その裏だ。涌井が先頭・茂木の0−1から左翼席に14号ソロを浴びた。キツいお返しだ。
涌井は球団を通してコメントした。「初回いきなりホームラン…。いい流れを作ってくれたが、初回の守りで崩してしまった」。
3回2死二塁。アマダーに3−1からのスライダーを左翼席に運ばれた。勝ち越し弾。
さらに5回1死二塁。再びアマダーに1−0から141キロストレートを捉えられた。
打球は高く舞い上がり、また左翼席に落ちた。この17号2ランで試合の主導権は完全に楽天に渡った。
「ホームランバッターに2発。先発の仕事ができずにチームに申し訳ない」(涌井)
ペーニャを外し、4番に井口を起用した打線。二回以降、安打は出るものの、ここぞの一打がない。
4回2死一、二塁で吉田に変わって、そのペーニャを打席に送ったが、2−2からの132キロ真っ直ぐに反応できずに見送りの三振を喫した。
4日の試合は1回に鈴木の10号2ランで取った2点のみだった。
この夜は1点で終わるかと思われたが、8回2死一、二塁から根元が1点差と迫る1号3ランを右中間席に突き刺した。
1点差。しかし、その裏だ。有吉が松井、クルーズの連打で無死一、二塁のピンチを招いた。嶋はバントから一転、ヒッティングに出た。遊ゴロで二、三塁と局面は動いた。
松永がマウンドに上がった。オコエを0−2と追い込んだが、3球目は内角の甘いスライダーだった。
打球は三遊間を抜けた。一塁で大喜びをするオコエ。さらに銀次には左翼越えの2点二塁打だ。3点。
「勝負をしなくてもいい場面で勝負をしてしまった。細かいミスが多すぎる。接戦では命取りとなる」(伊東監督)
「追い込んでいたのに、勝負を焦った。ボール球でも良かった」(英二コーチ)
楽天に連敗して通算成績は3勝11敗。ソフトバンクと首位争いをするチームを再び勢いづかせた。
残り試合は「48」ある。
「なかなか(投打)がうまくかみ合わない。普通にしていることができていない…」。
指揮官の最後の言葉は消え入りそうだった。
さすがは“初球男”だ。この日、1番に入ったロッテの加藤翔平外野手が初回に楽天の先発・美馬の初球、142キロのストレートを鮮やかに捉えた。
打球は右翼席に飛び込む3号先制ソロ弾となった。7月1日の日本ハム戦(ZOZOマリン)でも、村田から2号2ランを放っているが、この時も初球を狙い打った。
「ホームランは本当にたまたまですけど、積極的に強い打球を打とうという意識がホームランにつながってくれました。自分でもビックリです」と額から落ちる汗をぬぐいながら振り返った。
新人野手とし2013年にはプロ野球史上初の「初打席初球本塁打」を記録している。常々、「ボクは本塁打を打つタイプではない」と語っているが、「しっかり自分のスイングができました」と好調をアピールしていた。
加藤は3回に中前打、5回にも右前打を放ち、この時点で3打数3安打の猛打賞となった。
両チームが初回に先頭打者弾で得点した。
まずロッテは初回、1番・加藤が楽天の先発・美馬から右越えに3号ソロを放ち1点を先制した。
楽天もその裏、先頭・茂木がロッテの先発・涌井から2試合連続本塁打となる14号ソロを放ち同点。145キロ直球をとらえ、左翼席に弾丸ライナーで叩き込んだ。
茂木は「打ったのはストレートだと思います。最近、なかなかストレートを仕留められていなかったですけど、この打席はしっかり仕留めることができました。できすぎですね」とコメントした。
両軍の初回先頭打者弾は、2009年6月20日の交流戦、ソフトバンク−横浜戦以来8年ぶりで過去にも数例ある。